沈丁の初心貫く匂ひかな みつはしちかこが初句集(朝日新聞)
[2011年12月28日(Wed)]
2011(平成23)年12月28日(水)
朝日新聞
asahi.com>ニュース>文化>トピックス
沈丁の初心貫く匂ひかな みつはしちかこが初句集
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201112280326.html
朝日新聞日曜版で22年続いた『ハーイあっこです』
で知られる漫画家・みつはしちかこ(70)が、
初めての句集『野の花あかり』(深夜叢書社)を出した。
今年はデビュー作でライフワークとなった
『小さな恋のものがたり』が生まれて50年。
同じころに始めた俳句とも50年以上の付き合いだ。
「漫画は人を笑わせるという義務があるが、
俳句は心のままに作れる。
2つの表現方法があったから続いた。」
○
大好きな野の花や身近な自然を詠む。
遊びだから、
「句集を出すのは最初で最後。」
と恥ずかしがる。
息吸ひてはいてふくらむ芽吹山
沈丁(ぢんちやう)の初心貫く匂ひかな
「4コマ漫画と五七五のリズムは似ている。」
という。
俳句に季語があるように、漫画にも季節をとりいれた。
四季はめぐるが草花の様子は毎年違う。
丁寧な描写が、漫画に温かな笑いを生み出す。
高校時代に『婦人公論』の俳句欄に
「春風やわれにぶつかる子どもあり」
を初投句、中村汀女の選に入った。
叙情的に市井の生活を詠んだ安住敦を尊敬する。
今まで1人で作ってきたが、数年前から
本名の青木千禾子で朝日俳壇に投句する。
漫画家のみつはしちかこ
=12月15日(木)午後2時16分、杉並区高円寺北
○
この4年間にうつ病、夫の死、心臓病と辛いことが続いた。
漫画は描けなかったが、俳句は自然と生まれてきた。
病気も快復し、気分も新たに
今年1月に70歳の誕生日を迎えた。
○
東日本大震災が起こり、何も手につかなくなった。
津波に遭遇した読者の手紙を読み、
極限の中でも生に感謝する気持ちに感動した。
助かりし生命まず火を熾(おこ)しけり
悲しみに寄り添ふさくら咲きにけり
「変わらない日常を描き続けることが、
被災者の励みになるなら。」
と、漫画も再開、11月に
『小さな恋のものがたり』42巻を出版した。
自らも悲しみの心を抱きながら前へ進む。
もうすぐ春、再生に期待を寄せる。
(宇佐美貴子)
〈みつはしちかこさんの句集『野の花あかり』を検索〉
http://search.rakuten.co.jp/search/mall?sitem=%E9%87%8E%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%82%E3%81%8B%E3%82%8A&g=200162&myButton.x=32&myButton.y=11&v=3&s=1&oid=018&p=1&min=&max=&sf=0&st=A&nitem=%E4%B8%AD%E5%8F%A4
朝日新聞 2011年12月28日(水)14時46分
朝日新聞
asahi.com>ニュース>文化>トピックス
沈丁の初心貫く匂ひかな みつはしちかこが初句集
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201112280326.html
朝日新聞日曜版で22年続いた『ハーイあっこです』
で知られる漫画家・みつはしちかこ(70)が、
初めての句集『野の花あかり』(深夜叢書社)を出した。
今年はデビュー作でライフワークとなった
『小さな恋のものがたり』が生まれて50年。
同じころに始めた俳句とも50年以上の付き合いだ。
「漫画は人を笑わせるという義務があるが、
俳句は心のままに作れる。
2つの表現方法があったから続いた。」
○
大好きな野の花や身近な自然を詠む。
遊びだから、
「句集を出すのは最初で最後。」
と恥ずかしがる。
息吸ひてはいてふくらむ芽吹山
沈丁(ぢんちやう)の初心貫く匂ひかな
「4コマ漫画と五七五のリズムは似ている。」
という。
俳句に季語があるように、漫画にも季節をとりいれた。
四季はめぐるが草花の様子は毎年違う。
丁寧な描写が、漫画に温かな笑いを生み出す。
高校時代に『婦人公論』の俳句欄に
「春風やわれにぶつかる子どもあり」
を初投句、中村汀女の選に入った。
叙情的に市井の生活を詠んだ安住敦を尊敬する。
今まで1人で作ってきたが、数年前から
本名の青木千禾子で朝日俳壇に投句する。
漫画家のみつはしちかこ
=12月15日(木)午後2時16分、杉並区高円寺北
○

この4年間にうつ病、夫の死、心臓病と辛いことが続いた。
漫画は描けなかったが、俳句は自然と生まれてきた。
病気も快復し、気分も新たに
今年1月に70歳の誕生日を迎えた。
○
東日本大震災が起こり、何も手につかなくなった。
津波に遭遇した読者の手紙を読み、
極限の中でも生に感謝する気持ちに感動した。
助かりし生命まず火を熾(おこ)しけり
悲しみに寄り添ふさくら咲きにけり
「変わらない日常を描き続けることが、
被災者の励みになるなら。」
と、漫画も再開、11月に
『小さな恋のものがたり』42巻を出版した。
自らも悲しみの心を抱きながら前へ進む。
もうすぐ春、再生に期待を寄せる。
(宇佐美貴子)
〈みつはしちかこさんの句集『野の花あかり』を検索〉
http://search.rakuten.co.jp/search/mall?sitem=%E9%87%8E%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%81%82%E3%81%8B%E3%82%8A&g=200162&myButton.x=32&myButton.y=11&v=3&s=1&oid=018&p=1&min=&max=&sf=0&st=A&nitem=%E4%B8%AD%E5%8F%A4
朝日新聞 2011年12月28日(水)14時46分



