2012(平成24)年03月02日(金)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>秋田
高齢者の社会参加探る
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=050000012030200043月1日(木)は、自殺予防のために
民間団体の主導で定めた「秋田県いのちの日」。
関係者がシンポジウムや映画を上映し、
予防対策などを考えた。
シンポジウムは、自殺防止の民間団体
「秋田こころのネットワーク」(袴田俊英会長)が主催。
○
特に話し合われたのは、
高齢化率全国1位の秋田のお年寄りへの対応だ。
対策の1つとして高齢者の社会参加を促す提案があり、
先駆的な例として山口県健康福祉部の活動内容が
紹介された。
山口県では
「活動的なライフスタイルを実践している高齢者」
のプロジェクトを2007年度に立ち上げた。
シニアグループから地域貢献の企画を提案してもらい、
事業化を支援するというものだ。
山口県健康福祉部主任の河村康平さんは
「高齢者の様々な知識を私たちは必要としています。
シニアの地域デビューの時代です。」
と話した。
また藤里町の社会福祉協議会は、
引きこもりの人たちへの対応を紹介。
就労活動を支援する施設「こみっと」をつくり、
現在15人が施設の食堂などで働いている。
昨年は白神山地のマイタケを使った
フランスの郷土料理「キッシュ」を開発、通信販売も始めた。
就職活動失敗などで自信を失い、引きこもっていた人たちが
生き生きと働いているという。
事務局長の菊池まゆみさんは
「自分が必要とされていると感じると、
みんな笑顔になる。」
シンポで袴田会長は
「社会が『仕事があるのが普通』になってしまい、
高齢者や引きこもりの人たちを排除してしまった。
自殺を減らすには、こうした偏見を
無くすことが大切だ。」
と話した。
○
また、自殺対策の最前線を追った
記録映画『希望のシグナル』も上映され、
秋田県内の民間団体が懸命に命を救おうとする姿が
伝えられた。
舞台あいさつで、制作者の都鳥拓也さん(29)は
「自分の生活、周囲の人たちとの付き合い方を
見つめ直すきっかけにしてほしい。」
とあいさつした。
上映後、秋田大学医学部の本橋 豊教授は
「民間活動の強さ、優しさがよく伝わってきた。
秋田の自殺対策の本質を改めて理解できた。」
と感想を述べた。
朝日新聞 2012年03月02日(金)
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2012(平成24)年03月02日(金)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>秋田
秋田県いのちの日:
各地で啓発活動 全世代が補完しあう関係を
−−高齢化社会シンポ/秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20120302ddlk05040042000c.html 自殺予防対策などを呼びかける
「秋田県いのちの日」の3月1日(木)、
秋田県内ではさまざまな啓発行事が行われた。
【田原翔一】
○
秋田市御所野地蔵田3の秋田テルサでは
シンポジウム「高齢化社会への向き合い方を考える」
(秋田・こころのネットワーク主催)が開かれた。
山口県長寿社会課の河村康平さんが
高齢者の社会参加推進について、
秋田県藤里町社会福祉協議会の菊池まゆみ事務局長が
引きこもりの人や障害者の社会復帰を支援する
施設「こみっと」の活動について、それぞれ報告した。
菊池事務局長は
「社会に出て自立しなければという思いが強い人ほど、
仕事が得られなかったりすると、
自分を恥ずかしく思い外に出られなくなる。」
と指摘した。
続いてパネルディスカッション
「高齢者化社会の未来像を描く」があり、
パネリストの秋田県心の健康福祉会の藤原慶吾副理事長は
「高齢者層として年齢で区切る高齢化対策ではなく、
あらゆる世代の人が対等に話し合ったり、
補完しあったりする関係が必要。」
と述べた。
秋田・こころのネットワークの袴田俊英会長は
「(今の社会は)普通のレールから外れた人たちを
排除する社会になっている。」
と話し、高齢者の自殺理由では病苦が多いとして
「(社会参加できず)自分の役割を無くした高齢者は、
病気になったらみんなに迷惑をかけると
思ってしまうのではないか。」
と指摘した。
第2部では秋田県内の自殺防止活動を追った
ドキュメンタリー映画『希望のシグナル』
が初めて上映された。
秋田駅前などでは、自殺防止活動に取り組む団体が、
通行人にティッシュとともに、相談窓口の電話番号の書かれた
リーフレットなどを配布した。
◇きょう3月2日(金)合同研修会
西原さん講演も
3月2日(金)は秋田県内で自殺予防活動に取り組む関係者
や「ふきのとうホットライン」の相談窓口に参加する機関を
対象に合同研修会(秋田県主催)が開かれる。
東京自殺防止センターを創設した西原由記子さんの講演や、
相談支援について考えるシンポジウムなどがある。
毎日新聞 地方版 2012年03月02日(金)
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2012(平成24)年03月01日(木)
NHK秋田放送局
トップ>秋田県のニュース
命の大切さを呼びかけ
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6013160391.html3月1日(木)は、秋田県などが自殺予防の取り組みを
進めようと定めた「秋田県いのちの日」です。
これにあわせて秋田県内各地で
命の大切さを訴える街頭キャンペーンが行われました。
このうちJR秋田駅では、
自殺を防ぐための活動を行っている団体の
メンバーなどおよそ40人が、駅の利用者に
自殺を防ぐためのポイントや相談窓口の連絡先などが書かれた
チラシを配って命の大切さを訴えました。
厚生労働省によりますと
人口10万人あたりの自殺者の割合、
自殺率は秋田県は16年連続で全国で最も高い状態で、
自殺予防が依然として大きな課題となっています。
キャンペーンを行った秋田ふきのとう県民運動実行委員会の
袴田俊英会長は
「1人で悩みを抱えて誰にも言えない人が多い。
そういう人たちに1人で悩まないでほしいという
メッセージを伝えたい。」
と話していました。
○
秋田県内では秋田県いのちの日にあわせて
街頭キャンペーンのほか、自殺予防をテーマとした
映画の上映や討論会なども行われることになっています。
NHKオンライン 2012年03月01日(木)12時19分
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2012(平成24)年03月01日(木)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>社会
NHK東北ふるさと賞
http://www.nhk.or.jp/lnews/akita/6013383201.html 東北地方で地域の活性化に貢献している個人や団体に贈られる
NHK東北ふるさと賞の今年度の受賞者が決まり、
秋田県からは自殺予防に長年取り組んできた
NPOの理事長を務める佐藤久男さんが選ばれました。
○
NHK東北ふるさと賞は、東北地方でさまざまな分野で活躍し
地域の活性化に貢献している個人や団体に贈られています。
今年度、秋田県からは、自殺予防に取り組む
NPO「蜘蛛の糸」の理事長を務める、
佐藤久男さんが選ばれました。
佐藤さんは68歳。10年前に「蜘蛛の糸」を設立し
自殺を防ぐために、さまざまな悩みを抱えた人たちの相談に
無料で応じる活動を行ってきました。
また行政や他の団体と連携した自殺予防の態勢づくりや
震災の被災者を支援する相談活動も行っていて、
こうした取り組みが自殺に対する社会の問題意識を高め、
支援の輪の広がりにつながっていることが
高く評価されました。
佐藤さんへのNHK東北ふるさと賞の贈呈は
3月22日(月)NHK秋田放送局で行われます。
NHK秋田放送局 2012年03月01日(木)12時19分