CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


<< 2014年07月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
最新記事
100歳の実父殺害 壮絶な介護実態(読売新聞、朝日新聞) [2008年12月02日(Tue)]
最近の地元のニュースでもっとも考えさせられた。
きわめて厳しく苛烈な話である。
この事件で幸せになった方はだれもいない。
世の中の不条理さと残酷さをあらためて感じさせられる。



検察側の言い分、弁護側の言い分、それぞれにうなづける。
裁判員制度が始まり、もしも自分が裁判員になったとしたら、
とことん悩み抜いても、なかなか結論が出そうにはない。

「独りで悩まないで」
「誰かに話してみませんか」
というキャンペーンが広く行われるようになり、たとえば、
宮崎県国保連事務局はいま、TVコマーシャルなども流している。

被告は周りに助けを求め、周りもそれに応えて、
介護施設の活用もすでに決まっていたという。

そうした中でのこのたびの悲劇。
被告本人はもとより、家族や介護関係スタッフ、行政関係者なども
忸怩たる思いを抱えておられると思う。

以下、引用

*******

2008(平成20)年12月02日(火)
読売新聞
ホーム>地域>宮崎

100歳の実父殺害 壮絶な介護実態
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20081201-OYT8T00907.htm

宮崎市の自宅で100歳の実父を殺害したとして
殺人罪に問われている同市吉村町、無職佐藤智子被告(71)
の初公判が1日、宮崎地裁(高原正良裁判長)であり、
佐藤被告は起訴事実を認めた。

検察側は冒頭陳述で、壮絶な介護の実態を明らかにしつつ、
懲役5年を求刑。弁護側は
「遺族に処罰を求める声はない。6000人近い嘆願書も
集まっている」
と執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。

起訴状によると、佐藤被告は昨年12月24日、
自宅で就寝中だった父の正行さんの腹や首などを包丁で刺し、
失血死させた。その後自殺を図り、帰宅した夫に見つかって
一命を取り留めた。

冒頭陳述などによると、佐藤被告は35年前から父の世話を
始めたが、父は10年ほど前から認知症の症状が出て、
叱責(しっせき)したり、つえを振りかぶったりするようになった。
叱責は毎日のように続き、被告は昨年4月、うつ病と診断された。

父は深夜に大声を出し続け、徘徊(はいかい)する行為や
部屋の窓ガラスの損壊も。実の娘を他人と思い込んで、
「取ったものを返せ」
とののしったこともあった。

1人で日常生活を送ることは困難になり、
自宅に客を招くことさえできなくなった。
家族で話し合い、同年12月25日に介護施設への入所を決めた。

ところが、24日午前、父は自宅を施設と誤解して
「施設には入らん。死んだ方がまし」
と激しく抵抗。被告は入所が無理と思い、自殺も考えたが、
「父親を残せば、夫や妹にも迷惑をかける」
と考えて無理心中を思い付いたという。

佐藤被告は別の時期にも自殺を考えたが、
踏みとどまっており、犯行後は夫に
「ごめん、死なせてちょうだい」
と語ったという。被告人質問で
「殺すしか手段はなかったのか」
と問われ、被告は消え入るような声で
「今考えてもよく分かりません」
と供述した。

検察側は論告で
「今後、被告のような家庭が急増すると予想されるが、
安易に寛大な刑は高齢者の命を軽んずる風潮につながりかねない。
負担を強いられたのは事実だが、動機は自己中心的」
と指摘した。

一方、弁護側は長年介護を続けた被告自身も病を患い、
無理心中を図った事情へ理解を求めた。
判決は26日に言い渡される。

(甲斐 智也)

(2008年12月02日 読売新聞)



2008(平成20)年12月02日(火)
朝日新聞
asahi.com>マイタウン>宮崎

父殺害に懲役5年求刑 介護貢献も指摘
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000812020004

昨年12月、宮崎市吉村町の自宅で介護疲れから、
父親(当時100)を殺害し無理心中を図ったとして、
殺人罪に問われた無職佐藤智子被告(71)の初公判が
1日、宮崎地裁であった。
佐藤被告は起訴事実を認め、即日結審。
検察側は
「生命を奪うことは正当化できない」
と断じつつ、被告の父親に対する
「介護での多大な貢献」
も指摘して、懲役5年を求刑した。

弁護側は
「父親への思いやりや愛情があればこその犯行」
として執行猶予を求めた。判決は12月26日。

起訴状などによると、佐藤被告は自宅で父親の身の回りの
世話をしていたが、10年ほど前から父親が認知症を患い、
毎日のように大声で悪口を言われ、昨春ごろからうつ病になった。

昨秋に介護施設に入れる話が持ち上がり、入所を嫌がっていた
父親も納得したが、昨年12月24日の朝、
「施設には絶対に入らん。死んだ方がましじゃ」
などと暴れた。

佐藤被告は一度はなだめて寝かしたが、
「おじいちゃん(父親)が、かわいそうになって」
と無理心中を決意。同日午後2時ごろ、寝ていた父親の首や腹
を包丁で刺して失血死させ、その後に自分の腹や首、手首も
切りつけて自殺を図ろうとしたとされる。

検察側は論告で、将来に来る超高齢化社会に言及し、
佐藤被告と同様の「老老介護」の家庭が急増すると指摘。
その上で、
「介護が発端となった殺人事件に対して緩やかな刑罰を下すのは、
高齢者の生命を軽んずる風潮につながりかねず、厳正な態度で
臨むべきだ」と主張した。

一方で弁護側は、うつ病で判断力が低下した被告の発作的な犯行
などと弁論し、
「介護によって肉体的、精神的に限界に達していた。
懸命な介護の末の悲劇だ」
と情状酌量を求めた。
佐藤被告の友人などから嘆願書が6000通近く届いていることも
明かした。

佐藤被告は被告人質問で
「(無理心中は)自分と父のことしか考えていなかった。
大変なことをしてしまったと、本当に申し訳なく思っています」
と、か細い声で話した。

2008年12月02日

*******

以上、引用終わり
コメント
プロフィール

黒水 宣行さんの画像
黒水 宣行
プロフィール
ブログ
リンク集
最新コメント
最新トラックバック