不況が奪った? 自営業者の命 自殺者1.6倍増 神奈川(MSN産経ニュース)
[2010年08月12日(Thu)]
2010(平成22)年08月12日(木)
MSN産経ニュース
ニューストップ>地方>関東>神奈川
不況が奪った? 自営業者の命
自殺者1.6倍増 神奈川
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100812/kng1008122250006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100812/kng1008122250006-n2.htm
神奈川県内で自営業者の自殺が平成21年に増えたことが、
かながわ自殺対策会議のまとめで分かった。
自営業者は、月別では企業の決算発表時期に当たる
5月と10月に比較的多い。
原因・動機も経済生活問題が最も多く、県保健予防課は
「経営不振も要因の1つと考えられる」
と分析している。
◇
県と横浜、川崎、相模原の3市は同会議を共同で設置し、
県内で発生した自殺の実態を調査している。
その結果によると、県内の自殺者数は1,835人で、
前年より17人増えた。
職業別の自殺者数は
無職者(学生・生徒、主婦、年金生活者を含む)が多く、
全体の6割を占めた。
昨年と比べ無職者や被雇用者・勤め人は減少する一方、
自営業者は163人と前年の102人の1.6倍に増加した。
全体に対する構成比でも、自営業者は20年の5.6%から
21年の8.9%へ大幅にアップした。
自営業者の自殺者数を月別でみると、
決算発表シーズンの5月と10月が他の月に比べて多かった。
被雇用者・勤め人と無職者は4月が多く、
「人事異動や失業が影響しているとみられる」(同課)
という。
◇
原因・動機(3つ以内)は、
自営業者では経済生活問題がほぼ半分。
次いで健康問題が多かった。
これに対し、被雇用者・勤め人では
勤務問題と経済生活問題が同程度。
無職者では、高齢化を背景に健康問題が約3割で最も多かった。
自営業者の自殺者数増について、同課は
「遺書に基づく推測のため、原因・動機が分からない事例が多い
が、高齢化による体力不安や先行き不安に加えて、
経営不振も要因として考えられる」
と分析する。
県内の自殺者数は19年から3年連続で1,800人を超え、
警察庁の統計によると、21年は都道府県別では
東京、大阪に次いで多かった。
しかし、自殺率(対人口10万人)は20.5で、
全国の25.8を下回り、都道府県別で最も低かった。
同課は
「もとになる警察庁のデータが発見地別に集計され、
県内に自殺の多い場所がないため低く出た」
とみている。
MSN産経ニュース 2010年08月12日(木)22時46分
MSN産経ニュース
ニューストップ>地方>関東>神奈川
不況が奪った? 自営業者の命
自殺者1.6倍増 神奈川
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100812/kng1008122250006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100812/kng1008122250006-n2.htm
神奈川県内で自営業者の自殺が平成21年に増えたことが、
かながわ自殺対策会議のまとめで分かった。
自営業者は、月別では企業の決算発表時期に当たる
5月と10月に比較的多い。
原因・動機も経済生活問題が最も多く、県保健予防課は
「経営不振も要因の1つと考えられる」
と分析している。
◇
県と横浜、川崎、相模原の3市は同会議を共同で設置し、
県内で発生した自殺の実態を調査している。
その結果によると、県内の自殺者数は1,835人で、
前年より17人増えた。
職業別の自殺者数は
無職者(学生・生徒、主婦、年金生活者を含む)が多く、
全体の6割を占めた。
昨年と比べ無職者や被雇用者・勤め人は減少する一方、
自営業者は163人と前年の102人の1.6倍に増加した。
全体に対する構成比でも、自営業者は20年の5.6%から
21年の8.9%へ大幅にアップした。
自営業者の自殺者数を月別でみると、
決算発表シーズンの5月と10月が他の月に比べて多かった。
被雇用者・勤め人と無職者は4月が多く、
「人事異動や失業が影響しているとみられる」(同課)
という。
◇
原因・動機(3つ以内)は、
自営業者では経済生活問題がほぼ半分。
次いで健康問題が多かった。
これに対し、被雇用者・勤め人では
勤務問題と経済生活問題が同程度。
無職者では、高齢化を背景に健康問題が約3割で最も多かった。
自営業者の自殺者数増について、同課は
「遺書に基づく推測のため、原因・動機が分からない事例が多い
が、高齢化による体力不安や先行き不安に加えて、
経営不振も要因として考えられる」
と分析する。
県内の自殺者数は19年から3年連続で1,800人を超え、
警察庁の統計によると、21年は都道府県別では
東京、大阪に次いで多かった。
しかし、自殺率(対人口10万人)は20.5で、
全国の25.8を下回り、都道府県別で最も低かった。
同課は
「もとになる警察庁のデータが発見地別に集計され、
県内に自殺の多い場所がないため低く出た」
とみている。
MSN産経ニュース 2010年08月12日(木)22時46分