自殺防止呼び掛け慈善ライブほか(中国新聞ほか)
[2008年12月04日(Thu)]
2008(平成20)年12月04日(木)
中国新聞
トップ>地域ニュース
自殺防止呼び掛け慈善ライブ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812040007.html
広島市東区出身で父を自殺で亡くした歌手
玉城ちはるさん(28)が7日午後6時、広島経済大(安佐南区)の
興動館内にあるカフェで、自殺防止を呼び掛ける
初の慈善ライブを開く。
収益金は、社会福祉法人「広島いのちの電話」(中区)に全額贈る。
父への愛惜を歌詞につづった「風になれば」や、
平和への願いを込めた「君が愛の種」などの自作曲を中心に、
約1時間のステージを繰り広げる。
父は1999年、誰にも理由を告げずに逝った。
「亡くなる前、夜中に1人で泣いている姿を見た。
精神的に不安定だったのだろう」
と玉城さん。当時
「もっと頑張って」
と父を励ました。その言葉を発した後悔は今も消えない。
玉城さんは今年に入り、自殺に失敗して再び、生きる決意を
する女性を描いた映画「天国はまだ遠く」が公開されることを知った。
「悲しむ人々を増やしたくない。自分にとっても経験を伝えることで、
苦しんできた罪悪感を乗り越えたい」。
隠してきた父の死を語る覚悟を決めた。
その一歩として、映画制作会社にライブの計画を申し込んだ。
映画が6日から広島バルト11(広島県府中町)で公開されるのに併せ、
初日午後1時から映画館でミニライブを開くことになった。
7日には独自に興動館(安佐南区)での慈善ライブを企画。
一般1500円、小―大学生1000円。
興動館内のHUE Cafe Time=電話082(832)2161。
【写真説明】慈善ライブで自殺防止を訴える玉城ちはるさん
2008/12/04
●
2008(平成20)年12月04日(木)
毎日新聞 西部夕刊
トップ>エンターテインメント>映画>映画の評
天国はまだ遠く お笑い芸人は侮れない
http://mainichi.jp/enta/cinema/review/news/20081204ddg041070010000c.html
森繁久彌や渥美清の例を出すまでもなく、コメディアンは
演技者として侮れない。
昔なら寄席や軽演劇、近年ならお笑いライブで、生の観客と
向き合ってきただけに揺るぎない雰囲気を持っている。
本作も、主役を演じるお笑い芸人、チュートリアルの
徳井義実のぶっきらぼうな存在感が映画の支えとなっている。
ヒロイン役の加藤ローサも美少女然としたルックスなのに
天然のおかしさがにじむ得難いキャラクターで、
2人の取り合わせの妙が見ものだ。
さらに脇役をチャンバラトリオの南方英二や漫才の宮川大助ら
吉本興業の芸人たちが固め、その存在感が作品の説得力を増している。
都会で仕事や恋に行き詰まったヒロインが自殺しようと
山奥の駅に降り立つ。宿泊した民宿の主(あるじ)が徳井。
何やら訳有りで商売っ気がない。
他に客のない宿で2人で過ごすうち、ヒロインは
元気を取り戻してゆく−−。
よくある癒やしと再生の物語だが、リリカルな作風の
長澤雅彦監督が持ち味を発揮し、丁寧に描写を紡いでゆくのが
心地よい。ロケ地は天橋立で有名な京都府宮津市。
美しい晩秋の山村の風景も観客の郷愁を誘う。
展開に大した起伏はなくとも、俳優にムードがあって
描写が繊細なら作品は成立する。
KBCシネマで13日公開。
【矢部明洋】
毎日新聞 2008年12月04日 西部夕刊
中国新聞
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自殺防止呼び掛け慈善ライブ
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812040007.html
広島市東区出身で父を自殺で亡くした歌手
玉城ちはるさん(28)が7日午後6時、広島経済大(安佐南区)の
興動館内にあるカフェで、自殺防止を呼び掛ける
初の慈善ライブを開く。
収益金は、社会福祉法人「広島いのちの電話」(中区)に全額贈る。
父への愛惜を歌詞につづった「風になれば」や、
平和への願いを込めた「君が愛の種」などの自作曲を中心に、
約1時間のステージを繰り広げる。
父は1999年、誰にも理由を告げずに逝った。
「亡くなる前、夜中に1人で泣いている姿を見た。
精神的に不安定だったのだろう」
と玉城さん。当時
「もっと頑張って」
と父を励ました。その言葉を発した後悔は今も消えない。
玉城さんは今年に入り、自殺に失敗して再び、生きる決意を
する女性を描いた映画「天国はまだ遠く」が公開されることを知った。
「悲しむ人々を増やしたくない。自分にとっても経験を伝えることで、
苦しんできた罪悪感を乗り越えたい」。
隠してきた父の死を語る覚悟を決めた。
その一歩として、映画制作会社にライブの計画を申し込んだ。
映画が6日から広島バルト11(広島県府中町)で公開されるのに併せ、
初日午後1時から映画館でミニライブを開くことになった。
7日には独自に興動館(安佐南区)での慈善ライブを企画。
一般1500円、小―大学生1000円。
興動館内のHUE Cafe Time=電話082(832)2161。
【写真説明】慈善ライブで自殺防止を訴える玉城ちはるさん
2008/12/04
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2008(平成20)年12月04日(木)
毎日新聞 西部夕刊
トップ>エンターテインメント>映画>映画の評
天国はまだ遠く お笑い芸人は侮れない
http://mainichi.jp/enta/cinema/review/news/20081204ddg041070010000c.html
森繁久彌や渥美清の例を出すまでもなく、コメディアンは
演技者として侮れない。
昔なら寄席や軽演劇、近年ならお笑いライブで、生の観客と
向き合ってきただけに揺るぎない雰囲気を持っている。
本作も、主役を演じるお笑い芸人、チュートリアルの
徳井義実のぶっきらぼうな存在感が映画の支えとなっている。
ヒロイン役の加藤ローサも美少女然としたルックスなのに
天然のおかしさがにじむ得難いキャラクターで、
2人の取り合わせの妙が見ものだ。
さらに脇役をチャンバラトリオの南方英二や漫才の宮川大助ら
吉本興業の芸人たちが固め、その存在感が作品の説得力を増している。
都会で仕事や恋に行き詰まったヒロインが自殺しようと
山奥の駅に降り立つ。宿泊した民宿の主(あるじ)が徳井。
何やら訳有りで商売っ気がない。
他に客のない宿で2人で過ごすうち、ヒロインは
元気を取り戻してゆく−−。
よくある癒やしと再生の物語だが、リリカルな作風の
長澤雅彦監督が持ち味を発揮し、丁寧に描写を紡いでゆくのが
心地よい。ロケ地は天橋立で有名な京都府宮津市。
美しい晩秋の山村の風景も観客の郷愁を誘う。
展開に大した起伏はなくとも、俳優にムードがあって
描写が繊細なら作品は成立する。
KBCシネマで13日公開。
【矢部明洋】
毎日新聞 2008年12月04日 西部夕刊