CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


<< 2008年09月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新記事
自殺率:2年連続全国最低 動機トップは健康問題(毎日新聞/奈良) [2008年09月05日(Fri)]
奈良県の2007年の自殺率は、
宮崎県のだいたい半分ぐらいだったそうだ。
「所得の安定」という観点はありえるかも知れない。

宮崎県民総力戦として「所得の安定」を図っていくことも、
実際的な「生きる」支援、すなわち自死(自殺)対策に
結び付くのではないか。



奈良県はお寺などをベースとした地域社会の
コミュニティがしっかりしているのかな、と想像していた。

昨年、NPO法人宮崎自殺防止センターの街頭キャンペーン
(チラシとティッシュペーパー配り)で、奈良県出身の方が
スタッフに声をかけてくださり、
「奈良県は地域のひとの結び付きがしっかりしているから
自殺が少ないんじゃないかな」
といったことを言われたことを覚えている。

ともあれ、奈良県になにかがあることは間違いなさそうだ。
これからもアンテナを張り、学んでいきたい。



2008年(平成20)09月05日(金)
毎日新聞 地方版

自殺率:2年連続全国最低 動機トップは健康問題/奈良
http://mainichi.jp/area/nara/news/20080905ddlk29040489000c.html

県が人口動態統計に基づいてまとめた昨年の自殺の現状で、
人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は18・0人で
2年連続全国で最も低かったことが分かった。

昨年の自殺死亡者は252人。全国的傾向と同様に、
98年に331人(97年212人)と急増した後、
高水準のまま推移している。
動機は、うつなどの健康問題がトップ。
次いで借金や生活苦などの経済生活問題、
家庭問題などと続いた。

県内の自殺死亡率は過去10年間、全国の中で
低位が続いている。所得が安定していることなどが
影響していると推察できるという。

【高橋恵子】

毎日新聞 2008年09月05日 地方版
JR各社が自殺防止策 いのちの電話周知、柵など設備更新(産経新聞) [2008年09月05日(Fri)]
物理的な安全措置はとても重要である。
確かに一時的なコストはかかるだろうが、
長い目で見れば、必要な安全対策として
ペイしうるのではないか。

また、いのちの電話のボランティア相談員とJR職員との
協働の取り組みも、都市型の自死(自殺)対策として、
効果的だと思われる。



それにしても、JR東日本管内(1都16県)の
自死(自殺)の発生件数が平均して、
1か月当たり16件から20件にものぼるというデータに、
たいへん驚いた。待ったなしの対策が必要である。

以下、引用

***********

2008(平成20)年09月05日(金)20:57
産経新聞
ニューストップ>生活>暮らし・余暇

JR各社が自殺防止策 いのちの電話周知、柵など設備更新
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080905/sty0809052106005-n1.htm

JR東京駅、新宿駅、横浜駅、千葉駅で10日、
「自殺予防いのちの電話」の周知活動が行われる。
日本いのちの電話連盟のボランティア相談員と
JR東日本社員らが駅頭で、来年3月まで
毎月10日に設置されるフリーダイアル
0120・738・556
を記入したカードを配る。

同社によると、管内1都16県の
平成15〜19年の自殺発生件数は
200〜240件の間で増減を繰り返している。

線路に人が飛び込んで事故が発生すれば、
ダイヤの乱れなど影響は大きく、鉄道会社にとって
自殺予防は深刻な課題。JR各社は「いのちの電話」
支援のほか、施設面での対策に乗り出している。

JR東日本は29年度までに山手線全29駅に
可動式ホーム柵の新設を決め、JR西日本は阪和線などの踏切に
「自殺防止に効果がある」
とされる青色照明灯を試験的に設置している。
また、走行中の新幹線から飛び降り自殺が相次いだ
JR東海も、非常用ドアコックが時速5キロを超えると
自動的に施錠されるよう改良を進めている。

2008.9.5 20:57

*************

以上、引用終わり
ギャンブル依存症 1人で悩まないで(朝日新聞) [2008年09月05日(Fri)]
長崎県には、頼りにしている先生や先輩方が
たくさんおられる。個人的に大好きな土地の1つである。

今春、長崎県の自殺対策行動計画(アクションプラン)が
発表された。

国の自殺対策大綱に掲げられた数値目標を上回る目標値
(長崎県の自死者を30%減らす。国は同20%)
を掲げられたことには、正直驚いたとともに頼もしく感じた。

また、産学官民報が参画してのきめ細かい行動計画も、
宮崎県の「自殺対策推進行動計画」(ただいま関係機関で
討議中)のよきモデル、先行く先輩になると思う。



自分の知り得る限りでは、自殺対策の数値目標設定は
1位 秋田県(−30%超。詳細は後日調べてから)
2位 長崎県(−30%)
3位 宮崎県(−25%)
 ・
 ・ 
4位 国ほか多数の地方自治体(−20%)

となっていると思う。

アルコール消費量が全国平均値よりも多いことや、
アルコール依存症、ギャンブル依存症などが
話題にのぼりやすい土地柄という意味でも、
両県には共通点がけっこう多いのではなかろうか。

今後とも長崎県の優れた取り組みから学んでいきたい。

以下、引用

************

2008年09月05日(金)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>長崎>西方見聞録

【西方見聞録】
ギャンブル依存症 1人で悩まないで
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000200809050001



県内で初めて開かれたアディクション(依存症)
フォーラム。若い人たちの姿も目立った
=諫早市新道町の市社会福祉会館



使い込まれたGAのハンドブック。
回復のために必要な言葉が書かれており、
ミーティングの冒頭に全員で読み上げる


茶の間のテレビにパチンコのCMが流れると、
急におびえてチャンネルを変えたり消したりする。
全国で急増している
「ギャンブル依存症(強迫的賭博)」
の人たちだ。病気なのに、社会の理解が進んで
いないために不幸が重なる。実態を見た。
(加藤勝利)


■ 繰り返した借金・うそ
《心身疲れ果て家族も巻き添え》

ギャンブル依存の回復をめざす自助グループ、
GA(ギャンブラーズ・アノニマス)に
3年前から通う男性(54)は
「生きていられてよかった」
と、この30年を振り返る。

車の販売やホテルのフロント係など職を転々とした。
23歳で結婚して2児をもうけたが、6年後に離婚。
「家庭を満足に持てなかったダメな男」
という罪悪感や寂しさを酒で紛らわせ、
飲み代を稼ぐためパチンコにのめり込んだ。

500円の元手で6万円勝ったことがある。
当たれば
「オレがやれば必ず勝てるんだ」
と万能感がみなぎる。
球のぎっしり詰まった箱を店内に積み上げると、
優越感が頭の中を支配し、現実を忘れさせてくれた。

給料を使い果たしても、消費者金融が簡単に貸してくれた。
家族に内緒でトイチ(利息が10日で1割)の
ヤミ金融にも手を出した。返済に追われるようになるのに
時間はかからなかった。
「だまされて保証人になった」
「給料袋を落とした」
と、次々にうそをついては家族に尻ぬぐいをしてもらった。
会社の金にも手を出した。一発逆転を狙い、
返済の一部をパチンコにつぎ込んでは、また借金を増やした。

05年、息子に借金を申し込んでぶん殴られた。
家族会議は修羅場となったが、
「周囲がなぜ怒っているのかすらわからなかった」。
疲れ果て、感情さえもすり切れていた。

ヤミ金の取り立てから逃れようと、死に場所を探して
車上生活を4カ月間続けた。家族に助け出されて入院。
借金は自己破産して整理した。
つぎ込んだ給料や借金の総額は7千万円を超えていた。

今は生活保護などで月10万円ちょっとの1人暮らし。
夜の街には絶対に出ない。パチンコ店が視界に入れば
別の道を通る。GAの夜間ミーティングにだけは欠かさず
出席し、自分を見つめ直す日々を続けている。
「GAの仲間とつながっていると、
自分1人ではないと安らげる」

ギャンブル依存症では、家族も巻き込まれて病む例が多い。
「育て方が悪かった」
と自分を責め、
「家庭を壊したくない」
と夫の借金を肩代わりする。家族だからと、
本人のトラブルを自らの問題と思い込み、
自分を見失う「共依存」の状態に陥るのだ。

県内の70代女性は、息子がパチンコやスロットマシンで
作った計2千万円近い借金を、家を担保に入れてまで
尻ぬぐいした。
「立ち直ってほしかったし、世間体もある」。
病気だとは知らず、親子心中の言葉が頭をよぎった。
「苦しくても本人が自分で責任を取らないと、
息子のためにならないとは、当時は思いもしなかった」
と話した。

◆ 民間・行政、支援に力
《病気と認識し回復図る》

GAが諫早市に誕生したのは8年前。
長崎、佐世保市に広がっている。
夜間ミーティングでは毎回、回復のための12の言葉
などをまとめたハンドブックを読み上げ、
体験や思いを打ち明け合う。本名を名のる必要はない。
言い放し、聞き放しで秘密厳守。

県長崎こども・女性・障害者支援センターは
5月、相談窓口に立つ保健師や精神保健福祉士、
消費生活センター相談員らを対象にした初の研修会を
開いた。

講師を務めた民間団体ホープヒル(横浜市)の
町田政明さんは、相談を受ける際の心得として
(1)借金問題から表面化する例が多いが、
   家族に借金の立て替えを勧めてはいけない
(2)本人より家族の支援が先決。
   病気と知らずに頑張ってきた家族をねぎらう
(3)解決すべき問題は借金ではなく病気の回復
(4)相談窓口同士の連携が欠かせない
と説いた。

センターは6月から、依存症に悩む人の家族を対象にした
無料教室を開いている。15人前後が通っている。

パチンコ店でつくる全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)
は03年、「ぱちんこ依存問題研究会」を発足させた。
当初は売り上げに影響するとの声も業界内に出たが、
注意を呼びかけるポスターを加盟店に張り出し、
毎日来る客に社員が声をかけることもある。

06年4月には全日遊連の支援で、依存症対策の専門家らによる
第三者機関「リカバリーサポート・ネットワーク」が設立され、
電話相談を受け付けている。

◇ 「自治団体への参加や病院の治療欠かせぬ」
   精神科医・西脇さんに聞く



長崎市の西脇病院は、アルコールやギャンブルの依存症、
うつ病などのためのストレスケア専門病棟(60床)を持つ。
精神科医の西脇健三郎院長(61)にギャンブル依存症の
症状や治療法について聞いた。

ギャンブル依存症は「強迫性障害」の一種で、
「強迫的ギャンブル(賭博)」との病名で呼ばれる。

国内に150万〜200万人いると推測されているが、
なぜこの病気が起きるのかはまだ解明されていない。
周囲にも深刻な影響を及ぼす重い病気なのに、
精神医療や行政からも軽く見られている。

主な症状は、やり出したら止まらないコントロール不全と
強迫行為(過度のこだわり)。いったん勝つと快感を覚え、
ギャンブルへのこだわりや執着が増し、
ブレーキが利かない状態を脳内につくってしまう。

資金繰りのためのうそと、多額の借金を背負い込む。
家族が借金を肩代わりするたび病状は悪くなる。
家族や友人の信頼、社会的な地位など、
すべての関係性を損なう。

だれでもかかる可能性はある。最もなりやすいのは、
几帳面で生真面目、対人関係で気配りがあり、
戦後の日本が復興を成し遂げる模範になってきた
「執着性気質」の人たちだ。
リストラなどで行き場をなくし、ゆとりを失う。
ストレスを抱え込んで心が悲鳴を上げるうつ病に
なりたくない人が、無意識に依存症に向かうのでは
ないか。

この病気は意志の力や自覚だけでは決して治らない。
有効な薬物もない現状で、最も効果のある治療法は、
専門の病院の治療プログラムと週数回の自助・相互援助
グループへの参加だ。

私たちの病院でもストレスケア病棟を備え、
本人や家族らを対象にした夜間学習会を開いている。
「病気だ」
と認めず、自分が見えなくなっている人に、
同じ病気の人たちと体験を語り合ってもらうことで
回復につなげている。

▽ 主な連絡先
● 県長崎こども・女性・障害者支援センター
          =095・846・5115
● 西脇病院
          =095・827・1187
● GA長崎地区代表・山さん
          =080・5250・7460
● リカバリーサポート・ネットワーク
          =050・3541・6420 

  ※   ※   ※   ※   ※

 ギャンブル依存症の行き着く先は
「自殺か、刑務所」
という言葉を何度も聞いた。
「やめるのは簡単だが、やめ続けるのが地獄」
とも。

きらびやかな店舗や消費者金融の誘惑はどこにもある。
趣味との線引きが外見からはわかりにくい。
表面化した頃には身も心もぼろぼろ。
家族らの尻ぬぐいで悪化する。
あなたも周りの人たちも、もしやと思ったら
相談・医療機関に駆け込んで。
意志が弱いのではない。
重病にかかっているかもしれないのだから。

2008年09月05日

********

以上、引用終わり
“充”点項目の取組実績(平成19年度実績評価表)を公表>佐賀県庁HP [2008年09月05日(Fri)]
宮崎県の東国原知事、佐賀県の古川知事、
いずれも魅力的なトップだと思う。

ソフトパワー戦略に力を入れている佐賀県。
さすがだなあと感心させられる取り組みが
いくつもあるが、以下もその1つ。

施策のプロセスを「見える化」することにより、
取り組み内容や実績(結果)が分かる。

地方自治体の仕事は数字で表現しにくいところも多いが、
そのことに甘んじずに積極的な情報公開を実行し、
選挙民や納税者に分かりやすく説明しようとしている
佐賀県のスピリッツにぜひとも学びたい。

以下、引用

************

2008(平成20)年09月05日(金)
佐賀県庁ホームページ>県政の運営>施策>計画>
“充”点項目の取組実績(平成19年度実績評価表)を公表します>
“充”点項目の取組実績(平成19年度実績評価表)を公表します

「佐賀県総合計画2007」を実効性のあるものとするため、
計画の中にすべての施策を体系的に位置づけ、
その施策ごとに平成22年度までの数値目標
(以下、「指標」という。)を設定し、その施策の取組内容・結果に
ついて、毎年評価することにしています。

その中でも、“充”点項目工程表は、「佐賀県総合計画2007」に
掲げる、“充”点項目の達成に向けた実施工程を明らかにし、
それぞれの項目ごとに成果指標を掲げ、その推進を図っています。

工程表は、毎年度、進捗管理を行い、その実施状況を公表します。

“充”点項目実績評価表
評価方法は、工程表ごとの統括責任課で評価表を作成する自己評価です。



(中略)

充点項目3−E
自殺予防の取組
http://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0014/5631/03-6.jisatuyobou.pdf

(以下、省略)

2008年09月05日
五木寛之さんと鬱の思想(毎日新聞) [2008年09月05日(Fri)]
毎日新聞の書評のことば
「人は皆、小さな弱き者にすぎない。
己の弱さと向き合い、他の弱き者の思いに
寄り添うことのできる人間でありたい」
というメッセージにうなづかされた。

ひとは強さと弱さ、しなやかさと脆さを
それぞれに備えた存在だと思う。
五木寛之さんの本を読んでみたくなった。

以下、引用

**********

2008(平成20)年09月05日(金)
毎日新聞 東京夕刊
トップ>ニュースセレクト>話題

特集ワイド:
この国はどこへ行こうとしているのか
五木寛之さん
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080905dde012040012000c.html

<蟹工船の時代に>

◇ 「鬱の思想」持てばいい−−五木寛之さん(作家)
◇ あと50年いずれどんな氷も解けます

赤と黒、鮮烈な2色刷りカバーの文庫本が
日本列島を席巻している。
そう、小林多喜二のプロレタリア小説「蟹工船」。
工場らしきシルエットにハンマーと斧(おの)が
クロスしたマークまで添えられている。
早大の露文に学んだ五木寛之さん(75)にしてみれば、
この突然のブーム、感慨なきにしもあらずでは?

「ええ、僕らの世代にはプロレタリア文学は聖典でした
からね。むろん、小林多喜二はよく読まれていました。
僕は葉山嘉樹(よしき)のほうが好きで、
彼の『セメント樽(だる)の中の手紙』をミュージカルに
したこともあります。先日、京都の書店に行ったら、
貧困コーナーっていうのがあって、格差社会、下流社会を
扱った本のそばに『蟹工船』も並んでいた。
たくさんの人だかりができているのには驚いた」

非合法下の共産党に入り、左翼文学に情熱をささげた
小林多喜二は1933年、特高警察に捕まり、虐殺される。
29歳の若さだった。同じ年、ちまたでは「東京音頭」
が大流行する。五木さんが生まれた翌年のことである。
「そうか……」。
旅から旅の作家ゆえ、北海道へ旅立ち間際、東京のホテルでの
インタビューとなった。不気味な雲が垂れ込めだした。
またゲリラ豪雨か? コーヒーにたっぷりミルクを注ぎ入れ、
続ける。

「小林多喜二が『蟹工船』で一生懸命書きたかったのは、
前半じゃなくて後半なんです。地獄のような労働の現場じゃなくて、
労働者が連帯して立ち上がっていく、そこでしょう。
いまの若い人たちは、筑豊の炭鉱の有り様も知らないはず。
『蟹工船』も読んで初めて、世の中には昔からこんな
過酷な労働があったんだ、その部分に驚いているんじゃないか
とも思いますね」



なるほど、挫折したはずのプロレタリア文学が
市場主義全盛の平成の世によみがえったとはいえ、
それは表層の現象にすぎないかもしれない。
五木さんはこの国を覆う
「鬱(うつ)の気分」
に目を向ける。「蟹工船」ブームの奥底へ。
70年代に新聞連載した小説「凍河」(平凡社)を
新版として刊行したばかり。
「未熟な若い小説ですね」
と照れつつも、今の時代に読んでほしいと願っている。
精神を病んだ女性と青年医師の恋愛、
女性についてこんなくだりがある。

<……あのひとの中にそういった、争って生きる、
強いものが弱いものを蹴落(けお)として生きる、
そして戦って生きていく、自由競争という名のもとでの
弱肉強食に対する根源的な嫌悪感があるんじゃないかと
思うんです。あのひとは昔からそういうひとだった。
そして、そういう戦いの場からいつも逃れて生きていこうとした。
もし、やむをえず相手に逆らわなければいけないような時には、
抵抗を放棄して、相手のするままになって、被害を受けるほうを
選んだ>

「日本は高度経済成長という躁(そう)の時代が終わり、
鬱の時代に入った。すでにあのころ、鬱の季節を
予感していたのかもしれません。人々の心が華やかに
動いているようにみえて、大きな氷の塊を抱えている。
凍河といえば、僕には記憶があるんですよ。
小学生のころ、凍りついたソウルの漢江を渡ったり、
中学生のころ、平壌の大同江でスケートしたりしましたから」

鬱の季節−−。それがこの先50年は続く、
と五木さんは考えている。
「いずれどんな氷も解けます。平壌では大同江の氷が
地響きとともに崩れ、海へ流れ出すと、ああ、春がきたな、
と感動した」。

でも、50年は気が遠くなるなあ。出口の見えないトンネルが
そんなに長いとは。

「やはりものごとは行き着くところまで行かなければ。
バブルも絶頂期ではじけたんですから。いまの氷も
まだまだ解けない。ただ、冬には冬の道の歩き方があります。
鬱の時代の生き方、鬱の思想を持てばいい」

そう言って、またゆっくりコーヒーカップを傾けた。
窓の外の嵐の気配にも穏やかな顔である。
百寺巡礼し、多くの仏に会ってきたせいだろうか。
あらがおうとはせず、ありのままを受け入れる。
言葉の端々に感じられる。思えば、万国の労働者よ団結せよ!
とこぶしを振り上げたプロレタリア文学を土壌に生まれた
五木文学、そのにおいはいま、よほど鋭敏な鼻がなければ、
かぎわけられない。ベストセラーに込められた語りに、
悩める現代人は救いを見いだすのである。まるで坊さん代わり。



この秋、久しぶりに新聞の連載小説をスタートさせた。
親鸞(しんらん)が主人公。

「親鸞が生きた中世は、京都に4万数千人の餓死者と病死者が出て、
賀茂川に山積みになる時代でした。武士が台頭し、それまでの
貴族社会が崩壊していく動乱の時代でもありました」。

親鸞の教えを収めた「歎異抄(たんにしょう)」の私訳も試みている。
その前書き。

<他人を蹴落とし、弱者を押しのけて生きのびてきた自分。
敗戦から引き揚げまでの数年間を、私は人間としてではなく
生きていた。その黒い記憶の闇を照らす光として、
私は歎異抄と出会ったのだ>(「私訳歎異抄」東京書籍)

読んでの通り、あの「凍河」のせりふそっくりの言葉が並んでいる。
五木さんがものを書く原点、テーマがここに凝縮している気が
してならない。

<他人を蹴落とし、弱者を押しのけて生きのびてきた>。

そんな自分への嫌悪、反省から作家は筆を執ったのではなかったか。
ともに生きようじゃないか、との叫び声が聞こえる。
「だって、僕はロシア文学がホームグラウンドでしたからね」。
柔らかい笑いを浮かべるのだった。

「親鸞の師、法然(ほうねん)は易行(いぎょう)念仏を説きました。
易行は貧しい者も、字の読めない者も、誰でもやさしく行える教えです。
僕は小説家も易行で書かなければと肝に銘じています。
法然、親鸞は学問の最高峰、比叡山で勉学を積んだあと、山を下り、
悪の横行する民衆のなかへ分け入って、念仏を唱えました」

ぽつぽつ大粒の雨が落ちてきた。
「あわただしくて申し訳ない」。
民衆のなかへ分け入らねばということか、
五木さんを乗せた車は羽田空港へ急いだ。

【鈴木琢磨】

* * *

社会を見渡せば、あちこちに「貧困」の断層が見える。
生きにくい時代は、生きられない時代へと進むのか。
「この国」の新シリーズ「蟹工船の時代に」は、
毎週金曜日に掲載します。

==============

◇ 本になります
「おちおち死んではいられない」

昨年6月から1年間掲載した「この国」のシリーズ
「おちおち死んではいられない」が9月中旬、
毎日新聞社より出版されます。戦中・戦後の激動期を
生き抜いた哲学者、作家、ジャーナリスト、芸術家たち
48人のインタビュー集です。定価1470円。
注文はお近くの書店、または毎日新聞販売店まで。

==============

◇ 「特集ワイド」へご意見、ご感想を
t.yukan@mbx.mainichi.co.jp

ファクス03・3212・0279

==============

■ 人物略歴

◇ いつき・ひろゆき
1932年、福岡県生まれ。戦後、朝鮮半島から引き揚げ、
早大露文科中退。66年に「さらばモスクワ愚連隊」で
小説現代新人賞、「蒼ざめた馬を見よ」(67年)で直木賞。
「青春の門」で吉川英治文学賞。
仏教への造詣が深い。

毎日新聞 2008年09月05日 東京夕刊



2008(平成20)年08月31日
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>鳥取

講演会:慈と悲を考え…作家の五木寛之さん
「今を生きる力」テーマに−−鳥取/鳥取
http://mainichi.jp/area/tottori/archive/news/2008/08/31/20080831ddlk31040277000c.html

◇ 浄土真宗本願寺派の僧侶ら、50回目
浄土真宗本願寺派の僧侶らでつくる会「いのちみつめて」
が30日、鳥取市扇町の県民ふれあい会館で、
作家の五木寛之さんを招き講演会を開催した。
集まった約500人は五木さんの興味深い話に耳を傾けていた。

同会は代表の西池文生さん(45)の友人が
自殺したことをきっかけに96年に結成された。
「人としてどのように生きるか」
を考える場を提供しようと、30〜40代の僧侶が中心になり
年4回、県内で講演やコンサートを開いている。
命や生き方に関することを始め、医療や環境問題なども扱い、
テーマは多岐にわたるという。今回は50回目の節目の開催だった。

この日、五木さんは「今を生きる力」をテーマに約1時間半講演。
この中で、五木さんは現代を生きるためのキーワードとして
「慈悲」と「鬱(うつ)」を挙げた。

「励ます(慈しむ)のも大事だが、励ましてもどうしようもない時もある。
そういう時は悲しめばよい」
と「慈」と「悲」を分けて考えて、両方を大切にするよう求めた。

また、「鬱」という言葉の本来の意味は「鬱蒼(うっそう)」
という言葉のように、草木が茂る、エネルギーがある状態で
あることを指摘。その状態が抑え込まれることによって、
転じて「落ち込んでいる」という鬱の意味になると説明。
「鬱を感じる人は生命力がある人です」
と話した。

講演を聴いた島根県雲南市の大学生、多賀芳文さん(22)は
「鬱にはマイナスのイメージがあるが、鬱自体は悪いものでは
ないという言葉が心に残った」と話していた。

【遠藤浩二】

毎日新聞 2008年08月31日 地方版



2007(平成19)年09月21日
毎日新聞
トップ>エンターテインメント>毎日の本棚>毎日新聞社の本



【話題本】『弱き者の生き方』=五木寛之/大塚初重・著
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080831-00000242-mailo-l31

『弱き者の生き方』=五木寛之/大塚初重・著

◇ 人は皆弱きもの。どう生くべきか。文芸と考古学の重鎮が赤裸々に語る。

−五木寛之(作家)×大塚初重(考古学者) 対話集−

「私はこれまで、ずいぶん多くの人々と対話を重ねてきた。
しかし、今回の大塚初重先生との対話ほど、よく笑い、かつ深く
感動した機会はなかったように思う。それは圧倒的な体験だった」

−まえがきより 五木寛之

敗戦、引揚げ、捕虜生活……。過酷な戦時下を生き延びるために
選んだやむを得ない行為が、今も2人の心に暗い影を落としている。
そんな両氏も、今や、文学と考古学という各フィールドにおいての
重鎮であるが、彼らがこれまでの命がけで歩いてきた道のりを知れば、
人を「勝ち組」「負け組」などという言葉で片付けてしまうことが、
いかに無意味なことかがわかる。
「平和な時代に改めて戦争の話を持ち出しても
野暮だと言われることを承知の上で」、
2人は重い記憶を掘り起こし、現代の私たちに問う。

年間3万人もの自殺者がいて、子殺し、親殺しが跋扈する。
戦争でもないのになぜ人の命はこんなにも軽くなってしまったのか。

人は皆、小さな弱き者にすぎない。
己の弱さと向き合い、他の弱き者の思いに寄り添うことのできる
人間でありたい。

2007年9月21日

***********

以上、引用終わり
【告知】NPO法人宮崎自殺防止センターの電話相談(宮崎県のTVCF) [2008年09月05日(Fri)]


宮崎県庁のホームページをごらんいただきたい。
トップ画面の「新着情報」から。

「自殺予防週間」の取り組みとして、
東国原宮崎県知事が出演するTVCF(3本立て)に、
NPO法人国際ビフレンダーズ宮崎自殺防止センターの
電話相談番号を掲載していただいた。

宮崎県のみなさまに深く感謝申し上げます。


以下、引用

*******

2008(平成20)年09月05日(金)
宮崎県庁ホームページ
トップ>健康・福祉>保健

自殺予防週間の取組
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/shogai/jisatsuyobo/h20week.html

「自殺予防週間」(9月10日〜16日)における取組について

「自殺予防週間」とは・・・
自殺対策を推進するためには、自殺について、誤解や偏見をなくし、
正しい知識を普及啓発することが重要であることから、
「自殺総合対策大綱」において、
「9月10日の世界自殺予防デーに因んで、毎年9月10日からの
1週間を自殺予防週間として設定し、国、地方公共団体が連携して、
幅広い国民の参加による啓発活動を強力に推進」
することとされたものです。

本県における取組
(1) テレビCMの放映
期間中、知事が出演するテレビCMを民放2社(UMK、MRT)にて放映

(2) 自殺対策フォーラム2008の開催
(9月13日(土曜) 午後1時〜午後5時 宮崎公立大学)
慶應義塾大学の大野裕氏による「生きやすいまちづくり」を
内容とした講演、自死遺族会からのメッセージ他

(3) 九州・沖縄・山口一斉電話相談
(9月8日〜12日 午前9時〜午後9時 TEL:0570-054054)
九州各県と共同し、統一電話番号による深刻な心の悩みに
関する相談を行う

(4) かかりつけ医、看護職向け研修
(9月10日(水曜) 午後7時〜午後8時30分 延岡市医師会館)
関西国際大学の渡邊直樹氏による
「医療関係者ができる自殺予防」

(5) バナーの掲揚
(9月1日〜16日)
 橘通2〜3丁目及び県庁楠並木通へ掲揚

(6) 懸垂幕の掲揚
(9月1日〜28日) 県庁7号館及び山形屋へ掲揚

(7) 自殺予防パネル展
(9月8日〜30日) 県庁本館で開催


このページの内容についてのお問い合わせは
福祉保健部 障害福祉課 精神保健・自殺対策担当
電話:0985-32-4471
FAX:0985-26-7340
E-mail:shogaifukushi@pref.miyazaki.lg.jp

2008年09月05日

*********

以上、引用終わり


【自殺予防週間】東国原宮崎県知事のTVCF(宮崎県庁ホームページ) [2008年09月05日(Fri)]


宮崎県庁のホームページをごらんいただきたい。
トップ画面の「新着情報」から。

「自殺予防週間」の取り組みとして、
東国原宮崎県知事が出演するTVCF(3本立て)を
観ることができる。


以下、引用

*******

2008(平成20)年09月05日(金)
宮崎県庁ホームページ
トップ>健康・福祉>保健

自殺予防週間の取組
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/shogai/jisatsuyobo/h20week.html

「自殺予防週間」(9月10日〜16日)における取組について

「自殺予防週間」とは・・・
自殺対策を推進するためには、自殺について、誤解や偏見をなくし、
正しい知識を普及啓発することが重要であることから、
「自殺総合対策大綱」において、
「9月10日の世界自殺予防デーに因んで、毎年9月10日からの
1週間を自殺予防週間として設定し、国、地方公共団体が連携して、
幅広い国民の参加による啓発活動を強力に推進」
することとされたものです。

本県における取組
(1) テレビCMの放映
期間中、知事が出演するテレビCMを民放2社(UMK、MRT)にて放映

(2) 自殺対策フォーラム2008の開催
(9月13日(土曜) 午後1時〜午後5時 宮崎公立大学)
慶應義塾大学の大野裕氏による「生きやすいまちづくり」を
内容とした講演、自死遺族会からのメッセージ他

(3) 九州・沖縄・山口一斉電話相談
(9月8日〜12日 午前9時〜午後9時 TEL:0570-054054)
九州各県と共同し、統一電話番号による深刻な心の悩みに
関する相談を行う

(4) かかりつけ医、看護職向け研修
(9月10日(水曜) 午後7時〜午後8時30分 延岡市医師会館)
関西国際大学の渡邊直樹氏による
「医療関係者ができる自殺予防」

(5) バナーの掲揚
(9月1日〜16日)
 橘通2〜3丁目及び県庁楠並木通へ掲揚

(6) 懸垂幕の掲揚
(9月1日〜28日) 県庁7号館及び山形屋へ掲揚

(7) 自殺予防パネル展
(9月8日〜30日) 県庁本館で開催


このページの内容についてのお問い合わせは
福祉保健部 障害福祉課 精神保健・自殺対策担当
電話:0985-32-4471
FAX:0985-26-7340
E-mail:shogaifukushi@pref.miyazaki.lg.jp

2008年09月05日



2008(平成20)09月05日(金) 00:40
西日本新聞 朝刊
トップ>九州・山口>宮崎

「自殺死亡率」全国ワースト2
県など13日に対策フォーラム 10日から予防週間
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/45586

県内の人口10万人当たりの自殺者数
「自殺死亡率」が全国ワースト2と深刻化している
自殺問題で、自殺予防週間(10日‐16日)に合わせ、
県民向けの「自殺対策フォーラム2008」
(県など主催)や九州統一電話相談などが実施される。

同週間は、国の自殺総合対策大綱で、
10日の世界自殺予防デーにちなみ
「国や地方公共団体が連携して、
幅広い国民参加による自殺防止への啓発活動を
強力に推進する」
として設定されている。

今年で2回目の同フォーラムは、13日午後1時から
宮崎市船塚1丁目の宮崎公立大で開催。

慶応義塾大保健管理センターの大野裕教授(臨床精神医学)ら
自殺問題の専門家が
「生きやすいまちづくり」
「自死遺族会からのメッセージ」
をテーマに講演する。

参加無料。定員450人。
多重債務問題などの無料の個別相談会も実施される。

期間中は、特定非営利活動法人(NPO法人)
宮崎自殺防止センターが九州・沖縄各県共同の統一電話番号に
よる自殺に関する相談を初めて実施。
東国原英夫知事出演の自殺防止テレビコマーシャルも
集中放映される。

昨年の県内の自殺者数は394人、
「自殺死亡率」は34.6の全国ワースト2で、
いずれも過去最悪だった。
県は官民による対策協議会などを立ち上げ、
自殺の背景にあるうつ病対策事業などを実施している。

県は
「自殺への誤解や偏見をなくすことが重要。
相談しやすい環境づくりへの理解を促したい」
としている。

九州統一電話相談
=0570(054)054。
詳細は、県自殺対策センター
=0985(27)5663。

=2008/09/05付 西日本新聞朝刊=

*********

以上、引用終わり


| 次へ
プロフィール

黒水 宣行さんの画像
黒水 宣行
プロフィール
ブログ
リンク集
最新コメント
最新トラックバック