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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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最新記事
シリーズ うつ治療を見直す(1)〜(2)(読売新聞) [2010年05月07日(Fri)]
2010(平成22)年05月03日(月・祝)
読売新聞
トップ>医療大全

シリーズ うつ治療を見直す
(1)1日17錠…症状が悪化
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24456

田島 治さん(奥)の診察を受ける主婦(東京都内の診療所で)

うつ病の治療を続けていた神奈川県の主婦(36)は、
一昨年に出産した直後から、処方される薬の種類や量が
どんどん増えた。

精神科診療所で
「イライラする。夜寝つけない」
と訴えると、もともと飲んでいた抗うつ薬、睡眠薬、抗不安薬
に、別の睡眠薬と抗不安薬が加えられた。

イライラしたのは、産後痛がつらい時に
「寝てばかりいる」
と夫に責められたから。

しかし、診察で話そうとしても
「それは家庭の問題」
と打ち切られ、聞いてもらえなかった。

次の診察で再びイライラと不眠を告げると、さらに薬が増えた。
半年後には、統合失調症にも使われる抗精神病薬も加わって
1日17錠に。症状は悪化した。

体がだるく、頭がボーッとした。
寝つきは悪く、眠ると夕方まで起きられない。
子どもの世話も出来なくなった。
夫との口論でも反論できず、携帯電話や植木鉢を壊したりした。

昨春、治療に疑問を持った母に連れられ、東京都内の診療所で
杏林大保健学部教授の田島 治さんの診察を受けた。

問診などの結果、
「うつ病の症状ではありませんよ」
と言われた。

だるさ、日中の眠気、イライラなどは、大量に飲む薬の副作用
と考えられるという。

「病気の悪化と思っていたので驚いた」
と主婦。薬の減量が始まった。

ただ、急にやめると、めまいなどが出る場合もあり、
徐々に減量した。

約1年かけ、今では睡眠薬を1日半錠飲むだけ。

「薬が減るに従って頭もすっきりし、
 育児もできるようになった。
 元の自分に戻った気がする」

と喜ぶ。

田島さんによると、多くの種類の薬を併せ飲むと、
副作用で状態が悪化し、治療が長引くことがある。

どの薬が効いて、どの副作用が出ているか、判別も難しくなる。
主婦のようなケースは珍しくないという。

読売新聞が、全国の119精神科診療所から回答を得た
調査では、
「過半数のうつ病患者に複数の抗うつ薬を処方する」
施設が14%に上った。

田島さんは

「精神科の薬の処方は1種類が原則。
 組み合わせが合理的な場合もないとはいえないが、
 次々と薬剤が増えるのは危険。
 依存性のある薬もあり、安易な処方は慎むべきだ」

と警告する。

うつ病患者は、昨年発表の厚生労働省調査で100万人を超えた。
治療が長引く患者も少なくない。
見直されつつある診断と治療の現場を報告する。

読売新聞 2010年05月03日(月・祝)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年05月04日(火・祝)
読売新聞
トップ>医療大全

シリーズ うつ治療を見直す
うつ治療を見直す(2)自殺の陰に過剰な投薬
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24458

記録書類を前に、自殺遺族からの電話相談を受ける
田中幸子さん(仙台市の自宅で)

「その瞬間は記憶がなく、気づいたら病院でした」

東海地方の女性(24)は昨年、自宅2階のベランダから
飛び降り、全治3か月の打撲傷を負った。

気分の落ち込みが続き、精神科を受診したのは19歳の時。
抑うつ状態と診断され、抗不安薬と睡眠薬を飲んだが
改善しない。
抗うつ薬が追加され、他の薬の数も増えていった。

生理が止まり、乳汁が出た。
衝動的になり、自宅で物を投げるなど暴れた。
幻聴や被害妄想も表れた。

パーソナリティー障害、不安障害、統合失調症……。
病名が次々と増え、入退院を繰り返した。

「死にたい」
が口癖になり、ベランダから飛び降りた頃は、
1日20種類前後の薬を飲んでいた。

抗うつ薬の使用説明書には
「24歳以下の患者で、
 自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告がある」

と記されている。

だが女性は
「医師から説明を受けたことはない」

と振り返る。

女性は医療機関を替え、薬を減らして回復。
今は、ごく少量の抗不安薬と漢方薬の服用で元気に暮らす。

主治医の牛久東洋医学クリニック(茨城県牛久市)
院長、内海 聡さんは

「最初の抑うつ状態は家庭内の不和が原因。
 そこに全く手をつけず、過剰な投薬で
 様々な精神症状を生み出した医師の責任は重い」
と語る。

自殺者は昨年も3万人を超えた。
国の調査では、亡くなる1年以内に精神科を訪れた自殺者は、
調査対象の半数に上る。

早めに精神科を受診し、適切な治療で死を思いとどまる人も
少なくないが、必ず救われるとは言えないのが現状だ。

さらに、治療の不適切さもある。
全国自死遺族連絡会が会員約1,000人に行った調査では、
最も衝動性が高い「自宅からの飛び降り」で死亡した72人は、
全員が精神科に通院中で、1日15〜20錠前後の薬を
処方されていた。

同会の田中幸子さん(61)も5年前、薬の怖さを実感した。
警察官の長男が過労の果てに自殺し、
「眠ったら息子に悪い」

と、葬儀後も自分を責めて不眠に陥った。
精神科を受診し、睡眠薬を処方された。

「寝ない!」
と抵抗する心身を、睡眠薬でねじ伏せようとした。

すると、眠くなる前に感情が高ぶり、記憶が途切れた。
後から聞くと、大きなソファを放り投げてしまっていた。

内海さんによると、睡眠薬で酒酔いに似た状態になり、
感情が抑え切れず爆発してしまう人もいる。

「不眠の原因を探り、癒やす治療をしなければ、
 睡眠薬ですら、思わぬ行動の引き金になる」
と警告する。



情報プラス
全国自死遺族連絡会が、自殺者約1,016人の遺族を対象に
行った聞き取り調査では、自殺者の7割にあたる701人が
精神科に通院中で、投薬治療を受けていた。

特に、自宅や自宅周辺での自殺者は精神科の受診率が高く、
不適切な投薬との関連が指摘されている。

全国自死遺族連絡会のホームページは
(http://ainokaisendai.web.fc2.com/renrakukai.html)。

電話、ファクスは 022−717−5066 へ。

読売新聞 2010年05月04日(火・祝)
シリーズ うつ治療を見直す(3)〜(4)(読売新聞) [2010年05月07日(Fri)]
2010(平成22)年05月05日(水・祝)
読売新聞
トップ>医療大全

シリーズ うつ治療を見直す
うつ治療を見直す(3)考えの偏り 改める療法
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24464

日々の行動を記したノートを見ながら、女性にアドバイスする
茅野分さん(右)(東京都千代田区の銀座泰明クリニックで)

3年前、東京都の文具店で派遣社員として働いていた
女性(32)は、リストラで社員が減り、
商品の発注から万引き対応まで、数人分の仕事を1人でこなした。

大きなストレスがのしかかり、
やがて頭痛や吐き気など体の不調が起こった。
仕事中、突然涙が止まらなくなったりもした。

銀座泰明クリニック(中央区)で、軽いうつ病と診断された。
抗うつ薬を飲みながら、一時休んだ仕事を再開。
しかし周囲の状況は変わらなかった。

仕事中、気力がなえて立っていられず、
店の隅で何度も座り込んだ。
客と話すのもつらくなり、ついに仕事を辞めた。
働けない自分を責め、うつ症状は悪化、家に引きこもった。

そこで、同クリニック院長の茅野分さんから、
考え方の偏りを治す「認知行動療法」を勧められた。

軽度から中等度のうつ病で薬物治療と同等の効果があり、
かつ再発しにくい。
薬と併用すると、より治療効果が高いという研究もある。

根拠もないのに思い込む、
短絡的に結論づける、
すぐに自分を責める

―― などの傾向がある人は、特に効果が期待できる。

女性はまず、家で過ごす時や外出した時などに、
日々の行動、その時の気分、頭に浮かんだ考えを
ノートに詳しく書き留めた。

月2回の認知行動療法で心理士にノートを見せ、話をする。

マイナス思考になっていると、心理士が
「別の見方、考え方はできませんか」

と問い、一緒に考えていく。

たとえば、女性は仕事を辞めてからも毎朝8時に起きていたが、
「遅すぎて恥ずかしい」
と感じていた。

その理由を聞かれると、
「社会人は6時に起きて働くべき。
 できない私はダメ人間」

と答えた。

「毎朝決まった時間に起きているのだから、
 むしろ褒められてもいい」。

心理士の助言に、女性はハッとした。
「私は悪くないんだ。思い込みだったんだ」

治療を続けて次第に気力が戻り、
1年もすると抗うつ薬がいらなくなった。

「うつ病は、自分の考え方のクセを知り、
 向き合うことで治ると実感した。
 薬でごまかしていたら、回復できなかったかもしれない」

認知行動療法は先月から、
医師が行う場合は健康保険が使えるようになった。

しかし、専門知識のある医師は少なく、
治療を受けられる施設は限られる。

慶応大保健管理センター教授の大野 裕さんは

「心理士や看護師らも取得できる
 認知行動療法の公的資格を作り、
 薬以外の治療の選択肢を早急に広げる必要がある」

と訴える。

読売新聞 2010年05月04日(火・祝)



情報プラス

認知行動療法は、今年4月から診療報酬(4,200円)
が認められ、患者は健康保険を使えるようになった。

しかし、医師が30分以上行うことが必要なため、
対応できる施設は限られ、
現在も全額自己負担で行う施設が多い。

日本認知療法学会のホームページは(http://jact.umin.jp/)。

読売新聞 2010年05月05日(水・祝)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年05月07日(金)
読売新聞
トップ>医療大全

シリーズ うつ治療を見直す
うつ治療を見直す(4)軽い運動で戻った笑顔
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24540

千葉県柏市の女性(36)は昨年夏、
市の広報誌に書かれた案内に目を留めた。

「薬を使わずに治す!」。
内容を読むと、運動で「うつ」の改善を目指すという。
参加してみよう、と思った。

3年前に抑うつ状態と診断されて以来、
抗うつ薬などを飲み続けてきたが、なかなか回復せず、
休職が続いていた。

「薬以外に良い方法はないのかな?」。
そう思い始めたころだった。

このプログラムは、千葉大予防医学センターと
東大生涯スポーツ健康科学研究センター(柏市)の共同研究。

昨年9月から半年間、うつ病患者らに運動を続けてもらい、
うつの改善効果を調べた。

参加者が取り組んだ自転車こぎ運動。
ハンドルが動き、ストレッチの要素も含まれている
(東大生涯スポーツ健康科学研究センターで)

参加者は毎週水曜日、東大のセンターで1時間、ペダルをこぐ
ウオーキングや、ハンドルをひねりながら行う自転車こぎなど、
器具を用いた運動に取り組んだ。

どれも筋トレというより、ストレッチのように、
ゆっくり体を伸ばす動作を重視した運動だ。

そして毎回、「憂うつか」「自分に失望しているか」「満足か」
など21項目の自覚症状を、0〜3点の4段階の評価で記録した。

女性は、気分の落ち込みなどの点数が、
当初は「問題あり」のレベルだったが、
半年後には「問題なし」まで下がった。

以前は家事も全くできない状態だったが、
今は炊事や掃除をこなし、外出する機会も増えた。
復職に向けたリハビリにも取り組み始めた。

「家の中でじっとしていた時は、
 この先ずっと良くならないのか、と不安になった。
 体を動かした方が気分転換になり、
 落ち込むことが減りました」

と女性。

プログラム終了後も週3回程度、30〜40分のウオーキングを
したり、毎晩ストレッチをしたりと、運動の習慣を続けている。

20人が参加したが、出席率50%以上は16人。
そのうち9人で評価尺度の点数が改善。
中等症以上の9人中3人で、
ほぼ自覚症状がなくなる効果が確認された。

千葉大教授の清水栄司さん(精神科医)は
「運動には、脳を刺激し、沈んだ気分を持ち上げ、
 意欲を呼ぶ可能性がある」

と解説する。

軽い運動でも効果が期待できるといい、
「運動嫌いな人でなければ、ぜひ試してほしい」

と話す。

日本でのうつ病治療は、多くが薬物療法から始まるが、
英国の治療指針では、
軽症者には運動やカウンセリングなどを勧めている。

運動指導に当たった東大特任教授の
小林寛道さん(運動生理学)も

「回を重ねるごと、参加者の笑顔が増えた」
と実感している。



情報プラス

運動の利点は、

・費用をかけなくてもできる
・医療機関に行かなくてもできる
・激しい運動は別にして、手軽な運動であれば、
 副作用もない

などが挙げられる。

ただし、
「元々運動が嫌い」
「運動が苦手」
と思っている人には、向かないかもしれない。

千葉大教授の清水栄司さんは、

「そういう人も何もがっかりする必要はない。
 『行動活性化』といって、自分が心から楽しめそうなことを、
 義務感からではなく、遊び心でやり続けることで、
 落ち込んだ気分を改善させたり、
 意欲を呼び起こしたりすることが期待できる」

と話す。

「長湯をする」
「ボーッと日光浴」
「おしゃれをする」
「切手のコレクションを眺める」
「ウインドーショッピング」
「プロレス観戦」
「趣味サークルで盛り上がる」

などなど、ほかの人からすれば、それのどこがいいの?
と思われるようなことでも、
本人にとってはよい効果をもたらす可能性があるという。

読売新聞 2010年05月07日(金)
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