「茶飲み場」交流拠点に たかはるハートムも設置 等(宮崎日日、西日本、毎日/宮崎)
[2011年09月20日(Tue)]
2011(平成23)年09月20日(火)
宮崎日日新聞 第18面(すーぱーワイド)
トップ>地域ニュース>児湯
「茶飲み場」交流拠点に たかはるハートムも設置
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=40853&blogid=2
高原町西麓のNPO法人・たかはるハートム
(谷山天一代表、15人)は、事務所内に
地域住民の交流スペース「茶飲み場」を開設した。
住民同士が絆を深め、触れ合うことで
心を癒やしてもらう狙いで、同ハートムメンバーは
「気軽に訪れてほしい。」
と呼び掛けている。
日、祝日以外はメンバーが常駐し、開放する。
【写真】多くの町民が訪れるたかはるハートムの茶飲み場
○
同ハートムは昨年4月に発足し、
心の相談室を設けるなど自殺対策に務めている。
小林市内でこばやしハートムなどがオープンさせた
茶飲み場が好評なことなどから、
高原町にも幅広い町民が訪れ、
会話できる場所を提供しようと開いた。
16畳ほどのスペースに机と椅子が並べてあり、
お茶のサービスなどもある。
利用は無料で、午前10時から午後3時まで。
オープンは9月12日(月)。
週1度、押し花や絵手紙教室もあり、
多くの町民が交流を楽しんでいるという。
高原町西麓、無職 郡山登喜子さん(63)は
「最近、家にいる時間が多くなっていた。
こういう場所があってうれしい。」
と喜んでいる。
谷山代表は
「気軽に足を運んで雑談しに来てほしい。
喫茶店のマスターみたいに対応できれば。」
と話している。
問い合わせは、たかはるハートム
電話 0986(42)3811。
宮崎日日新聞 2011年09月20日(火)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年09月10日(土)
西日本新聞
トップ>九州>宮崎
「自殺思いとどまって」 小林、高原の市民団体
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/262599
西日本新聞 2011年09月10日(土)00時50分
9月10日(土)は「世界自殺予防デー」。
同時に国の「自殺予防週間」も始まる。
全国の自殺者数は1998年以降、
毎年3万人を超えており、大きな社会問題となっている。
宮崎県も昨年、自殺率(10万人当たりの自殺者数)が
27.1と全国6番目に高かった。
宮崎県小林市と高原町では、
民間の力で自殺防止を目指す
「1日30人と話そう会」(30人会)が活動を続ける。
代表の谷山天一(ひろかず)さん(37)
=NPO法人たかはるハートム代表=
は、自身も自死遺族として
自殺問題と向き合ってきた。
谷山天一代表
○
「こんにちは。」
「お元気ですか。」
「今日は何の用で?」
谷山さんの本職は高原町職員。
1階玄関の正面に位置するまちづくり推進課から、
役場を訪れる人にひっきりなしに声をかける。
「30人会」の活動の基本は、
文字通り1日30人への声かけ。
会員約40人で
1日1,200人と言葉を交わすことになる。
会の発足は3年前。
宮崎県内で最も自殺率が高い西諸地区で
市民有志がフォーラムを開いた。
テーマは「生きやすいまちづくり」。
当時は「自殺」という言葉を使うことさえ
抵抗感があったという。
ところが参加者の多くが身内を自殺で亡くしていた。
「地域での孤立を防ぐことで、
少しでも自殺者を減らせないか。」
思いが膨らんだ。
名前の由来は、スペインのことわざ
「1日150人と話そう。」
150人は多すぎるからと、30人を目標にした。
会にはこれまで
「自殺を考えていたところ、
偶然声をかけられ思いとどまった。」
との声が数件寄せられている。
谷山さん自身、自殺を考えていた後輩と電話で話し、
自殺を思いとどまらせることができたという。
■ ■
谷山さんの父親は、谷山さんが10歳のとき、
36歳で自殺した。その年齢がずっと気になっていた。
「いつか自分も自殺するのではないか。」
との不安を抱きながら生きてきたが、
自分は得意な水泳を通じて多くの人とつながり、
生きてきたことに気付いた。
「人とのつながりがあれば
多くの人は生きられるのでは。」
と感じている。
会は月1回、「こばやしハートム」と「たかはるハートム」の
集会所で、誰でも参加できる定例会を開いている。
参加費は100円。
また、機会あるごとに手芸やそば打ちなど
趣味仲間が集まれるような催しも企画している。
9月12日(月)には、
高原町の高原駐在所横に「茶飲み場」
=0984(42)3811=がオープンする。
日曜を除く午前10時−午後3時、
会員が常駐して、気軽に来られる
「おしゃべりの場」にする。
○
自死遺族の気持ちを伝える活動にも取り組む谷山さんは
「自殺対策に特効薬はない。」
と痛感している。
それでも
「一言の声かけをきっかけに、
1人でも自殺を思いとどまってくれるのでは。」
と信じ、地道な活動を続ける。
▼宮崎県の自殺率
自殺者数は2007年の394人(自殺率34.6)をピークに
年々減少しており、昨年は307人だが、
秋田や青森、岩手など東北各県に次いで多い。
旧小林市は09年、自殺率55.3と
同年の宮崎県平均29.8を大幅に上回った。
宮崎県精神保健福祉センターは
月曜から金曜の午前9時−午後7時、
こころの電話を受け付けている。
0985(32)5566。
西日本新聞朝刊 2011年09月10日(土)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年09月05日(月)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>宮崎
支局長からの手紙:1日30人と話す/宮崎
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20110905ddlk45070340000c.html
宮崎市の宮崎県立図書館で「自殺予防週間」
(9月10日(金)から9月16日(金)まで)
に合わせて開催されているパネル展をのぞいた。
9月3日(土)の宮崎面の記事でも紹介したが、
「1日30人と話そう会」の取り組みに目を引かれた。
○
昨春、赴任して意外に感じたのが、
宮崎県内の自殺者の多さだった。
宮崎県外者が勝手に描く
「明るく、のんびりした県民像」に合わない気がした。
しかし、厚生労働省の人口動態統計によると、
宮崎県内の自殺者は07年の394人をピークに
2010年は307人。
人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は27.1で、
秋田、岩手、青森、新潟、山梨に次いで
全国6位の高さだ。
「話そう会」を、NPO法人「たかはるハートム」とともに
運営している「こばやしハートム」の代表理事、
尾崎幸広さん(61)に話を聞いた。
○
会ができたのは3年前。宮崎県内で最も自殺率が高い
西諸地区の実態を知り、自殺防止に向けて
「少しでも生きやすい地域づくりを」
と話し合う中で生まれた。
文字通り、会員が1日30人を目標に話をする活動で、
近所や職場、通勤や散歩の途中など
あらゆる機会に他人に声をかける。
始めて間もない頃、尾崎さんはこんな経験をした。
自宅前の道路に、旅行者風の年配の夫妻が座り込んでいた。
疲れたようすに「家で休んだら。」と招き入れ、
雨が降り出したため2人を泊めた。
約2カ月後、夫妻から手紙が来た。
そこには、経営する会社の金を持ち逃げされ、
あの時、死に場所を探していたと記されていた。
そこに声をかけられ
「こんなに親切にしてくれる人もいる。
もう一度、頑張ってみよう。」
と夫妻で話したという。
○
人が生きるうえで、人との触れ合いがいかに大切か。
尾崎さんらは
「話がしたくても、しゃべるところがないのが問題。」
と、小林市に誰でも自由に集まれる場所
「茶飲ん場」をつくり、活動を続けている。
「声をかけること」の意味を信じて。
<宮崎支局長・池田 亨>
毎日新聞 地方版 2011年09月05日(月)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年09月04日(日)
宮崎日日新聞
ホーム>くろしお
1日30人と話そう
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=40529&catid=14&blogid=5
昨日、何人と直接話をしただろう。
まず家族、職場の同僚、訪ねてきた人とも喫茶店で会話した。
店員さん、ごみ出しであいさつした近所の人も…。
どうにか2けたはいくか。
「30人会」という会が西諸地区にある。
正式には「1日30人と話そう会」。会員は約30人いる。
飲み物など持ち寄って月1回の定例会や文化活動を行っている
という。
名の通り、各人が1日30人に声をかけるのが目標。
会話は脳を活性化させる大事なトレーニングだ。
社会と接点を保ち、地域のコミュニケーションを築くことが
生きがいにもなる。
自殺予防週間(9月10日(土)から16日(金)まで)
を前に宮崎県立図書館で始まったパネル展で
会の取り組みを知ったが、声をかける目的は
自分のためだけではなく地域全体にあった。
○
全国の自殺率の統計で例年上位にある本県だが、
中でも西諸地区は高い。
生きやすい地域とは何かを考え、
「とりあえず多くの人に声をかける」
シンプルな運動を民間で始めたそうだ。
「1日150人と話そう。」という
スペインのことわざに倣い、30人を目標にした。
「自殺を考えていたところに偶然声をかけられ、
我(われ)に返って思いとどまった。」
という事例がいくつか寄せられ、会では効果を実感しつつある。
同時に
「声をかけていれば救えていたのでは。」
と悔やまれる身近な自殺に気づくようになった。
○
見回して、全く会話の圏外にいる人がいないだろうか。
話しかけにくい雰囲気を自ら作っているにしても、
内心はふれ合いを求めているのかもしれない。
おせっかいのそしり覚悟で踏み出してみよう。
話さなかった後悔をするよりましだ。
宮崎日日新聞 2011年09月04日(日)
宮崎日日新聞 第18面(すーぱーワイド)
トップ>地域ニュース>児湯
「茶飲み場」交流拠点に たかはるハートムも設置
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=40853&blogid=2
高原町西麓のNPO法人・たかはるハートム
(谷山天一代表、15人)は、事務所内に
地域住民の交流スペース「茶飲み場」を開設した。
住民同士が絆を深め、触れ合うことで
心を癒やしてもらう狙いで、同ハートムメンバーは
「気軽に訪れてほしい。」
と呼び掛けている。
日、祝日以外はメンバーが常駐し、開放する。
【写真】多くの町民が訪れるたかはるハートムの茶飲み場
○
同ハートムは昨年4月に発足し、
心の相談室を設けるなど自殺対策に務めている。
小林市内でこばやしハートムなどがオープンさせた
茶飲み場が好評なことなどから、
高原町にも幅広い町民が訪れ、
会話できる場所を提供しようと開いた。
16畳ほどのスペースに机と椅子が並べてあり、
お茶のサービスなどもある。
利用は無料で、午前10時から午後3時まで。
オープンは9月12日(月)。
週1度、押し花や絵手紙教室もあり、
多くの町民が交流を楽しんでいるという。
高原町西麓、無職 郡山登喜子さん(63)は
「最近、家にいる時間が多くなっていた。
こういう場所があってうれしい。」
と喜んでいる。
谷山代表は
「気軽に足を運んで雑談しに来てほしい。
喫茶店のマスターみたいに対応できれば。」
と話している。
問い合わせは、たかはるハートム
電話 0986(42)3811。
宮崎日日新聞 2011年09月20日(火)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年09月10日(土)
西日本新聞
トップ>九州>宮崎
「自殺思いとどまって」 小林、高原の市民団体
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/262599
西日本新聞 2011年09月10日(土)00時50分
9月10日(土)は「世界自殺予防デー」。
同時に国の「自殺予防週間」も始まる。
全国の自殺者数は1998年以降、
毎年3万人を超えており、大きな社会問題となっている。
宮崎県も昨年、自殺率(10万人当たりの自殺者数)が
27.1と全国6番目に高かった。
宮崎県小林市と高原町では、
民間の力で自殺防止を目指す
「1日30人と話そう会」(30人会)が活動を続ける。
代表の谷山天一(ひろかず)さん(37)
=NPO法人たかはるハートム代表=
は、自身も自死遺族として
自殺問題と向き合ってきた。
谷山天一代表
○
「こんにちは。」
「お元気ですか。」
「今日は何の用で?」
谷山さんの本職は高原町職員。
1階玄関の正面に位置するまちづくり推進課から、
役場を訪れる人にひっきりなしに声をかける。
「30人会」の活動の基本は、
文字通り1日30人への声かけ。
会員約40人で
1日1,200人と言葉を交わすことになる。
会の発足は3年前。
宮崎県内で最も自殺率が高い西諸地区で
市民有志がフォーラムを開いた。
テーマは「生きやすいまちづくり」。
当時は「自殺」という言葉を使うことさえ
抵抗感があったという。
ところが参加者の多くが身内を自殺で亡くしていた。
「地域での孤立を防ぐことで、
少しでも自殺者を減らせないか。」
思いが膨らんだ。
名前の由来は、スペインのことわざ
「1日150人と話そう。」
150人は多すぎるからと、30人を目標にした。
会にはこれまで
「自殺を考えていたところ、
偶然声をかけられ思いとどまった。」
との声が数件寄せられている。
谷山さん自身、自殺を考えていた後輩と電話で話し、
自殺を思いとどまらせることができたという。
■ ■
谷山さんの父親は、谷山さんが10歳のとき、
36歳で自殺した。その年齢がずっと気になっていた。
「いつか自分も自殺するのではないか。」
との不安を抱きながら生きてきたが、
自分は得意な水泳を通じて多くの人とつながり、
生きてきたことに気付いた。
「人とのつながりがあれば
多くの人は生きられるのでは。」
と感じている。
会は月1回、「こばやしハートム」と「たかはるハートム」の
集会所で、誰でも参加できる定例会を開いている。
参加費は100円。
また、機会あるごとに手芸やそば打ちなど
趣味仲間が集まれるような催しも企画している。
9月12日(月)には、
高原町の高原駐在所横に「茶飲み場」
=0984(42)3811=がオープンする。
日曜を除く午前10時−午後3時、
会員が常駐して、気軽に来られる
「おしゃべりの場」にする。
○
自死遺族の気持ちを伝える活動にも取り組む谷山さんは
「自殺対策に特効薬はない。」
と痛感している。
それでも
「一言の声かけをきっかけに、
1人でも自殺を思いとどまってくれるのでは。」
と信じ、地道な活動を続ける。
▼宮崎県の自殺率
自殺者数は2007年の394人(自殺率34.6)をピークに
年々減少しており、昨年は307人だが、
秋田や青森、岩手など東北各県に次いで多い。
旧小林市は09年、自殺率55.3と
同年の宮崎県平均29.8を大幅に上回った。
宮崎県精神保健福祉センターは
月曜から金曜の午前9時−午後7時、
こころの電話を受け付けている。
0985(32)5566。
西日本新聞朝刊 2011年09月10日(土)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年09月05日(月)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>宮崎
支局長からの手紙:1日30人と話す/宮崎
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20110905ddlk45070340000c.html
宮崎市の宮崎県立図書館で「自殺予防週間」
(9月10日(金)から9月16日(金)まで)
に合わせて開催されているパネル展をのぞいた。
9月3日(土)の宮崎面の記事でも紹介したが、
「1日30人と話そう会」の取り組みに目を引かれた。
○
昨春、赴任して意外に感じたのが、
宮崎県内の自殺者の多さだった。
宮崎県外者が勝手に描く
「明るく、のんびりした県民像」に合わない気がした。
しかし、厚生労働省の人口動態統計によると、
宮崎県内の自殺者は07年の394人をピークに
2010年は307人。
人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は27.1で、
秋田、岩手、青森、新潟、山梨に次いで
全国6位の高さだ。
「話そう会」を、NPO法人「たかはるハートム」とともに
運営している「こばやしハートム」の代表理事、
尾崎幸広さん(61)に話を聞いた。
○
会ができたのは3年前。宮崎県内で最も自殺率が高い
西諸地区の実態を知り、自殺防止に向けて
「少しでも生きやすい地域づくりを」
と話し合う中で生まれた。
文字通り、会員が1日30人を目標に話をする活動で、
近所や職場、通勤や散歩の途中など
あらゆる機会に他人に声をかける。
始めて間もない頃、尾崎さんはこんな経験をした。
自宅前の道路に、旅行者風の年配の夫妻が座り込んでいた。
疲れたようすに「家で休んだら。」と招き入れ、
雨が降り出したため2人を泊めた。
約2カ月後、夫妻から手紙が来た。
そこには、経営する会社の金を持ち逃げされ、
あの時、死に場所を探していたと記されていた。
そこに声をかけられ
「こんなに親切にしてくれる人もいる。
もう一度、頑張ってみよう。」
と夫妻で話したという。
○
人が生きるうえで、人との触れ合いがいかに大切か。
尾崎さんらは
「話がしたくても、しゃべるところがないのが問題。」
と、小林市に誰でも自由に集まれる場所
「茶飲ん場」をつくり、活動を続けている。
「声をかけること」の意味を信じて。
<宮崎支局長・池田 亨>
毎日新聞 地方版 2011年09月05日(月)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年09月04日(日)
宮崎日日新聞
ホーム>くろしお
1日30人と話そう
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=40529&catid=14&blogid=5
昨日、何人と直接話をしただろう。
まず家族、職場の同僚、訪ねてきた人とも喫茶店で会話した。
店員さん、ごみ出しであいさつした近所の人も…。
どうにか2けたはいくか。
「30人会」という会が西諸地区にある。
正式には「1日30人と話そう会」。会員は約30人いる。
飲み物など持ち寄って月1回の定例会や文化活動を行っている
という。
名の通り、各人が1日30人に声をかけるのが目標。
会話は脳を活性化させる大事なトレーニングだ。
社会と接点を保ち、地域のコミュニケーションを築くことが
生きがいにもなる。
自殺予防週間(9月10日(土)から16日(金)まで)
を前に宮崎県立図書館で始まったパネル展で
会の取り組みを知ったが、声をかける目的は
自分のためだけではなく地域全体にあった。
○
全国の自殺率の統計で例年上位にある本県だが、
中でも西諸地区は高い。
生きやすい地域とは何かを考え、
「とりあえず多くの人に声をかける」
シンプルな運動を民間で始めたそうだ。
「1日150人と話そう。」という
スペインのことわざに倣い、30人を目標にした。
「自殺を考えていたところに偶然声をかけられ、
我(われ)に返って思いとどまった。」
という事例がいくつか寄せられ、会では効果を実感しつつある。
同時に
「声をかけていれば救えていたのでは。」
と悔やまれる身近な自殺に気づくようになった。
○
見回して、全く会話の圏外にいる人がいないだろうか。
話しかけにくい雰囲気を自ら作っているにしても、
内心はふれ合いを求めているのかもしれない。
おせっかいのそしり覚悟で踏み出してみよう。
話さなかった後悔をするよりましだ。
宮崎日日新聞 2011年09月04日(日)