宮崎県精神保健福祉大会:共生できる地域を−−宮崎市/宮崎 等(宮崎日日新聞、毎日新聞)
[2011年11月18日(Fri)]
2011(平成23)年11月18日(金)
宮崎日日新聞
ホーム>くろしお>2011年11月18日(金)
うつ病
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=42080&catid=14&blogid=5
兆候はあった。だからある日突然というわけではないが、
出社時間になっても足が向かない。何事に対しても無気力だ。
たくさん調味料を入れても、料理の味が分からない。
宮崎市で上映していた映画『ツレがうつになりまして』
を見た。
堺雅人さんが演じる几帳面(きちょうめん)な
サラリーマンがうつ病にかかり、漫画家の妻と
病気に立ち向かう。
過酷な体験を基にした物語だが、ことさら深刻に描かず、
夫婦愛や周囲の対応などを絡めて軽妙に描く。
○
うつ病の基本的な知識や対応を学ぶ上でも啓発された。
うつに対する一般の理解度は必ずしも高くない。
まず病気と認識している人がどれほどいるだろう。
うつなどの精神疾患はがん、脳卒中、心臓病、糖尿病と並ぶ
「5大疾病」とされる。
厚労省が7月にそう位置付けた背景には、
糖尿病やがんよりも患者が大幅に上回るが、
諸外国に比べて精神医療が遅れているためだ。
自殺やうつによる社会的損失は計り知れない。
今後は重点対策を行う方針だが、認知度を高め、
社会全体の協力を得るのが課題だ。
○
先週あった宮崎県精神保健福祉大会で、
心の病を抱えた患者の幻覚を疑似体験する装置を試した。
リストラされた独身男性の設定。
喫茶店で、マスターと客の会話が自分の悪口に聞こえる。
精神は疲弊する一方だが、周囲には分かりにくい。
有効な治療法や薬の開発が進んでいる。
自治体などの相談機関ももっと利用されていい。
映画ではうつの原因を詮索するよりも
「うつである意味を一緒に考えたい。」
という前向きなメッセージがあった。
患者が1人で背負うのは重すぎる。
宮崎日日新聞 2011年11月18日(金)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年11月09日(水)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>宮崎
宮崎県精神保健福祉大会:
共生できる地域を−−宮崎市/宮崎
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111109ddlk45100600000c.html
第51回宮崎県精神保健福祉大会(宮崎県、
宮崎県精神保健福祉連絡協議会、
宮崎県精神科病院協会、宮崎市主催)が
11月8日(火)、宮崎市の市民文化ホールで開かれた。
「確かめよう絆! 仲間と家族と地域と」
をテーマに、精神障害者が共生できる
地域のあり方について考えた。
○
10代のころから統合失調症を抱える女性が
体験談を披露。
北海道にある共同生活施設で仲間と一緒に
病気と向き合い、元気を取り戻したことを説明し
「真っ暗闇で死ぬことしかできないと思っていたが、
病気になって友達も増え、働けるようになった。
病気の自分も好きになれた。」
と前向きな気持ちを語った。
○
続くパネルディスカッションでは、障害者を雇用する
延岡市の和菓子屋「虎屋」の上田耕市社長が
「一緒に働くことで気持ちが優しくなる。
彼らができなかったことは仕事の改善点に結びつき、
結局一般社員のためになる。」
と語った。
○
会場では、統合失調症の幻覚症状を仮想体験するコーナーも。
精神保健福祉士の黒田訓孝さん(41)は
「患者さんから幻聴があると聞いても想像するしか
なかったが、突然話している人の表情が悪意のあるように
見えたりして、日々のしんどさを垣間見た。
常に考えながら接したい。」
と話していた。
【百武信幸】
毎日新聞 地方版 2011年11月09日(水)
宮崎日日新聞
ホーム>くろしお>2011年11月18日(金)
うつ病
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=42080&catid=14&blogid=5
兆候はあった。だからある日突然というわけではないが、
出社時間になっても足が向かない。何事に対しても無気力だ。
たくさん調味料を入れても、料理の味が分からない。
宮崎市で上映していた映画『ツレがうつになりまして』
を見た。
堺雅人さんが演じる几帳面(きちょうめん)な
サラリーマンがうつ病にかかり、漫画家の妻と
病気に立ち向かう。
過酷な体験を基にした物語だが、ことさら深刻に描かず、
夫婦愛や周囲の対応などを絡めて軽妙に描く。
○
うつ病の基本的な知識や対応を学ぶ上でも啓発された。
うつに対する一般の理解度は必ずしも高くない。
まず病気と認識している人がどれほどいるだろう。
うつなどの精神疾患はがん、脳卒中、心臓病、糖尿病と並ぶ
「5大疾病」とされる。
厚労省が7月にそう位置付けた背景には、
糖尿病やがんよりも患者が大幅に上回るが、
諸外国に比べて精神医療が遅れているためだ。
自殺やうつによる社会的損失は計り知れない。
今後は重点対策を行う方針だが、認知度を高め、
社会全体の協力を得るのが課題だ。
○
先週あった宮崎県精神保健福祉大会で、
心の病を抱えた患者の幻覚を疑似体験する装置を試した。
リストラされた独身男性の設定。
喫茶店で、マスターと客の会話が自分の悪口に聞こえる。
精神は疲弊する一方だが、周囲には分かりにくい。
有効な治療法や薬の開発が進んでいる。
自治体などの相談機関ももっと利用されていい。
映画ではうつの原因を詮索するよりも
「うつである意味を一緒に考えたい。」
という前向きなメッセージがあった。
患者が1人で背負うのは重すぎる。
宮崎日日新聞 2011年11月18日(金)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年11月09日(水)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>宮崎
宮崎県精神保健福祉大会:
共生できる地域を−−宮崎市/宮崎
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20111109ddlk45100600000c.html
第51回宮崎県精神保健福祉大会(宮崎県、
宮崎県精神保健福祉連絡協議会、
宮崎県精神科病院協会、宮崎市主催)が
11月8日(火)、宮崎市の市民文化ホールで開かれた。
「確かめよう絆! 仲間と家族と地域と」
をテーマに、精神障害者が共生できる
地域のあり方について考えた。
○
10代のころから統合失調症を抱える女性が
体験談を披露。
北海道にある共同生活施設で仲間と一緒に
病気と向き合い、元気を取り戻したことを説明し
「真っ暗闇で死ぬことしかできないと思っていたが、
病気になって友達も増え、働けるようになった。
病気の自分も好きになれた。」
と前向きな気持ちを語った。
○
続くパネルディスカッションでは、障害者を雇用する
延岡市の和菓子屋「虎屋」の上田耕市社長が
「一緒に働くことで気持ちが優しくなる。
彼らができなかったことは仕事の改善点に結びつき、
結局一般社員のためになる。」
と語った。
○
会場では、統合失調症の幻覚症状を仮想体験するコーナーも。
精神保健福祉士の黒田訓孝さん(41)は
「患者さんから幻聴があると聞いても想像するしか
なかったが、突然話している人の表情が悪意のあるように
見えたりして、日々のしんどさを垣間見た。
常に考えながら接したい。」
と話していた。
【百武信幸】
毎日新聞 地方版 2011年11月09日(水)