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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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再生のとき:/1 イラクで人質…「自己責任」の呪縛(毎日新聞) [2009年12月31日(Thu)]
2009(平成21)年12月31日(木)
毎日新聞
トップ>ニュースセレクト>話題

再生のとき:/1 イラクで人質…「自己責任」の呪縛
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091231ddm001040005000c.html
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091231ddm041040116000c.html

◇もがき続けた5年

突然のスコールが雨期の始まりを告げた。

アフリカ・ザンビアの小都市サンフィアに
大粒の雨が降ったのは、10月31日。
小学校の小さな校舎の完成を祝う式典が終わった直後だった。

テントに逃げ込む地元の人に逆らって数人の日本人が飛び出し、
「お疲れ」と抱き合った。

校舎の建設資金を集め、現地の職人と一緒にレンガを積んだ
ボランティアの若者だ。
その中に立命館アジア太平洋大4年の今井紀明さん(24)も
いた。

イラク人質事件から5年。もがき続けてたどり着いたアフリカ。
子供の笑顔を見て
「人は誰かとつながらなければ生きていけないんだ」
と思った。

■   ■

「昼メシ代ちょうだい」。
高校時代、毎日のように母親から500円をもらった。
内緒でためて、本を買ったり海外支援のボランティア活動に
使ったりした。
授業より世の中の動きに関心が向く、ちょっと早熟な少年だった。

卒業したばかりの18歳の春も、
「劣化ウラン弾の惨状を伝えたい」
と、バグダッドを目指した。

04年4月、イラク・ファルージャ近郊。乗っていたタクシー
がガソリンスタンドに入ろうとした時だった。
小銃を持った男たちに囲まれ、同行の2人と共に拉致された。

遠巻きにうかがう群衆の中の1人が、ノドをかき切る仕草をした。
「ここで死ぬのか」
と震えた。

■   ■

だが、本当の修羅場は、解放後に日本で待っていた。
外務省の退避勧告に従わなかったことが批判され、
拘束中に家族が自衛隊のイラク撤退を要望したため、
一部のメディアは「自作自演」「税金泥棒」と書き立てた。

帰国の数日後、札幌市の自宅近くで見知らぬ男に
「クソガキが」とののしられ、肩を突かれた。
インターネットには中傷があふれ、自宅の住所まで公開された。

「おめおめとよく帰国したな」
「死ね」。
そんな手紙が100通以上届いた。

なぜ、と自問し
「イラクで死んでいれば」
とすら思った。葛藤(かっとう)の日々が始まった。

小泉内閣が新自由主義的な政策を推し進めていた。
構造改革、規制緩和、勝ち組・負け組。

そんなフレーズと並び、「自己責任」という言葉が
時代を彩っていた。 【前谷 宏】



生きるよりどころを見つけにくい時代に、失われた何かを
懸命に再生させようとする人たちがいる。その軌跡を追う。

<1面からつづく>

◇悩み、でも一歩
◇「あの今井君」逃げ場なく 「自分で越えろ」友の言葉

夜の底から、白い湯煙がぼんやりと立ち上っている。

大学進学と同時に移り住んだ大分県別府市。
06年春、今井紀明さん(24)は、アルバイトを終えた
深夜、温泉街の近くの道路に座り込んだ。

「車が来たら、このまま死ねる」。
イラクで武装勢力に拘束された事件から2年がたっていた。

高校受験前、途上国支援のNGO(非政府組織)のイベントを
訪れ、海外に興味を持った。
入学後の研修旅行ではベトナムを訪れ、
枯れ葉剤の被害に苦しむ子供たちを目の当たりにした。

人とうまく距離を置き、傷つけ合いを避けて生きる方法もある。
むしろ、そういう器用な生き方が今風なのかもしれない。
だが、今井さんにはできなかった。

濃密な人間関係を求め、いくつものNGOを訪ねては、
スタッフと語り合った。
その過程で劣化ウラン弾の惨状を知り、
じっとしていられなくなった。

しかし、この世界には個人の理想が通じない別次元の場所がある。
イラクの事件で思い知らされたのは、その現実だった。
人が怖くなり、半年後、逃げるように英国に語学留学。
そこでも日本人学生に「あの今井君だ」と陰口をたたかれた。

深夜の別府。街灯の下、ぼうぜんと見つめたアスファルトの上で
何かが動いているのに気付いた。数匹のアリだった。
「生きてる」と思った瞬間、我に返った。
よろよろと立ち上がった。

■   ■

07年秋。不思議な出会いがあった。
たまたま通学バスの隣に座った学生が話しかけてきた。
朴 基浩と名乗り、「自分は在日だ」と言った。
1つ年下なのに、ずけずけとものを言ったが、
実直さがかえって気に入った。

お互いに孤独を抱えていた。
「おれ、駅で『おい、朝鮮人』と怒鳴られたことがある」。
彼は朝鮮学校に通っていたころ受けた嫌がらせについて話し、
拳を握った。

それを見て、今井さんはふと自分をさらけ出したいと思った。
事件後、自分に向けられたのは中傷か哀れみの言葉、
そうでなければヒーロー視する目。
「どれもつらい」と打ち明けた。

じっと話を聞いていた彼は
「結局はおまえが自分で乗り越えないと」
と言った。

「あの事件の今井君」として自分を見ない初めての友。
「一歩を踏み出せ」
と今井さんには聞こえた。

■   ■

ザンビアのサンフィアに着いたのは、まだ乾期の9月だった。
日中の気温は40度を超える。
最初の3日間は、ほとんど寝ずに一輪車でレンガを運んだ。

2,000人近い生徒がいるのに、教室が19しかない小学校。
日本で寄付を募り、新校舎を建てるNGOのプロジェクトだ。
学生生活最後の夏休みを利用し、
ずっと避けてきた国際貢献の現場に飛び込もうと思った。

米国のNGOで経験を積んだリーダーの
佐藤 慧(けい)さん(27)は、小学生のころ、
弟を小児がんで失い、高校生の時には姉を自殺で亡くした。

インドを旅行したとき、ガンジス川に肉親の亡きがらを流す
人々の姿を見て
「少しずつ、弟と姉の死を受け入れられるようになった」
と話した。

日本でサポートしてくれた25歳の男性スタッフは、
アイドルが所属する有名芸能事務所に所属したものの
「好きな音楽ができない」
と飛び出した。

みな「自分とは何か」の答えを探していた。

屋根は水色。熱帯高地のザンビアの空の色だ。
完成したばかりの小さな校舎を見つめながら、
今井さんは思った。
「悩みながらでも、何かをやってみなければ未来は変わらない」

あの時、自分をさいなんだ「自己責任」という言葉。
5年後の今は少し違って聞こえる。

「好きな言葉ではないけれど、今はそれを使う人も受け止めよう
 と思います。そう肯定的になれる自分がいるから」

来春、東南アジアと取引する小さな商社に就職する。【前谷 宏】

==============

◇そのとき世界は(肩書は当時)
■03年

 3月20日 イラク戦争開戦

12月26日 イラク派遣に備え航空自衛隊の先遣隊が出発

■04年

 4月 7日 武装勢力が3邦人を拉致、自衛隊撤退を要求。
       一部メディアが「自己責任」論を展開

   15日 3人がバグダッドで解放される。
       直後、与党内から「自己責任」を強調する声が
       上がる

   16日 現地での活動継続を望む被害者について、
       小泉純一郎首相が
       「なお、そういうことを言うんですかね」
       と不快感。

       一方、パウエル米国務長官は
       「誰もリスクを引き受けなければ、
        世界は前に進まない」
       と3人を擁護

■05年

 9月11日 小泉首相が「郵政民営化」を訴え、
        自民党が衆院選で圧勝

■09年

 2月14日 イラク派遣の自衛隊が撤収完了

毎日新聞 東京朝刊 2009年12月31日(木)
県内の自殺者300人超(KNB(北日本放送)) [2009年12月31日(Thu)]
2009(平成21)年12月31日(木)
KNB(北日本放送)
トップ>ニュース>最新ニュース一覧>2009年12月31日

県内の自殺者300人超
http://www2.knb.ne.jp/news/20091231_22519.htm

平成21年の富山県内の自殺者数は11月末時点で
300人を超えました。

県は相談体制の強化やうつ病対策などに重点を置き、
自殺対策を進めていく方針です。

警察庁のまとめによりますと平成21年1月から11月末までの
県内の自殺者数は308人で、平成20年の同じ時期と比べて
7人多くなっています。

直近の11月の自殺者数は35人で、
1日に1人以上が自殺で亡くなっている計算です。

県の自殺対策アクションプランでは平成28年度までに
人口10万人あたりの自殺死亡率を24.6以下まで減らすこと
を目標としていますが、人口動態統計から算出する
おととしの自殺死亡率は27.2で、目標を上回っています。

県では、全国に比べて20代から30代前半の若年層や
中高年の自殺が多いことから、
今年度は相談体制の強化やうつ病対策に力を入れています。

また、県内の自殺者のおよそ3分の1を占める富山市では
11月、医師や民生委員などを委員とする連絡会議を発足させ、
地域の連携を強めながら、自殺対策を進めることにしています。

KNB(北日本放送) 2009 年12 月31 日(木)12時32分現在
滋賀いのちの電話、相談件数が急増(京都新聞) [2009年12月31日(Thu)]
2009(平成21)年12月31日(木)
京都新聞
ホーム>最新ニュース>2009年12月31日(木)

滋賀いのちの電話、相談件数が急増
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009123100035&genre=C4&area=S10

今秋から日数増 30代が最多

自殺予防を目的にしたNPO法人(特定非営利活動法人)
「滋賀いのちの電話」への相談件数が今秋から増えている。
9月から週1回の相談を3回に増やしたためで、
切実な「SOS」が寄せられている。

滋賀いのちの電話は昨年8月に開局。
ボランティア相談員が自殺願望のある人らの相談に
無料で応じている。

週1回だった09年1〜6月の相談件数は月平均25件だった
が、毎月10日のフリーダイヤル相談を始めた
7月は84件、電話を2回線にした8月は141件、
相談を週3日にした9月は178件と急増した。
10、11月も200件前後の相談がある。

1〜11月分の内訳は男性が6割、女性が4割で、
年代別では30代が2割と最多で40代、50代と続いた。

悩みの内容は「人生」、「心身の健康」、「性」の順で多かった。
「自殺を実行している」
という内容の電話も4件あった。

堀川哲夫事務局長は

「毎日相談できる体制を目指したい。
 電話でつらい思いを口に出すことで、
 自分の思いを整理し、生きる希望を見いだしてほしい」

と話す。

金・土曜は午後6〜10時、日曜は午後2〜10時で。
相談はTEL 077(553)7387まで。

毎月10日(午前8時〜翌日午前8時)のフリーダイヤルは
TEL 0120(738)556。

京都新聞 2009年12月31日(木)
雇用、自殺、デフレ「今年が底と信じたい」 ゆく09年(朝日新聞) [2009年12月31日(Thu)]
2009(平成21)年12月31日(木)
朝日新聞
asahi.com>ニュース>社会>その他・話題

雇用、自殺、デフレ「今年が底と信じたい」 ゆく09年
http://www.asahi.com/national/update/1231/TKY200912310107.html
http://www.asahi.com/national/update/1231/TKY200912310107_01.html



「200円弁当」は年内営業最終日もにぎわっていた
=30日、東京都墨田区立花1丁目

2009年が暮れる。政権交代に沸き、不況、雇用不安、
デフレに生活が脅かされた1年だった。
政治に、経済に、人びとは願いを込める。
2010年は、良い年になりますように。

30日、東京証券取引所の大納会にはプロゴルファーの
石川 遼選手が招かれた。投資家や家族連れらが詰めかけ、
「来年は、遼くんのように飛躍の年に」
と祈った。

終値は1万 546円44銭。
千葉県船橋市の個人投資家(39)は
「今年が底と信じたい。政府の株価対策に期待したい」
と話す。

「不況と公共事業の削減で仕事は減った」
と宇都宮市の建設会社経営の男性(60)。

ただ、時代の流れとも感じるという。
「政権交代したから、来年はしっかり良い方向に
 引っ張ってほしい」

東京都新宿区のハローワーク。
この日も「年末緊急職業相談」を受け付けていた。
大重秀久さん(49)は
「いったんこぼれた者がはい上がるのは、難しい」
と肩を落とした。

宅配便で派遣とアルバイトを繰り返したが、
3月に失業給付を受けて職探しを始めた。
まだよい返事はない。

それでも
「政権が代わったのはよかった。
 未来に向かおうという気持ちがしてきた」
と前向きだ。
正月は、銭湯での朝風呂が楽しみという。

失業給付の手続きに訪れた女性は、管理職まで務めた金融機関を
解雇された。
来年も貯蓄を崩しながらローンを払う生活が続きそうだ。

「株式市場で『日本外し』をひしひしと感じる。
 政治にも機能してもらいたい」
と話した。

自殺者は12年連続で3万人を超えた。
都内の「いのちの電話」で、相談員が受話器の向こうからの訴え
に耳を傾けていた。年末年始も24時間不休で受ける。

「職を失った」
「お金がなくて行き場がない」
など生活苦の訴えが増えている――。

「日本いのちの電話連盟」の岡本正子事務局長の実感だ。
「こんなに状況が一変したことはなかった」。
相談主も20、30代男性が増えている。

怒りをぶちまけるようなとげとげしい内容も増えた。
「どうしていいか分からない、という
 怒りのはけ口になっているのでしょう。
 社会が変わらない限り、来年も相談件数が減ることはないと思う」

と岡本さんはいった。

政府がデフレ宣言をしたのは今年11月だった。

「元祖200円弁当」。
東京都墨田区の商店街にある「キッチン ダイブ」に
赤いのぼりが翻る。

年内の営業最終日も、高齢者やタクシー運転手らが
弁当を買い求めた。

販売する弁当は200円と300円の2種類。
店長の宗石(むねいし)慶太さん(27)は
「都内では最安値じゃないか」
と話す。

低価格の理由の1つは、2008年のリーマン・ショック。
米国の消費減速と円高の影響で、
ブラジル産鶏胸肉の仕入れ値は1キロ400円が半値に。
宗石さんは「今後の値段は為替相場次第」と言う。

近くに住む無職粕谷和之さん(74)はこの日、
200円弁当を2個買った。

「年金暮らしだから助かる。景気悪化は政治家の責任。
 今の民主党に合格点はつけられない。
 来年は仕事を形にして欲しい」

朝日新聞 2009年12月31日(木)17時53分
【社説】自殺3万人 ― 遺族にもっと支えの手を(朝日新聞) [2009年12月30日(Wed)]
2009(平成21)年12月30日(水)
朝日新聞
asahi.com>社説

【社説】
自殺3万人 ― 遺族にもっと支えの手を
http://www.asahi.com/paper/editorial20091230.html

3万人といえば東京マラソンで銀座通りを埋める
ランナーの数にほぼ相当する。
今年も11月末時点で全国の自殺者がそれを超えた。
12年連続である。

この年末も自ら死を選ぶ人が増えないか、心配だ。
政府は年度末にかけて100日プランで対策を強化するという。
策を尽くしてもらいたい。

同時に見逃してほしくないことがある。
自殺者が増えれば遺族も増えることだ。

自殺対策のNPOライフリンクなどの推計では、
過去40年間に配偶者やきょうだい、父母、子どもが
自殺した経験のある人は約300万人いる。

肉親が突然死ぬ、という体験はどんな場合にも耐え難いことだ。
まして自殺は、事故や病気による死と違うかたちで
家族の心に深い傷を残す。

本当は違うのに、なぜ止められなかったかと自分を責めたり、
周りからも責められたりしがちだ。

背景に病気や借金などがある場合、
社会的な支援があれば救われた事例も多いだろう。

ところが多くの場合は個人の弱さの問題にされてしまう。
それをさらに遺族が引きずっていく。

遺児の支援をしている、あしなが育英会の自殺遺児の文集は
「自殺って言えなかった。」
と題されている。

筆者の若者のひとりは

「家でも外でも、死んだお父さんのことは
 全く話題にしなくなった。
 最初からいなかったようになった」

と話す。友達にも悩みを打ち明けようがない。

ライフリンクの自殺遺族聞き取り調査によると、
4人に1人は「死にたい」と答えている。

1990年代にようやく遺族が苦しみを分かち合う活動が
広がった。

「自分だけではなかった」
と知り、心を落ち着ける人が少しずつ増えてきた。

とはいえ、まだ全国で約80の組織があるだけだ。
参加者は数千人にすぎないだろう。

遺族が集まる場所や、安心して話し合える雰囲気をつくれる
リーダーが求められている。自治体にも手助けしてほしい。

現実的な支援が必要なことも忘れてはいけない。
この十数年、全体の数を高どまりさせているのは
中高年男性の自殺者の増加だ。
その結果、中高生の子どもを抱える母子家庭が多く残された。

あしなが育英会によると、奨学金を受給している
母子家庭の平均年収は134万円にすぎない。

「アパートで自殺し、遺族がその後の家賃を負担させられ続けた」

「相続放棄の方法を知らずに借金を引き継いでしまった」。

そんな遺族も多い。
弁護士などに相談できる機会があれば、避けられたのではないか。

東京都は今年から、遺体の検査の際、
相談窓口や遺族会の案内などの一覧表を遺族に渡し始めた。

政府も自治体も、自殺防止の対策だけでは不十分だ。
残された家族への温かい配慮も忘れてはなるまい。

朝日新聞 2009年12月30日(水)
増える鉄道自殺 運休・遅れ原因の45%に 等(朝日、読売、J-CASTニュース、中央日報) [2009年12月30日(Wed)]
2009(平成21)年12月30日(水)
朝日新聞
asahi.com>ニュース>社会>その他・話題

増える鉄道自殺 運休・遅れ原因の45%に
http://www.asahi.com/national/update/1229/TKY200912290320.html
http://www.asahi.com/national/update/1229/TKY200912290320_01.html

年の瀬、毎日のようにどこかで電車が止まる。
理由の多くが自殺だ。

たった2時間余りで4件が相次いだ日もあった。
国土交通省によると、首都圏1都3県で昨年度に起きた
「輸送障害」679件のうち、自殺は307件で45%を占めた。
その割合は、年々増えている。



国土交通省は今月21日、首都圏の鉄道12事業者と
列車の運休や30分以上の遅れにつながった「輸送障害」
についての会議を開き、自殺対策などを話し合った。

国交省によると、首都圏の鉄道で起きた自殺は
2004年度以降増加を続けており、08年度は307件。

JR東日本管内では09年度も11月末現在で170件起き、
近年では過去最多だった昨年度の同期とほぼ同じペースに
なっている。

鉄道各社は、接触事故対策として転落防止さくの設置を
進めるが、自殺には有効な対策を見いだせていない。

「お客さまのプライバシーにかかわるので
 『人身事故』の詳細は社内でもデータとして残さない」
と話す鉄道会社の幹部もいる。

全国の私鉄72社が加盟し、各種調査を行っている
「日本民営鉄道協会」の担当者も

「非常にナイーブな課題。協会として取り組まなければ
 と思いながら、何もできていないのが現状」
と語る。

JR東日本は今秋、山手線全29駅のホームに
青色LED(発光ダイオード)照明を設置した。
人の心を落ち着かせるとされる青色で、
飛び込み自殺を防ぐ狙いだ。

山手線での飛び込み自殺は青色LED照明の設置以降、
微減しているというが、科学的効果については、
専門家の間で意見が分かれているという。

■2時間で4人が

今月9日夕、首都圏ではわずか2時間余りの間に
4件の鉄道自殺が相次いだ。
なぜ鉄路で自ら命を絶ったのか。それぞれの事情を見つめた。

午後5時15分

東京都千代田区のJR駅で、
茨城県在住の男性(51)が快速電車にはねられて死亡した。
ホームにいた男性が自ら線路に飛び込んだ。遺書はなかった。

午後5時55分

東京都葛飾区の京成線の踏切に立ち入った
無職男性(65)が、電車にはねられて死亡した。
遮断棒をくぐって線路に入るところを目撃されている。

山谷の簡易宿所に暮らし、生活保護を受けていた。
友人らによると、最近体調不良に悩んでいたという。

午後6時9分

さいたま市内のJR線で女性がひかれた。
埼玉県警で身元確認中だが、近くに住む外国人とみられる。
日本に住む子ども夫婦に孫が生まれるため、来日していた。

遺書には
「言葉や生活が激変し、ストレスが重なった」
という内容がつづられていたという。

午後7時25分

神奈川県大和市の東急線の駅に入ってきた急行電車に
ホームから男性が飛び込んだ。
持っていたショルダーバッグの中身は現場に散らばった。
その中に「ごめんなさい」と記されたメモがあった。

男性は薬剤師。勤務していた病院の職員は
「家族からは事故としか聞いていない」
と話した。 (石田博士、小林誠一)

■都が悩み相談

悩みを抱えている人に対し、東京都内では、

いのちの電話(03・3264・4343、24時間年中無休)、

東京自殺防止センター(03・5286・9090、
午後8時から午前6時、年中無休)

などが電話で相談を受けている。

各地の「いのちの電話」の番号は、
日本いのちの電話連盟のサイト(http://www.find-j.jp/zenkoku.html)
で確認できる。

朝日新聞 2009年12月30日(水)17時23分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2009(平成21)年12月22 日(火)
読売新聞
ホーム>社会

鉄道遅れ4万本、半数超が自殺原因…首都圏
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091222-OYT1T00039.htm

首都圏の鉄道の運休や遅れの本数が昨年度、
4万 600本に達し、その半数以上が自殺に起因することが、
国土交通省の調査で明らかになった。

同省は21日、JR東日本や東京メトロなど首都圏の
主要12社を集め、自殺防止に有効とされる
「青色照明」の検証などを呼びかけた。



調査は、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で、
列車の運休や30分以上の遅れにつながった
輸送障害のデータを原因別にまとめた。

全国の輸送障害は2008年度、07年度から1,000本ほど
減ったものの、首都圏だけで見ると4,400本も増加。

首都圏での原因トップは「自殺」で、
07年度から2,900本増えて2万1,100本に上った。

自殺に次いで多かった「信号設備などの故障」によるものは
7,200本だった。

トラブルそのものの件数は、05年度をピークに徐々に減って
おり、08年度は前年度より20件少ない679件だった。

ただ、自殺の場合、08年度は前年度より19件多い307件
となるなど、ほかの原因によるトラブル件数が減る中で
唯一増え続けている。

私鉄関係者は
「自殺の場合、発生後の対応に時間がかかり、
 影響本数が多くなってしまう傾向がある」

と話している。

読売新聞 2009年12月22日(火)04時52分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2009(平成21)年12月22日(火)
J−CASTニュース
トップ>トピックス>社会

社会
鉄道の運休や遅れ 自殺原因が2万件
http://www.j-cast.com/2009/12/22056777.html

国土交通省が2009年12月21日に開いた
首都圏鉄道輸送障害対策会議で、輸送障害の発生状況を報告した。

それによると、2008年の首都圏における鉄道の運休や遅れは、
4万 600件あった。

そのうち半数の2万1,100件は自殺によるものだった。
前の年に比べて2,900件の増加だった。

J−CASTニュース 2009年12月22日(火)16時13分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2009(平成21)年12月22日(火)
中央日報
トップ>ニュース>日本・国際

日本の電車遅延原因1位は「自殺」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=124291&servcode=A00§code=A00

日本国土交通省が首都圏の電車の遅延原因を調べた結果、
自殺が最も多いことが明らかになった。



22日の読売新聞によると、昨年1年間に
東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で発生した
列車の運休や30分以上の遅延による輸送障害データを
原因別に整理した結果、「自殺」が最も多かったという。

「自殺」による輸送障害は前年比2,900件増の
2万1,100件にのぼった。
「信号設備などの故障」は7,200件で2番目に多かった。

08年輸送障害件数は4万 600件で、
自殺による障害が半分以上を占めている。

列車の運行を妨げる他の要素は減少しているが、
自殺の件数は増え続けている。

鉄道関係者は
「自殺の場合、発生後の対応に長い時間がかかるため、
 列車の遅延に及ぼす影響が大きい」

とし

「また機関士や駅務員など現場を目撃した人が受ける
 精神的衝撃も大きく、問題が深刻だ」
と述べた。

国土交通省は21日、首都圏の鉄道会社に対し、
自殺防止に効果的な「青色照明」(LED)の検証など
自殺防止対策を指示した。

中央日報 2009年12月22日(火)
発信箱:リーダーの共感力=磯崎由美(生活報道部)(毎日新聞) [2009年12月30日(Wed)]
2009(平成21)年12月30日(水)
毎日新聞
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発信箱:リーダーの共感力=磯崎由美(生活報道部)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20091230k0000m070102000c.html

今年最初に私がこの欄で書いたのは、
東京・日比谷公園の年越し派遣村のことだ。

職と住まいを失った人々が疲れ切った姿で押し寄せてきた。
寒風の中100キロ以上歩いてきたという若者を
ボランティアがストーブの前に導いた。まさに大災害だった。

夏が来てもその空気は変わらず、有権者は政権交代を選んだ。
新政権発足後、失業者や中小企業経営者を取材するたびに、
鳩山由紀夫首相のリーダーシップに期待し、
すがるような声を聞いた。

そんな中で鳩山首相の資金管理団体を巡る偽装献金事件が起きた。
東京地検特捜部の捜査がなければ支払わずに済んだ
6億円近い贈与税。

首相が深くかかわってきた戦後政治の大転換に、
この金の力があったのではないかとの疑念。
極端に言えば、母親からの資金提供なくして
首相の座に就けていたのだろうかとさえ思えてしまう。

「わいろではなく、しょせんは家族間の話じゃないか」
と、首相を擁護する人もいる。

だが、献金の実態を知らなかった理由を
「常に周りの人々が私たちのことを面倒みていただく環境に
 あった」
からだとサラリと言えてしまう感覚は、
面倒をみてもらえる人も職場もなく、
ぎりぎりの生活の中で1票を投じた人々とはかけ離れすぎている。

不況の時ほど政治に共感力が求められると思う。
そういえば秋、首相は所信表明演説で遊説中のあるエピソード
を紹介した。

息子が職に就けず自殺したというおばあさんが、
握手した手を離そうとしなかったという。

「その手の感触。断じて忘れてはならない」
と熱く語っていたが、職を失い死を選ばざるを得なかった
苦しみを、本当に想像できるリーダーなのだろうか。

毎日新聞 2009年12月30日(水)00時06分
日本経済の「失われた20年」(朝鮮日報) [2009年12月30日(Wed)]
2009(平成21)年12月30日(水)
Chosun Online(朝鮮日報)
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日本経済の「失われた20年」
http://www.chosunonline.com/news/20091230000038

「成長の芽を見いだせないならば、
 『失われた20年』からの脱却は難しい」

29日付日本経済新聞は
「『失われた20年』に終止符を打てるか」
と題する社説を掲載した。

これまで日本の長期不況を象徴する言葉は
「失われた10年」だった。同紙は

「新興国をも巻き込んだグローバルな大競争時代に、
 日本は勝ち組になれず、経済の停滞が続いた」
と指摘した。



12月29日は東京株式市場で日経平均が過去最高値
を付けてからちょうど20年目に当たる。

1989年の同日、日経平均は3万8,915円まで上昇した。
1980年代後半に始まったバブル経済の終着点となり、
長期不況の出発点でもあった。

日経平均はこの日を最後に下落や浮沈を繰り返し、
20年後の同日には1万 638円で引けた。
株価は20年間で3分の1になったことになる。



かつてニューヨーク株式市場を上回る世界最大規模を誇った
時価総額(600兆円)は、今では約半分の308兆円に
目減りした。

東京株式市場の時価総額は、ニューヨーク株式市場だけでなく、
中国市場(上海と深センの合計)にも満たない規模にまで
縮小した。

株価崩壊とともに、翌年にはそれまで青天井だった
不動産価格のバブルも崩壊し、16年連続で下落が続いた。



今年初めに日本の内閣府が発表した07年の日本の国富
(土地や建物などの資産から負債を差し引いた国の正味資産)は
2,794兆円だった。

日本の国富はピーク時の90年代には
3,534兆円に達していた。

01年には、小泉政権の新自由主義改革で株価と地価が
上昇に転じたものの、昨年の米国発の金融危機で
日本経済は再び停滞局面に入った。



さらに、社会的にも大きな変化があった。
雇用、設備、負債という日本経済の「3大過剰」を解消する過程
で、日本社会を安定的に支えてきた終身雇用と年功序列の伝統が
崩壊した。

日本での自殺者数は、失業率が5.5%を記録した
02年には年間3万人を超えた。
それ以降、自殺者3万人以上という傾向は続いている。

そして今年も昨年に続き、解雇された派遣労働者を
一時的に収容する施設が東京に設置された。



こうした低成長のわなから逃れるため、
鳩山政権は首相を中心とする成長戦略策定会議を設置し、
30日に経済成長戦略を発表する予定だ。

日本の報道によれば、鳩山政権は2020年までに
環境、健康(介護、医療など)の分野で400万人分の雇用を
創出し、青年、女性、高齢者、障害者の就業率を引き上げる
ことを政策の最優先課題に掲げる方針だ。

また、成長の足かせとなる制度や慣行の見直し、
保育サービスなど就業環境の整備なども
課題として位置づける構えだ。



しかし、鳩山式の内需主導型による成長戦略で日本が
「失われた20年」から脱却できると考える専門家はいない。

日本経済新聞は社説の中で、

「いま鳩山政権は経済の内需主導への転換を唱えている。
 だが、その政策が単に配分を見直すだけで
 成長の芽を見いだせないならば、
 『失われた20年』からの脱却は難しい」

「危難に遭遇したダチョウは頭を砂にうずめるというが、
 それでは何の問題解決にもならない」

と政府を批判した。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2009年12月30日(水)11時32分
大阪 臨時宿泊所の利用が低調(NHKオンライン) [2009年12月30日(Wed)]
2009(平成21)年12月30日(水)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>暮らし

大阪 臨時宿泊所の利用が低調
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014724601000.html

大阪・西成区で、年を越せない労働者のための臨時の宿泊所が
29日に設けられましたが、初日に入所した人は400人余り
と去年の半数以下で、大阪市は生活保護を受ける人が
大幅に増えたため、逆に宿泊所の利用が減ったとみて
実態を調べることにしています。



臨時宿泊所は、西成区にある「あいりん地区」の労働者が
年末年始に仕事がなくなることから、大阪市などが毎年、
住之江区の南港の近くに設けているもので、
29日から1月5日までベッドと食事を提供します。

初日の29日、入所を許可された人は444人で、
去年のおよそ1,000人に比べて半数以下になりました。

この宿泊所は、生活保護を受給すると利用できなくなりますが、
大阪市の生活保護を受けている世帯は、
先月末でおよそ10万4,600世帯と、
この1年で1万4000世帯以上増えていることから、

大阪市は、宿泊所の利用者が減ったのは、
景気の悪化などで生活保護を受ける世帯が増えたためとみて、
実態を調べることにしています。

視察に訪れた平松市長は

「利用者がここまで減るとは思わなかったので驚いている。
 生活保護が増えた背景には貧困ビジネスもあると思うので、
 実態をきちんと調べたい」

と話していました。

NHKオンライン 2009年12月30日(水)00時31分
年末緊急職業相談(NHK宮崎放送局) [2009年12月29日(Tue)]
2009(平成21)年12月29日(火)
NHK宮崎放送局
トップ>宮崎県内のニュース

年末緊急職業相談
http://www.nhk.or.jp/miyazaki/lnews/01.html

厳しい雇用情勢が続く中、年末も仕事を探す人たちを
支援しようと宮崎労働局は、宮崎市のハローワークプラザに
臨時の窓口を開設し、相談に応じました。



景気の悪化が続いて、仕事を求める人が増える一方で
企業からの求人は減っていて、先月の県内の有効求人倍率は
0.37倍と、昭和61年以来、23年ぶりの低い水準
となっています。

このため、宮崎市大塚台西にある「ハローワークプラザ宮崎」
では29日と30日、臨時の窓口を設けることにしました。

29日午前中は、職員10人が訪れた人たちの相談に応じて、
求人情報などを紹介していました。

窓口では職業訓練の相談や雇用促進住宅のあっせんなども
行われました。

年末のこの取り組みは去年も行われ、
2日間で491人が訪れたということです。



「ハローワークプラザ宮崎」の臨時窓口は、
30日も、午前10時から午後5時まで開かれます。

NHK宮崎放送局 2009年12月29日(火)
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