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NPO法人宮崎自殺防止センター
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記者ノート2008 増える凶行 薄れる交流(読売新聞/千葉) [2008年12月26日(Fri)]
2008(平成20)年12月26日(金)
読売新聞
ホーム>地域>千葉>企画・連載

記者ノート2008 増える凶行 薄れる交流
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/feature/chiba1229610321639_02/news/20081225-OYT8T00810.htm



イラスト・川田あきひこ

柏市で6月、家族4人が殺害される事件が起きた。逮捕された
容疑者は世帯主の男。妻、息子、息子の妻、孫の4人を、
ハンマーで次々と襲ったとみられている。孫はまだ4歳だという。
あまりの凄惨(せいさん)さに戦慄(せんりつ)を覚えながら、
現場に走った。

周辺を取材すると、容疑者については、
「感情的になると抑えられないことがあった」
という一方で、
「家族で出かけるときは笑顔で、孫をかわいがる優しい
おじいちゃんだった」
との評判も聞かれた。

その落差の大きさに衝撃を受け、なぜ……という疑問が、
しばらく頭を離れなかった。

今年の春、新人記者として支局に配属され事件取材を担当する
ようになり、まず驚かされたのは、夫婦間、あるいは親子間など、
家族を傷つける悲惨な事件が、次から次へと起こることだった。

4月には炎上した車から女性の遺体が見つかり、後に夫が
傷害致死罪で起訴された。5月には95歳になる母親を息子が
絞殺し、自分も自殺を図ったとみられる事件も起きた。
息子の母親への献身ぶりは、近所でも評判だったという。

人の心のよりどころであるはずの「家族」がいま、危機に
さらされている。今年1〜11月に全国の警察が検挙した
殺人事件のうち、親族間で起きたものは511件で、
全体に占める割合は49・6%と、過去最高水準で推移
している。関係別内訳は、親子254件、配偶者182件、
兄弟姉妹35件――などとなっている。

事件によって浮かび上がってくる動機はさまざまだが、
取材を進めると、多くの場合、愛情が決して皆無だった
わけではないことがみえてくる。

なのになぜ、凶行が引き起こされてしまうのか。
ある警察署の幹部は
「聞き込みの時などに実感するが、今は自分のことしか
考えられない人が多い」
と表情を曇らせる。
「身近な人が何をしていても、気にしようとしない。
生活のスタイルが変わり、地域の連帯だけでなく、
家族間でさえも互いの関心が薄かったり、交流が欠けたり
しているのではないか」

もちろん、個々の家族が抱える事情は複雑で、一概には
言えないが、家族間の事件の増加には、そうした人間関係
の希薄化も関係しているように思える。

家族のありようは、社会状況を映し出す鏡でもある。
来年こそは、家族のいい笑顔にたくさん出会える、
明るい1年であるようにと、願わずにいられない。

(野崎達也)

(2008年12月26日 読売新聞)
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