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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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自殺と向き合う遺族(朝日新聞/岐阜) [2008年12月20日(Sat)]
2008(平成20)年12月20日(土)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>岐阜>08ぎふを振り返る

【08ぎふを振り返る】

(4)自殺と向き合う遺族
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000300812220001



夫が亡くなる30分前、女性に送ってきた最後の携帯メールは、
持ち場での事故を知らせる内容だった

「ねえ、ところで彼氏はいるの?」。
何度目かにおじゃました帰り際、女性(59)に声をかけられた。
場を和ませようという気遣いかと思ったが、続いた言葉は重かった。
「いつかあなたが結婚するなら、優しくなくてもいい。
心の強い人を選んで。不幸になってほしくないの。私みたいに」

岐阜市職員だった女性の夫(当時54)は、昨年11月の昼休み中、
勤め先の市役所8階から飛び降り、死亡した。
自宅に残されたパソコンからは、仕事上の問題点を独自に整理
しようとした形跡のほか、
「怒鳴られることの恐怖感からどんどん萎縮(い・しゅく)
していき自信を喪失していった」
「ここまでのことで限界が来た」
「これ以上自分を傷つけて何の得があるのか」
などとつづられた文書が見つかった。

夫を追いつめたのは、仕事上のストレスとパワーハラスメント
だったのではないか――。女性は今年5月、民間の労災にあたる
公務災害申請に踏み切った。

女性の探求は続いている。当時の様子を知る同僚ら20人以上
に会って話を聞き、夫を悩ませていた市の業務に関して
情報公開請求した。集めた黒塗りだらけの資料は段ボール1箱
を超えた。

夫が亡くなる直前の様子を聞き取るのは、死の場面を何度も
想像するつらい作業でもある。わざと笑顔を見せて話を聞いて
も、1人になると寂しさが押し寄せてくる。
夜の眠りは浅く、必ず2時間おきに目が覚めるという。
心に突き刺さった疑問への答えは、見つからないままなのだろう。

98年以降、全国で毎年3万人以上が自殺している。交通事故
死者の5倍以上だ。今年も硫化水素自殺が頻発した。
県警担当記者として、死に接する機会が多い中でも、特に自ら
命を絶つ事件には、やりきれなさばかりが残った。

自殺の動機は人間関係や病気などが複雑に絡み合い、ひとくくり
にはできない。しかし、残された家族が、
「自殺を止められなかった」
と自分を責めたり、だれにも悩みを話せず孤立したりしている
現状があると、県精神保健福祉センターは指摘する。

以前、他県で取材した「いのちの電話」相談員の女性の言葉が
忘れられない。

「どんなに心配になっても、電話の相手に会いに行くことは
許されない。だから電話を切ってから何日も、新聞を隅から
隅まで探して自殺の記事がないことを確認し、胸をなで下ろす
んです。きっと生きていてくれる。よかったって」

(上田 真由美)

■ 自殺の予防と遺族支援

県警が把握した昨年の県内での自殺者は518人。
今年は11月末までに443人で、このうち17人が
硫化水素自殺だった。親が子を巻き添えにした無理心中は
3件あり、6人が命を失った。

県は昨年8月に自殺総合対策協議会を設置。自殺について
理解を深め、地域で予防や遺族支援をするためのフォーラム
を開いたり、医療機関で働く人を対象に早期対応の中心と
なる人材養成講座を行ったりしている。
現在、県内に自死遺族の自助グループはなく、立ち上げ
準備段階だ。

2008年12月20日
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