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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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最新記事
2008年県内10大ニュース 自殺率全国ワースト2位(宮崎日日新聞) [2008年12月29日(Mon)]
2008(平成20)年12月29日(月)
宮崎日日新聞
トップ>県内の特集>2008年県内10大ニュース

自殺率全国ワースト2位
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=13810&catid=306

厚生労働省は6月、都道府県別の2007年の自殺者数を発表
した。
それによると、本県は前年を32人も上回る394人。
10万人当たりの自殺者数(自殺率)は34・6人
(前年比3・0人増)で、秋田県の37・5人に次いで全国で
2番目の高さ。本県の自殺者数、自殺率ともに過去10年で
最悪の数字だった。

県によると、本県の自殺者数は1998年に388人
(自殺率33・0)となって以降、300人台を推移。
自殺率は常に全国上位と、深刻な状態が続いている。

県は厚労省の発表を受けて6月、医師や弁護士、民間団体で構成
する
「県自殺対策推進協議会」
を設立した。昨年発足した県自殺対策推進本部
(本部長・東国原知事)と協調し、16年までに自殺率を
05年より25%減らす数値目標を掲げ、官民一体の対策を進めて
いる。



【写真】
自殺対策推進協議会で自殺防止について話し合うメンバーら
=6月、宮崎市・県総合保健センター

*******

● 中山前国交相「失言」 知事国政転身で迷走
● 五輪競泳で松田選手「銅」
● 台湾定期航路が開設
● プロ野球ドラフト3選手が1位指名
● エコプラザ調整池破損隠し
● 経営破たん相次ぐ
● 医師不足が深刻化
● 自殺率全国ワースト2位
● 青島再開発事業が進展
● 汚染米流通で消費者不安




諫干・佐賀地裁判決(毎日新聞) [2008年12月28日(Sun)]
2008(平成20)年12月28日(日)
毎日新聞 西部朝刊
トップ>オッショイ! 九州>社会

NEWSフロントライン:’08プレーバック/3 6月27日
◇ 諫干・佐賀地裁判決
◇ 開門請求で勝訴確信−−理論、展望、証拠が一気にそろった
http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20081228ddp041040008000c.html

国営諫早湾干拓事業(諫干)で閉め切られた潮受け堤防を
5年間開門するよう国に命じた6月27日の佐賀地裁判決。
周囲には驚きが漂ったが、原告弁護団は「勝訴」を確信
していた。【姜弘修】

「開門を撤去の一部請求とすればいい」

佐賀市で07年5月2日にあった弁護団会議で、塩澄哲也弁護士(39)
が発言した。難航も予想された議論は、この一言で一変した。

02年に国に工事差し止めを求めて提訴。原告は佐賀、福岡、
熊本、長崎の有明海沿岸4県の漁民ら約2500人に拡大した。
完工が迫った06年11月に「堤防の撤去か開門」と変更していた。

諫干を巡っては、04年に佐賀地裁が工事差し止めの仮処分命令を
出したものの、05年に福岡高裁が取り消し、最高裁で確定。
そして公害等調整委員会(公調委)も原因裁定で、漁業被害を訴える
漁民側の申請を退けた。堤防閉め切りと有明海異変に因果関係が
あるとの主張は、退けられ続けていた。

因果関係を示す証拠を導くのに必要な中・長期開門調査の決定権は、
訴訟相手の国が握っている。国の主張を認めた判例を覆すのは
難題だった。

塩澄弁護士の主張は
「堤防撤去は無理でも、被害の一部回復が見込める開門は
認めるべきだ」
と訴え、諫早湾近傍部(佐賀県太良町、長崎県島原市)の被害を
立証すれば開門命令を引き出せる、というものだった。

「これで、理論、展望、そして証拠とすべてが一気にそろった」
と出席者は振り返る。

実は、公調委裁定の基礎となった専門委員(研究者4人で構成)
の報告書は、諫早湾近傍部の環境悪化と閉め切りとの因果関係を
明確に肯定していた。

仮に開門されれば、海況の回復が見込まれるだけでなく中・長期
開門調査も可能になり、有明海全域の再生にも展望が開ける−−。

無報酬の弁護団の実働部隊は馬奈木昭雄団長(66)ら25人。
手分けして漁民の証言を丹念に集めていた。魚介類の激減状況や、
生活苦が原因とみられる自殺者も出た窮状……。
弁護団は堤防閉め切りの97年以降に自殺した漁民ら20人の
リストを、農水省担当者に突きつけたこともある。

「これでいける」。
会場は拍手に包まれた。戦略は即座にまとまり、弁護団は
547ページの最終準備書面を仕上げて07年12月、佐賀地裁に
提出。国も最終準備書面で反論し、08年1月25日に結審した。

判決当日。言い渡しを待つ馬奈木団長は別の弁護士に言い切った。
「準備書面を読み返したが、これで負けるはずはない」

神山隆一裁判長の主文言い渡しが始まって間もなく、原告席の
弁護団は静かに握手を交わした。漁業被害が認められたのは、
諫早湾近傍部の漁民原告50人。狙い通りだった。

今、弁護団の堀良一事務局長(55)は
「裁判所を『清水の舞台』の端まで導いたという確信はあった」
と打ち明ける。
「でも、最後に裁判官の背中を押したのは、漁民の訴えと
世論ですよ」

判決文末尾の異例の付言に、裁判所の思いがほの見える。
「本判決を契機に、速やかに中・長期開門調査が実施され、
適切な施策が講じられることを願ってやまない」

国、原告の双方が控訴し、福岡高裁で係争が続いている。

==============

■ ことば

◇ 諫早湾干拓事業
農地造成と防災を目的に、86年着手。97年4月に
長崎県・諫早湾央部の潮受け堤防(長さ約7キロ)で
干潟を含む約3500ヘクタールを閉め切り、湾奥部に
2つの干拓地と淡水の調整池を設けた。
総事業費2533億円。672ヘクタールの干拓地では
41団体・個人が営農。開門について行政の対応も分かれ、
長崎県は
「被害や悪影響をもたらすのは明確。何としても避けたい」
(県幹部)との立場。一方、佐賀、熊本県は賛成している。

毎日新聞 2008年12月28日 西部朝刊
「リストラで年が越せない」 「いのちの電話」に悲痛な叫び続く(MSN産経ニュース) [2008年12月28日(Sun)]
2008(平成20)年12月28日(日)
MSN産経ニュース
ニューストップ>経済・IT 産業・ビジネス

「リストラで年が越せない」 「いのちの電話」に悲痛な叫び続々
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081228/biz0812282311004-n1.htmhttp://sankei.jp.msn.com/economy/business/081228/biz0812282311004-n1.htm

「リストラにあって、年が越せない」。
雇用不安を背景に、自殺予防の相談を受ける全国の
「いのちの電話」に、切実な訴えが相次いでいる。自殺を
ほのめかすケースも目立つが、ボランティア不足などから
電話がつながりにくい状態が続く地域もあり、団体側は対応に
苦慮している。

「パート契約を切られたが次の仕事がない」。
北九州のセンターには雇用不安を訴える電話が続々と寄せられる。
全体の相談件数は減少傾向にあるものの、自殺をほのめかす電話
に限っては、昨年約1200件だったのに対し、今年は約1700件
にまで増えた。担当者は
「年末年始でますます増えるだろう」。

「いのちの電話」は昭和46年、東京に開設されたのを皮切りに
現在は全国49カ所で約7500人(昨年)の相談員がボランティア
で相談に乗っている。

京都のセンターにも景気悪化を背景に
「切羽詰まった電話が増えた」
というが、相談員不足ですべてに対応できないという。
1日平均約75件の相談を受けるが、これはかかってくる電話の
2〜5%程度だ。

首都圏のあるセンターでも、慢性的な人手不足は同じ。
「ほとんど電話がつながらない」
との苦情が、補助金を出してくれる役所にまで寄せられているという。

2008.12.28 23:10
練炭無理心中/身勝手の犠牲は子(朝日新聞/奈良) [2008年12月28日(Sun)]
2008(平成20)年12月28日(日)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>奈良

練炭無理心中/身勝手の犠牲は子
http://mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000000812280002



母親が練炭で無理心中を図った団地=奈良市中登美ケ丘1丁目

◎ 取材ノートから 年末回顧 ◎

「息子の将来を奪ってしまった。どんなに後悔してもしきれない」。
10月、奈良地裁法廷の被告席。母親(48)の目から涙が
こぼれ落ちた。

その約4カ月前。練炭自殺の報を聞き、奈良市中登美ケ丘の団地に
向かった。母親が自宅寝室で練炭を燃やして無理心中を図り、
中学2年の長男(当時13)が一酸化炭素中毒で亡くなった。

長男が通っていた中学校に取材した。おおらかな性格で、
誰からも好かれ、ソフトテニスの部活に励んでいた――。
学校生活を満喫している様子がうかがえた。

公判で母親は動機をこう語った。
「生活苦から将来を悲観した。私が死んだら、息子が悲しむ。
1人残して死ねなかった」
「交際相手に捨てられると思った」

だが、それは母親の誤解だった。妻子がいる交際相手は
「来年1月には離婚するつもり。もっと気を使ってやるべき
だった」
と法廷で語った。

「自分勝手な心情を一方的に押しつけたにすぎず、母親の手で
理不尽に命を絶たれた被害結果は重大」。
厳しい指摘とともに、裁判長は懲役8年を言い渡した。

事件後、中学校には
「子どもの様子がおかしい」
と保護者から声が寄せられた。突然身近な仲間を失ったショック
だろうか、体調不良や不眠を訴えたという。
「子どもにも、子どもの世界があることを母親に気づいて
ほしかった」。
校長は悔しそうに言葉を吐き出した。

公判中、身勝手な理屈の犠牲になった長男の
「生きたかった」
という声が聞こえてくるようだった。
今もやるせない思いでいる。

(成川 彩)

2008年12月28日
冬の東尋坊で保護相次ぐ 派遣切られても命絶たないで(中日新聞、朝日新聞) [2008年12月28日(Sun)]
2008年12月28日(日)
中日新聞 朝刊
トップ>社会>紙面から一覧

【社会】
冬の東尋坊で保護相次ぐ 派遣切られても命絶たないで
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008122802000055.html



東尋坊で保護された千葉県市川市の男性。途中の電車の中で
B4判履歴書の裏に遺書(手前)を書いていた=福井県坂井市で

全国で年間3万人を超える自殺者。急激な景気悪化に伴い、
自殺者が多いことで知られる福井県坂井市の東尋坊では、
特定非営利活動法人(NPO法人)が自殺志願者の保護に
懸命に取り組んでいる。11月から今月26日に保護した
8人のうち、生活に行き詰まった非正規労働者は5人もいた。

NPO法人代表の茂(しげ)幸雄さん(64)は
「自殺ではなく、東尋坊を人生の再出発の名所に」
と願い、パトロールを続ける。

このNPO法人は「心に響く文集・編集局」。元警察官だった
茂さんが2004年、自殺を思いとどまるよう呼び掛ける
文集の出版を目的にNPO法人を設立。自殺志願者を見つけて
悩み相談などに取り組んできた。

今月24日には千葉県市川市の男性(34)を保護。
男性は家電量販店の倉庫で働く派遣社員だった。
男性は派遣元から今月7日夜、量販店との契約打ち切りで
8日付の解雇と同日中の寮退去を告げられた。
ネットカフェで寝泊まりし次の派遣会社を探したが、
日当の3分の2を寮費で引かれるなど所持金は底をついた。
「このままでは年が越せない」
と絶望し2日かけて電車を乗り継ぎ東尋坊に来た。

男性は東尋坊に来る前、行政機関などに相談したが
「本当に(仕事を)探す気があるのか」
などと言われたという。
「みんなちゃんとした仕事があるから、そんなことが
言えるんだろうけど。相談してもおれが(職を探す気が
あるのか)疑われるだけ。それが悔しい…」
と唇をかんだ。

11月27日には仙台市の男性(27)が保護された。
男性は10月に三重県内の自動車製造工場に派遣された
が、1カ月後に来年3月末での契約打ち切りを告げられて
いた。

茂さんは
「行政の相談窓口で“たらい回し”とならないよう
住居と就業を一体的に支援できるネットワークを
早急に整備する必要がある」
と指摘する。

坂井西署によると、今年の東尋坊での自殺者は15人で、
11月以降では1人。

【NPO法人「心に響く文集・編集局」】
東尋坊での自殺防止のパトロールなどに取り組み、
自殺志願者を発見して悩みを聞くほか、再就職先を
あっせんするなど、再起に向けた支援も行う。
2004年4月の設立以降、08年12月1日まで
に165人を保護した。会員71人。

2008年12月28日 朝刊



2008(平成20)年12月25日(木)
朝日新聞
asahi.com>関西>広域記事

派遣切られ東尋坊へ 30代男性、遺書は履歴書の裏に
http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200812250004.html
http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200812250004_01.html
http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200812250004_02.html



東尋坊で保護された後、NPOのスタッフに身の上を打ち明ける男性(左)。
2週間ほど前、「派遣切り」にあったという=福井県坂井市

朝焼けに映える海の美しさに息をのんだ。こんな場所に自分の亡きがらを
沈めていいのかと一瞬ためらった。

クリスマスイブの24日。男性は、日本海にある断崖(だんがい)の景勝地・
東尋坊(福井県坂井市)に、出身地の千葉県から鈍行電車を2日余り乗り継いで来た。
30代、独身。東京都内の大手家電店の物流倉庫で2年間働いていたが、今月7日に
突然、人材派遣会社から契約の打ち切りと退寮を告げられた。

解雇、親友の死、蓄えがなく先行きの見えない暮らし――。
「死んだ方が楽かもしれない」
と思った。

JR福井駅に着いたのは午後11時過ぎ。胸には両親にあてた遺書があった。
東尋坊までの約30キロを夜通し歩いた。作業着にジャンパー姿。所持金は
300円しかなかった。午前4時に東尋坊にたどり着いた。足元が明るくなり、
しばらく死に場所を探した。死をためらい、東尋坊そばの観覧タワーで疲れ切って
眠り込んだ時だった。

「悩んでいるようだけど、お手伝いできますよ」。
午前11時過ぎ、地元で自殺を思いとどまらせる活動を続ける
NPO「心に響く文集・編集局」(茂(しげ)幸雄代表)
の女性スタッフに声をかけられた。
「もう大丈夫。世話はするから安心しなさい」。
茂さんの一言にNPOの相談所で男性は泣き崩れた。



東尋坊で保護された男性に、地元のNPO「心に響く文集・編集局」代表の
茂さんを通じて、身の上を聞かせてもらった。数日前から派遣労働者の自殺に
ついて取材し、保護された人がいたら本人に了解を得た上で紹介してくれるように
依頼していた。

男性は最初、うつむきながら小さい声でぽつぽつと話した。やがて、記者の目を
見ながら、しっかり話すようになった。時折、涙を浮かべることもあった。

5年ほど前に弟が事故死した。給料24万円のうち、残された弟の妻と子どもに
毎月15万円を仕送りしてきた。今春の小学校入学を機に仕送りはやめたが、
生活の蓄えは全くなかった。ネットカフェに泊まるようになった。そのカフェで
財布を盗まれ、支払いができずに無銭飲食で警察に突き出された。
父親に代金を立て替えてもらった。

同じ頃、弟と同学年だった親友が自分同様に派遣契約を打ち切られた。
連絡が取れずに実家に電話をすると「死んだ」と聞かされた。
理由を聞くと、親友の母は泣き出した。心にぽっかり穴が開いた。
同じ派遣の仕事を幾つか経験した。寮費と朝夕の食事代を差し引かれ、給料が
ほとんど残らなかったり、交通費も出してもらえなかったりした。長く続かなかった。

就職について地元の市役所などに相談したが
「本気で仕事を探しているのか」
とあしらわれた。誰も親身に話を聞いてくれない。自殺者が多いと聞いていた
東尋坊が頭に浮かび、足が向かった。

電車の移動中に遺書を書いた。所持していた紙は白紙の履歴書しかなかった。
その裏にこう書いた。

「おやじ、おふくろ、本当にゴメン。最後の最後までめいわくかけるけど、
これが本当に最後だから。いろいろやってみたし、仕事もさがしたけど
何をやってもうまくいかなかった。これ以上は無理……」

今年6月、東京・秋葉原の連続殺傷事件の現場に偶然、居合わせた。
走り込んできたトラックに目の前の男性がはね飛ばされたのを見て、119番
通報した。逮捕された容疑者が派遣社員だったとニュースで知った。
「自暴自棄になっていたのは同じ。一歩間違えば、彼になっていたかもしれない。
最低限でも生活が得られるような、人を追い込まない社会であってほしい」。
男性はそう話した。

県警坂井西署の統計では、東尋坊で年間25人前後が自殺している。
派遣労働者への契約打ち切りが全国で相次いだ11月、茂さんらNPOが
保護したのは6人。昨年の4人、一昨年の2人より多い。6人のうち4人が
職を失った派遣労働者だった。過去に保護された人の動機も
「リストラ」「借金」が主だが、例年を上回るペースで増えている。
茂さんらは坂井市などに東尋坊周辺のパトロール強化や、保護した人の生活支援を
要望している。

取材を終えると、男性は記者に
「派遣会社をやめるたびに、より劣悪な条件の会社へ移らざるを得なかった。
誰かに話を聞いてもらいたかった。話ができてよかった」
と語った。女性スタッフから
「来年はいい年にしないとね」
と声をかけられると、
「はい」
と小さな声で答えた。しばらく福井に滞在し仕事を探すつもりだ。

(田中章博)

2008年12月25日
【番宣】12/28(日)朝9時からNHK『日曜討論』に清水氏(NPO法人ライフリンク代表) [2008年12月27日(Sat)]
日曜討論「2009年 雇用・暮らし 政治は何をすべきか」
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2008-12-28&ch=21&eid=24729

チャンネル :総合/デジタル総合
放 送 日  :2008年12月28日(日)
放送時間  :午前9:00〜午前10:00(60分)
ジャンル  :ニュース/報道>討論・会談

番組HP:-

「2009年 雇用・暮らし 政治は何をすべきか」
                              
▽ 2008年、世界的金融危機で悪化した日本の景気。
  そして深刻化する雇用情勢。
  暮らしを守るために、政治は何をすべきか。
  気鋭の若手論客が今後の政治のあり方を大激論。

(政策研究大学院大学教授)      飯尾  潤
(シンクタンク・ソフィアバンク副代表)藤沢 久美
(NPOライフリンク代表)      清水 康之
(大阪府箕面市長)          倉田 哲郎
(北海道大学公共政策大学院准教授)  中島 岳志
(駒澤大学准教授)          飯田 泰之

(NHK解説委員)          島田 敏男
売れ残り食品を再分配 師走の街、NPO走る(朝日新聞) [2008年12月27日(Sat)]
2008(平成21)年12月27日(土)
朝日新聞
asahi.com>年末年始特集>季節のニュース

売れ残り食品を再分配 師走の街、NPO走る



山谷地区で路上生活者支援を行う団体に食品を届ける2HJの車。
ボランティアらが次々に運び入れた
=16日、東京都台東区清川2丁目、相場写す



消費期限が翌日に迫ったパンがキリスト教会に届けられた。
切り分けられ、炊き出しで配られる
=9日、東京都足立区千住関屋町、相場写す

消費・賞味期限が迫り店に置けないパン、印刷ミスの袋菓子、
少ししなびた野菜――。

味や安全性に問題はなくても捨てられてしまう食品を集め、
必要な人たちに再分配するのがフードバンク活動だ。

世界的な不況が押し寄せ、師走の風もひときわ厳しい東京で、
路上生活者らを支える東京のNPO「セカンドハーベスト・
ジャパン(2HJ)」の配送車に同乗した。

2HJの事務所は東京の下町、浅草橋にある。
この日は会員制スーパー「コストコ」などから集めた箱入りの
クロワッサン、キャベツ、スパゲティなどの寄贈品を
ワンボックスカーに満載し、台東区の山谷地区へ向かった。

ハイ(ハイはくさかんむりに配)島一匡さん(31)は2人いる
配送担当の1人。
狭い路地を巡り、無料の診療所や路上生活者への食事を用意する
団体や炊き出しをする教会、原価以下の弁当を販売する会などを
回る。

アルコール依存症経験者の自助グループ、DVから避難する
母子施設やホスピスにも配達する。

この季節、路上生活者の支援活動を本格化させている
他団体の活動も目に入ってくる。

「アルコール依存症だった人には、酒入りの菓子や卵焼きは
絶対だめ」。

食品の種類と量を考えながら荷を下ろしていく。
食品の配布先や優先順位はそれぞれの必要と緊急性などを考え、
週1回のミーティングで決める。

「キャベツあるよ」
「あ、パンをもう少しちょうだい」。
そんなやりとりに笑顔がのぞく。

「『もったいない』から『ありがとう』へ」
が2HJの合言葉だ。

前職で魚の輸入に携わっていたハイ島さんは、食べられるのに
捨てられる魚に納得がいかなかった。

2HJでのボランティアを始め、今年から職員に。
夏場は原油高などで困っている団体が目立った。
冬になり、職を無くす人が増えたせいか、提供品を増やしてほしい、
とよくいわれるようになった。

「本当は、この仕事がなくなるのが一番いいことなんですけどね」
と笑う。

師走の別の日。川崎市のアルコール依存症患者の支援施設では、
職員の大沼淳一さん(56)が配達に来た2HJの若者を
励ましていた。

「家族を失い料理をしない人が多い。材料さえあれば、
仲間に作り方を教わって料理をするようになる。
ますます大切な活動になるぞ」

フードバンク活動は1967年、米国の教会で自らも貧しかった
男性が始めた。米国では今、200以上の団体がある。

日本での活動は東京、兵庫に続き、今年は北海道、名古屋、
広島、大分、沖縄でも始まった。
それぞれは別組織だが、大口の食品を互いに融通し合うなど
協力する。

農水省の統計では、06年度の食品廃棄物は約1,135万トン
で59%が肥料などに再利用された。

企業にとっては、寄付することで廃棄・再利用のコスト削減に
なる。2HJは現在、企業約60社から定期的に食品提供の支援
を受け、約400施設に届ける。

ニチレイフーズも支援している。外箱が変形した商品を提供する。
物流担当のグループ内企業と協力して週1回、冷凍食品を必要な
施設に直接届けている。広報担当者は

「もったいないという気持ちが原点。
社員は活動を誇りに思っている」

と話す。

2HJの活動は最近、認知度が高まり、取り扱う食品の量が
増えた。06年の250トンから今年は800トンに達する見込み。
組織の運営は寄付金が頼りだが、職員も昨年の5人から今11人に。
路上生活者を対象に約500食の炊き出しも毎週1回続ける。

理事長のチャールズ・E・マクジルトンさん(45)は
日本に来て17年になる米国人。

「可哀想だから恵むのではない。
『生きるために必要な道具』
を差し出している。収入はすべて寄付金。事業が拡大する中、
寄付の文化が弱い日本でどういうインフラを作るかが課題」

と話す。

問い合わせなどは電話03・3838・3827。
HPアドレスはhttp://www.2hj.org。 (相場郁朗)

朝日新聞 2008年12月27日
記者日記:いつでもそばに/埼玉(毎日新聞) [2008年12月27日(Sat)]
2008(平成20)年12月27日(土)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>埼玉

記者日記:いつでもそばに/埼玉
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20081227ddlk11070191000c.html

「なぜそこまで」。
24時間態勢で、さまざまな悩み相談に応じている「埼玉いのちの電話」
のスタッフたちは、よくそう聞かれるそうだ。
年間の相談件数は2万件を超える。ボランティアで運営するには
大変な苦労が伴うだろう。

冒頭の問いに、スタッフの1人は
「確かに大変だが、自分に返ってくるものも大きい」
と答える。
「誰かの力にというより、自らの成長を実感できるからこそ続けられる」
との言葉が印象的だった。

自殺もそうだが、今年、多くの事件を取材する中で社会から孤立することの
深刻さを痛感させられた。元厚生次官宅を襲撃した小泉毅容疑者もしかり。
誰かとつながってさえいれば、こんな愚行は犯さなかったのではないか。

いのちの電話の相談員は、クリスマスも正月も休みなく、ベルが鳴るのを待つ。
「いつでもそばにいる」との思いで。

【小泉大士】

毎日新聞 2008年12月27日 地方版
グアンタナモ米軍基地:収容所閉鎖に課題山積 収容者に広がる期待(毎日新聞) [2008年12月27日(Sat)]
2008(平成20)年12月27日(土)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>ニュースセレクト>海外

グアンタナモ米軍基地:収容所閉鎖に課題山積 収容者に広がる期待
http://mainichi.jp/select/world/news/20081227ddm007030009000c.html

02年1月にキューバ・グアンタナモ米海軍基地に「敵の戦闘員(テロ容疑者)」
収容所が設置されてから間もなく7年になる。この間、通常の司法手続きを経ない
長期拘束や、「尋問での拷問」が国際的な批判を浴びた。オバマ次期米大統領は
同収容所の閉鎖を公約。多くの収容者が期待を寄せる一方で、閉鎖に向けて具体的
な検討に入った国防総省は課題の多さに、懸念を示している。
【グアンタナモ(キューバ)で大治朋子】

収容所内の「キャンプ5」。「従順度が最も低い」約50人が拘束されている施設だ。

施錠された扉の小窓からのぞくと、両脇に独居房が並び、中央の廊下に若い米兵
3人の姿が見えた。1人は顔を覆う透明の防護マスクを着けている。
「食事の受け渡しの時に汚物や食事を投げつける収容者がいるから」
だという。拘束の怒りを米兵にぶつければ、「キャンプ5」に送られる。

「最も従順」な収容者が入る「キャンプ4」は大部屋で、一部屋にそれぞれ
約10人が暮らす。ここでは授業もあり、語学(英語、アラビア語など)や
美術が人気だという。

監視責任者のヘイハースト海軍中佐によると、オバマ次期米大統領の選挙
キャンペーンについて、収容者は新聞などで熟知しており、米兵との雑談で
「前向きな戦いぶりだ」と話す収容者も。また、収容所閉鎖の公約も広く知られ、
「楽しみだ」と期待感が広がっているという。

担当者が強調したのは処遇の改善だった。今春、全収容者に年4回(各1時間)、
家族に電話をかける権利を初めて認めた。独居房の収容者には今年から、外に出る
自由時間を4時間に倍増した。改善が目立つ理由について問うと、担当者は
「必要と判断したから」とだけ答えた。

今月10日現在、抗議のハンストをしている収容者は20人。このうち18人が
チューブで強制的に流動食を与えられている。精神の「変調」が確認された収容者
は「全体の1割程度」(米国防総省報道官)。イスラム教では自殺は禁じられて
いるが、これまでに4人が自ら命を絶った。

◇ どうする送還先、裁判
「収容者を飛行機に乗せるのは簡単だ。問題はどこに運び、どう裁くかだ」。
デビッド・トーマス海軍少将は今月9日、グアンタナモ米海軍基地で記者団に
こう語り、収容所閉鎖問題について、強い懸念を示した。

米国防総省が頭を抱える問題の1つは、収容者約250人のうち、移送・釈放が
可能な約60人の送還先だ。特にイエメン人は人数が多く、引き続き「監視が必要」
な収容者も少なくないが、政府の「厳しい監督が期待できない」(同省関係者)
という。
逆に中国新疆ウイグル自治区出身者は
「中国政府に非人道的扱いを受ける可能性がある」(同)。
ただ、こうした収容者に対し、欧州連合(EU)は来月、受け入れの是非を検討
する会合を開く方針で、道が開ける可能性が出てきた。

さらに難航が予想されるのは、残る180人余りの処遇だ。米国防総省によると、
うち約80人は裁判が必要と判断されているが、オバマ氏は同基地で行われている
特別軍事法廷を批判してきた。

同法廷の設置法が審議された06年9月の議会上院で、オバマ氏は、収容者が
「不当拘束」を訴えて人身保護請求を行う権利すら認めない同法廷は
「憲法違反だ」と訴えた。

だが、収容者を通常の裁判にかけることには、国防総省が反対。秘密情報の開示や
情報機関員の証言を求められかねないからだ。同収容所では拷問による尋問が
行われたことが判明しており、自白の強要が認定される可能性もある。

AP通信は先月、オバマ氏の法律顧問らが新たな法廷の新設を検討していると報じた。
テロ容疑者を裁く法廷で、現在の特別軍事法廷より人権が保護され、通常の裁判より
捜査機関に配慮したシステムだという。約180人の収容者の米国内への移送・拘束
も認める内容で、一部共和党議員が「テロ容疑者を国内に入れるべきではない」と反発。
民主党議員からも「“グアンタナモ”の温存」との批判が出ている。

収容所の存続をめぐっては、米国の世論も分裂。米ラスムセン社の世論調査(先月)
によると「閉鎖」に反対の人は5割、賛成は3割、残る2割は態度未定だ。
国家を二分する収容所の閉鎖問題。「1つのアメリカ」を掲げるオバマ氏の手腕を試す
「最初のテスト」(米誌ニューズウィーク)ともいわれている。

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■ ことば

◇ グアンタナモ・テロ容疑者収容所
米軍が対テロ戦争で拘束した「敵の戦闘員(テロ容疑者)」を収容するため、
02年1月に設置した施設。キューバの米海軍グアンタナモ基地
(総面積116平方キロ)の一角にある。収容所一帯は「キャンプ・デルタ」
と呼ばれ、従順度などで少なくとも8つの施設に分かれる。最も多い時期で
約750人、現在は約250人を収容。土地は米国が1903年、かつて友好関係
にあったキューバから租借したが、キューバ現政権は「違法占拠」とみなしている。

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◇ 収容所閉鎖に対する米国防総省の見解
(1)移送・釈放可能な約60人

送還先の国によっては、元収容者を厳しく管理せず海外渡航を可能にして米国の安全
を脅かしたり、元収容者を虐待するなど非人道的な扱いをする可能性がある

(2)裁判が必要な約80人

通常の連邦裁判所で裁くと罪が軽くなる可能性がある。出所した元収容者が米国に
入国・滞在するのを防ぐ法整備が必要

(3)釈放できない「危険」な約100人

証拠が不十分で訴追されないが釈放するには「危険」な収容者らがいる。収容所を
閉鎖すると、彼らは現法制下では釈放される可能性が高く、別の施設で拘束する
ための法整備が必要

(毎日新聞の取材に対する米国防総省の回答をもとに作成)

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◆ グアンタナモ・収容所をめぐる主な経緯

01年10月 米軍がアフガニスタン攻撃を開始

02年 1月 アフガンなどで捕らえた「テロ容疑者」約200人を収容

   12月 ラムズフェルド米国防長官(当時)が、収容者の衣服を脱がせたり
       睡眠時間を減らす尋問方法を承認

04年 4月 イラクのアブグレイブ刑務所での米兵による虐待事件発覚

06年 4月 米連邦地裁の判決を受け、国防総省が収容者の氏名や国籍を公開

    5月 ブッシュ大統領が「収容所を閉鎖したい」と発言

    6月 米連邦最高裁「軍事法廷はジュネーブ条約違反」と認定

    9月 米連邦議会が特別軍事法廷の設置を承認

08年 6月 米同時多発テロを首謀したアルカイダ元最高幹部ら5人に対する
       特別軍事法廷の事前審理始まる

   12月 ゲーツ米国防長官が「閉鎖」の具体的方法の検討を指示

毎日新聞 2008年12月27日 東京朝刊
武者返し:’08年末ワイド 命をかけて/熊本(毎日新聞) [2008年12月27日(Sat)]
2008(平成20)年12月27日(土)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>熊本

武者返し:’08年末ワイド 命をかけて/熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20081227ddlk43070574000c.html

殺人などの事件取材を長くしてきたせいか、人の死に方が気になる。
今春の新聞に載った小さな記事もその1つ。3月下旬の早朝、益城町の河川敷
で、左胸に刺し傷がある男性の遺体が見つかり、近くに包丁が落ちていた。
なぜこの場所で死んだのだろうか。今も頭の隅に引っかかっている。

当初は身元も分からなかったが、その後、宮崎県出身の22歳で、死亡直前まで
長崎市で1人暮らしをしていたことが分かった。両耳にピアスをつけていた。
学生だったらしい。家族との関係で悩んでいたという話もあり、警察は自殺の
可能性が高いとみている。

長崎から電車、バス、市電などを乗り継いだらしい。たまたま目の前に来た
乗り物に飛び乗って終点に着いたら、また乗り換えて……。
熊本城下を通り、阿蘇の山並みを遠くに望みながら、楽しかったことや
悲しかったことをを思い出し、好きな歌の1つも口ずさんだろうか。
川風を受けながら1つの命が吹き飛んだ。

最近は政治や行政が取材の中心になった。政治家が選挙で
「命をかけて」
と絶叫する声を耳にするたび、空々しい思いがする。

事件取材で出会った人たちは誰も
「命をかけて」
などと言わないが、被害者も加害者も捜査員も皆、正面から「命」と向き合っている。
それに比べて政治家が言う「命」の何と軽いことか。政治不信の根がそこにあるのでは
ないかと思えてならない。

毎日新聞 2008年12月27日 地方版
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