知って「デートDV」(朝日新聞/東京)
[2008年09月25日(Thu)]
ドラマ『ラスト・フレンズ』はおもしろかったらしい。
正しい知識や理解を持っておくことは、たとえば
「相手から離れる」
「他の誰かに相談する」
といった安全な行動への選択肢を増やしてくれる。
以下、引用
****************
2008(平成20)年09月25日(木)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>東京
【「いのち」記事】
知って「デートDV」
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000130809250001
レジリエンス代表の中島幸子さん。
被害者の心のケアを支えるワークブック発行
などの活動をしている=渋谷区神宮前4丁目
◆ ドラマ「ラスト・フレンズ」で話題
恋人への暴力を扱ったテレビドラマ「ラスト・フレンズ」
が話題を呼んだ。若者の間でドメスティック・バイオレンス(DV)
への関心は高い。被害者を支援するNPO法人「レジリエンス」
(渋谷区)は、ドラマの脚本監修に協力した団体の1つ。
「ドラマをきっかけに、恋人からの暴力=デートDVに
ついて知識を深めて欲しい」と話す。
中島幸子代表に聞いた。
(寺下真理加)
――若者たちはDVをどのようにとらえているか。
「未婚のカップル間の暴力をデートDVと呼ぶ。
監視する、怒鳴る、性行為を強要する、
避妊に協力しないなども精神的、性的な暴力だ」
「高校に招かれて授業をすると、生徒たちは
高い関心を示して聞いてくれる。
『束縛は愛の証し。束縛されるのは嫌じゃない』
という意見も出る。だが束縛は相手の意見や生き方を
尊重せず、自分の言うとおりに支配しようとすることで、
愛情ゆえではない。DV被害者は、言い返したり
逃げたりすることが難しい環境の中で、自分らしさを
失っていく。若い女性が結婚で相手に幸せにしてもらいたい
と考えることには、DVの危険が潜んでいる」
――ドラマで宗佑は
「自分が生きている限り、美知留を縛りつけてしまう」
と自殺を選んだ。
「ドラマを見たDV被害者の中には、
『別れを告げたら相手が自殺するのでは』
といった思いから、相手から離れたり、他の誰かに
相談したりという選択肢を手放してしまう人がいるかも
知れない。加害者には、教育プログラムに参加するなどし、
長い時間をかけて考え方を変えていく取り組みが必要だ」
――被害者はどうすればよいのか。
「美知留は友達を頼ったが、友達だけで被害者を守るのは
難しい。東京ウィメンズプラザのような公共機関に相談するか、
高校生なら養護教諭などに相談するのが安全だ。
とにかく信頼できる大人に相談して欲しい。
現行のDV防止法は夫婦か内縁関係が対象。
デートDVは法的保護の枠外という実情がある。
だが、暴力の内容や程度によっては、刑法や
ストーカー規制法が適用できる場合もある」
◇
レジリエンスはDVだけでなく、いじめ、虐待などの
被害者の心の健康を支援する講座、講演などを開いている。
10月3日午前10時からは、三鷹市教育センター
(三鷹市下連雀9丁目)で公開講座
「尊重し合うコミュニケーションとは」
を開く。定員80人(先着順)。
申し込みは市総合保健センター(0422・46・3254)へ。
レジリエンスのホームページは
http://www.resilience.jp/
【恋人の支配があるかのチェックリスト】
□パートナー(恋人)の言うことは絶対だ。
□自分の希望をパートナーに伝えるのはとてもエネルギーがいる。
□パートナーを恐れている。
□パートナーがいる前で電話をしたくない。
□パートナーを待たせることはできないと思っている。
□自分がどう感じるかよりもパートナーが怒らないかが基準になっている。
□約束した時間に遅れるなんてできないと思っている。
□パートナーの言動に意見できないと思っている。
□たとえ間違っていると思っても、パートナーに同調しなくてはならない。
※ レジリエンス刊
「傷ついたあなたへ わたしがわたしを大切にするということ」
より抜粋。
2008年09月25日
**********
以上、引用終わり
正しい知識や理解を持っておくことは、たとえば
「相手から離れる」
「他の誰かに相談する」
といった安全な行動への選択肢を増やしてくれる。
以下、引用
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2008(平成20)年09月25日(木)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>東京
【「いのち」記事】
知って「デートDV」
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000130809250001
レジリエンス代表の中島幸子さん。
被害者の心のケアを支えるワークブック発行
などの活動をしている=渋谷区神宮前4丁目
◆ ドラマ「ラスト・フレンズ」で話題
恋人への暴力を扱ったテレビドラマ「ラスト・フレンズ」
が話題を呼んだ。若者の間でドメスティック・バイオレンス(DV)
への関心は高い。被害者を支援するNPO法人「レジリエンス」
(渋谷区)は、ドラマの脚本監修に協力した団体の1つ。
「ドラマをきっかけに、恋人からの暴力=デートDVに
ついて知識を深めて欲しい」と話す。
中島幸子代表に聞いた。
(寺下真理加)
――若者たちはDVをどのようにとらえているか。
「未婚のカップル間の暴力をデートDVと呼ぶ。
監視する、怒鳴る、性行為を強要する、
避妊に協力しないなども精神的、性的な暴力だ」
「高校に招かれて授業をすると、生徒たちは
高い関心を示して聞いてくれる。
『束縛は愛の証し。束縛されるのは嫌じゃない』
という意見も出る。だが束縛は相手の意見や生き方を
尊重せず、自分の言うとおりに支配しようとすることで、
愛情ゆえではない。DV被害者は、言い返したり
逃げたりすることが難しい環境の中で、自分らしさを
失っていく。若い女性が結婚で相手に幸せにしてもらいたい
と考えることには、DVの危険が潜んでいる」
――ドラマで宗佑は
「自分が生きている限り、美知留を縛りつけてしまう」
と自殺を選んだ。
「ドラマを見たDV被害者の中には、
『別れを告げたら相手が自殺するのでは』
といった思いから、相手から離れたり、他の誰かに
相談したりという選択肢を手放してしまう人がいるかも
知れない。加害者には、教育プログラムに参加するなどし、
長い時間をかけて考え方を変えていく取り組みが必要だ」
――被害者はどうすればよいのか。
「美知留は友達を頼ったが、友達だけで被害者を守るのは
難しい。東京ウィメンズプラザのような公共機関に相談するか、
高校生なら養護教諭などに相談するのが安全だ。
とにかく信頼できる大人に相談して欲しい。
現行のDV防止法は夫婦か内縁関係が対象。
デートDVは法的保護の枠外という実情がある。
だが、暴力の内容や程度によっては、刑法や
ストーカー規制法が適用できる場合もある」
◇
レジリエンスはDVだけでなく、いじめ、虐待などの
被害者の心の健康を支援する講座、講演などを開いている。
10月3日午前10時からは、三鷹市教育センター
(三鷹市下連雀9丁目)で公開講座
「尊重し合うコミュニケーションとは」
を開く。定員80人(先着順)。
申し込みは市総合保健センター(0422・46・3254)へ。
レジリエンスのホームページは
http://www.resilience.jp/
【恋人の支配があるかのチェックリスト】
□パートナー(恋人)の言うことは絶対だ。
□自分の希望をパートナーに伝えるのはとてもエネルギーがいる。
□パートナーを恐れている。
□パートナーがいる前で電話をしたくない。
□パートナーを待たせることはできないと思っている。
□自分がどう感じるかよりもパートナーが怒らないかが基準になっている。
□約束した時間に遅れるなんてできないと思っている。
□パートナーの言動に意見できないと思っている。
□たとえ間違っていると思っても、パートナーに同調しなくてはならない。
※ レジリエンス刊
「傷ついたあなたへ わたしがわたしを大切にするということ」
より抜粋。
2008年09月25日
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以上、引用終わり