いつもと違った春(宮崎日日新聞:くろしお)
[2008年12月31日(Wed)]
2008(平成20)年12月31日(水)
宮崎日日新聞
トップ>くろしお
いつもと違った春
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?blogid=5&archive=2008-12&catid=14
歌手の井上陽水さんの初期の作品に「いつもと違った春」というの
がある。
「答えが出ないままの生活は、ため息ばかり」
「今年の春は何かが違う」
といった内容の歌詞だ。
「迎春」「頌春(しょうしゅん)」などと年賀状にあるように、
年が明けることは、新しい「春」の到来でもある。
その「春」まで残すところあと1日足らずとなった。
街に流れる正月ソング。デパ地下やスーパーは、おせちの材料など
を買い求める人々でにぎわう。例年通りの風景。
しかし陽水さんの歌ではないが、今年は春を迎える空気が少し違っ
て映る。実際に見える形で違うのか。それとも、年をまたいで重く
のしかかる未曾有の不況と雇用破壊のニュースを連日見聞きして
いるせいで、そう感じてしまうのか。
大手スーパーの責任者である友人に、今年の年末商戦の特徴につい
て聞くと、こう返ってきた。
「産地がはっきりしている食材を扱う店は、この不況の中にあって
も、逆に売り上げを伸ばしている。それだけみんなが食べ物の安全
に神経質になってるんだろう」。
加えて一言。
「ふれあいイベントのようなものをやると、お客の“食いつき”が
今までと違う。世知辛い世の中で、何かしら温かみのあるものを
求めてる気がしてならない」。
今この国に欠けているものが街中の売り場からも見えてくる。
食の安全はいつ確立される? 人々がつながり合える手だては?
犯罪や自殺の増加をどう防ぐ? 景気は、雇用は…?
「答えが出ないまま」ため息の中で、2008年が終わる。
せめて暗い世相は今年が底となるようにと願いつつ…。
2008年12月31日
宮崎日日新聞
トップ>くろしお
いつもと違った春
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?blogid=5&archive=2008-12&catid=14
歌手の井上陽水さんの初期の作品に「いつもと違った春」というの
がある。
「答えが出ないままの生活は、ため息ばかり」
「今年の春は何かが違う」
といった内容の歌詞だ。
「迎春」「頌春(しょうしゅん)」などと年賀状にあるように、
年が明けることは、新しい「春」の到来でもある。
その「春」まで残すところあと1日足らずとなった。
街に流れる正月ソング。デパ地下やスーパーは、おせちの材料など
を買い求める人々でにぎわう。例年通りの風景。
しかし陽水さんの歌ではないが、今年は春を迎える空気が少し違っ
て映る。実際に見える形で違うのか。それとも、年をまたいで重く
のしかかる未曾有の不況と雇用破壊のニュースを連日見聞きして
いるせいで、そう感じてしまうのか。
大手スーパーの責任者である友人に、今年の年末商戦の特徴につい
て聞くと、こう返ってきた。
「産地がはっきりしている食材を扱う店は、この不況の中にあって
も、逆に売り上げを伸ばしている。それだけみんなが食べ物の安全
に神経質になってるんだろう」。
加えて一言。
「ふれあいイベントのようなものをやると、お客の“食いつき”が
今までと違う。世知辛い世の中で、何かしら温かみのあるものを
求めてる気がしてならない」。
今この国に欠けているものが街中の売り場からも見えてくる。
食の安全はいつ確立される? 人々がつながり合える手だては?
犯罪や自殺の増加をどう防ぐ? 景気は、雇用は…?
「答えが出ないまま」ため息の中で、2008年が終わる。
せめて暗い世相は今年が底となるようにと願いつつ…。
2008年12月31日







