自殺未遂 対応充実へ 医療機関85・7%対応マニュアルなし(読売新聞/秋田)
[2012年03月24日(Sat)]
2012(平成24)年03月24日(土)
読売新聞
ホーム>地域>秋田
自殺未遂 対応充実へ 医療機関85・7%対応マニュアルなし
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120323-OYT8T00034.htm
秋田県が初めてまとめた
「自殺未遂者実態調査」の報告書によると、
調査対象の医療機関の85.7%で
自殺未遂者への対応マニュアルが整備されていないことが
分かった。
国の検討会などは、自殺未遂への対応指針整備の必要性を
訴えており、秋田県健康推進課は、今回の調査結果を、
医療関係者、警察・消防などと新年度に設置する
「自殺未遂者支援検討会」で検討材料とする。
○
内閣府の自殺対策白書によると、
2010年の自殺者のうち、未遂歴があった人は
男性で 13・7%、
女性では30・1%
を占める。
こうした中、秋田県内の自殺未遂者の搬送状況や
病院での対応などを把握しようと、
2010年の1年間を対象に、
秋田県内の消防本部全13か所と、
二次救急医療機関全28か所に調査票を郵送し、
全てから回答を得た。
自殺未遂者を受け付けた医療機関は
23か所(82.1%)あり、
受付数は495件だった。
マニュアルが無かった医療機関は24か所に上った。
「マニュアルがある」は4か所で、
このうち3か所は独自に整備し、
1か所は日本臨床救急医学会が定めた
スタッフ向けの手引き書で対応していた。
また、専門的な人材については、
精神科医は非常勤も含めて14か所(50%)、
ケースワーカーは24か所(85・7%)
で配置していた。
医療機関が、未遂者支援体制を構築する上で
必要と答えている内容は、
▽「精神科医療機関や相談機関との連携」
が18か所(64.3%)と最も多く、次いで
▽「相談機関等(精神保健福祉センターや保健所・市町村)
による相談、訪問やフォロー」が15か所(53.6%)、
▽「かかりつけ医と専門医(精神科医)、
地域資源との連携」が14か所(50.0%)だった。
一方、2010年に消防本部が搬送した
「自損行為者」(自殺を図った要救助者)は延べ397人で、
男性が191人(48.1%)、
女性が206人(51.9%)。
年代別で最も多かったのは
20歳代の71人(17.9%)で、
40歳代の65人(16.4%)、
30歳代の62人(15.6%)
が続いた。
精神科・診療科等の受診歴があった場合が
226人(56.9%)と半数以上を占めた。
○
厚生労働省の人口動態統計によると、
秋田県の自殺率(人口10万人当たりの自殺者)は
2010年まで16年連続で全国で最も高く、
自殺者対策が秋田県政の重要課題の1つになっている。
読売新聞 2012年03月23日(金)
読売新聞
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自殺未遂 対応充実へ 医療機関85・7%対応マニュアルなし
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120323-OYT8T00034.htm
秋田県が初めてまとめた
「自殺未遂者実態調査」の報告書によると、
調査対象の医療機関の85.7%で
自殺未遂者への対応マニュアルが整備されていないことが
分かった。
国の検討会などは、自殺未遂への対応指針整備の必要性を
訴えており、秋田県健康推進課は、今回の調査結果を、
医療関係者、警察・消防などと新年度に設置する
「自殺未遂者支援検討会」で検討材料とする。
○
内閣府の自殺対策白書によると、
2010年の自殺者のうち、未遂歴があった人は
男性で 13・7%、
女性では30・1%
を占める。
こうした中、秋田県内の自殺未遂者の搬送状況や
病院での対応などを把握しようと、
2010年の1年間を対象に、
秋田県内の消防本部全13か所と、
二次救急医療機関全28か所に調査票を郵送し、
全てから回答を得た。
自殺未遂者を受け付けた医療機関は
23か所(82.1%)あり、
受付数は495件だった。
マニュアルが無かった医療機関は24か所に上った。
「マニュアルがある」は4か所で、
このうち3か所は独自に整備し、
1か所は日本臨床救急医学会が定めた
スタッフ向けの手引き書で対応していた。
また、専門的な人材については、
精神科医は非常勤も含めて14か所(50%)、
ケースワーカーは24か所(85・7%)
で配置していた。
医療機関が、未遂者支援体制を構築する上で
必要と答えている内容は、
▽「精神科医療機関や相談機関との連携」
が18か所(64.3%)と最も多く、次いで
▽「相談機関等(精神保健福祉センターや保健所・市町村)
による相談、訪問やフォロー」が15か所(53.6%)、
▽「かかりつけ医と専門医(精神科医)、
地域資源との連携」が14か所(50.0%)だった。
一方、2010年に消防本部が搬送した
「自損行為者」(自殺を図った要救助者)は延べ397人で、
男性が191人(48.1%)、
女性が206人(51.9%)。
年代別で最も多かったのは
20歳代の71人(17.9%)で、
40歳代の65人(16.4%)、
30歳代の62人(15.6%)
が続いた。
精神科・診療科等の受診歴があった場合が
226人(56.9%)と半数以上を占めた。
○
厚生労働省の人口動態統計によると、
秋田県の自殺率(人口10万人当たりの自殺者)は
2010年まで16年連続で全国で最も高く、
自殺者対策が秋田県政の重要課題の1つになっている。
読売新聞 2012年03月23日(金)