増えるうつ病どう防ぐ 「自殺対策シンポ」から探る(中国新聞)
[2008年10月01日(Wed)]
うつ病にもさまざまなサブタイプがあり、
それぞれの傾向と対策があることを、
もっと市民レベルでも分かっていくことが
必要だと感じた。
「ジャマイカ主義」(野村総一郎先生)
ぜひ覚えておきたい (^_^)
以下、引用
**********
2008(平成20)年10月01日(水)
中国新聞
トップ>安全安心>医療・健康
増えるうつ病どう防ぐ 「自殺対策シンポ」から探る
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200810010277.html
ストレス過多な「今」を映すかのように、
うつ病患者は増えるばかりだ。
会社でも家庭でもその苦しさに耐えかねている姿が目立ち、
年間3万人を超す自殺者の理由の約2割を占めるほど。
もはや社会全体の課題だ。いかに防ぎ、どう向かい合うか―。
広島市西区で28日あった
「自殺対策シンポジウムひろしま2008」
から探った。
▽「現代の職業病」リラックスを
タイプ別に対応
うつ病とは何か―。日本うつ病学会理事長で
防衛医科大学校(埼玉県)精神科の野村総一郎教授は、
講演で
「誰でも感じる『憂うつ』が極端になった病気」
と定めた。
「憂うつは仕事などのやりすぎで起きる。いいかげん休めというサイン」
とも。
そして、うつ病を
「メランコリー型」
「双極型」
「気分変調型」
「非定型」
の4タイプに分析。薬の効き具合や対応法が異なるため、
「タイプごとの対応を知り、対策をとるのが大事」
と提起した。メランコリー型は抗うつ薬が効きやすいが、
双極型には効きにくく感情調整薬が有効、といった具合だ。
◇
周囲はどう接するべきか。野村教授は
「優しく慰めるのが基本。説教や根性論は無駄で、
初期には害だ」
と指摘。周囲は
「こんなに優しくしているのだから…」
と期待しがちだが、うまくいかない場合は周囲が疲れてしまう。
焦らず、ゆったりした対応が必要だ。
では、うつ病にならないためにはどうすればいいのか。
野村教授は「ジャマイカ主義」を勧める。
普段から
「じゃ、ま、いいか」
とリラックス。このほか
「無理をせず、限界を知る」
「自負心を切り下げこだわりを捨てる」
「迷惑を掛けないなら自分のペースで」
を挙げた。
▽長時間労働が重症化招く
早期受診が重要
山中クリニック(広島市南区)の山中祐介医師は、
広島市の3000人規模のアンケート結果を報告。
長時間労働が重症のうつ状態を招きやすい実態を明らかにした。
また、早期受診の重要性を強調し、そのためにはかかりつけ医師と
精神科や心療内科の専門医師の連携を訴えた。
企業の現場から報告したのは鎗田労働衛生コンサルタント
事務所(安芸区)。鎗田圭一郎所長は、携わった復職者
200人のうち約6割が再休職したとのデータを示し、
「回復には波があるので、再休職しても自分は駄目だと思い込まないで」
とアドバイス。
「現代の職業病ととらえるべきだ」
として、社員が相談しやすい体制づくりや、管理監督者教育の展開など、
うつ病に至らない段階での対策の重要性を主張した。
◇
物価高に食の不安、そして社会保障制度のほころびと、
暮らしにゆとりや潤いが感じられにくい現代。
「生活危機!」シリーズでさまざまな問題をあぶり出し、
解決策を探っていく。
(上杉智己)
■13日 広島で講演会
「うつ病からの回復」をテーマにした講演会が
13日午後1時、広島市中区のエソール広島で開かれる。
「ホスピスケア広島」(南区)の主催。
九州労災病院(北九州市)精神科・ストレス科の下村泰斗医師が
「うつとの付きあい方と家族の対応について」
講演。日本音楽療法学会認定の音楽療法士でもある下村医師が
「音楽療法体験」も実施する。
このほか、うつ病患者の体験者発表もある。
会費1000円。うつ病患者の自助グループ
「こころのオアシス」
Tel 082(251)8585。
【写真説明】
うつ病の処方せんが紹介された
「自殺対策シンポジウムひろしま2008」
*************
以上、引用終わり
それぞれの傾向と対策があることを、
もっと市民レベルでも分かっていくことが
必要だと感じた。
「ジャマイカ主義」(野村総一郎先生)
ぜひ覚えておきたい (^_^)
以下、引用
**********
2008(平成20)年10月01日(水)
中国新聞
トップ>安全安心>医療・健康
増えるうつ病どう防ぐ 「自殺対策シンポ」から探る
http://www.chugoku-np.co.jp/Health/An200810010277.html
ストレス過多な「今」を映すかのように、
うつ病患者は増えるばかりだ。
会社でも家庭でもその苦しさに耐えかねている姿が目立ち、
年間3万人を超す自殺者の理由の約2割を占めるほど。
もはや社会全体の課題だ。いかに防ぎ、どう向かい合うか―。
広島市西区で28日あった
「自殺対策シンポジウムひろしま2008」
から探った。
▽「現代の職業病」リラックスを
タイプ別に対応
うつ病とは何か―。日本うつ病学会理事長で
防衛医科大学校(埼玉県)精神科の野村総一郎教授は、
講演で
「誰でも感じる『憂うつ』が極端になった病気」
と定めた。
「憂うつは仕事などのやりすぎで起きる。いいかげん休めというサイン」
とも。
そして、うつ病を
「メランコリー型」
「双極型」
「気分変調型」
「非定型」
の4タイプに分析。薬の効き具合や対応法が異なるため、
「タイプごとの対応を知り、対策をとるのが大事」
と提起した。メランコリー型は抗うつ薬が効きやすいが、
双極型には効きにくく感情調整薬が有効、といった具合だ。
◇
周囲はどう接するべきか。野村教授は
「優しく慰めるのが基本。説教や根性論は無駄で、
初期には害だ」
と指摘。周囲は
「こんなに優しくしているのだから…」
と期待しがちだが、うまくいかない場合は周囲が疲れてしまう。
焦らず、ゆったりした対応が必要だ。
では、うつ病にならないためにはどうすればいいのか。
野村教授は「ジャマイカ主義」を勧める。
普段から
「じゃ、ま、いいか」
とリラックス。このほか
「無理をせず、限界を知る」
「自負心を切り下げこだわりを捨てる」
「迷惑を掛けないなら自分のペースで」
を挙げた。
▽長時間労働が重症化招く
早期受診が重要
山中クリニック(広島市南区)の山中祐介医師は、
広島市の3000人規模のアンケート結果を報告。
長時間労働が重症のうつ状態を招きやすい実態を明らかにした。
また、早期受診の重要性を強調し、そのためにはかかりつけ医師と
精神科や心療内科の専門医師の連携を訴えた。
企業の現場から報告したのは鎗田労働衛生コンサルタント
事務所(安芸区)。鎗田圭一郎所長は、携わった復職者
200人のうち約6割が再休職したとのデータを示し、
「回復には波があるので、再休職しても自分は駄目だと思い込まないで」
とアドバイス。
「現代の職業病ととらえるべきだ」
として、社員が相談しやすい体制づくりや、管理監督者教育の展開など、
うつ病に至らない段階での対策の重要性を主張した。
◇
物価高に食の不安、そして社会保障制度のほころびと、
暮らしにゆとりや潤いが感じられにくい現代。
「生活危機!」シリーズでさまざまな問題をあぶり出し、
解決策を探っていく。
(上杉智己)
■13日 広島で講演会
「うつ病からの回復」をテーマにした講演会が
13日午後1時、広島市中区のエソール広島で開かれる。
「ホスピスケア広島」(南区)の主催。
九州労災病院(北九州市)精神科・ストレス科の下村泰斗医師が
「うつとの付きあい方と家族の対応について」
講演。日本音楽療法学会認定の音楽療法士でもある下村医師が
「音楽療法体験」も実施する。
このほか、うつ病患者の体験者発表もある。
会費1000円。うつ病患者の自助グループ
「こころのオアシス」
Tel 082(251)8585。
【写真説明】
うつ病の処方せんが紹介された
「自殺対策シンポジウムひろしま2008」
*************
以上、引用終わり