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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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《揺らぐ命》第2部 多重債務について(読売新聞/秋田) [2008年11月09日(Sun)]
まずは「知る」ことが何よりのクスリだと実感した。

読売新聞・秋田支局チームのまとめは、
インタビュー記事が多かったおかげもあって、
多重債務問題を理解するうえで分かりやすかった。

以下、引用

*******

2008(平成20)年11月07日(金)
読売新聞
ホーム>地域>秋田

《揺らぐ命》第2部(下)
多重債務を救え 掘り起こし急務
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20081106-OYT8T00706.htm



大仙市などで、多重債務者の相談に乗る職員らが一堂に介し、
意見を交わした(10月28日、大仙市の仙北地域振興局で)

県内の多重債務者は少なくとも2万人――。
県生活センター(秋田市)は、そう推定している。
だが、2007年度に県と県内の市町村に寄せられた多重債務の相談(面談)は
1526件で、その1割にも達していない。
「多重債務は必ず解決できるのに、だれにも相談できずに
1人で苦しんでいる人が多い」。
同センターの伊藤彬主幹は、多重債務者の掘り起こしの必要性を強く訴える。

多重債務の相談は、県生活センターと、秋田市消費者センターに集中している。
読売新聞が今月、県内25市町村にアンケート調査を実施したところ、
07年度に寄せられた多重債務の相談が10件に満たなかったのは、
鹿角、北秋田、仙北、潟上、五城目、大潟など15市町村に上った。

多重債務者の支援団体「秋田なまはげの会」(秋田市)に助けを求めた
大仙市の男性(51)は
「国民年金を滞納していて、地元の自治体には相談に行きづらかった」
と打ち明ける。別の相談者は
「地元に相談窓口があることを知らなかった」
と語った。
「消費者金融に手を出し親に迷惑をかけている自分が情けない」
と自虐的になり内にこもってしまう人もいる。

こうした声を受け、多重債務者の掘り起こしに乗り出す自治体も出てきた。
消費者問題に関する専門相談員がいる湯沢市では今年9月、市内の全戸に
配布している広報誌(月2回発行)に、隣接する横手市で開かれる
無料相談会の日程や申し込み方法を掲載した。担当者はその理由を、
「狭い地域で、知人と顔を合わせる機会も多い。
隣の横手市なら行きやすいと思った」
と話す。市はこうした取り組みを続ける考えだ。

一方、秋田市は掘り起こしに成功した。着目したのは、債務者が
借金返済のため、税金や公共料金、公営住宅の家賃を支払えなくなる点だ。
多重債務を解決すれば滞納も減り、行政側にもメリットがある。

市消費者センターの職員は昨年8月、住民と接する機会が多い
納税課や住宅整備課、上下水道局など計18部署に、
「住民が借金に困っているそぶりを見せたら、
とにかくセンターに行くように勧めて」
と依頼した。その結果、これまでに各部署の紹介で133人の
多重債務者がセンターを訪れた。

また、広域的な連携を目指す動きも出てきた。
10月28日、仙北地域振興局で大仙、仙北、美郷の3市町の
消費者問題や納税関係の担当職員ら約40人が集まり、
地域一帯となって多重債務者の掘り起こしに努めていくことを確認した。

全国クレジット・サラ金問題対策協議会(大阪市)の事務局長、
木村達也弁護士は
「『借り主』が一方的に悪いという意識を変え、関係機関が
積極的に啓発活動をしていく必要がある。
行政側も『待ち』の姿勢では問題解決には至らない」
と指摘する。

(この連載は、井上宗典、川瀬大介が担当しました)

(2008年11月07日 読売新聞)



2008(平成20)年11月08日(土)
読売新聞
ホーム>地域>秋田

《揺らぐ命》第2部
識者に聞く 多重債務を救え
一人で悩まず相談を
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20081107-OYT8T00756.htm

全国消費生活相談員協会東北支部長 菅美千世さん(59)
秋田市消費者センターの相談員、
「秋田なまはげの会」副会長として多重債務者を支援している。



「勇気を出して相談に来てほしい」
と呼びかける菅さん(秋田市消費者センターで)

県民の特徴は、「見えっ張り」の人が多いことだ。
多重債務に悩んでいることを外に出せず、1人で耐えに耐えて相談が遅れ、
借金が膨れあがる。自殺してしまうケースもある。
先日、自殺した30代の男性の家族は、男性が借金に悩んでいたことを
まったく知らなかった。

もう一つの特徴として、多重債務に陥った人の原因の多くは、
ギャンブルよりも、働き口が少なかったり、働いていても
収入が少ないことが挙げられる。

消費者金融は、魔術のようなもの。
「貸して下さい」
と言わなくても、業者の方から貸してくれる。
1年も通い続けると、本当は借金をしているのに、
収入を得ていると感じるようになってくる。
業者は、収入が低い人でも無差別に金を貸し続ける。
このシステムが問題の1つにある。

しかし、借り手の意識改善も必要だ。
相談に来る人の半数近くは消費者金融に対し、
「お世話になった」
「私はだまされていない」
などと話す。
実際には、法外な金利を取られ、業者に食いものにされていることに
気付いていない。

業者から借金履歴を取り寄せたり、家計簿をつけたりして、
自分がいかに無駄な出費をしたかを振り返ることが大切だ。
そうすることで、
「何てもったいないことをしたんだ」
と気付くようになる。収入に見合った適切な生活を
していくことも必要だ。

一方、相談を受け付ける行政の課題もある。
住民にとって身近な窓口である市町村に消費者行政を専門とする
相談窓口がないのはおかしい。
本来なら、コミュニティーが小さければ小さいほど、
住民の困窮状況は把握できているはず。

「住民が相談に来ない」
ではなく、行政の側が足を動かし、多重債務に困っている人に
手を差し伸べるべきだ。

利息制限法の上限金利(元金に応じ年15〜20%)と
出資法の上限金利(年29・2%)の間の
グレーゾーン金利は2010年までに撤廃される。
これまでのような高金利で金を貸せなくなる消費者金融の意識は変わりつつある。
全国で過払い金を請求する訴訟も起きており、いまは多重債務問題を解決する
絶好の時期だ。

借金を返済していくことは大変だが、解決できないことはない。
まずは、相談回数や時間の制限がない行政の相談窓口に来てほしい。
1人で悩まずに周りの人に相談する勇気を持ってほしい。

(2008年11月08日 読売新聞)



2008年11月09日 読売新聞
ホーム>地域>秋田

≪揺らぐ命≫第2部 多重債務解決へ一歩
秋田市で被害者交流集会開かれる
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20081109-OYT8T00070.htm



「ヤミ金融の完全撲滅に向けて」をテーマにした分科会。
多重債務者が相談に行く様子を寸劇で披露

多重債務の解決策を探る
「第28回全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会」
が8日、秋田市で始まり、
「私たちは1人ではない」
を合言葉に、全国の多重債務者や弁護士、司法書士などが一堂に会した。
全国に200万人いるとされる多重債務者の掘り起こしや、
悪質な手口を繰り返すヤミ金融の撲滅の必要性を訴えた。

◆ 体験談を披露

「借りてもないのに、業者から何度も支払いを要求された」。
宮城県の女性はヤミ金融の撲滅をテーマにした分科会で、
悪質な取り立ての実態を発表。
女性が業者の電話を無視すると、自宅玄関や窓に張り紙
をされる嫌がらせを受けた。

夫の形見のブレスレットを売るなど金を工面し、
60万円以上を払ったが、弁護士などに相談しようやく解決した。
「自殺する手前まできていた」。
女性は苦しかった日々を振り返った。
分科会に参加した全国ヤミ金融対策会議の代表幹事、宇都宮健児弁護士は
「ヤミ金の手口は極めて悪質。相談できずに悩んでいる人は多い。
業者数は減少傾向にあるが油断できず、根絶しないといけない」
と訴えた。

◆ 行政の課題

行政の取り組みをテーマにした分科会では、
明治学院大学の圓山茂夫准教授が
「市区町村のほとんどに相談窓口が設置されているが、
親身になって取り組んでいる自治体は半分もないのでは」
と指摘した。

県生活センター(秋田市)の佐藤貞悦所長は、市町村に寄せられる
相談件数が少ない点を挙げ、住民に身近な市町村が積極的に
多重債務者の掘り起こしに努めるべきとした上で、
「供給が需要を生み出す」
と行政の課題を訴えた。

盛岡市消費生活センターの吉田直美主査は、
相談者が「借金」や「債務」といった言葉に敏感になっており、
こうした言葉で引きつけるような広報を提案した。

秋田市消費者センターの竹中智子副参事は、
同市納税課が税の滞納者に
「いつ払うのか」
という聞き方から
「なぜ払えないのか」
と問うように変え、多重債務者の掘り起こしに成功した事例を
報告した。

9日は、午前9時半から県民会館で自殺などをテーマに
分科会の報告を行った後、秋田大の本橋豊・医学部長ら
3人がパネルディスカッションを行う。入場無料。

(2008年11月09日 読売新聞)

*******

以上、引用終わり
クレサラ・ヤミ金被害者集会が閉幕 秋田市(秋田魁新報など) [2008年11月09日(Sun)]
2008(平成20)年11月09日(日)
秋田魁新報
トップ>秋田のニュース>暮らし・話題

クレサラ・ヤミ金被害者集会が閉幕 秋田市
http://www.sakigake.jp/p/akita/topics.jsp?kc=20081109m

全国から消費者金融被害者や弁護士らが集い、
多重債務問題を話し合う
「第28回全国クレサラ・商工ローン・
ヤミ金被害者交流集会in秋田」
第2日が9日、秋田市の県民会館で開かれ、
パネルディスカッションを通じて多重債務と貧困、
自殺の関連について考えた。
最終日のこの日は約1000人が参加した。

パネルディスカッションのテーマは
「私たちは1人ではない—多重債務と貧困・ヤミ金
そして自殺をなくそう」。
自殺予防の研究に取り組む本橋豊・秋田大医学部長、
大阪で日雇い労働者やホームレスの支援運動を行っている
生田武志・野宿者ネットワーク代表、
弁護士の宇都宮健児・日弁連多重債務対策本部長代行
がパネリストを務めた。

最後に、前日に行われた19分科会の決議、
「改正貸金業法の後退阻止」
「労働条件の改善」
「ヤミ金の徹底取締り」

などを求める集会宣言が採択され、
2日間の日程に幕を下ろした。

(2008/11/09 18:46 更新)



2008(平成20)年11月08日(土)
秋田魁新報
トップ>秋田のニュース>暮らし・話題

クレサラ・ヤミ金被害者集会、開幕
秋田市で意見交換
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20081108o

わたしたちは1人ではない—。
多重債務問題を話し合う
「第28回全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金
被害者交流集会」
が8日、2日間の日程で秋田市の県民会館を
主会場に開幕、消費者金融被害者や弁護士ら
全国から約1000人が参加した。

初日の全体会では元最高裁判事の滝井繁男弁護士が
貸金業法について解説。19会場で分科会が行われ、
被害者自ら借金の原因を生々しく報告したほか、
ヤミ金融の実態や自殺対策の重要性などをめぐり
意見を交わした。

最終日の9日は、自殺防止の研究に取り組む
本橋豊秋田大医学部長らによるパネルディスカッション
などが県民会館で行われる。

(2008/11/08 21:27 更新)



2008(平成20)年11月09日(日)
毎日新聞
トップ>地域ニュース>秋田

全国クレサラ被害者集会:開幕「とにかく相談を」
体験の報告も−−秋田/秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20081109ddlk05040004000c.html

法外な高金利による借金に苦しむ人とその支援者が、
交流と情報交換を通じて被害回復や生活再建を図る
「全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会in秋田」
が8日、秋田市の県民会館で開幕した。
被害者や弁護士、司法書士など約1100人が参加し、
被害体験の報告もあった。
9日にはパネルディスカッションなどがある。
【坂本太郎】

集会は、全国クレジット・サラ金問題対策協議会などが主催。
滝井繁男・元最高裁判事による特別講演に続き、相談員交流や
自殺対策など19の分科会が開かれた。

「クレ・サラ被害者交流」では、仕事や家庭のストレスから
パチンコに依存して借金を抱えた男性や、消費者金融の取り立て
から逃れるために車で生活をした女性などが、互いの境遇や現状
について語った。

30代の女性は、友人に頼まれて契約機を使い借り入れを
したのをきっかけに生活費の足しや返済のため借金を繰り返し、
総額は一時7社から約300万円に上った。
「金を借りているということから負い目を感じてしまう人もいると
思うが、過払いとなっているケースもありきちんと返還請求ができる
ということをもっと知ってもらいたい」と話した。

座長を務めた福岡県の大牟田しらぬひの会カウンセラー、
矢野孝子さんは
「相談できる機関があること自体を知らない人も多いと思う。
多重債務にはいろいろな解決方法がある。とにかく相談をしてほしい」
と話した。

9日午前9時半からは、県民会館で分科会報告と
「多重債務と貧困・ヤミ金そして自殺をなくそう」
をテーマに
本橋豊・秋田大医学部長、
野宿者ネットワークの生田武志氏、
宇都宮健児弁護士
によるパネルディスカッションがある。
問い合わせは現地実行委(018・823・7431)。

毎日新聞 2008年11月09日 地方版
四肢切断しながら激動を生き抜いた女性の生涯、紙芝居で上演(産経新聞/大阪) [2008年11月09日(Sun)]
2008(平成20)年11月09日(日)
MSN産経ニュース
ニューストップ>地方>近畿>大阪

四肢切断しながら激動を生き抜いた
女性の生涯、紙芝居で上演 大阪
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/081109/osk0811090255000-n1.htm

紙芝居師の杉浦貞さん(77)=大阪市北区=が8日、
病気で両手と両足を切断しながら明治、大正、昭和の
激動を生き抜いた女性の実話をつづった
紙芝居「中村久子の生涯」
を、大阪市立淀川中学校(都島区)で披露した。
生徒約300人を前に、杉浦さんは
「困難を受けても生き抜いた人がいることを
頭ではなく心に焼き付けてほしい」
と話した。
(板東和正)

杉浦さんは昭和55年、印刷の紙芝居が出回り、
絵師が描く手作り作品が見られない状況を危惧(きぐ)して、
紙芝居師の世界へ。毎日、大阪市内の公園など
3〜4カ所回り続けた。

平成5年に中村久子さん(1897〜1968年)
の生き方を知って感銘。見せ物小屋での労働や口を使った裁縫、
夫との死別の後に子供2人を育てあげた姿を伝えようと、
6巻60枚の紙芝居を完成させた。

当初は大人向けを意識しての作品だったが、いじめなどの
学校問題で自殺する未成年が後を絶たないことから
学校で公演することを考えた。
昨年12月、同校の嶋田八朗校長がその思いに賛同し、
公演が決まった。

この日、杉浦さんは紙芝居を朗読して
「中村さんは、手足がないから死ぬことすらできなかった」
と語りかけた。
「君たちには今後、いろんなことが起こる。
でも苦しみは他人が与えるものではなく、自分で作って
しまうもの。目標を持ったら苦しみも乗り越えられる」
と訴えた。

2年生の女子生徒(14)は
「当たり前に思っている今の生活がありがたいものだと
気付いた。初めての紙芝居でしたが、絵が動かないぶん、
想像力が働き新鮮だった」
と話していた。

2008.11.09 02:54
ニッポン密着:首都圏 遺体遺棄… 消えた親への畏敬 困窮と孤立の中で(毎日新聞) [2008年11月09日(Sun)]
事実は小説よりも奇なり、といわれるが、
なんだか切なくなってくるような実話もあるものだ。

「孤立をさせない」ということは、
自死対策、地域防災・減災、防犯活動など、地域のコミュニティが
抱える課題について、よく効く処方箋の1つではないかと考える。

以下、引用

*******

2008(平成20)年11月09日(日)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>ニュースセレクト>事件・事故・裁判

ニッポン密着:首都圏 遺体遺棄…
消えた親への畏敬 困窮と孤立の中で
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20081109ddm041040126000c.html

弔うことなく親の遺体を屋外に捨てたり、自宅に放置する
事件がこの夏、首都圏で相次いだ。

肉親との最期の別れや死者への畏敬(いけい)の念は
なぜないがしろにされたのか。

「葬式代さえ出せない困窮」
「派遣社員」
「社会とのかかわりの薄さ」−−。
時代を映し出すキーワードが浮かぶ。

13棟が建ち並ぶ東京都江東区の
「都営南砂五丁目アパート」(全716戸)。
その一室で斉藤将由(まさよし)さん(当時77歳)が
息を引き取ったのは7月27日ごろ。
同居していた長男の茂被告(39)が帰宅して見つけた。
将由さんは約1週間前から食事をとらなくなっていたが、
その間、茂被告は、買ってきためん類などを傍らに
置いたままにしていた。

「葬式代もなく、父親名義で借りている部屋に
住み続けられなくなる」
と考えた茂被告は、父の死後も仕事に出た。

腐敗臭が充満し始めた8月1日未明、ビニールシートで
くるんだ遺体を部屋から引きずり出し、レンタカーで
あてもなく東北自動車道を北上。

栃木県藤岡町の空き地にスコップで穴を掘って埋めよう
とした。しかし地面が硬く、太陽が昇り始めたため、
そのまま捨てたという。



将由さんは、桜の木の皮を折り曲げて蒸籠(せいろ)などを
作る曲げ物職人だった。16歳から東京・門前仲町の義兄の
もとに弟子入りし、腕を磨いた。得意先は築地の魚河岸。
87年、江戸時代以来の技術伝承者として、区の「無形文化財」
に登録された。

将由さんにとって茂被告は「自慢」であり続けた。
小学校時代に少年野球チームに所属していた茂被告は
レギュラーにはなれなかった。それでも、試合に足を運び、
息子が代打に出るのを待つ将由さんの姿を、当時の監督、
樋口幸康さん(72)は覚えている。

90年ごろ、安い輸入品に押され廃業、年金もなかったが、
高校卒業後に運送会社に就職した茂被告が生活を支えた。

将由さんは
「一生懸命仕事をして金を入れる。いいせがれに恵まれた」
と喜んでみせた。夕方には、団地内の八百屋で野菜や豆腐を
買って料理を作るなど家事を受け持った。

ところが、不況の出口が見えない01年、父子の生活は
きしみ始めた。茂被告が上司との対立などで退職。
その後、派遣社員で同じ会社に再就職したが給料は減った。

生活は乱れ、事件当時は消費者金融に約350万円の借金が
あった。将由さんの足腰も弱くなり、今年2月ごろから
ほとんど寝たきり状態になると、部屋は次第に「ごみ屋敷」
と化していった。

茂被告は10月28日、宇都宮地裁栃木支部で懲役1年4月
の実刑判決を受けた。公判の中で父親についてこう話した。

「以前の強く尊敬するような父でなくなってきて、
最後の方はお漏らしとかしていて、死ぬ間際になって
父親と思わなくなった」



同様の事件は埼玉県でも起きた。寄居町の雑木林で、
衣装ケースに詰め込まれた死後間もない女性の遺体が
発見されたのは7月20日。飯能市内で母親(当時68歳)
を介護していた次男(同41歳)が、群馬県内に住む
三男(39)と一緒に母親を捨てたものだった。

夫との不仲で家を出た母親と兄弟は一緒に暮らしていた
時期があった。だが、派遣社員の兄弟に蓄えはほとんどなく、
糖尿病だったとみられる母親は健康保険証を持たず、
治療を受けた形跡はない。「衰弱死」した遺体は一時、
腐敗しないように氷を入れた浴槽に沈められていた。

「母が夢に出てきた。震えた体で何か叫んでいた。
母親の元に行こうと思ったが、臆病(おくびょう)だったから
死にきれなかった。相談する相手はいなかった」
と供述した三男は執行猶予付きの有罪判決が確定した。

次男は
「母の元に行くことにしました」
と遺書を残し自殺した。



都営南砂五丁目アパートに、斉藤茂被告は生まれたときから
住んでいた。がんで亡くなる15年前までは母親も一緒だった。

母親の葬儀は団地の集会所で営まれた。同じ棟の女性(72)は
「互助会が手伝って煮物やおいなりをつくった。
茂ちゃんも葬式がどんなものか分かっているはずなのに、
なぜ相談してくれなかったのか」
と残念がる。

住民は、茂被告が父親の遺体を捨てるために引きずった跡を
洗い流そうと、共用廊下に消毒液をまいてこすった。
その跡は白い帯になって、今も残る。

【山下俊輔、沢田石洋史、西田真季子】

毎日新聞 2008年11月09日 東京朝刊

パネル展:うつ病自殺、防ごう 50人の生前の写真や手記−−中村区で始まる(毎日新聞/愛知) [2008年11月09日(Sun)]
昨年、各都道府県及びNPO法人自殺対策総合支援センター
ライフリンクが主催してくださった「全国自死遺族支援キャラバン」
は、さまざまな意味で、とても価値のある取り組みだった。

ここ宮崎県でも、「全国自死遺族支援キャラバン」のおかげで、
その後、さまざまな動きやうねりが生まれ、いまもなお続いている。

自死遺族の声を紹介した「遺族 語る」パネルは、
全国各地の自死遺族支援キャラバン会場を巡回してきた。
(お問い合わせはNPO法人ライフリンク及び宮崎県障害福祉課まで)



2008年9月13日(土)に宮崎公立大学で行われた
「自殺対策フォーラム2008」においてもこのパネルが展示され、
足を止めてじっくり読んでくださる方がたいへん多かったことを
覚えている。

亡くなられた方がいっしょうけんめいに生きてこられた軌跡。
あらためていのちの尊さを感じさせられる。

自死遺族支援に理解と関心のある方が1人でも増えて欲しい
と願っている。

以下、引用

********

2008(平成20)年11月09日(日)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>愛知

パネル展:うつ病自殺、防ごう
50人の生前の写真や手記−−中村区で始まる/愛知
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20081109ddlk23040133000c.html

うつ病と診断され、自殺した50人の生前の写真や手記、
残された家族の思いなどを紹介するパネル展
「私の中で今、生きているあなた」
が8日、名古屋市中村区の名古屋国際センターで始まった。
大阪市のNPO法人「働く者のメンタルヘルス相談室」
の主催で、初の企画。今後、自殺率の高い地域を巡回
するという。

年間自殺者が10年連続で3万人を超えている中、
自殺防止に取り組むNPO法人「自殺対策支援センター
ライフリンク」(東京)が7月に初めて発表した
「自殺実態白書2008」。
被雇用者の自殺者が警察署別では豊田署管内が
全国最多となるなど、愛知も自殺ハイリスク県とされている。
景気後退によるリストラなどの結果、過労からうつ病を発症し、
自殺者が増えるのではないかとみる関係者もいる。

05年に宮城県警警部補だった長男健一さん(当時34歳)
を自殺で失った田中幸子さん(59)は全国自死遺族連絡会
世話人も務める。
健一さんが機動隊の制服姿で笑ったり、自宅でサングラスを
かけてくつろぐ写真を公開した。
幸子さんは
「うつ病で悩む本人や家族だけでなく、企業や行政の人も来てほしい。
『うつ病になったら病院に行け』では解決しない。その背景にある
職場環境などについても考えてほしい」
と訴えた。

10日まで。会場では、自死遺族の手記や、うつ病対策マニュアル
なども配布されている。

【山田一晶】

毎日新聞 2008年11月09日 地方版

********

以上、引用終わり
生活危機:08世界不況 削れない教育費 奨学金制度、活用を(毎日新聞) [2008年11月09日(Sun)]
奨学金制度については、
相談窓口や内容的なことなど、
恥ずかしながら知らないことが多かった。
毎日新聞(亀田記者)様に感謝したい。

以下、引用

*******

2008(平成20)年11月09日(日)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>ニュースセレクト>経済

生活危機:08世界不況
削れない教育費 奨学金制度、活用を
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081109ddm013100005000c.html

◇ 条件、金額、返済方法さまざま
金融危機や物価高などで、暮らしへの不安は募るばかり。
だが、なかなか削れないのが教育費だ。
家計が苦しい時や失業など思いがけない事態になった時、
どんな制度が使えるのか。
【亀田早苗】

大学院、大学、短大などの学生に奨学金を貸与する
「日本学生支援機構」(旧日本育英会)。
奨学生募集は通常春だが、保護者の失職や会社の倒産、
病気や事故などで家計が急変した場合は随時、申し込みができる。

奨学金は、無利息の第1種と利息付き(上限年利3%、在学中は無利息)
の第2種がある。
貸与月額は進学先などで違い、1種の私立大・自宅外通学者で
6万4000円など。家計急変時から1年以内に学校を通じて申し込む。
毎月25日までに学校に必要な書類を提出し、不備がなければ
翌月11日に支給される。貸与が終わった6カ月後から返還する。

06年度の新規奨学生は35万7688人
(1種11万5667人、2種24万2021人)
で、災害以外の家計急変によるのは、5399人
(1種2437人、2種2962人)。

学力、家計の基準があり、大学・短大の1年で1種に申し込む場合は、
高校2〜3年の成績が平均3・5以上(最高5・0)で、
4人家族の給与所得世帯なら国公立で951万円程度を上限額としている。

高校生などの奨学金事業は05年度以降、同機構から都道府県に移管した。
東京都の場合、貸与月額は国公立で1万8000円、私立で3万円。
保護者の失職や死亡、離別した場合や、病気、事故、経営不振などで
世帯の家計支出や収入が年収の1割以上変動した場合などには
随時応募を受け付けている。
勉学意欲があるが、経済的理由で就学が困難、などの条件がある。
学校を通じて申し込み、採否の決定には約1カ月かかるという。

また、都は都内在住で低所得世帯の中学と高校の3年生に対し、
通塾費用を無利子で貸し付ける「チャレンジ支援貸付事業」を始めた。
中学生は15万円、高校生は20万円を年間上限額とし、
合格すれば返済免除となる。所得基準があり、区市町村が窓口。
都は計約2500人に貸し付けを予定するが、利用はまだ少なく、
貸し付け決定は10月末で計120人。

中学生以下の児童・生徒では、生活保護やそれに準じる困窮世帯を
対象に、市町村の就学援助制度がある。
横浜市では給食費(年間4万700円)や修学旅行費を全額支給
するほか、年間1万4780円の学用品費(小学生の場合)などを
支給する。高校の奨学金や市町村の就学援助制度は自治体によって
基準が異なるため、学校や各教育委員会に相談するとよい。

日本政策金融公庫が扱う国の教育ローンは、年間収入が一定以内
(子ども2人世帯で給与所得者は890万円以内など)の場合、
審査によって、高校や大学の生徒・学生1人200万円の融資が
受けられる。利息は年2・65%(10月10日現在)で、
10年以内に返済する。在学中は元金の返済据え置きもできる。

病気や災害、自殺で保護者が死亡したり、重い後遺症で経済的に
困った場合、あしなが育英会の「あしなが奨学金」がある。
大学・短大生(月額・一般4万円、特別5万円)、高校・高専生
(月額・国公立2万5000円、私立3万円)が対象で、無利子貸与。
3月末の奨学生は5582人に上る。

文部科学省によると、日本学生支援機構の奨学金は他の奨学金との
重複受給ができるが、都道府県の高校生対象の奨学金では20都県が
重複受給を不可としている。
奨学担当の工藤長彦・同育英会理事は
「居住地で対応が異なるのは教育の機会均等という点で大問題。
貧困の連鎖を招かないため、奨学金の充実がぜひ必要だ」
と話す。

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■ 主な奨学金や支援制度

         対象             問い合わせ先・窓口

日本学生支援機構 大学院・大学・短大などの学生 学校

地方自治体    高校生など          学校・都道府県教委

国の教育ローン  高校・大学生など       日本政策金融公庫(0570・008・656)

あしなが奨学金  病気・災害・自殺の遺児など  あしなが育英会(03・3221・0888)

毎日新聞 2008年11月09日 東京朝刊

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