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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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メンタルヘルスとIT活用の共通点(日経BPネット) [2008年07月31日(Thu)]
ビジネス関係の雑誌はいつも勉強になる。
ビジネスパーソンから見たメンタルヘルス問題について、
以下の視点はなるほどなぁと思った。

スキルやノウハウなどの蓄積について反省。
丸投げにしないこと、「見える化」の推進、トップマネジメントなど、
一見、当たり前で基本のようだが、自分はどこまで実践できて
いたのだろうか。我が身をふりかえってみたい。

以下、引用

*********************

2008(平成20)年07月31日(木)
日経BPネット>IT pro

メンタルヘルスとIT活用の共通点
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20080728/311664/

記者の眼  日経情報ストラテジー

日経情報ストラテジー9月号で
「メンタルヘルス改革」
と題した15ページの特集記事を執筆した。
社員のメンタルヘルス(心の健康)を重要な経営課題として
見なして、その改善に当たることの重要性を説いたものだ。
IT(情報技術)活用の事例を紹介することが多い本誌としては
珍しい。しかし、取材しているうちにメンタルヘルス改革と
IT活用にはいくつかの共通点があると気づいた。

まず、「誰」が主体的にメンタルヘルスの改善に取り組むのか
という点だ。もちろん個々の社員の心の問題なので、
社員1人ひとりがうつやストレスマネジメントについての
知識を深めることは大切である。メンタルヘルスについての
冊子を配ったり、社内でセミナーを開いたり、
電話やメールによる相談窓口を用意したりといった
個々の社員への情報発信などが考えられる。

しかし、こうした施策を行き当たりばったりに導入するのは
好ましくない。社員の就労状態などをしっかりと把握して、
そのうえで必要な施策を打つことだ。最近、現状把握から
対策の立案・実行までを外部のEAP(従業員支援プログラム)
ベンダーに頼り過ぎる企業が少なくない。EAPベンダーは
社員のメンタルヘルスの改善に関して多くのノウハウを持つ
コンサルティング会社である。社員のストレス状態の把握や、
メールや電話での相談窓口の開設などを得意としている。

自力では難しい作業をアウトソーシングするのは良いが、
システム構築と同じで業務を完全に丸投げしては
社内にノウハウは蓄積しない。効果的なメンタルヘルス対策の
仕組みを作っている企業では、総務や人事の担当者が
産業カウンセラーの資格を取得したり、ストレスマネジメントの
手法について学んだりと非常に意欲的であった。EAPベンダーと
総務・人事のメンタルヘルス担当者の関係は、
ITベンダーと企業の情報システム部門のそれに似ている。

次の共通点は「見える化」である。IT導入の目的に
「見える化」が挙がることは多い。売り上げや在庫、
生産現場の進ちょく状況といった様々な指標の見える化に
よって業務改善は一気に進む。メンタルヘルス改善に
おいても社員のストレスの可視化は非常に重要である。
数十問のアンケートから、部署や年齢ごとにストレスの
レベルがどのような高さになっているのか、その要因は
どのようものなのかなどを分析できる仕組みが大企業を
中心に広まりつつある。EAPベンダーが提供する場合も
あれば、簡易版を自社で作ってしまうこともある。
日経情報ストラテジー9月号の特集では日産自動車や
三井化学の取り組みを記事にした。

そして最後は経営陣の姿勢だろう。社長がITに詳しく
ないからといって専門部署に任せ切りになっていたり、
ITが費用対効果の見えないブラックボックスになって
いたりすれば、その企業のIT活用は思うような成果を
上げられない。これもやはりメンタルヘルスと同じだ。
経営陣が社員のメンタルヘルス問題を経営の俎上
(そじょう)に載せることから改革は始まる。

特集では「制度」「風土」「人づくり」という3つの観点で
先進企業の取り組みを紹介した。最近部下や同僚の元気が
無くなってきたと不安を覚えている方々には、
ぜひ読んでもらいたい。

(上木 貴博=日経情報ストラテジー)
 [2008/07/31]

キーワード
見える化


日経コンピュータ/日経情報ストラテジー
最新号の読みどころをPDF公開
■ メンタルヘルス改革
日経情報ストラテジー 9月号
http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/itpro/hansoku/nis200809_1.html



**************

以上、引用終わり
演劇:sisters(パルコ劇場) 家族関係の闇と光を確実に描く(毎日新聞) [2008年07月31日(Thu)]
2008(平成20)年07月31日(木)
毎日新聞 東京夕刊
トップ>エンターテインメント>芸能

演劇:sisters(パルコ劇場) 家族関係の闇と光を確実に描く
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20080731dde012200023000c.html

作・演出の長塚圭史は、パルコ劇場で父と子の関係を描く作品を
2本書き下ろしている。激しい愛憎を乾いた笑いとともに描いたもの
だったが、3本目となる本作は、直接的な暴力シーンは避けられて、
心に傷を負った子の再生を願う深みのある舞台となった。

尾崎信助(田中哲司)と新妻の馨(松たか子)が古い洋風のホテルを
訪れた。人気ビストロのシェフである信助が、経営困難に陥った
ホテル経営者の従兄弟(いとこ)を救うため、料理のレシピを
教えにやってきたのだ。

ホテルでは、少年少女向けに冒険小説を書いている神城礼二
(吉田鋼太郎)が、娘の美鳥(鈴木杏)と10年も暮らしている。
神城はホテル経営者の妻の兄で、格安料金で部屋を利用しているのだ。

このホテルが深い不安に覆われていることが、徐々に明らかになってくる。
経営者の妻が自殺していたのだ。馨は暗い記憶を持っていて、
それを懸命に封印してきた。信助は、そんな新妻を寛容に
受け入れようとしている。最も大きな不安は、神城にある。
娘と親しすぎないか……。

馨がずっと秘めてきた「児童虐待」という痛ましい過去から
解き放たれるまでを、長塚は丁寧に描き出している。馨が美鳥に
「子供に暴力をふるう親はね、弱いの。
弱い自分を忘れるために、あたしたちを支配するの」
と呼びかける言葉は圧巻。松がピュアな思いを込めて、
かよわい子供たちの叫びを代弁する。

家族関係の闇を描きながら、そこから抜け出す「光」を
確実に感じられる舞台だ。8月3日まで。

【高橋豊】

毎日新聞 2008年7月31日 東京夕刊
自殺のリスク「うつ」理解を 不調を感じたらまず受診(朝日新聞/山梨) [2008年07月31日(Thu)]
警察庁の2007年の統計で、宮崎県はたしか、
全国で第6位の自殺率ではなかったかと思う。
(厚生労働省の2007年人口動態統計(概数)では同第2位)

九州内でも三方を山に隔てられ、東は太平洋という土地柄、
わざわざ宮崎県までやってきて命を自ら絶たれる方が
少なかったのかも知れない。

2007年の統計(自殺者数)、宮崎県では、厚生労働省の数字と
警察庁の数字とでは、ほとんど差がなかった。(警察庁が1名多い)



これとまったく事情が逆なのが、山梨県。
昨年は秋田県を上回り、全国第1位の自殺率(警察庁統計)
となったニュースには正直、驚いた。

山梨県警の富士吉田署が、「自殺の名所」と言われる
富士の青木ヶ原樹海エリアを管轄していることが大きい。

近藤先生のコメント、なるほどとうなづかせられる。
うつ病についての基本的な理解は、いまや、
自他のいのちと健康を守るために必須だと思う。

以下、引用

*******************

2008年07月31日
朝日新聞 地域版
asahi.com>マイタウン>山梨

企画特集
【迫る】
近藤直司さん



山梨県立精神保健福祉センター所長。
県中央児童相談所副所長を兼務する。

■ 自殺のリスク「うつ」理解を 不調を感じたらまず受診
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000120807310001

―― 先日の警察庁の発表によると、
県内で発見された自殺者数(人口10万人当たり)は全国1位です。
昨秋に公表された人口動態統計でも、県民の自殺者数(同)の
過去3年間の平均増減率が全国1位でした。自殺予防には何が必要ですか

まず、うつ病について広く理解してもらいたい。
自殺につながりやすい精神疾患はうつ病だが、
これは誰でもかかる病気。疲れやすさや、不安や焦燥、
精神活動の低下、不眠などが特徴だ。

警察庁の分析では、自殺の原因・動機は、
「健康問題」に続いて「経済・生活問題」が多かった。
行き詰まっている人はたくさんいる。
自分の周りにいる人が、自殺のリスクを持っているかも
しれないということを踏まえることが必要だ。
そのうえで、うつ病にかかっていないか、悩んでいないか、
把握する努力をしてほしい。

支援する立場の人たちも、理解と努力が必要だ。
例えば、体の異常を感じて最初に訪れるのは、
かかりつけの内科医というケースが多い。
精神科の医師以外でも、うつ病が診断できるような
研修が望まれる。がん患者などへのメンタルケアも大事だ。

医師だけではない。うつ病で借金や生活苦の問題を抱える場合、
役所の相談窓口などの出番だ。医師と弁護士、行政の担当者らが、
幅広い支援のためにネットワークを作っていかなければならない。

―― うつ病に気づくのが、なぜ遅れるのでしょうか

6〜7人に1人が一度はうつ病を経験するが、
治療を受けているのは4分の1程度といわれている。
うつ病が正しく理解されていないからだ。
一時的には誰でも似た症状を経験することがあるので、
うつ病と気がつかない。

それに精神科は、社会的な偏見や本人の抵抗感があり、
受診しづらい。
「職場にばれたら出勤できないから」
と言って保険証を使わず、自由診療で受診する人さえいる。

―― うつ病を悪化させない、うつ病にならないための、
「予防」はありますか

体の不調を感じたら医療機関を受診し、生活上の問題は
弁護士や行政の窓口へ行くなど、行動を起こすこと。
お金がかからずに相談できる「法テラス」もある。

周囲の人たちも、本人が追い詰められて自殺しないように、
放っておかないで声をかけるようにしてほしい。
自殺リスクの高い人でも、きちんと支援されて
原因が解決していけば、元気な生活を取り戻せる。
独り暮らしのお年寄りなどは、なおさらみんなで
気をつけてあげて欲しい。

(聞き手・構成 柏原 愛)

*************

以上、引用終わり
都城青年会議所様に感謝(自殺対策、まずは知ることから) [2008年07月31日(Thu)]
都城青年会議所のみなさま、
貴会ホームページにおいて
「平成20年度 第1回都城市自殺対策協議会」
のご報告や自死対策への思いを語っていただき、
ありがとうございました。

「この問題は、行政のみならず企業・市民が一体と
なって取り組んでいくべき課題です」
とのコメント、まさにそのとおりだと思います。



また、8/22(金)に都城委市民プラザで行われる
神庭重信先生(九州大学)のご講演のご案内も
ありがとうございます。

最近増えている「うつ」について、正しい知識と理解が
得られるまたとない場だと思います。

この場にて、取り急ぎ、お礼まで。

以下、2008(平成20)年07月30日(水)
都城青年会議所ホームページより引用

*****************

平成20年度 第1回都城市自殺対策協議会
http://www.jc265.com/modules/iDiary/index.php?mode=box&offset=10
2008-07-30

昨日、市役所にて
『平成20年度 第1回都城市自殺対策協議会』
が開催されました。
(社)都城青年会議所の理事長は、
この協議会の『委員』であります。

平成19年は国内で3万人以上もの方が、尊い命を自ら絶っています。
宮崎県における自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)は
秋田県に次いで全国2番目。
“実数”ではなく“率”で比較するのもどうかと思いますが、
他にデータがないので…。

我が都城市でも非常に残念なことですが、
毎年多くの方が自殺で亡くなっています。
ある統計によると、弁護士の数が少ない地域ほど
自殺率が高いという現状なのだとか。
相談窓口の少なさが、多少なりとも影響していると
思われます。

しかしアンケート調査によると、実情はもっと
デリケートな問題のようです。
9割以上の人が、相談や助けを求める事に
“マイナスイメージ”を持っているのだとか…。

また8割近い人が
「自殺は仕方のないことだ」
と思っているという調査結果も驚きです。

ちなみに、このアンケートは“都城市”が
昨年8月に実施した市民向けアンケートです。

「全国的に」というより、「この地域の気質」
として捉えた方がいいのかもしれません。

少ない相談窓口と、相談することへの抵抗感。
この“相談しにくい社会環境”が、
悩みを抱く人をさらに追い込んでいるのかも…。

まずは、周りの目を気にせず安心して相談できる
“社会環境”を整える事が急務です。

私たちJAYCEEは、この問題に対して
どのようにコミットしていけばよいのでしょう。

悩みを持つ人に対して“カウンセリング”
をする専門的知識もありません。

ましてや“カウンセラー”などの人材育成は
到底できません。

では、何から手がけるべきか。
それには、まず現状を「知ること」から始めるべきです。
諸問題に関する“知識”を身につけていく事です。

「勇気」と「情熱」をもって行動する前に、
まずは「英知」を高めることです。
まずは、そこからではないでしょうか。

昨日の協議会にて、この問題に対する行政の
“並々ならぬ決意”を感じました。

この問題は、行政のみならず企業・市民が一体と
なって取り組んでいくべき課題です。

行政・企業・市民が『三位一体』となった取り組み。
これも、南九州における真の広域交流拠点都市
『都城』への一歩です。

8月22日(金)に『平成20年度こころの健康づくり講演会』が実施されます。
13時30分よりウエルネス交流プラザ(ムジカホール)にて開催されます。

内容@ 寸劇「都ばあさんとゆかいな仲間」

内容A 演題「うつ病への気づきと対処法」
    講師 神庭重信氏(九州大学 大学院教授)


皆さん、“知識”を身につけ『英知』を高めるためにも、
是非ご来場下さい。

自分の“大切な人”が思い悩んでいる時に、
気づいてあげられる自分であるために。

誰もが“悩み”を安心して相談できる
「温かい社会環境」をつくっていくためにも…。

よろしくお願いいたします。

******************

以上、引用終わり
東京見聞録:現役僧侶がマスター「坊主バー」(毎日新聞/東京) [2008年07月31日(Thu)]
2008(平成20)年07月24日(木)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>東京

東京見聞録:現役僧侶がマスター「坊主バー」
若者が集うお店に「潜入酒材」 / 東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20080724ddlk13040267000c.html

東京・中野の歓楽街に、いっぷう変わったバーがある。
浄土真宗の現役僧侶がマスターを務める、その名も
「中野・坊主バー(Vows Bar)」。
10席ばかりの小さな店に、夜な夜な若者たちが集うという。
「極楽浄土」という名のカクテルはあるものの、
説法を聞くわけでも、念仏を唱えるわけでもない。
そもそも仏教に関心のある客はごく一部。
何が彼らをひきつけるのか。潜入取材ならぬ
「潜入酒材」を試みた。

【川崎桂吾】

◇ 本音が語れる“駆け込み寺”
暖簾(のれん)をくぐると、紫煙まじりのお香の香り。
ずらり並んだ酒瓶の間に、ご本尊の阿弥陀如来(あみだにょらい)
が鎮座する。壁の一方には曼陀羅(まんだら)が掲げられ、
もう一方にはグラビアアイドルの写真が張ってある。
「それはウチの『カンノウ菩薩(ぼさつ)』さんです」。
謎の仏教ジョークと合掌で出迎えてくれたのが、
マスターの釈源光(しゃくげんこう)さん(54)。
バリトンの上品な関西弁を話す。

「極楽浄土」と名の付いたカクテルを頼む。
抹茶ベースで飲みやすい。が、ちょっと待て。
そもそも僧侶が酒を出していいものか。
「あきまへんことありますか」。
自称「パンクなハミダシ坊主」。何もかもが型破りだ。

桜のリキュールの「愛別離苦」を傾けつつ、来歴を聞いた。

◇   ◇

神戸市の出身。若いころは「革命家」を志し、
学生運動やパリ大留学の経験を持つ。広告代理店やゼネコンなどに
転職を繰り返したが、バブル崩壊で足元をすくわれた。
妻の流産、離婚、リストラ。そして阪神大震災でとどめを刺された。
多額の借金を背負い自殺を考えていたころ、大阪の元祖・坊主バー
に出合ったという。

「私にとっての命綱でした」。
シェイカーを振る右手首。数珠がせわしなく跳びはねる。
3日とおかず店に通った。やはり僧侶のマスター相手に、
本音で話をできるのがうれしかった。姉妹店の話が持ち上がり、
仏門入り。4年前に中野に出店した。
「恩返しをしたかったんですよ」

◇   ◇

豆乳味の「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」にとりかかるころ、
店が騒がしくなってきた。奥の2人連れはイスラム教を研究する
女子大生。手前は元バックパッカーの焼き鳥屋さん。
現代思想からお笑い芸人、品のない話まで、会話の幅は広い。
「ここだと普段できない話ができるんです」
とは隣の会社員。マスターには、そんな安心感があるらしい。

ある時、リストカットを繰り返す女の子が来た。
コスプレ好きの彼女は
「死にたい」
と漏らしたが、マスターは止めなかった。
「人に人は救えません。ましてや死にたい人に教えを
説いてもむなしいだけ」。
如是我聞(にょぜがもん)。ただ話を聞いた。

◇   ◇

「色即是空」はハーブ味。日付を超えても客足は途切れない。

「仏教革命」と言われる鎌倉時代。新宗派は積極的に市井へと
降りていった。既存の勢力にはマユをひそめられたが、
それまで顧みられることのなかった民衆には、
大いに受け入れられたという。

そうか。ここは現代の駆け込み寺なのだ。説法はなく、
念仏を唱えるわけでもない。それでも衆生はやってくる。
本音を語れる場を求めて。
「一緒にお酒を飲めるお坊さんこそホンモノ。
そういう教えもあるんです」。客兼従業員で自身も真言宗の
僧侶のユウヤさん(24)が赤ら顔で言う。あのコスプレ好きの
女の子も常連になった。リストカットはやめたという。

最後の一杯を頼む。甘い。ココナツ味だ。
「ウチの特製カクテル『エロ坊主』ですわ」。
ご本尊の阿弥陀如来にマスターの笑顔が重なった。

==============

■ メモ

◇ 「自分解放」の場を提供
坊主バーの1号店は1992年11月、大阪にオープン。
「お寺の敷居が高くなりすぎている」
と考えた大阪市平野区の瑞興寺住職、釈秀顕さん(58)が、
仏教に限らず広く語り合える場を作ろうと始めた。
大阪店は今年3月に閉店したが、東京の四谷と中野の2店が
現在も営業を続けている。中野店は中野区中野5の55の6
ワールド会館2階(03・3385・5530)。
マスターの釈源光さんは
「店で自分を解放してくれればいい。それが釈迦(しゃか)の
教えでもあります」と話す。

毎日新聞 2008年7月24日 地方版
ヤミ金相手に被害回復−−京都弁護士会消費者・サラ金被害救済センター運営委員長、上田敦さん(毎日新聞/京都) [2008年07月30日(Wed)]
2008(平成20)年07月30日(水) 
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>京都

◇ ヤミ金相手に被害回復
−−京都弁護士会消費者・サラ金被害救済センター運営委員長、上田敦さん
  http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080730ddlk26070671000c.html

旧五菱会系のヤミ金融事件で、犯罪収益約29億円が、
被害回復給付金支給法(06年施行)に基づき、
全国の被害者に返還される。手続きの相談に応じる
京都弁護士会消費者・サラ金被害救済センター運営委員長の
上田敦弁護士(40)=左京区=は
「ヤミ金相手では難しかった被害回復が、
新しい法律でできるようになった」
と喜ぶ。

02年に弁護士登録した当初から、多重債務者の救済に取り組む。
「返せない額を貸し付けている」
と業者の体質を問題視する。相談者には
「本気で自殺を考えていた」
と後日打ち明けられることも。
「命を救えたのかと、うれしかった」

同弁護士会は平日午前9時半〜午後3時半、
クレジット・サラ金相談を開いている。
同会(075・231・2378)。

【熊谷豪】

毎日新聞 2008年07月30日 地方版
終末期患者手助け 「サロン」宮崎市にオープン ケア情報など紹介 [2008年07月30日(Wed)]
すばらしい取り組みである。
メンバーのミッションがハッキリしていて、
「顔の見える」活動をしていることを
いつも尊敬している。

NPO法人宮崎自殺防止センターも、
NPO法人ホームホスピス宮崎さんや、
NPO法人宮崎がん患者支援ネットワークさんから
学ぶことがたくさんあると思う。



2008(平成20)年07月30日(水)
宮崎日日新聞
ホーム>県内のニュース



終末期患者手助け 「サロン」宮崎市にオープン ケア情報など紹介
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=9804&catid=74&blogid=13

終末期医療に関する患者や家族の相談を受け付ける
県内初の「患者サロン」が29日、宮崎市恒久2丁目に
オープンした。治療法や病院、在宅ケアに関する情報を紹介し、
面談や電話、メールでの相談にも対応する。関係者は
「患者や家族の強力な助っ人として、今後も活動を充実させたい」
と意気込んでいる。

運営するのは、約10年にわたってホスピス活動を続けてきた
特定非営利活動法人(NPO法人)ホームホスピス宮崎
(宮崎市、市原美穂理事長)。民家を利用して介護や医療の
サービスを提供している
「かあさんの家ケアサロン恒久」
の一部屋を改装。緩和ケアの研修を積んだ薬剤師の太田幸子さんが
平日午前10時―午後4時に常駐し、相談を受け付ける。
要望があれば時間外も受け付ける。

部屋には闘病記や医学書など約4,000冊を備えた
「患者らいぶらり」コーナーもあり、
NPO法人宮崎がん患者支援ネットワーク(黒岩雄二理事長)
が情報提供に協力。黒岩理事長は
「膨大な情報の中から患者や家族が本当に求めていて、
前向きに考える手助けになる情報を伝えたい」
と話している。

同日は開設式があり、関係者8人が祝った。太田さんは
「告知を受け頭が真っ白になった時や、何をすればいいか
分からなくなった時など、何でも相談してほしい。
病気や命と向き合うことのお手伝いができれば」
と訴えている。



【 参考記事 】

2008年1月27日
読売新聞
ホーム>医療と介護>医療>がんと私

「患者=リタイア」ではない
本田 麻由美 記者
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/gantowatashi/20080127-OYT8T00208.htm

「山本先生は最も手強(てごわ)い政策論争の相手であり、
参議院の誇りであります」

自民党の尾辻秀久・元厚生労働相が23日、胸腺がんで
先月22日に58歳で亡くなった民主党山本孝史議員をしのび、
参院本会議で哀悼演説を行った。がん対策や薬害エイズ、年金、
自殺問題など多くの業績が紹介された。

私も演説を聞きながら、あの気さくな笑顔と、命の大切さを
訴え続けた真摯(しんし)な姿勢を思い返していた。

「治らないことを前提に生きる。その意欲をどう支えるか」。
昨年6月、がん対策基本計画について取材した際、彼がつぶやいた言葉だ。

治る見込みの少ないがん患者を切り捨てる医療でいいのか。
用なしだと邪魔者扱いする社会でいいのか。

「たとえ治らなくても元気な日を1日でも長く、
普通の暮らしを支える社会」
を訴えながら、自分自身がどう生きたらいいか
自問しているようにも聞こえた。

治療で体調や気分に波があり、何事も決心したかと思うと
迷いのどん底に落ちる。その繰り返しの日々だったという。

先日届いた最後の著書
「救える『いのち』のために 日本のがん医療への提言」(朝日新聞社)
には、別れを覚悟した「感謝のことば」が添えられ、
「箴言(しんげん)家フーコーは『人は太陽と死を直視できない』
と言ったが、自分も死と向き合う勇気がなく」とあった。

だが「一日一生、1日1仕事」と言い聞かせ
最期まで命と向き合って生きた。死の18日前に
被爆者援護法改正案を提出するなど国会議員として
命を守る仕事を全うした。

「『進行がん患者イコール、リタイア』ではない」。
彼の生き方は私たちに大きな勇気を与えると共に、
目指すべき社会を示してくれたように思う。

(2008年01月27日 読売新聞)

自殺防止へ相談支援 都城市対策協 壮年対象に講演会も(宮崎日日新聞) [2008年07月30日(Wed)]
宮崎県内でも自死率が相対的に高いとされているのが、
宮崎県の南西部、西諸県郡や北諸県郡エリアである。

先日明らかになった『自殺実態白書2008』。
全国に 1,300か所ほどある警察署において、
都城警察署管内の自死者数は、全国でも上位
(たしか36番目ぐらい)の多さだったように記憶している。

たしか、都城警察署管内では、1週間に1人ぐらいが
みずから命を絶たれているということだった。



都城市にはこれまで通算して10年間ほど住んだ。
水も食べ物もたいへん美味しく、情に厚い土地柄で、
元気なひとがたくさんおられる。いまでも大好きな街だ。

残念ながら、都城市内では、地元の有力企業の倒産などが
相次いでおり、自死者の増加が懸念されるところである。

行政、企業、教育機関、地域、民間団体などがタッグを組んで、
市民レベル、草の根レベルで真摯な取り組みを続けていくことが
必要だと考える。

以下、引用

*********************

2008(平成20)年07月30日(水)
宮崎日日新聞

自殺防止へ相談支援
都城市対策協 壮年対象に講演会も

都城市自殺対策協議会(会長・前田公友副市長、9人)
の本年度の第1回会合は29日、市役所であった。
本年度活動として、講演会などを通じた啓発活動などを
行うと同時に、相談支援体制を構築することを確認した。

都城保健所の藤本茂紘所長は、先進的に取り組んでいる
西諸地域の対策に触れ
「自殺を、個人でなく地域の問題として認識してもらい、
相談に乗ってくれる協力者を見つけないといけない」
と話した。

都城署の廣澤康介刑事官は、管内で4月以降に自殺が19件
発生している状況を説明。
自殺未遂者や遺族への支援は
「周囲に知られたくないという人が多く、
慎重な対応が求められる」
などと述べた。

本年度活動としては市は、自殺者が多い40代以上の
働き盛り世代にポイントを置いた講演会や、看護師、保健師
対象のセミナーなどを計画していることを説明。委員らは
「啓発だけでなく、死のうと考えている人につながる
体制をいかに構築するかが大事」
「相談を受けるには専門的な人材を、時間をかけて
育てる必要がある」
と指摘した。

この協議会は、都城保健所や老年期精神疾患センターなど
9機関の代表者らで昨年11月発足した。市障害福祉課によると、
市内の2006年の自殺者は54人で、07年は上回る見込み。

********************

以上、引用終わり


児童向け医学体験教室(宮崎日日新聞) [2008年07月28日(Mon)]
2008(平成20)年07月28日
宮崎日日新聞
トップ>歩廊

児童向け医学体験教室
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=9755&catid=18



◎…児童向けの医学体験教室は27日、
宮崎市の宮崎科学技術館であった。
人形を使った内視鏡検査や心肺蘇生(そせい)法の
体験コーナーなどがあり、多くの親子連れでにぎわった
=写真。

◎…子どもたちに命の大切さを知ってもらおうと、
県立日南病院医学体験学習実行委員会が主催し、
今年で3回目。現役の医師や看護士ら約30人が、
心臓や肺の仕組みを分かりやすく紹介した。

◎…前回行ったアンケートで回答者の半数が
「ゾンビはいる」
と回答したため、
今回は「人間の死」についても説明した。
医師は
「まずは自分の体から興味を持って学んでほしい」
と真剣なまなざし。

2008年07月28日
脚本家 一色伸幸さんのうつ病闘病記(読売新聞) [2008年07月28日(Mon)]
読売新聞の「医療と介護」欄は面白い。
「一病息災」というタイトルはいいなぁと思う。

うつ病について書かれた本や記事はたくさんあるが、
一色伸幸さん(脚本家)のような方が、以下のように
率直かつ丁寧に表現してくださると、ものすごくよく
分かってありがたい。本もぜひ読んでみたい。

以下、引用

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2008(平成20)年07月07日(月)
読売新聞
ホーム>医療と介護>医療>一病息災



脚本家 一色伸幸さん(48)
「うつ病」(1)ストレス 頭痛薬で紛らす
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/sokusai/20080706-OYT8T00625.htm

映画「私をスキーに連れてって」「病院へ行こう」…。
社会に出て、学生気分から抜け出さなくてはいけなくなる
若者たちの最後の冬休みや、入院生活の悲喜劇などを、軽妙に描いた。

20歳代で脚本家として頭角を現し、1980年代からヒット作を
次々に手がけた。
「当時の日本映画になかった軽快なテンポ」
を心がけた。努力、根性、深刻な話が照れくさく、何でも笑いに
してしまう。そんな同世代を記録したい思いもあった。

順風満帆だった。しかし、仕事が増えたり、称賛されたりしても、
舞い上がることはなかった。前より面白い脚本を作らなければ、
とプレッシャーが増した。

「面白い」
と思えることがしたくて就いた仕事。その思いは
「面白くあらねばならない」
という、強迫観念にもなった。

とはいえ
「仕事の重圧は、どんな職業の人にもあり、その時の自分が
特別きつかったとは思わない」。

ただ、ストレスを感じると市販の頭痛薬に手を伸ばすことが増えた。
以前から頭痛持ちだったが、
「薬を飲むと、重苦しい気分がほぐれる」
と感じたからだ。異変の兆候だったのかもしれない。

(2008年7月7日 読売新聞)



2008(平成20)年07月14日(月)
読売新聞
ホーム>医療と介護>医療>一病息災

脚本家 一色伸幸さん(48)
「うつ病」(2)脳がラップにくるまれた
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/sokusai/20080713-OYT8T00380.htm

異変を自覚したのは1993年。仕事が一段落し、
家族と出かけたオーストラリア旅行の時だ。

旅行が趣味で、それまでは異文化の地に立つだけで気分が高揚した。
だが、この時は1か月間、
「まるで、脳がラップにくるまれたように、全く心が躍らなかった」。

景色の美しさは認識できても、感動につながらない。
帰国後も気分は沈んだままだったが、医療機関を受診しようとは
思わなかった。

「当時は病気という認識がなく、単なる気分の問題だと思っていた」

うつ状態に陥った本当の原因はわからない。ただ、ホスピスを
題材にした映画「病院へ行こう2」を手がけたころから、
「結局、自分も死んでしまう」
などと、暗い考えに四六時中とらわれるようになった。
最初はホスピスで幸福な死を迎える女の子の話にするつもりだったのに……。

一向に晴れない気分の落ち込み。
「脳をマヒさせたい」。
頭痛薬、睡眠薬を飲む回数が、さらに増えた。もうろうとすることもあり、
次第に、外出も、口数も減った。

家族との会話さえほとんどなくなった94年の初夏。
妻に手を引かれ、外出した。着いた先は精神科だった。

(2008年7月14日 読売新聞)



2008(平成20)年07月21日(月)
読売新聞
ホーム>医療と介護>医療>一病息災

脚本家 一色伸幸さん(48)
「うつ病」(3)病名告げられ出口見えた
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/sokusai/20080721-OYT8T00270.htm

1994年初夏、妻に連れられて訪ねた精神科クリニック。
1時間話した後、旧知の医師に告げられた。

「君はうつ病だと思う」

そう言われ、驚くと同時に、何となくうれしかった。

「この沈んだ気分は、気のせいでなく、病気なんだ」

それまで、どうしていいかわからなかったが、
「病気なら治療すればいい」。
迷路の出口が見えた気がした。

「うつ病は、行動する意欲もなくなるので、
自力で受診できない人も多いと思う。私の場合、
妻が引っ張って行ってくれたので助かりました」

ただ、治療はすんなり進んだわけではない。

抗うつ薬で、眠気が出る、ろれつが回らない、記憶が飛ぶ、
など副作用に悩まされた。受診の度に、医師が薬の組み合わせや
量を微調整、自分に合う調合が見つかるまで約半年かかった。

薬を飲んでも、当初は
「治りたい」より
「消えてしまいたい」
思いが勝った。駅のホームで飛び降りたい気持ちが頭をよぎり、
身を固くした。

思い切って2年間、仕事を休んだ。
「私は自由業だったのでスパッと決めましたが、
勤め人の方などは難しいだろうと思います」。
1年目は寝てばかりいた。

(2008年7月21日 読売新聞)



2008(平成20)年07月28日(月)
読売新聞
ホーム>医療と介護>医療>一病息災

脚本家 一色伸幸さん(48)
「うつ病」(4)妄想から生まれた物語
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/sokusai/20080728-OYT8T00231.htm

休業の間、ふと
「自分が死んだら、その後どうなるか」
と考えた。家族、知人は何を思い、語り、どうするのか。
そんな“妄想”が、物語作りに発展した。

次第に、新たな構想を練る意欲が戻ってきた。
それまで悠然と構えていてくれた妻に感謝している。

この脚本は2004年、テレビドラマ「彼女が死んじゃった」
になった。若い女性が自殺した理由を、彼女に恋した男が、
彼女の交友関係を巡りながら探す物語だが、
「自殺はいけない」
というセリフはない。
「そんな理屈、うつ病ただ中の人には通じない」
と体感していたからだ。

昨年、体験記「うつから帰って参りました」(アスコム刊)
を出版した。

「『弱い』『至らない』と自分を責めないでほしい。
単なる気の持ちようでなく、病気なのだから……」

自分は無理しなかった。
「がんなら治療に専念するのが普通。うつ病も同じだと思う」

回復し、執筆とダイビングに夢中の今、
「生きている事を大切に思う」。
体験記の最後には「終」でなく「つづく」と記されている。

(文・高橋圭史、写真・杉本昌大)

(次は歌手、西城秀樹さん)

(2008年7月28日 読売新聞)


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