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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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【著者に聞きたい】藤原新也さん『メメント・モリ』(MSN産経ニュース) [2009年04月05日(Sun)]
2009(平成21)年04月05日()
MSN産経ニュース
ニューストップ>文化>ブックス

【著者に聞きたい】藤原新也さん『メメント・モリ』
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090405/bks0904050920000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090405/bks0904050920000-n2.htm

■よるべとなる東洋思想

26年前、『メメント・モリ(死を想え)』の登場は衝撃的だった。

インドをはじめとする東洋各地で撮影した光景に、短い言葉を
添えるというスタイルとそこに色濃く漂う東洋的死生観が
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」
と浮かれる日本人に一撃を加えた。

最も印象的な1枚といえば、犬が人間の死体をむさぼり、
カラスがおこぼれに預かろうと死体を凝視している光景だろう。
そこに付けられた言葉は
《ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。》。

10数年前、本書に触発されてインドを旅した
俳優の本木雅弘さんは、インタビューで
「より良く生きるために、死を覗(のぞ)いてみたかった」
と語り、その体験が映画「おくりびと」につながっていったと
話している。『メメント・モリ』の本質をついた言葉である。

昨年、藤原さんは順調に版を重ねてきた同書に手を入れた。

「『メメント・モリ』が旧版のまま生き続けていることに
違和感を覚えた。そう、5分の1ぐらいが、いまの空気を
反映していなかった」

アメリカを襲った「9・11」テロ。この事件を
分水嶺(ぶんすいれい)に世界の空気は大きく変わった。

「アメリカによるシステムの崩壊が始まったいま、最終的に
よるべとなるのは東洋思想かもしれない。
ニーチェやヘッセが行き着いたようにね」

旧版では読者をまったく意識せず、写真を見ながら24時間と
決めた時間の中で言葉を吐き出していった。
ところが新版では、このよるべなき時代を生きる、
ポキンと折れてしまいそうな若い世代を強く意識したという。



「世界各地を旅して、ぼくはいろいろなものを与えられて
きました。今度はぼくがそれを返す番になった。
年齢のせいかもしれませんが、それが人生後半のあり方だと思う。
こうやって返していって、死ぬ時点で自分が空っぽになっている
というのが理想ですね」(三五館・1,890円)

編集委員 桑原 聡



【プロフィル】
藤原新也 ふじわら・しんや
昭和19年、福岡県生まれ。写真家として木村伊兵衛賞。
主な著書に『東京漂流』『日本浄土』。

MSN産経ニュース 2009.04.05 09:19
がん患者が支え合う ソーシャルサポート 保坂 隆・東海大教授に聞く(西日本新聞) [2009年04月05日(Sun)]
2009(平成21)年04月05日(日)
西日本新聞
トップ>医療・健康

特集記事
がん患者が支え合う ソーシャルサポート 保坂 隆・東海大教授に聞く
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_155.shtml

■QOL、経過に好影響

がん患者が精神的な支援を受けたり、お互いに支え合ったりする
「ソーシャルサポート」は、生活の質(QOL)を上げるととも
に、経過にも良い影響を及ぼすといわれている。
研究の進歩や実例を保坂 隆・東海大医学部教授に聞いた。

▼情報を共有する

−ソーシャルサポートとは何ですか。

「配偶者や子どもなどの家族や、親類、友人、近所の人、
医師や看護師ら医療スタッフなど、当事者の周囲による
支援のことです。

患者会や、患者同士の『ピア(仲間)カウンセリング』、
医師らが行う『グループ療法』などもこれに含まれます」

−なぜ重要なのですか。

「がん患者の場合、配偶者がいる人はそうでない人より長生き
するという研究や、乳がん患者で相談できる医師や家族がいると
経過がよいとの研究があります。

相談しやすい雰囲気を医療側がつくってあげたり、配偶者が
おらず友人らの支援もない場合は、患者会を紹介したりすること
が大事です」

−患者と家族が一体になり、医療側とともにがんに立ち向かう
ことができればいいのですが。

「そのためにもがんの告知は重要ですが、日本での告知率は
60%程度です。

患者の『知りたくない。先生にお任せします』という気持ち、

家族の『かわいそうだから知らせたくない』という気持ち、

医療側の『告知は患者にショックを与え、死にたい気持ちを
誘発する』

との考えなどが影響するといわれています」

−本当のことを伝えない方がいいのですか。

「家族には『嫌なことは先延ばししたい』、
医師には『悪い知らせを伝えるのは避けたい』
という気持ちも働くのでしょう。

しかし、耳鼻科系のがん患者を対象にしたわれわれの研究では、
精神症状の発症率は告知しなかった患者が告知した患者を
上回っていました」

「告知せず患者にうそをつくのは家族にとってもストレスとなり、
結果的には患者に背を向けて患者・家族の“同盟”に亀裂を
生じさせ、患者が独りぼっちになってしまうことになります。
同じ情報を共有してこそ
『皆で頑張りましょう』
と言えるのです」



▼うつ病のサイン

−がん患者の主な精神症状は。

「ほとんどのがんで患者の3、4割は、うつ病や、
より軽症の適応障害を併せ持ち、心理的なケアが必要なことが
分かっています。

がんという状況に適応していかなければならないが、なかなか
受け入れられないために適応障害となって不安や抑うつ状態に
なると考えれば分かりやすいでしょう」

−正しく診断されているのですか。

「うつ病の人は国内に400万−800万人と推定されています
が、受診率は10%程度で多くの人は適切な診断を受けられて
いません。

ただでさえこうした現状なのに、がん患者の場合は医師が
『自分の患者が精神的な病気になっているはずがない』
と思い込んだり、

『がんなのだから、落ち込んでいても泣いていても仕方ない』
と拡大解釈したりして、病状が見落とされやすいのです」

−自分ではチェックできないのですか。

「憂うつで、寂しい、悲しいといった抑うつ気分や、考えが
まとまらない、頭がすっきりしない、何をするのもおっくうと
いう感じ、食欲不振や体重の減少などがうつ病のサインです。

適切な薬物療法で治る場合が多いので、専門医などに相談して
ください」

「一方、適応障害は、がんの身体症状や痛み、経済的な問題、
正しい告知を受けていないなどが原因となって日常生活に障害が
出ているものの、うつ病の診断基準は満たさないケースです。

この場合は薬よりも、心理的なサポートや環境を整えることが
重要です」

−不眠を訴える人が多いようですが。

「適切に処方された睡眠導入剤を服用すればいいでしょう。
作用する時間の違いによっていくつかの種類があります。
かつて使われた睡眠薬とは違い、依存性や、同じ量では次第に
効かなくなる耐性はほとんどありません。

一部で忘れっぽくなる、ふらつくなどの副作用が出る場合も
あり、注意しなければなりませんが、
『癖になるので週に一度は中止する』
といった中途半端な飲み方は誤りです」

▼悩みを話し合う

−がん患者のグループ療法とは。

「がんという同じ病気の悩みなどを抱える人たちが集まり、
精神科医や臨床心理士、看護師など『ファシリテーター』
(促進者)による進行のもとに、お互いの日常や悩み、不安など
を話し合ったり、さまざまな情報を交換したりするものです。

患者同士のピアカウンセリングと違い、医療者など第三者が
司会役となります」

「1980年代の米国での研究があります。乳がん患者数人ごと
のグループで週に一度、悩みや困りごとを自由に話し、
1時間半のプログラムの最後にはリラクセーションの訓練も
しました。

これを1年間続けたグループは受けていないグループに比べ、
その後の平均生存期間が約2倍に延び注目されました。

しかし、その後各国で行われた同様の研究では、生存期間延長
には否定的な結果が相次ぎました」

−1年も続けるのですか。

「90年代に米国で、悪性黒色腫の患者が毎回決められたテーマ
で話を聞いたり、リラクセーションを学んだりする6回続きの
グループ療法の研究が行われました。

受けた人は受けていない人に比べ免疫機能などが改善し、
6年後のがん再発率、死亡率とも低くなりました。
ただ、これも検証のための試験は行われていません」

−効果は。

「現在ではグループ療法はうつ病の軽減、予防や、何事にも
否定的だった気持ちを和らげるなど、生活の質(QOL)を
高める効果があるというのが研究者の一致した見解です」

−国内でも取り組みはありますか。

「日本人は自分の病気について話すことや、個人的なことを語る
のは得意でないと思われがちですが、私は米国留学中の研究を
もとに、10年ほど前から初期の乳がん患者を対象にした
グループ療法の開発に取り組みました。
マニュアルも完成し、いつでも実施できるようになっています」

「これは、3−10人の患者に精神科医1人と看護師1人がつき、
週に1回、1時間から1時間半で5回行います。
がんとストレスの関係について説明したり、日ごろ抱える問題の
具体的な解決方法を説明したり、ストレス解消法も話したり
します。

最後にリラクセーションと、リンパ球ががん細胞を攻撃する
場面などをイメージするトレーニングの時間も取ります」

▼家族や遺族にも

−国内で始まった初期乳がん患者へのグループ療法の効果は。

「心理テストで見ると、実施前に比べ終了時には『情緒不安定』
『緊張』などの項目が改善していました。
さらに半年後に調査したところ、参加者の3分の2の人が
グループ療法の実施後も互いに連絡を取り合っていることが
分かりました。いわばミニ患者会です。

グループ療法が、がんの経過に良い影響を与えるソーシャル
サポートの提供の場としても機能したことを示しています」

「『医師も看護師も、私たちの気持ちを分かってくれようとして
いるのはよく分かるが、それには限度がある。
やはり同じ病気や状況を体験した仲間同士の方が分かり合える』

ということです。また、参加者は
『入院中も、周囲の患者とお互いに深く知り合う機会はなかった』
と声をそろえます。

グループ療法でも初回で知り合いになるということはなく、
毎週顔を合わせ、3回ほどではじめて信頼関係ができるようです」

−患者の精神面以外にもメリットはありますか。

「患者の不安が減り、同じ病気の者同士で支援し合ったり、
情報交換したりすることが可能になれば、医療の効率化にも
つながると思います。

グループ療法が研究レベルでなく、日常のがん診療に組み込まれて
いくことを望みます」

−普及への課題は。

「ひとつはグループ療法を進めるファシリテーター(促進者)の
養成で、既に医師や看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士ら
を対象にした養成講座を各地で開催しています。

対象を患者だけでなく家族や遺族に広げた、さまざまなグループ
療法の確立も必要だと考えます。

ただこうした考えは、がんの医療を行う多くの医療機関に理解は
してもらえるものの、実行に移すところはなかなかありません」

−何が問題なのでしょうか。

「専門スタッフがいない、時間がないなどの理由が主なもので、
国内に広めるにはグループ療法を保険適用することが効果的
でしょう。

2007年施行のがん対策基本法では、居住地にかかわらず
状態に応じた適切な医療を受けられる『均てん化』がうたわれて
いますが、これは心のケアにも必要なのです」

=2009/04/05付 西日本新聞朝刊=

[更新日時]2009年04月05日

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2008(平成21)年12月22日(月)
西日本新聞
トップ>医療・健康

特集記事
がん患者、元気です しゃべって笑って心に栄養
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_702.shtml

西日本新聞天神文化サークルで
「元気が出るがん患者のつどい」
を始めて8カ月が経つ。

いわゆるカルチャーセンターの講座に
がん患者会があるのはとても珍しいことで、
もしかしたら本邦初の試みかもしれない。

月に2回、天神ビル(福岡市)の10階に、ダンスや書道の受講生
に混じって、がんの患者さんたちがしずしずと集まってくる。

身体のどこかが痛かったり、息が切れたり、抗がん剤治療中で
気分が悪かったりするので、どうしても立ち居振る舞いが
しとやかになる。

ところが、帰りはマタタビをなめた猫みたいに元気になり、
足取りも軽やかに
「お茶でもします?」
と地下の喫茶店に繰り出したりするのだ。

患者仲間で語り合うこと、笑いあうことには、命を活性化する
偉大な力がある。

×   ×

受講生は12、3名。肺がん、甲状腺がん、悪性リンパ腫、乳がん、
胃がん、大腸がん… と部位はさまざまで、
年齢も30代から70代までまちまちだが、全員が女性だ。



もちろん男性も大いに歓迎なのだが、はたして私たちの話題に
ついていけるかどうか。

会わなかった2週間のできごと、病状の変化や検査の結果などを
洗いざらい報告しあう。深刻な病状の人も多いのだが、
女同士のおしゃべりはとどまるところを知らない。

よく話題にのぼるのは、自分が先に逝ったあと、家事ができない
夫がどうなるか? ということ。
これは中高年の女性のがん患者特有の深い懸念なのだ。

「娘から
『お母さん、お願いだからお父さんを置いていかないで』
と言われるけど、でも、どうやって連れて行けばいいのかしら」

「そう、無理心中するわけにもいかないしね」
とうなずく仲間。

「うちの主人ときたら『勝手に死んだら許さん』って怒るのよ」

「ワッ、愛されているんですね」
と合いの手が入る。

「違う、違う、私がいなくなったら自分が困るからよ」
…なんて、そんな話で盛り上がっていることを知ったら
お父さん、もっと怒るかも。

緩和ケア病棟にもみんなで見学に行った。ひと通り見学させて
もらったあと、階上のホールでいつものおしゃべりが始まった。

おいしいコーヒーでもてなされ、居心地が良くて、
つい自分たちがどこにいるのか忘れ、気づいたら2時間以上も
ホスピスを喫茶店代わりにしていた。
続きを読む...
17歳 自傷行為繰り返す 等(人生案内/読売新聞) [2009年04月05日(Sun)]
2009(平成21)年04月05日(日)
読売新聞
ホーム>人生案内>心身

17歳 自傷行為繰り返す
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20090405-OYT8T00212.htm

17歳女子高校生。3年前から自傷行為をしています。
最初はナイフで指を切りました。
やがて、手首や二の腕、足の裏も。

切るといっても血がうっすらとにじむ程度。
きっかけは覚えていませんが今はいらだちを静めるために
やっています。

姉や学校カウンセラーなど様々な人に相談。
「自傷行為をしそうになったら趣味に取り組みなさい」
と助言されましたがうまくいきませんでした。
担任に伝わるのが嫌なのでもう他人には相談していません。

母とけんかし泣くと
「人にはひどいことを言うくせに自分は簡単に傷つくのか」
と言われ、その後自傷行為に走ってしまいます。

母は
「親に心配をかけまいとする姿勢がない」
とも。精神科受診を考えていたのですが、その言葉でやめました。
姉も私にひどい言葉を浴びせます。

傷は浅く命にかかわることではありません。でも心が痛みます。
お願いします。助けてください。(A子)



お手紙を読みながら、あなたは
「自傷行為なんてやめなよ。お前が大好きだよ」
と抱きしめてほしいのではないかと思いました。

あなたの抱えている寂しさに気付いてくれないいらだちや、
両親と姉を大好きだけど大嫌いでもあるご自分の心を、
どうしていいかわからなくて自傷行為をしてしまうのでは
ありませんか。

行為のきっかけは主に母親とのかかわりの後に起こっている
ようです。母親にあなたの気持ちをきちんと伝える必要が
ありますね。

そして家族とのかかわりを改善しながらご自分の気持ちを
我慢しすぎず、しかし感情的にならずに伝えていくことで
あなたのいらだちは減っていくはずです。

自傷行為という表面だけを見るのでなく、その背景にある問題を
少しずつ改善していくことが大切。
それには、医師やカウンセラーの協力が必要です。

医師はあなたの許可なくあなたの心の中のことを担任に話したり
しません。安心して相談してください。

ただし、1つだけ覚えてほしいのは、
みなあなたの答えを探す手伝いは喜んでしてくれますが、
自分にぴったりの答えを出すのは自分でしかありません。

(海原 純子・心療内科医)

(2009年04月05日 読売新聞)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2009(平成21)年04月03日(金)
読売新聞
ホーム>人生案内>心身

健康じゃ「疲れた」と言えない
http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20090403-OYT8T00272.htm

20歳代女性会社員。1年前からステレオの音量を最大にして
音楽を聴いています。どんどん聴力が低下しています。

きっかけは耳の調子が悪くて耳鼻科を受診し、
「軽度の難聴」
と診断されたこと。当時仕事が忙しく毎日終電で帰っていました。

でも「疲れた」「休みたい」とは言えませんでした。
だから私の代わりに身体が「疲れた」と言ってくれた気がして、
うれしかったのです。

薬で聴力は回復し始めたのですが、健康に戻ったら「疲れた」と
言えません。そこでまた聞こえなくなればいいと思い、
音量を最大にして音楽を聴き始めたのです。
病気を自分の中の逃げ道に使っています。

最近、会話が聞き取りにくく、いらだちます。
とても矛盾しているんです。
頭ではばかなことをしているとわかっていますが、
健康に戻るのが不安。どうすれば抜け出せるのでしょうか。

(東京・M子)



自分で自分の体を傷つけて身体の病気を装うのは、仮病の一種で、
ミュンヒハウゼン症候群という難しい名前で呼ばれます。

あなたもこれに該当しそうです。
仮病と言っても、別にそれで補償金をかすめようとか、診断書で
休暇を取ろうとか、そういう実利的な目的があるわけではない。

あなたが実に的確に考察しておられるように、
「病気を自分の中の逃げ道に使い」
「自分に代わって身体に主張させたい」
という心理であって、
「健康に戻ったらそれが言えない」
ので、病気にとどまろうとするわけです。

一般にミュンヒハウゼン症候群では、自分のこのような心理構造
に気づくまでに長い時間がかかるもの。
しかしあなたの場合、ここまで見事に洞察し、これではいけない
と考えておられる。

これはすでに治療の舞台を、耳鼻科から精神科へと移す段階に
来ていることを意味します。

つらい状況に対して、体に物を言わせる以外にどんな方法が
あるのかを治療者と一緒に考えることです。

「精神科にかかれ」
という回答は人生相談の答えとしては最低レベルなんだそう
ですが、ここまで来ておられる以上、やはりそれを勧めざるを
えないと思うのです。

(野村 総一郎・精神科医)

(2009年04月03日 読売新聞)
家に硫化水素発生薬品があったらどうすべきか―米山公啓(プレジデントロイター) [2009年04月05日(Sun)]
2009(平成21)年04月05日(日)
REUTER PRESIDENT(プレジデントロイター)
プレジデントロイター>達人のテクニック

達人のテクニック
家に硫化水素発生薬品があったらどうすべきか―米山公啓
(プレジデント 2009年01月12日号)
http://president.jp.reuters.com/article/2009/04/05/4558A7C8-1A7A-11DE-916A-63093F99CD51.php?rpc=187
http://president.jp.reuters.com/article/2009/04/05/4558A7C8-1A7A-11DE-916A-63093F99CD51-1.php

硫化水素の自殺は、本人が非常に苦しむだけではなく、
家族や周囲の人を巻き込むことが大きな問題なのだ。

坂井 和=撮影

自殺の原因の9割以上はうつ病だ。それもうつ病で自殺をする場合、
初回で遂行してしまう例が多い。つまり、死にためらいがない。
だから、有名人が突然自殺したというような記事を読むと
「なぜあんなに成功していた人が?」
と思ってしまう。
外の姿しか見えない他人にとっては、その予兆はわからないのだ。



わかりやすい「うつ」の予兆。一刻も早く専門家に診てもらう
作家・医師 米山公啓

1952年生まれ。聖マリアンナ医科大学助教授を98年に退職
した後、本格的な著作活動を開始。医学ミステリー、小説などを
手がける。硫化水素の自殺は、本人が非常に苦しむだけではなく、
ガスであるから、家族や周囲の人を巻き込むことが大きな問題
なのだ。だからこそ、防がねばならない。



自宅でそういった危険な薬品を発見したときは、むしろ予兆と
しては、非常にわかりやすい。家族のだれかが、その薬品を見せ、
自分の心の状況をアピールしていることになるからだ。

問題はそれからであろう。そんな家族にどう接すればいいのか
わからないものだ。一般的には
「励ましてはダメだ」
というような知識はあるかもしれない。

しかし、重要なことははやく専門家に診てもらうことである。
家族内で話し合いをしている限り、なかなか解決にはつながらない。
このあたりに、うつ病の治療の問題点があるのだ。

うつ病の8割は薬で治すことが可能であるし、ある専門家は
うつ病はすべて治ると言い切っている。
つまりうつ病の問題点は、治るとか治らないということではなく、
家族の異常を発見したら、家族だけでそれを解決しようとせず、
早く医者に診せることが非常に大切である。

もちろん医者にかかるといっても、心療内科、精神科、神経内科
などに受診すべきだ。

というのも、うつ病の症状が典型的であれば、家族でも疑うことは
できるだろう。たとえば、やる気がない、食欲がない、眠れない
ということであれば、うつ病ではないかと心配になるはずだ。
危険な薬品が置いてあれば、だれでも自殺やうつ病ということを
想像できるはずだ。



日常生活での時間の共有が大切

ところが問題は典型的な症状でない場合である。
これは医師でさえ、専門家でなければ見落としてしまうこともある。
身体症状といって、体の異常を訴える場合は、他の病気だと思う
ことが多い。たとえば、頭痛、めまい、吐き気、手足のしびれ、
時には頭のしびれという訴えが、うつ病が原因のことがある。

こういった症状が主体で医者にかかれば、胃腸や脳の検査ばかりに
なって、その治療薬を飲んでも、症状はいっこうに改善しない。

また、部屋の中が散らかっている、文句ばかり言う、仕事に集中
できなくなる、無表情で感動もしなくなってしまうなどの症状も
うつ病で起きる。
体調が悪いのだろうくらいに考え、そんな重症なうつ病とは
思わないことがあるのだ。

うつ病の発見は、周囲がいかに本人に関心を持ち、愛情を持って
接しているかである。親子間に距離があれば、早期発見が難しく
なってくるからだ。

人付き合いが少なければ、周囲の人がおかしいと気がつくことも
ない。またパソコンに向かって仕事をすることが多ければ、
人に会わずに毎日が終わっていくので、他人が変化に気がつく
ことがない。

うつ病の早期発見は、家族との絆の深さともいえる。
常に家族で話をする時間を持つとか、リビングルームでテレビ
などを一緒に見るというような、時間の共有が非常に大切だ。

デンマークでは毎日家族と一緒に本を読む時間を持つという。
そんな生活習慣はうつ病の早期発見につながっているのでは
ないだろうか。

家族の心の変化を見つけるのは、家族の愛情があってこそである。
また、専門家に相談することがもっとも、治癒への近道であると
理解すべきだろう。

プレジデントロイター 2009年04月05日
【書評】『日本文学者変態論』爆笑問題 著(MSN産経ニュース) [2009年04月05日(Sun)]
2009(平成21)年04月05日(日)
MSN産経ニュース
ニューストップ エンタメ 芸能界

【書評】『日本文学者変態論』爆笑問題 著
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090405/tnr0904051000004-n1.htm



夏目漱石から三島由紀夫まで、日本文学の代表選手24人を
「変態」の2文字でくくるとは穏やかでない。が、
 太宰 治   = 自殺マニア
▽宮沢 賢治  = 妹萌(も)え
▽芥川 龍之介 = 幻視
▽川端 康成  = ロリコン
▽島崎 藤村  = 近親姦(かん)

…と並べられると、確かにいいところを突いてるなと感心しきり。
いや、のんびり感心する余裕など一瞬たりとも、この漫才コンビは
与えてくれない。

文豪たちの波瀾(はらん)万丈の経歴、人となり、業績といった
ものを田中裕二が語るその脇で、太田光がいちいちボケをかまし、
田中が律義にツッコミまくるという形に、ただ吹き出すばかり。

爆笑問題著とあるが、正確には「文・構成 太田光」。
改めて太田の才能に舌を巻く。(幻冬舎・1,470円)


MSN産経ニュース 2009.04.05 09:58
がん対策充実 リレーで訴え 10月、福岡で24時間イベント(読売新聞) [2009年04月05日(Sun)]
2009(平成21)年04月05日(日)
読売新聞
ホーム>地域>福岡

がん対策充実 リレーで訴え
10月、福岡で24時間イベント
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20090404-OYT8T01015.htm



「命の大切さを訴えたい」と語る宮部さん

がん患者らが24時間たすきをつなぎ、がん対策の充実を訴える
イベント「リレー・フォー・ライフ」(RFL)がこの秋、
福岡市東区の海の中道海浜公園で開かれる。

子宮頸(けい)がんと大腸がんの闘病体験をもつ発起人、
宮部治恵さん(40)(福岡市東区)は
「私に生きる勇気を与えてくれたイベント。
多くの人に参加してもらいたい」
と呼びかけている。

RFLは1985年に米国で始まり、現在20か国以上で
開かれている。医師や患者、家族らが5人以上でチームを
つくり、思い思いのペースで歩く。

国内では2006年に茨城県つくば市で初めて開かれた。
今年は10月3、4日の福岡を含む18か所で開催予定という。

宮部さんは02年に子宮頸がんを発症し、神奈川県内の病院で
子宮の摘出手術を受けた。周囲の心ない言葉に傷つき、再発への
不安や抗がん剤の副作用に苦しめられた。

困難を克服し、社会復帰を果たしたが、04年に離婚。
翌年には大腸がんが見つかり、「余命1年」と宣告された。
うつ病になり、生きる希望を見失いそうになった。

インターネットを通じてRFLを知ったのは、この頃だ。
偏見を恐れず、胸を張って歩く患者の姿に感銘を受け、
国内初のRFLに参加。
患者らと体験を語り合い、励まし合いながらたすきをつないだ。

「何も隠さなくていい。ありのままの自分でいい、
と気づかせてくれた」

06年に夫の博喜さん(41)と再婚し、昨年9月、博喜さんの
故郷福岡へ。現在は月1回、患者らと闘病体験やRFLについて
語り合う会を開き、実行委員や参加者を募集中。

「患者だけでなく、健康な人も参加して、がんに対する理解を
深めてほしい」
と話している。

問い合わせは宮部さん(080・3998・6500)へ。

(2009年04月05日 読売新聞)
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