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世界仏教徒会議日本大会:終末期医療や自殺防止へ 貢献策、熱い議論(毎日新聞) [2008年11月27日(Thu)]
仏教については、ほとんど知らないことばかりだった。
じつは「仏教的な考え方」に対して違和感を感じることは、
この国の文化のせいか、わりと少なかったような気がする。

「世界仏教徒会議」なる存在を、生まれて初めて知った。
グローバリゼーションを仏教の観点から考えるのは、
とてもおもしろい。

仏教に限らずいろんな宗教家の方々がこぞって叡知を出し合い、
自死対策問題や環境問題などのさまざまな社会的課題、
地球的課題を考えるリーダーとなってくださったら、
きっと世の中は大きく変わるだろう。

世界中でテロや地域紛争、国家間の戦争が絶えない中で、
ちょっと明るい希望を持たせてくれるニュースだった (^_^)

*******

2008(平成20)年11月27日(月)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>ニュースセレクト>話題

世界仏教徒会議日本大会:終末期医療や自殺防止へ 貢献策、熱い議論
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081127ddm013040145000c.html

◇ 瞑想でケア、精神的安定に…実践例
「仏教者の社会問題解決への貢献」
をテーマに、各国の僧侶や仏教徒が集まる
「第24回世界仏教徒会議日本大会」
が今月、東京・浅草で開かれた。日本での開催は30年ぶり。
世界的に進む経済のグローバル化や各国で切実な問題になっている
終末期医療、相次ぐ自殺防止に仏教がどう役立てるのかなどについて、
熱心な議論が交わされた。
【中村美奈子】

● 23カ国から600人
14〜17日に開かれた会議にはアジアを中心に23カ国から
約600人が参加した。
15日は最初に映画「幸せの経済学」を上映。
世界規模で進行するグローバル経済が各国の人々の物欲をかき立て、
民族文化を解体し、米国型のライフスタイルが浸透する状況に
警鐘を鳴らす映画だ。

上映後の討論では、グローバル経済の弊害について、
仏教による打開策を議論した。
映画の製作者で、スウェーデンの言語人類学者の
ヘレナ・ノルバーグ・ホッジさんは
「現代人がコミュニティーや自然界と深くつながることが
解決への道。それは仏教の(万物が上下の別なくつながっている
という)『縁起』の思想の実践そのものだ。
食と農業を核に顔の見えるローカル(地域)経済への
方向転換が必要」
と指摘した。

次に、仏教に基づいたスリランカの農村開発運動の創始者で、
マグサイサイ賞などを受賞しているA・T・アリヤラトネさんが
「仏教で最も大事な縁起の思想を基に、草の根の活動を
つなぎ合わせることが重要」
と述べた。

米国の仏教学者で環境問題活動家のジョアンナ・メーシーさんは
「所有意識が苦痛を招く。物事に執着しない仏教の教えに返り、
いのちを支える革命を」
と訴えた。

● 7分野でシンポ

続くシンポジウムでは、環境など7分野に分かれて実践例を報告した。
行き過ぎた延命治療や尊厳死が大きな課題となっている終末期医療
では、医療現場に仏教を取り入れることで、患者も医療者も精神的な
安定を得ている例が発表された。

米の禅僧で文化人類学者のジョーン・ハリファクスさんは、
ニューメキシコ州サンタフェで、94年から取り組んでいる
瞑想(めいそう)に基づくケアを紹介した。
医師、看護師、ソーシャルワーカーに瞑想を教える背景として、
女性医師の自殺率は一般女性の2倍という米国のデータに触れ、
「延命措置や患者の死によって、医師は力不足だったと悩む。
医師も自らのケアが大事だ。瞑想により、患者に共感しながらも
相手の苦しみを抱え込まず、燃え尽きず、うつ病にもならなくて済む」
と報告した。

台湾の国立大学病院の緩和ケア病棟の医師、チェンアン・ヤオさんは
月1回、病院付きの僧侶が患者を回り、痛みの克服について
聞く様子を紹介。
「亡くなると、仏壇のある病院内の部屋で僧侶が家族の前で読経する」
と話した。

宗教家と医療従事者のネットワーク作りに取り組む
タイのスカトー僧院長、パイサン・ウィサロさんは僧侶の心構えを指摘。
「説教や判断をするのではなく、大きな心で患者の話を聞くこと。
心配事を聞き、解消できれば患者は死の準備をする」
と語った。

日本同様、中国やタイでも増加中の自殺のシンポでは、
自殺志願者に電話や対面での相談に応じている僧侶の篠原鋭一さん
や、ネット相談やオフ会を行う僧侶の根本紹徹(じょうてつ)さんが
活動を報告。
タイのマヒドン大医学部副学部長のウドンシル・スリセンナムさんは、
6泊7日の合宿で瞑想を体験し、仏教を教える医学部の精神科医の
プログラムを紹介。
臨床面だけでは見えてこない患者の内面に目が向き、
うつ病治療に効果が上がっていると報告した。

毎日新聞 2008年11月27日 東京朝刊

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以上、引用終わり
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