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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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最新記事
文学座が新作『連結の子』 死生観いの違軸に(朝日新聞) [2011年09月08日(Thu)]
2011(平成23)年09月08日(木)
朝日新聞
asahi.com>エンタメ>舞台>演劇

文学座が新作『連結の子』 死生観いの違軸に
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY201109080321.html


文学座が9月9日(金)から9月23日(金・祝)まで、
東京・吉祥寺シアターで
新作『連結の子』を上演する。

劇団ONEOR8の劇作家・田村孝裕の書き下ろし。
若手の上村聡史が本公演では初めて演出を手がけ、
同い年の亀田佳明が主演する。



亀田佳明(左)と上村聡史



地方都市の一軒家が舞台。服役していた由起夫(亀田)が
出所してくるが、両親は身元引き受けを拒み、
祖父・直哉(金内喜久夫)のもとに身を寄せる。
由起夫を取り囲むぎこちない空気に、
叔父の不遜な思惑などが絡む。

上村は

「幅広い年齢層の人物が登場するのはうちの劇団の強み。
 それぞれが腹の底では別の思惑を抱えていながら、
 ひとつの居間にいる奇妙さや、
 それなのになんとなく会話ができてしまう日常の恐ろしさを
 見せられたら。」

と話す。

由起夫の罪状は自殺サイトで知り合った女性に対する嘱託殺人。
一方、直哉は病気の妻の延命措置を拒んだことで
良心の呵責(かしゃく)を抱えている。

倫理をめぐる世代間のズレがあらわになる一方で、
親子3代に共通するのは鉄道好きな点だけという、
いびつな家族の姿が浮かび上がる。

亀田は

「由起夫は女性を『救ってあげた。』と言う。
 社会には通用しないが、自分なりに信じているものがある。
 人間関係を正面から受け止めることができない
 若者だと思う。」

と語る。

「世代間で、死に対する価値観が正反対なのが大きな軸。
 半面、電車の話のみで家族がつながっている悲しさがある。
 祖父の直哉だけは常識的だが、
 自分のDNAを継ぐ下の世代を
 どう見つめてゆくのかも見どころ。」

と上村。

倉野章子、金沢映子らが共演。5,500円。
電話0120・481034。(劇団)

(小山内 伸)

朝日新聞 2011年09月08日(木)15時26分
宮崎あおい&堺 雅人が心地良いコンビネーションを披露『ツレがうつになりまして。』予告編が到着!(シネマトリビューン) [2011年08月19日(Fri)]
2011(平成23)年08月19日(金)
シネマトリビューン
ホーム>最新映画ニュース&レポート

宮崎あおい&堺雅人が心地良いコンビネーションを披露
『ツレがうつになりまして。』予告編が到着!
http://cinetri.jp/news/tsureutsu_trailer/

夫がうつ病になったことでさまざまな変化を受け入れ、
成長していく夫婦の姿を描いた
ベストセラーコミックエッセイを、
宮崎あおい&堺雅人共演で映画化した
『ツレがうつになりまして。』(10/8(土)公開)。

本作の、ほんわかハッピーで、ホロっと泣ける
予告編が到着した。 .





映画『ツレがうつになりまして。』は、
結婚5年目でうつ病を発症した夫(ツレ)と、
彼を支えながらたくましく成長していく妻の姿を描いた、
細川貂々の同名コミックエッセイを映画化した、
夫婦のラブストーリー。

「日本が抱える大きな問題をアッケラカンと吹き飛ばす
 原作のパワーに魅了された。」
と、原作に惚れ込みメガホンを取ったのは、
日本アカデミー賞に輝く
『陽はまた昇る』『半落ち』の佐々部 清監督。
8月27日公開の『日輪の遺産』でもコンビを組んだ
脚本家の青島 武氏と熟考を重ね、
4年越しで映画化を実現した。

主演は『少年メリケンサック』『ソラニン』『劔岳 点の記』
などで幅広い役柄を演じ、
若手実力派女優のトップを走る宮崎あおい。

うつ病患者という難役に挑むのは
『クライマーズ・ハイ』『ゴールデンスランバー』
『武士の家計簿』など圧倒的な演技力で観客を魅了する
堺 雅人。
本作では、妻のために懸命に病と闘う夫“ツレ”を熱演する。

完成した予告編では、ごく平凡な日常に訪れた
「夫の病」という壁を、ゆっくりと乗り越えようとする
夫婦の姿がドラマティックに映し出され、
大河ドラマ『篤姫』でも夫婦役を演じた2人が、
心地いいコンビネーションを披露している。

予告編は、以下のページでご覧下さい。
■『ツレがうつになりまして。』作品情報
http://cinetri.jp/movie/tsureutsu/

ツレがうつになりまして。

2011年 日本 121分
監  督 : 佐々部 清
出  演 : 宮崎あおい、堺 雅人、吹越 満、津田寛治、
       犬塚 弘、 梅沢富美男
配  給 : 東映
ジャンル : ドラマ公式サイト:http://www.tsureutsu.jp/ .
公  開 : 2011年10月08日(土)



【作品情報】

崎晴子(宮崎)の“ツレ”の幹男(堺)は、
仕事をバリバリこなすスーパーサラリーマン。
そんなツレがある朝、晴子に真顔で「死にたい。」とつぶやく。

病院での診断結果は、仕事の激務とストレスが原因の
うつ病(心因性うつ病)。結婚5年目にして晴子は
「会社辞めないなら、離婚する!」
と告げ、ツレは専業主夫となる。

生真面目なサラリーマンだった夫は
マイペースなスローライフを送り、
ネガティブでおっとりキャラの晴子は
次第にポジティブなしっかり者に変身。

収入源がなくなった崎家は貧困街道まっしぐらだが、
小さなつまずきのその先には、
ある奇跡のような出来事が待っていた…。

夫がうつ病になったことをきっかけに、
これまでの自分たちを見つめ直し、
成長していく夫婦の姿を描いた、
細川貂々のベストセラーコミックエッセイを映画化。

主人公の夫婦役には、大河ドラマ『篤姫』でも夫婦を演じた
宮崎あおい&堺 雅人。

“ツレ”を支え、たくましく成長していく妻と、
愛する妻のために懸命に病と闘う夫“ツレ”として
心地いいコンビネーションを披露する。

監督は、『陽はまた昇る』『半落ち』の佐々部 清監督。

■予告編ライブラリ
http://cinetri.jp/trailer/

シネマトリビューン 2011年08月19日(金)
『リメンバー・ミー』(米)(読売新聞) [2011年08月19日(Fri)]
2011(平成)年08月19日(金)
読売新聞
総合トップ>エンタメ>映画>映画評

『リメンバー・ミー』(米)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/creview/20110819-OYT8T00511.htm

■再生探る家族と9.11

2001年というアメリカ人にとって忘れられない年を
背景にしたニューヨーカーの物語。

主役はニューヨークという街であり、
そこで暮らす市井の人々である。

富裕層の子弟とブルーカラーの娘の恋のてんまつと
それぞれの家族の人間模様が
テンポよく描かれる。



自殺した兄の呪縛から逃れられないまま
弁護士の父に反発するタイラー。
(ロバート・パティンソン=写真左)



再婚した母と妹を気遣いつつ、
偶然知り合った女子学生アリー
(エミリー・デ・レイヴィン=同右)に心を開いていく。

物語の中心となるのは2組の父子関係だ。
亡兄と折り合いが悪かったタイラーの父は
弟の自分や妹にも冷たく当たる。

一方強盗事件に巻き込まれて妻を亡くした
アリーの父の警察官は娘としっくりいかない。

肉親の突然の死と父への屈折した感情。
それを軸に展開する愛憎劇は、
結局は対立から和解に至り
再生の道を探り始めるのだけれども。

金権主義がはびこる現代社会が生み出すひずみと、
その中で次第に溝を深めていく家族関係をどう修復するか。

そこにはアメリカ社会がかかえる時代の深い病巣と、
互いに誤解を乗り越え協調を目指す
崩壊家族の処方箋が見えてくる。



そして運命の日。
同時多発テロの現場となる高層ビルの弁護士事務所に
主人公は1人たたずむ。

その悲劇的な結末に、たった一度の人生を
いかに生きるべきかという哲学的命題がかぶさって
言葉もない。

あの日から10年、<9・11>がまたやってくる。
アレン・コールター監督。1時間53分。シネマート新宿。

(映画評論家・土屋好生)

読売新聞 2011年08月19日(金)
濱田 岳「思い出深い場所」仙台で震災後初の全編ロケ…映画「ポテチ」(スポーツ報知) [2011年08月17日(Wed)]
2011(平成23)年08月17日(水)
スポーツ報知
トップ>芸能

濱田 岳「思い出深い場所」仙台で震災後初の全編ロケ…映画「ポテチ」
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110816-OHT1T00298.htm

俳優の濱田 岳(23)が
映画『ポテチ』(来春公開)に主演することになった。

作家の伊坂幸太郎さん(40)と中村義洋監督(40)が
『ゴールデンスランバー』以来、4度目のタッグを組む作品。

上映時間約60分の中編映画で、
今回も伊坂さんが在住する仙台を舞台にした物語。
東日本大震災の被害に遭った同市街で全編ロケを行う予定で、
映画による復興を目指す。

『アヒルと鴨のコインロッカー』(06年)、
『フィッシュストーリー』(09年)、
『ゴールデンスランバー』(10年)
で仙台を映画の街に仕立て上げた3人が、
震災後の復興に向けて立ち上がった。

『ポテチ』は07年に出版された
『フィッシュストーリー』に収録された中編小説。

同じ日に生まれたプロ野球のスター選手の部屋に侵入した
空き巣稼業の主人公・今村が、恋人や家族を巻き込みながら、
小さな野球場にさわやかな奇跡を起こす物語。
上映時間が60分と異例の中編作品(観賞料金は未定)となる。

伊坂、中村コンビの象徴として前3作すべてで
好演してきた濱田も4作目のタッグ。

「仙台という街は、僕にとっては思い出深い場所。
 またいつか皆さんが映画を見られる状況になったら、
 1分でも、1秒でも、あの日のことから離れて、
 心の底から楽しんでもらえる作品にしたい。」

と語っている。

「ここ最近は、自分の小説が映画化されることに
 抵抗がありました。」
という伊坂さんだが、地元の現状を目の当たりにし、

「大変な状況にある人たち、これからの社会のことを
 考えると、僕のこだわりは小さいものにも感じました。」

以前から計画があった『ポテチ』の映画化を中村監督に
打診したところ、何度か救援物資を被災地に届ける中で
「元気を与える作品を送りたい。」
との思いを強くしていた監督も
「仙台に恩返しがしたい。」
と快諾した。



撮影は今月下旬から来月中旬まで、
前3作と同様オール仙台ロケで行われる。
企画が立ち上がった5月から異例のスピードだが、
伊坂さんも

「きっとこれは、さまざまな人たちが損得抜きの思いで、
 行動してくれた結果なのだろう、と想像しています。」

震災後、同市街で映画の全編ロケが行われるのは
初めてで、中村監督は

「現在の仙台の街並みを映していきながら、
 仙台に限らず、映画を見た人すべてに、
 少しでも勇気を与えられるような作品にしたい。」

と意気込んでいる。

◆濱田 岳(はまだ・がく)

1988年6月28日、東京都生まれ。23歳。
9歳の時にスカウトされ98年TBS系ドラマ
『ひとりぼっちの君に』でデビュー。
99年『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ
ウルトラマンガイア―超時空の大決戦―』
で映画初出演。今年7月、日テレ系『ピースボート』で
連ドラ初主演。身長160センチ、血液型A。

◆ポテチ

仙台を本拠地とするプロ野球選手の家に空き巣に入った
今村が、自殺願望の女からかかってきた電話を聞いたことから
物語は展開。
今村は、女を助けようと待ち合わせ場所に向かうが、
行動に不審を抱く。
自身の母親や女との会話を通じて絆を深め、
野球観戦を通じ女の心に変化をもたらす。
昨年10月に星野真里、加藤晴彦の共演で舞台化された。

スポーツ報知 2011年08月17日(水)06時00分
映画で学ぶメンタル管理「シネマサイキアトリー」(プレジデントロイター) [2011年08月01日(Mon)]
2011(平成23)年08月01日(月)
プレジデントロイター
トップ>職場の人間関係学

職場の人間関係学

映画で学ぶメンタル管理「シネマサイキアトリー」
http://president.jp.reuters.com/article/2011/08/01/CD0F7ED6-B72F-11E0-9CC9-10F23E99CD51.php
http://president.jp.reuters.com/article/2011/08/01/CD0F7ED6-B72F-11E0-9CC9-10F23E99CD51-1.php
http://president.jp.reuters.com/article/2011/08/01/CD0F7ED6-B72F-11E0-9CC9-10F23E99CD51-2.php

長崎大学医学部発のこの試みは、
ビジネスマンがメンタルヘルスを自分でケアするための、
有効なツールになる可能性を秘めている。

伊藤博之=文



映画の登場人物の言動から精神医学を学ぶ
「シネマサイキアトリー」。
長崎大学医学部発のこの試みは、
ビジネスマンがメンタルヘルスを自分でケアするための、
有効なツールになる可能性を秘めている。

■映画の登場人物が典型的な心の症状を示している

5月11日(水)午後6時――。
長崎大学病院の1階にある「精神カンファレンスルーム」に
8人の医学部生が集まってきた。

小学校の教室をひと回り小さくした広さの部屋のなかには、
白い壁に向かってプロジェクターが用意してあり、
彼らはその後ろに椅子を並べて座った。

すると1人の医学部生が、
「きょうのプレゼンターは私が務めます。」
といいながら立ち上がった。

「これから観る映画は1988年に公開された
 ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ共演の
 『レインマン』です。
 自閉症の兄・レイモンドが受け継いだ父親の遺産
 300万ドルを目当てに、弟のチャーリーが
 その兄をシンシナティの病院から連れ出して
 ロサンゼルスに向かいます。

 そこで
 『レイモンドは自閉症の典型例か。』
 『だとしたら、どのシーンが
  自閉症の症状を表現しているか。』
 を考えながら観てください。」

プレゼンターの話が終わると部屋の電灯が消され、
134分の映画の始まりを告げるクレジットが映し出された。



これは同大学医学部の講座に設けられた
「シネマサイキアトリー」ゼミ前期第1回の冒頭の模様だ。

内科、外科、眼科など各科に関するゼミがあり、
2年生から4年生の間に3つのゼミを選択する。
そのうちの1つであるシネマサイキアトリーのゼミは、
精神神経科学教室の小澤寛樹教授が7年前に開講したもの。

しかし、シネマサイキアトリーとは、
あまり聞きなれない言葉である。

「10年ほど前にジャック・ニコルソン主演の
 『恋愛小説家』を観ていて、いつも同じレストランの
 同じ席で、同じ料理を同じ人に運んでもらわないと
 怒鳴りつける神経質な主人公の小説家は、
 強迫性障害そのものではないかと気がつきました。

 それをきっかけに、映画を精神医学の教材に
 活用できるのではと考えて始めたゼミです。

 シネマサイキアトリーは私の造語で、
 『映画のなかの精神医学』を意味しています。」

と小澤教授は語る。



精神医学が他の医学と大きく違う点は、
レントゲンで映し出すことができず、最新鋭の
MRI(核磁気共鳴画像法)検査でも診断のできない、
人の心のなかを扱っていること。

心筋梗塞なら、心臓にある冠動脈に血栓ができて
血液が詰まってしまう病気で、
発生のメカニズムも病態もわかっている。
その診断方法も、血栓を溶かす薬を入れる
治療方法なども確立されている。

しかし、統合失調症などの精神病は、
患者の脳の細胞を取り出して研究するわけにはいかず、
何の原因によって引き起こされるのかも、
実のところよくわかっていない。

また、採血した血液の成分を調べたからといって
診断できるものでもない。
もっぱら患者に対する問診で診断が下されているのだ。

そうすると、精神医学を学ぶ一番の近道は
患者を直接診ることになる。
しかし、それは医師免許を持っていない医学部生には難しい話。

この問題の解決法に関して
「映画が一番の教材になってくれます。」
というのは、3年前にシネマサイキアトリーのゼミを受講した
5年生の冠地信和さんである。

「監督や俳優は演出に当たって
 医師から事前にレクチャーを受けているのでしょう。
 症状がとてもわかりやすい。

 統合失調症を勉強するのにテキストを開くと
 『妄想』『解体』といった言葉が出てきます。
 でも、どうしてもイメージしにくい。

 しかし映画を観ると、
 『あっ、こういうことだったのか。』
 とすっと理解できます。」

精神医学を学ぶ医学部生にとって
映画がリアルなケーススタディーになっているようだ。



ビジネスマンがメンタルヘルスを学ぶのにオススメの映画

■『沈まぬ太陽』はビジネスマン心理の「気づき」の宝庫

ということは、精神医学とまではいかなくても、
ビジネスマンが映画からメンタルヘルスの重要性や
その対策を学ぶこともできるのではないか。

営業成績の不振や、職場の複雑な人間関係などで
強いストレスにさらされ、うつ病やアルコール依存症
になる人が急増しており、メンタルヘルスに対する関心も
高まっている。

そこで、ビジネスマン向けの最適な教材として
どんな映画があるかを小澤教授に尋ねると、
作家・山崎豊子氏の大ベストセラー小説を原作にした
『沈まぬ太陽』という答えが返ってきた。

「海外の傍流の支店に追いやられ、
 しまいには家族と離れて単身赴任を強いられる
 主人公・恩地 元の心の内の苦悩や葛藤を
 渡辺 謙が演技を通して見事に表現しています。

 日本の本社は海外勤務の辛さをほとんど理解していません。
 それにもかかわらず、成績をあげろと一方的に
 プレッシャーをかけてくる。
 その結果、精神を病む駐在員が増えており、
 そうした現状を私は“沈まぬ太陽症候群”と呼んでいます。」



ナショナル・フラッグ・キャリアの航空会社に勤務していた
恩地は東京大学法学部卒のエリートビジネスマン。
しかし、労働組合委員長として職場環境の改善に
懸命に取り組み、会社と対立したことがアダとなって
カラチ支店勤務を命じられる。

そして「2年で戻す。」という社長との約束も反故にされ、
テヘラン、ナイロビとたらい回しの憂き目にあう。

そのなかで家族との絆を断ち切られ、
本社サイドの露骨な嫌がらせで仕事にも行き詰まっていく。

「人間は精神的に追い詰められると攻撃性が増します。
 それを象徴するシーンが、ナイロビの自宅で
 猟銃を撃ちまくる場面です。
 通常、男性の攻撃性を緩和するのは『酒』『女』『博打』で、
 何かに怯える恩地の姿からは典型的なアルコール依存症の
 症状が読み取れます。

 また、うつ病は自分に向けられた怒りであると
 フロイトが指摘していますが、攻撃性の行き着く先が
 どこかというと自分自身なのです。
 最終的に自殺という行為に及ぶわけで、
 それをも彷彿とさせるシーンです。」



そのようなどん底の状態に陥ったときに
本人の強い支えになるものが「家族機能」なのだという。

よく人は「幸せになるために家族をつくる。」と口にする。
そして、パートナーに「幸せにするよ。」といって
結婚を申し込む。

しかし、精神医学の観点からいうと
本来の家族機能は、その人が不幸せになったときに発揮される。

何か危機に陥ったときのためのセーフティーネット。
それが家族なのである。

一家の大黒柱である夫がガンになって
医師から宣告を受けたとしよう。

最初、本人は頭のなかが真っ白になって何も考えられなくなる。
それから「そんなはずはない。」と否認に走り、
次第に「何で俺がガンにならなきゃいけないんだ。」と
怒りの感情が高まる。
そして最後に、どうしようもない現状を受け入れて
精神的に落ち込んでいく。

「そうしたなかで試されるのが家族の凝集性です。
 わかりやすくいえば家族が一致団結して
 協力し合えるかどうかといったことです。
 そうした家族機能がフルに発揮されるようになれば、
 患者であるご主人はガン治療に
 積極的に取り組むようになります。」

そう語る小澤教授が、人間の攻撃性を端的に指摘している
場面として注目するのが、本社勤務に戻った
恩地がニューヨーク出張の折に動物園を訪れたシーンである。

空っぽの檻のなかには鏡が置かれ、
覗き込んだ人間の上半身が映し出される。

そしてその鏡の下には
“THE MOST DANGEROUS ANIMAL IN THE WORLD”
(世界で最も危険な動物)
というプレートが掲げられていたのだ。

人間は強いストレスがかかると
「子ども返り(退行)」しやすくなる。
 子ども、特に赤ん坊は周囲の大人が常に気づかってくれている
 ため、何でも自分の思い通りにできる万能的な存在だ。

「しかし、どうしても自分の思い通りにならないと、
 『暴れてやる!』
 となります。同じようなことを大人がした場合は
 『悪性の退行』といい、エリートビジネスマンに多い
 といわれるドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)も
 その1つです。」

と小澤教授は語る。

そんな危険きわまりない動物に化けてしまったら、
家族機能など望めなくなるのは誰の目にも明らかだろう。



では、私たちは普段の生活のなかで
どのような点に気をつけていけばいいのだろう。

小澤教授は夫婦間におけるストロークの重要性を指摘する。

「ストロークは人間関係において、普段の会話を通して
 長期的なよりよい関係を築いていくということです。
 テニスにたとえるなら、長いラリーを続けられるように
 することです。

 でも、コートの隅にボールを打ち合っていたら、
 すぐにラリーは続かなくなる。
 だから、お互いにセンターへボールを返してあげる。
 同じように会話のラリーを続けていくようにしたら
 いいのです。」

奥さんが

「あなたって、何でこんなにお給料が少ないの。
 隣のご主人はこんなにもらっているっていうわよ。」
と話したら、それはライン際に打ち込んでいるようなもの。

そして主人が
「隣の奥さんはパートに行っているぞ。
 おまえも働いたらどうだ。」
と言い返した途端、もう会話は続かなくなる。

その後は、お互いに口をきかない
“冷戦状態”に陥る可能性が高い。

逆に、もし主人が
「そうだね。でも、実はこんな仕事をしたいと考えているんだ。
 そうしたら少しは生活も楽になるかもしれない。」
と返してあげたら、奥さんは
「そうだったの。」
と真剣に受け止めるはず。

『沈まぬ太陽』でいえば、ラストで再度ナイロビ勤務を命じられ
「逃げずに行ってみたいと思うんだ。」
と語る恩地に対して、すでに独立し家庭を持っている
娘が猛反対するなか、
「お父さんの決めた通りでいいわ。」
という妻・りつ子(鈴木京香)との会話が
それに当たるのかもしれない。
続きを読む...
小出恵介主演で『スイッチを押すとき』映画化 [2011年07月15日(Fri)]
2011(平成23)年07月15日(金)
読売新聞
総合トップ>エンタメ>映画>映画ニュース

小出恵介主演で
『スイッチを押すとき』映画化
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/cnews/20110715-OYT8T00537.htm

山田悠介のベストセラー小説『スイッチを押すとき』が、
小出恵介と水沢エレナの主演で実写映画化され、
9月17日(土)から公開されることが決定した。

『スイッチを押すとき』は、
多発する自殺の原因を探るために
国家が自殺装置のスイッチをもった子どもたちを
監禁し、自殺にいたる過程を観察している
プロジェクトが行われている世界を舞台に、
7年もの間、スイッチを押さずに生き続けた
6人の子どもたちと、実験場に赴任した
謎の監視員・南 洋平の物語を描く。



映画『スイッチを押すとき』に出演する
水沢エレナと小出恵介



原作小説は2005年に発表されベストセラーとなり、
2007年夏には東京の青山円形劇場で舞台化、
同時期には成宮寛貴主演でTVドラマ化された。
今回は小出と水沢をダブル主演に迎えて映画化。

小出は
「山田悠介さんの世界観や
 南 洋平という複雑なキャラクターを具現化する作業は
 非常に難しかったですが、とにかく思い切って
 演じさせていただきました。

 切なく孤独極まる洋平が、6人の子供達と出会い
 人間を取り戻す、人間になっていくというお話です。
 寄り添うように見ていただければと思います。」

とコメント。



映画『風が強く吹いている』や
ドラマ『恋空』などに出演し、注目を集めている
若手女優の水沢は

「この作品に携わり、今まで
 “当たり前に生きていたこと”が当たり前ではない。
 1日1日をもっと大切に生きよう、
 と考えるようになりました。

 この映画を見ていただいた方にも、
 自分の将来や大切な家族のことを
 改めて考えるきっかけになればと思います。」

と語った。



主演ふたりのほか、佐野和真、真司郎(AAA)、
小倉久寛、田中哲司、西村雅彦らが出演し、
自主映画『俺たちの世界』がバンクーバー映画祭や
ロッテルダム映画祭などで高い評価を受けた
中島 良が監督を務める。

『スイッチを押すとき』
9月17日(土)から新宿武蔵野館ほか
全国順次ロードショー

読売新聞 2011年07月15日(金)09時51分
命の重さ伝えたい 『ニイナとオジィの戦世』(琉球新報) [2011年06月21日(Tue)]
2011(平成23)年06月21日(火)
琉球新報
ホーム>芸能・文化

命の重さ伝えたい 『ニイナとオジィの戦世』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-178438-storytopic-6.html

沖縄戦で動員された元鉄血勤皇隊の体験談を基に創作した
音声ドラマと、歌やダンスなどを組み合わせた
ミュージカル『ニイナとオジィの戦世(いくさゆ)』
(脚本・鍵山直子、総合演出・田原雅之)が
「慰霊の日」の6月23日(木)午後7時から、
那覇市のパレット市民劇場で上演される。

上演は昨年に続き2回目。
今年は池田 卓、新良幸人、下地勇らが舞台出演し、
川満 睦が舞台に合わせてピアノを即興演奏する。



通し稽古で仕上がりを確かめる出演者ら
=6月19日(日)、那覇市首里の養秀会館



物語は生きるのが嫌になり自殺を図った少女・ニイナが
三途(さんず)の川の途中で、
沖縄戦で学徒隊員として戦う祖父の姿を見る。

舞台には現代版組踊「肝高の阿麻和利」出身の
Niinaのほか、戦時中の学徒隊員と同世代の
沖縄県内の学生たちが出演する。

声の出演は池田、高良結香、
ヒューマンアカデミー那覇校声優専攻。
松島中学校の生徒らも合唱で出演する。

6月19日(月)に那覇市の養秀会館で通し稽古があり、
出演者が仕上がりを確認。

企画制作のシャ・ラ・ラ・カンパニー(東京)
中曽根勇一郎社長は

「平和のメッセージという面ももちろんあるが、
 現代の若者の自殺の問題なども含め、
 命の大切さを伝えたい。」

と話した。



入場料は前売り2,500円、当日2,800円。

6月23日(月)午後2時からは
同劇場で学生のためのゲネプロ公演
(学生証提示で入場料1,000円。
 午前11時から整理券発行)もある。

問い合わせはシャ・ラ・ラ・カンパニー。
(電話)03(5760)7211

琉球新報 2011年06月21日(火)
ベルリン国際映画祭 邦画受賞 等(NHKオンライン) [2011年02月20日(Sun)]
2011(平成23)年02月20日(日)
NHKオンライン
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キネマ旬報ベスト・テン 表彰式
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110220/k10014178131000.html

国内で最も歴史がある映画賞の、
キネマ旬報ベスト・テンの表彰式が2月20日開かれ、
主演女優賞に選ばれた寺島しのぶさんは
「役柄に情熱的に能動的に取り組んでいきたい。」
と抱負を述べました。



東京都内のホテルで開かれた式では、各賞の表彰が行われ、
このうち去年の第1位に選ばれた映画『悪人』は、
脚本を手がけた小説家の吉田修一さんなどが
記念の像を受け取りました。

『悪人』は、殺人を犯した男と
出会い系サイトで知り合った女性との逃避行を描いた作品で、
先週発表された日本アカデミー賞では
最も多い5部門で受賞しました。

吉田修一さんは

「自分の小説について、さまざまな映画のプロと
 話しあうことができ、今後の作家人生にとって
 財産になりました。」

と話しました。



また、若松孝二監督の映画『キャタピラー』で、
戦争で腕や足を失った夫を介護する妻の役を熱演した
寺島しのぶさんが主演女優賞に選ばれました。

寺島しのぶさんは
「役者は役を待っているものだと思っていましたが、
 ことしは情熱的に能動的にやっていきたいです。」

と話していました。

NHKオンライン 2011年02月20日(日)20時53分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2011(平成23)年02月19日(土)
NHKオンライン
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ベルリン国際映画祭 邦画受賞
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110219/k10014159861000.html

ドイツで開かれている世界3大映画祭の1つ、
ベルリン国際映画祭で、日本の瀬々敬久監督の
4時間半に及ぶ大作『ヘヴンズストーリー』が、
映画批評家などが選ぶ国際批評家連盟賞を受賞しました。

ベルリン国際映画祭で日本映画がこの賞を受賞するのは
3年連続となります。





『ヘヴンズストーリー』は、家族を殺された幼い娘や
妻子を殺された男性、殺人を犯した青年など、
いずれも心に闇を抱える多くの登場人物を通して、
復しゅうや心の再生を描いた作品で、
上映時間が4時間半以上に及ぶ大作です。

今月開かれているベルリン国際映画祭では、
前衛的な映画を集めた「フォーラム部門」に出品され、
映画批評家などが選ぶ国際批評家連盟賞を受賞しました。

ベルリン国際映画祭で日本映画がこの賞を受賞するのは、
おととしの園子 温監督の『愛のむきだし』、
去年の行定 勲監督の『パレード』に続いて
3年連続となります。



受賞について、瀬々監督は

「日本でこの10年間に起きた事件を通して、
 僕たちがどう生きるべきかを考えながら作った
 この映画が世界で評価され、感慨深いです。
 全国の人たちとこの喜びを分かち合いたいです。」

と話しています。

NHKオンライン 2011年02月19日(土)04時11分

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2011(平成23)年02月18日(金)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>暮らし・文化

最優秀作品賞 『告白』が受賞
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110218/k10014159191000.html

映画関係者が選ぶ日本アカデミー賞のことしの最優秀作品賞は、
中島哲也監督の『告白』が受賞しました。

授賞式は、18日、東京都内のホテルで開かれ、
各賞が発表されました。

このうち最優秀作品賞には、
中島哲也監督の『告白』が選ばれました。

『告白』は、湊かなえさんのベストセラー小説が原作で、
幼い娘を自分のクラスの生徒に殺害された
中学校の女性教師の復しゅう劇を描いた作品です。



このほかの部門では、殺人を犯した男と出会い系サイトで
知り合った女性との逃避行を描いた
李 相日監督の『悪人』が、
妻夫木聡さんが最優秀主演男優賞、
深津絵里さんが最優秀主演女優賞を受賞するなど、
俳優部門の賞を独占し、最も多い5部門で受賞しました。

記者会見で、中島哲也監督は
「こうした題材の映画を受け入れてもらい、
 日本映画のバリエーションを増やすことに役立てたと思う。」

と話していました。

また、深津絵里さんは

「最高の監督、スタッフ、共演者など
 みんなの力で頂けたと思う。
 この場にいない妻夫木さんとは
 あとで一緒に抱き合って喜びたいです。」

と話していました。

NHKオンライン 2011年02月18日(金)23時06分
西和賀舞台に24年ぶりに「いのち」再演(朝日新聞/岩手) [2011年02月09日(Wed)]
2011(平成23)年02月09日(水)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>岩手

西和賀舞台に24年ぶりに「いのち」再演
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001102090001

東京都板橋区の劇団銅鑼(どら)が11、12日に西和賀町で
『カタクリの花の咲く頃』を上演する。

全国公演に向けての初演で、生命尊重の理念を掲げた
旧沢内村(現西和賀町)の今を描き、
いのちの尊さを改めて見つめ直す。

銅鑼は1987年に深沢晟雄(まさお)・沢内村政を
劇化しており、24年ぶりの「いのち」の再演となる。



本番に向けて熱が入る「劇団銅鑼」の稽古風景=東京都板橋区



旧沢内村は60年に深沢村長が全国に先駆けて
老人医療費の無料化に踏み切り、乳児死亡率ゼロを達成した。
『カタクリの花の咲く頃』では、それから50年後、
西和賀町の川村家の10日間が描かれる。

2010年4月。主(あるじ)の文子は、
期間工として働きに出た長男や家を出たままの長女を
心配しながら、長男の妻、孫と3人で暮らしている。

そんなある日、名古屋で保健師になっていた長女が
十数年ぶりに帰ってきて物語が始まる。



西和賀町では虐待にあった児童養護施設の子どもたちを
地域で受け入れるなど、旧沢内村の「生命尊重の行政」が
今も息づいている。

芝居では、歴史を受け継ぎ、守り、発展させようという
人びとの営みを描きながら、深沢村政がめざした
「健やかに生まれ、健やかに育ち、健やかに老いること」
の意味を問いかける。

銅鑼は72年に劇団民芸の出身者を中心に結成された。
87年に結成15周年を記念し上演したのが『燃える雪』。
深沢村長の生涯を描いた『村長ありき』(84年、及川和男著)
を舞台化して全国公演、ロングランとなり成功を収めた。



今回、内容を現代に置き換えて再演するのは、
深沢村政を今こそ見直すべきではないかと考えたからだ。

児童虐待の相談件数は全国で過去最多になり、
自殺者は12年連続で3万人を超えた。

命を粗末にしがちな社会風潮に対する1つの答えが
西和賀町にあるのではないか。

2年ほど前から劇団で論議し合い、
関係者が西和賀町を訪れてイメージをふくらませ、
方言を学び、昨年暮れから稽古を本格化させた。

劇団銅鑼制作部の佐久博美さん(35)は

「生存権をうたった憲法25条に焦点を当て、
 安心して暮らし、死ぬことが出来るということは何か、
 を問いかけたい。」

と話す。



公演は銀河ホールで11日午後6時半、12日午後2時。
入場料は一般が2,500円(前売り2,000円)、
小中高校生は当日、前売りとも500円。

問い合わせは銀河ホール。(0197・82・3240)
東京公演は23〜27日、東京・六本木の俳優座劇場。

朝日新聞 2011年02月09日(水)
宮崎あおい「夫がうつ病になったら一緒に寄り添ってあげたい」(ウォーカープラス) [2011年01月26日(Wed)]
2011(平成23)年01月26日(水)
ウォーカープラス
トップ>ニューストップ>映画

宮崎あおい「夫がうつ病になったら一緒に寄り添ってあげたい」
http://news.walkerplus.com/2011/0126/21/

漫画家・細川貂々が自身の実体験を綴ったコミックエッセーを
実写映画化した『ツレがうつになりまして。』(秋公開予定)
の撮影快調会見が1月26日、都内で開催。

主演の宮崎あおい、堺雅人、佐々部清監督が出席し、
うつ病に関するそれぞれの思いを激白した。

同作は、ある日突然、うつ病になった夫・幹夫(堺 雅人)と
彼を支える妻の晴子(宮崎あおい)の闘病生活を、
笑いあり、涙ありで描く人間ドラマだ。
09年5月にはNHKにて藤原紀香主演でドラマ化もされた。





映画『ツレがうつになりまして。』の会見に登場した、左から、
佐々部 清監督、宮崎あおい、堺 雅人

宮崎は、多くのエキストラを交えた通勤ラッシュシーンの
撮影についてのエピソードを披露。

「1人の女性の方が撮影中に突然泣き出したんです。
 『どうしたんですか?』
 と聞いたら、
 『1年ぶりに電車に乗れました』
 と仰っていて、身近にもうつ病で苦しんでいる方がいる
 ということを実感しました。
 この作品がそういった人たちのパワーになってもらえれば
 嬉しいです。」

と語った。また

「実際に夫がうつ病になったら?」
と聞かれると、

「貂々さんのようになれたら良いですね。
 『大丈夫だよ』
 って一緒に寄り添ってあげられるようなのが理想です。」

と告白した。



一方、堺は現場の雰囲気について、

「昨日、僕が自殺未遂をするという重いシーンを
 撮らせてもらい、今日はのほほんとしたシーンを
 撮ったんですが、それぞれで全然雰囲気が違うんですよね。
 これが佐々部組なのかと。
 監督の人徳のおかげなのか、
 まとまりのある良い空気ですね。」

としみじみ。

作品については

「うつ病というテーマを扱っている作品ですが、
 特別な話ではなく普通の物語だと思うんです。
 6割ぐらいの力でうまく人生やっていこうというのは
 リアルな夫婦の形だと思うし、
 うつと普通は何が違うんだろう、って
 思いながら演じてます。」

とコメントした。



大河ドラマ『篤姫』以来、
約3年ぶりに夫婦役を演じる宮崎と堺。

お互いの印象を聞かれると、宮崎は

「楽しみにしていたんですけど、良い意味で変わってないです。
 現場では
 『どうしてここは、こうなんだろう?』
 って演技についてずっと考えてる人です。」

と答えた。

堺は宮崎について変わった点を述べた。

「3年前は、待ち時間とかポツンと座ってるだけだったんです
 が、今回はずっと本を読んでいるんですよ。
 しかも毎日違う本を。
 僕も待ち時間は読書をするので、現場は役者ふたりが
 それぞれ本を読んでるという奇妙な感じになってます。」

佐々部監督は、本作を製作することになった経緯について、

「元々、友人に紹介してもらって本を読んだんです。
 そしたら周りにもうつ病で苦しんでる人がたくさんいて、
 日本が抱える問題の1つなんですよね。
 何としても自分でやりたいと思い、
 4年前からお願いしていた作品なので、
 うつと闘ってる人たちの応援になれば良いなと!」

と熱弁した。

また会場には、劇中で幹夫と晴子の家族の一員として登場する
イグアナの“イグ”も駆け付けた。

じっと動かないイグを見て、堺は
「スタートがかかると動き出すんですよ。
 助演男優賞とか取れると思います!」
と絶賛。

宮崎も
「良いパートナーです。」
と、その背中をなでていた。



うつ病という重くなりがちなテーマをユーモラスに描いた
本作は、原作が持つ独特の空気感を
『篤姫』でもベストパートナーぶりを見せつけた宮崎と堺が
どう演じるかが見ものだ。

公開は今秋とまだ先だが、今から楽しみでならない。

【Movie Walker】

『ツレがうつになりまして。』
宮崎あおい&堺 雅人共演、うつ病の夫との暮らしを綴った
実話エッセイを映画化。(公開日:2011年秋)


作品詳細はこちら
http://movie.walkerplus.com/mv47661/

ウォーカープラス 2011年01月26日(水)
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