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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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最新記事
がん患者「健康時と変わらぬ生活望む」―東大調査(2/2止)(医療介護CBニュース(キャリアブレイン)) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
医療介護CBニュース(キャリアブレイン)
ニュース>話題・特集

がん患者「健康時と変わらぬ生活望む」―東大調査(2/2止)
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/20071.html



また、
「よくないことは知らないでいられること」
は、患者の40%に対し、医師は13%で、看護師は22%。
「同じ医師や看護師にずっと診てもらえること」
は、患者の91%に対し、医師は48%、看護師は73%だった。



「同じ医師や看護師にずっと診てもらえること」
は、患者の91%に対し、医師は48%、看護師は73%だった。

一方、
「残された時間を知っておくこと」
「先々何が起こるかをあらかじめ知っておくこと」
「会いたい人に会っておくこと」
などについては、患者、一般市民よりも医師、看護師の方が重要
だと考えていることが分かった。

中川部長は
「(同病院の)放射線科で、放射線治療を受けた、もしくは受けて
いる患者と限られた調査対象ではあるが、幾つかの項目において
患者と医療者の考えにギャップがあることが分かった。
医療者は患者の考え、個別性などを理解した上で、自立や闘病への
支援、患者が望む病状説明、信仰などへの配慮を行うべきだ」
としている。





※「望ましい死」に関する質問で、医療者とがん患者の考え方の
ギャップが比較的大きかった項目
(資料提供・東大医学部附属病院)

更新:2009/01/14 18:55   キャリアブレイン
がん患者「健康時と変わらぬ生活望む」―東大調査(1/2)(医療介護CBニュース) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
医療介護CBニュース(キャリアブレイン)
ニュース>話題・特集

がん患者「健康時と変わらぬ生活望む」―東大調査(1/2)
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/20071.html

東大医学部附属病院のアンケート調査では、がん患者が健康時と
変わらない生活を望んでいることや、「望ましい死」の迎え方など
について、がん患者と医療者の考えにギャップがあることなども
分かった。1月14日の記者会見で、同病院緩和ケア診療部の
中川恵一部長は

「『望ましい死』に対する考え方の違いは、医師が終末期の現実を
よく知っていることで生じているのだろう。価値観は人によって
異なるため、予後の説明や病状の説明などは、個別に配慮して
行われるべき。患者にとって知ることは権利であって、義務では
ない」

と語った。

アンケートでは、各質問項目に対し「必要」(「やや必要である」
「必要である」「絶対に必要である」)と回答した割合を集計した。



それによると、「最後まで病気と闘うこと」について、患者の
81%が「必要」と回答したが、医師は19%、看護師は30%
だった。





「死を意識せずに、普段と同じように毎日を送れること」
は、患者の88%に対し、医師は44%で、看護師は58%。
「身の周りのことが自分でできること」は、患者の93%に対し、
医師は54%、看護師は65%だった。



「やるだけの治療はしたと思えること」
は、患者の92%に対し、医師は51%で、看護師は57%。
「知らないうちに死が訪れること」は、患者の49%に対し、
医師は21%、看護師は24%だった。



また、
「よくないことは知らないでいられること」
は、患者の40%に対し、医師は13%で、看護師は22%。
「同じ医師や看護師にずっと診てもらえること」
は、患者の91%に対し、医師は48%、看護師は73%だった。
死への恐怖、がん患者より医師の方が強い(医療介護CBニュース) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
医療介護CBニュース(キャリアブレイン)
ニュース>話題・特集

死への恐怖、がん患者より医師の方が強い
https://www.cabrain.net/news/article/newsId/20068.html

医師はがん患者よりも死への恐怖感を強く抱いていることなどが、
東大医学部附属病院のアンケート調査で分かった。同病院緩和ケア
診療部の中川恵一部長らが1月14日、記者会見して明らかにした。
中川部長は
「医師は死を哲学的ではなく、科学的にとらえる傾向があること
などが分かった。医療者はがん患者の生き方に学び、歩み寄る必要
がある」
と話している。

同病院放射線科、緩和ケア診療部は昨年1月から1年間かけて、
「死生観」と「望ましい死」についてアンケート調査を行った。
対象は、同病院放射線科の受診歴がある患者312人と同病院の
医師106人、看護師366人、無作為抽出した一般の東京都民
353人の計1137人。患者は75%が治療済みで、治療中の
人は20%だった。

アンケートでは、各質問項目に対し「当てはまる」(「当て
はまる」「かなり当てはまる」「やや当てはまる」)と回答した
割合を集計した。



「死への恐怖」の項目で、「死がこわい」が当てはまると回答した
のは、がん患者51%、一般市民56%に対し、医師は64%。
「死は恐ろしい」というよく似た設問もあったが、こちらでも、
がん患者、一般市民とも37%に対し、医師は48%と、医師の方
が多かった。



「苦痛と死」の項目で、「死は苦しみからの解放」が当てはまると
答えたのは、がん患者24%、一般市民18%に対し、医師は
16%。「死は痛みからの解放」というよく似た設問もあったが、
こちらでも、がん患者35%、一般市民26%に対し、医師は
15%と、がん患者の方が多かった。



■「死後の世界」看護師は「ある」、医師は「ない」
「死後の世界に対する見方」の項目では、がん患者と一般市民に
比べ、看護師は死後の世界を肯定し、逆に医師は否定する傾向が
見られた。「死後の世界はある」の質問では、がん患者28%、
一般市民35%に対し、看護師は48%と高く、医師は19%と
低かった。「霊やたたりはある」も同様に、がん患者26%、
一般市民33%に対し、看護師は44%、医師は21%。
「また生まれ変わる」も、がん患者21%、一般市民30%に対し、
看護師は44%、医師は18%だった。

中川部長は、がん患者の死生観について
「『伝統的死生観』には頼らず、死を思い、死を恐れず、充実した
今を生きている、と言えるのではないだろうか」
と指摘。医師の死生観については
「医師は科学的死生観を持っている。未来を希望する一方で、
死を思うことは少なく、死への恐怖も強い」
と語った。

※ グラフは3点とも東大医学部附属病院提供

更新:2009/01/14 23:00   キャリアブレイン
【愛知】救急車の頻繁利用者を訪問 20日から、名古屋市消防局(中日新聞) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
中日新聞
トップ>愛知>01月14日の記事一覧

【愛知】救急車の頻繁利用者を訪問 20日から、名古屋市消防局
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20090114/CK2009011402000037.html

名古屋市消防局は20日から1カ月間、頻繁に救急車を呼ぶ市民を
個別に訪問する。出動件数の1割を超える不適正な利用を防ぐのが
狙い。緊急性が乏しいと判断すれば、文書での指導を検討する。

対象は昨年1月からの7カ月間に5回以上、救急車を呼んだ127
人。持病があるなど、やむを得ない事情の人もいるが、腹痛を理由
に30回利用した40代の女性もおり、安易な「コンビニ利用」も
多く含まれている。

救急車を呼ぶ理由や、健康状態、かかりつけ医などを聞き取り、
適正に利用しているかどうかを見極める。経済的に困っていたり、
自殺志願者ら消防局だけで対処できない場合、福祉の窓口につなぐ
ことも検討する。

2008年の救急車の出動件数は9万6000件で、4年ぶりに
10万件を割り込んだ。ただ緊急性のない出動は全体の13%を
占め、重症患者への対応の遅れが懸念されている。

2009年01月14日
生活危機:ボランティアどころじゃ… 浜松いのちの電話、ブラジル人向け相談ピンチ [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
毎日新聞 東京朝刊
トップ >ニュースセレクト>話題

生活危機:ボランティアどころじゃ… 浜松いのちの電話、ブラジル人向け相談ピンチ
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090114ddm012040009000c.html

ブラジル人が約2万人と全国最多の浜松市で、自殺を防ぐため
ボランティアが相談を受け付ける「浜松いのちの電話」(花川 均
理事長)のブラジル人向け相談が存続の危機に直面している。
不景気でポルトガル語ができる相談員や家族が職を失い
「ボランティアどころではなくなった」
からだ。 【平林由梨】

「失業して夫が暴力を振るう」
「仕事が行き詰まり、家庭不和になった」−−。
自動車産業を中心に非正規労働者の人員削減が続く中、ブラジル人
からもこの電話に切実な相談が寄せられている。

ポルトガル語での相談は、ブラジル人の増加を受け04年に
始まった。

毎週金曜日の夜、4人が交代で相談に当たっている。ポルトガル語
が通じる「いのちの電話」は国内で浜松と横浜市だけで貴重な存在
だ。

しかし、昨年5月に相談員になった日系ブラジル人女性(42)は、
夫が失職したため1月中旬に帰国する。ブラジルでカウンセラー
経験もあるベテラン女性相談員(50)も派遣先の自動車部品工場
との契約が切られる可能性がある。今のままの態勢を維持するのは
難しいという。

事務局長の川西敏文さん(68)は
「ブラジル人の相談は年間約40件だが、潜在的な需要はあると
感じてきた。新年度にはフリーダイヤルの導入も検討していた矢先
だった。相談窓口は必要なので、最低8〜10人の相談員を確保
して何とか存続していきたい」
と話している。

毎日新聞 2009年01月14日 東京朝刊
藤里町で心といのちを考えるフォーラム(朝日新聞、秋田魁新報、毎日新聞) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>秋田

藤里町で心といのちを考えるフォーラム
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000901140003



「今は笑ったり歌ったりしているけれど、悲しみとともに生きて
いる」。
長男を失った田中幸子さんはそう語った=藤里町の町総合開発センター

家族を自殺で失った人たちと地域社会はどう向き合えばいいのか。
藤里町で自殺予防に取り組む
「心といのちを考える会」(袴田俊英会長)
が11日、フォーラムを開いた。
NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」(東京)の
清水康之代表は
「自殺に対する誤解や偏見は、遺族が悲しみと向き合う時間を
奪う。安心して悲しむことができる地域社会作りが大切だ」
と語った。

あいさつで袴田会長は
「4000人のまちで私たちは、スーパーで、町の集まりで、遺族
と顔を合わせる時、本当に悲しい思いをおもんばかっているだろう
か」
とテーマを説明。基調講演した清水さんは、NHKのディレクター
時代、親を自殺でなくした子どもらの取材を重ねた経験を紹介。

「遺児が痛みと向き合う環境すら整っておらず、向き合えずに
もっと苦しんでいた。環境を整えることくらい出来るはずで、
社会に伝えないといけないと思った」
という。彼らを実名で、顔も映し、番組を作成した。

「顔も名前も隠して生きないといけないというイメージを植え付け
たら、遺児たちの足を引っ張ることになる」

講演後、遺族が語らう場を作っているグループの代表も加わって
話し合った。秋田グリーフケア研究会代表、涌井真弓さんは
「人は必ず死ぬ。どんな死に方であっても、その人の生きてきた
証し。その死そのものを慈しみを持って見つめていく。そういう
気持ちから始まる」
と語った。

仙台市で遺族だけが集まる会、藍(あい)の会を開く田中幸子さん

「会で体験を話して聴いてもらうだけ。でも皆さん非常に元気に
なる。歩けないほどの人が自ら何を感じ取るか。無理やり手を引き
歩かせることは出来ない」
と話した。

「声を掛けて欲しくない、語りたくない時もある。普通に接して
欲しい。遺族が望むときに話を聞いて欲しい」
という。長男を05年に失っている。

「笑う回数も増えた。太った。でも悲しみは深くなっている。元気
になったとは思わないで欲しい。悲しみと一緒に生きている」

2009年01月14日



2009(平成21)年01月12日(月・祝)
秋田魁新報
トップ>秋田のニュース>暮らし・話題

■ 秋田のニュース:暮らし・話題
自死遺族支援など話し合う 藤里町でフォーラム
http://www.sakigake.jp/p/akita/topics.jsp?kc=20090112b

藤里町で自殺予防に取り組んでいる
「心といのちを考える会」(袴田俊英会長)
が11日、同町総合開発センターで
「心といのちを考えるフォーラム」を開いた。
「NPO法人自殺対策支援センター ライフリンク」(東京)
の清水康之代表が講演したほか、パネルディスカッションを行い、
自殺者の遺族が悲しみに向き合い、回復できるよう、自殺に対する
誤解や偏見のない社会環境づくりの大切さを話し合った。

フォーラムのテーマは
「わかり合うことから始めよう〜自死遺族と共に生きるために」。
町民ら約150人が参加した。

清水代表は「自殺対策 私の原点」と題して講演。
NHKディレクターとして取材を通じて、自殺者の子どもたちに
出会ったことがきっかけになり、退職して現在の活動を始めた経緯
などを紹介。
「自殺に対する誤解や偏見がまだまだある。社会の側が
『あの家はのろわれていた』
などと、事実ではないことを圧倒的な力で押し付け、遺族は自ら
回復する力を発揮できずに周りの目におびえて生きていかざるを
得ないことが多い」
と問題を指摘し、
「遺族支援には、遺族が安心して悲しみに向き合える地域、
社会づくりが必要」
と訴えた。

(2009/01/12 09:39 更新)



2009(平成21)年01月12日(月・祝)
毎日新聞
トップ>地域ニュース>秋田

自死遺族フォーラム:「わかり合うことから…」−−藤里/秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20090112ddlk05040033000c.html

「わかり合うことから始めよう〜自死遺族と共に生きるために」
をテーマにしたフォーラムが11日、藤里町総合開発センター
で開かれた。

同町住民でつくる
「心といのちを考える会」(袴田俊英会長)
の主催で、自殺予防対策事業の一環。NPO法人自殺対策支援
センターライフリンクの清水康之代表が
「自殺対策 私の原点 〜 自死遺児たちとの出会い」
と題して講演をした後、出席者が意見交換をした。

自死遺族ケア団体全国ネット会員で秋田グリーフケア研究会の
涌井真弓代表は
「悲しみに暮れる遺族にどう声掛けをするかは難しい問題」
と指摘。
「遺族が安心して語り合え、元気を取り戻せる環境づくりが
求められている」
と訴えた。

仙台市の自殺予防対策委員で自死遺族自助グループ藍の会の
田中幸子代表も
「遺族の悲しい体験に耳を傾けるなどして心を癒やすことが
大切」
と訴えた。

【田村彦志】

毎日新聞 2009年01月12日 地方版
自死遺族[能代支局](秋田魁新報) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
秋田魁新報
トップ>秋田のニュース>地方点描

自死遺族[能代支局]
http://www.sakigake.jp/p/column/chihou.jsp?kc=20090114ay

自殺者の遺族の話をじかに聞く機会は少ない。それだけに藤里町で
開かれた
「心といのちを考えるフォーラム」
で聞いた言葉が印象に残った。仙台市で活動している自死遺族の
自助グループ「藍の会」の田中幸子代表の発言だ。

田中代表は息子を自殺で失った。その後、食事はのどを通らず、
眠ることも、水を飲むこともできず急激にやせ細った。
「息子が死んだのに、どうして私が水を飲むの、と罪悪感を覚えた」
という。

「遺族は、そっとしてほしいときもある。そういうときに、周り
から声を掛けられるとつらい。遺族が話をしたくなった時に話を
聞いてほしい」

「私自身、悲しみがなくなったわけではない。笑う回数は増えて
いるが、喪失感は年々深くなっている。悲しみと共に生きていく
のが遺族だ」—。

田中代表の一言一言が胸に染みた。

フォーラムのほかの発言者からは、本県の自殺率が「ワースト」
だとか「汚名返上」などという報道にも、遺族が傷ついているとの
指摘があった。いつ、どんな形で遺族の心を傷つけているか分から
ない。自死遺族への支援などと、簡単には言えないことを思い知ら
された。

2005年にスタートした藍の会では、遺族が互いに胸の内を語り
合うことで、次第に心の傷から立ち直っていくのだという。
「遺族の生き方によって、死んだ人の価値が生まれる。亡くなった
人のために、私たちに何ができるかだ」
と田中代表は語った。

そんな思いに至るまで遺族に寄り添い、性急に立ち直りを求めない
社会。それがひいては自殺を減らすことにつながるのかもしれない。

(2009/01/14 09:27 更新)

自死遺族の青年、手記を出版(朝日新聞、秋田魁新報) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月11日(日)
秋田魁新報
トップ> 企画・特集>見聞記

自死遺族の思い 1冊に
母の死 無駄にしない
支援の体勢整備整え
http://www.sakigake.jp/p/special/08/kenbunki/kenbunki_24.jsp

昨年師走、「いのちを消さないで」という本が出版された。
「母が自殺したあの日から」の副題が物語る通り、母の自殺と正面
から向き合い、いまも癒えることのない心の傷を赤裸々につづった。
著者は「ヨシフミ」の名で自死遺族への応援ソングを発表してきた
藤本佳史さん(28)=さいたま市、秋田市生まれ。
行間からにじむのは世間の偏見にさらされる遺族の苦しみ、遺族
支援への切実な願い、そして「死なないで」という悲痛な叫び―。



「僕の母は9年前に自殺した」。著書はこんな一節で始まる。

小学校教諭だった母がふさぎ込むようになったのは、亡くなる
2年半ほど前だった。重度の知的障害がある弟のことで悩み、
職場で上司から嫌がらせを受け、うつ病と診断された。

「死にたい」。
母は死ぬ直前、何度もそうつぶやいていた。母が発していたサイン
を深刻に受け止めようとしなかったのは、そう言った後でよく
「やっぱり死ぬのは怖いわ。だから死ねないよ」
と付け加えていたからだ。享年48。
いまだに、悔やんでも悔やみきれない。



精神科医を目指し、埼玉県内の病院で研修中の藤本さん。
「天国の母がほほ笑んでくれるような生き方をしよう」
と誓う。



写真はコラージュ



母の死は藤本さんの人生を大きく変えた。
早稲田大理工学部を1年で中退し、精神科医を目指して
群馬大医学部に入り直した。
「母の死を無駄にしたくなかった」
ことは事実だが、本音は
「受験勉強に熱中することで現実から逃避したかった」。

環境が変わっても、深い喪失感と自責の念は心に巣くったまま
だった。母を救えなかったとの思いが何かの拍子にフラッシュ
バックし、恋愛や対人関係でつまずくと母のせいにしてしまって
もいた。精神科を受診したのもこのころのことだ。

病気や災害、自殺で親を亡くした子どもを物心両面で支える
「あしなが育英会」の活動に参加したことが転機となった。
同じような境遇の仲間たちと心を通わせることで苦しみを和らげる
ことができた。

NPO法人の自殺対策支援センター「ライフリンク」にも籍を置き、
全国で講演。母への思いを歌に込め、自作のCDを秋田市のFM局
で流してもらったりもした。

藤本さんは言う。
「いまの自分があるのは多くの人と出会えたから。話に耳を傾けて
くれたのも、心の傷を癒やしてくれたのも人だった」。

一方で、
「遺族にとっては喪失体験を分かち合える場所があるというだけで
安心感につながる。そうした場所があるということについての情報
発信がまだまだ弱い。自殺対策は確かに進んできたが、自死遺族
支援の態勢整備は不十分だ」
とも。

藤本さんは現在、埼玉県上尾市の総合病院で研修中。初期臨床研修
2年目の来年度からは志望する精神科で研修する予定だ。
「診察室に留まらず、精神を患うきっかけを生み出した社会現象
にも目を向けられる精神科医を目指したい」
と藤本さん。

著書で藤本さんはいまの心境をこんな風につづる。
―母のことをつらい気持ちで振り返るだけの自分ではいたくない。
僕の中にいる母とともに生きていきたい―。

「いのちを消さないで」に関する問い合わせは
星雲社 TEL 03・3947・1021



2009(平成21)年01月14日(水)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>秋田

自死遺族の青年、手記を出版
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000901140004



昨年4月から、研修医として働き始めた藤本さん。診察室の外の
世界にも飛び込んでいく精神科医になりたいという=さいたま市

さいたま市の研修医、藤本佳史さん(28)が、母が自殺してから
の葛藤(かっ・とう)の日々をつづった手記
「いのちを消さないで 母が自殺したあの日から」
(群青社刊、1050円)を出版した。
両親を思って作った歌は07年、2人の故郷・秋田市のラジオ局
でも流れた。藤本さんは
「自殺に対して不当な偏見を持たないで欲しい」
と訴えている。

手記は2月14日、バレンタインデーから始まる。00年に自ら
命を絶った母、紀子さん(当時48)の命日だ。
佳史さんはいつも通り紀子さんに見送られ、買い物に出かけた。

佳史さんが帰宅すると、紀子さんは2階の押し入れで、ネクタイで
首をつっていた。すでに冷たくなっていた。

紀子さんは死の3年前から、重度の知的障害がある次男のことで
悩み、うつ病と診断されていた。

手記の中で、佳史さんの葛藤(かっ・とう)が描かれている。
もっと真剣に母の言葉に耳を傾けていれば、と悔やむ一方で、
うまくいかないいらだちを「母の自殺」にむけてしまう。
家族にもつらく当たった。

そんな中で精神科医を志した。早稲田大を中退して群馬大医学部に
再入学。自死遺族の集いに参加し、たくさんの仲間と出会った。


幼い頃に両親を亡くし、
「親の顔も覚えていない自分が、宇宙人のように思えることも
ある」
と泣きながら話す人もいた。
「自分が一番不幸なんだ、という顔をして過ごしてきたことが、
本当に恥ずかしかった」。
少しずつ、「母の自殺」に冷静に向き合えるようになった。

両親への感謝を込めて作った歌「無音のノイズ」は07年冬、
秋田市のラジオ局・エフエム椿台で流れた。全国各地のラジオ局
などでも取り上げられた。藤本さんは現在、研修医の傍ら、
自殺防止活動をするNPOのシンポジウムなどに参加している。

今も時折、紀子さんの写真に語りかけるという。
「お母さん、本当に死ぬつもりだったの?」

2009年01月14日
08年企業倒産 信用会社調べ 大型多発 負債総額804億円 過去2番目 建設業が半数(西日本新聞、朝日新聞/宮崎) [2009年01月14日(Wed)]
2009(平成21)年01月14日(水)
西日本新聞
トップ>九州・山口>宮崎

08年企業倒産 信用会社調べ 大型多発
負債総額804億円 過去2番目 建設業が半数
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/70775

信用調査会社東京商工リサーチ宮崎支店は、2008年の年間企業
倒産が107件、負債総額が804億4800万円だった、と発表
した。負債200億円超の志多組やアリサカなどの大型経営破たん
が多発し、全体の負債総額は、1971年の統計開始以降、
フェニックスリゾートなどの大型倒産があった01年
(約3727億円)に次いで過去2番目に高い水準となった。

業種別では、県の入札改革による競争激化や公共事業減の影響を
受けた建設業が55件で半数を占めた。続いてサービス業15件、
製造業と卸売業各11件、小売業10件など。

原因別は販売不振が50件とトップで、赤字累積、他社倒産の余波
などが続いた。地域別は、
宮崎市37件▽
都城市20件▽
延岡市12件‐

など。負債10億円以上の大型倒産は9件だった。

昨年12月分の倒産件数は10件、負債総額は48億4600万円
だった。テント型の車庫「パイプ車庫」製造販売で国内トップ
シェアの南榮工業(都城市)が負債約32億円を抱え、民事再生法
の適用を申請した。

東京商工リサーチ宮崎支店は
「建設業は引き続き厳しい。世界同時不況で県内経済もあおりを
受け、景気後退は加速する可能性が高く、展望が見えない状況が
続く」
と見通しを示した。

=2009/01/14付 西日本新聞朝刊= 01:15



2009(平成21)年01月13日(火)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>宮崎

昨年の倒産87件、20件増加
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000901130003

08年の県内の企業倒産は計87件と前年を20件上回ったことが
帝国データバンク宮崎支店のまとめでわかった。
負債総額は813億円を超え、前年の約2・4倍に増加。
建設業が40件を占めて最多となったが、同支店は
「原油高に伴う飼料の値上げや世界的な金融危機の拡大で、
建設業界に限らず全産業で景況感が悪化した」
と総括している。

原因別にみると、全体の倒産87件のうち、販売不振が56件、
売掛金回収難が9件と、不況型倒産が74%を占めた。
業歴30年以上の老舗(しにせ)企業も27件あった。
業種別では、建設業が前年を7件上回って40件と昨年に続き
最多に。小売り(14件)、サービス(13件)、卸売り(10件)、
製造(8件)などと続いた。

地域別では、宮崎市が34件と前年同様に最も多かったが、急増が
目立ったのは都城市。前年の6件を大きく上回る15件に増加し、
両市で県内全体の56%を占めた。

負債総額を押し上げたのは宮崎市の娯楽施設運営会社アリサカ
(負債額213億円)と、建設会社志多組(同278億円)の
大型倒産。この2社で全体の負債総額の約6割を占めた。

2009年01月13日
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