被災者の80%近く心身不調 等(NHKオンライン)
[2011年05月11日(Wed)]
2011(平成23)年05月11日(水)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>暮らし・文化
被災者の80%近く心身不調
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/k10015829191000.html
震災後、被災者の80%近くが
眠れなかったり疲れやすくなったりといった
体や心の不調を感じていることが、
NHKが行ったアンケートで分かりました。
先の見通しが立たないことへのストレスを訴える人が多く、
専門家は
「過去の災害より、早い段階で
心理的な不安が高まっているとみられる。」
と話しています。
●
東日本大震災から5月11日で2か月になるのに合わせ、
NHKは、被害が特に大きかった
岩手、宮城、福島の各県で被災した17歳から88歳の
合わせて435人に聞き取りでアンケートを行いました。
この中で、震災後の体や心の状態について尋ねたところ、
全体の77%の人が何らかの不調を感じていると答えました。
具体的な症状を複数回答で尋ねたところ、
「よく眠れない」と答えた人が44%で最も多く、次いで
「ささいな音や揺れに反応する」が33%、
「疲れやすく体がだるい」が31%などとなりました。
仕事や住まいの見通しが立たないことへの
不安やストレスを訴える人が多く、
宮城県気仙沼市の避難所で暮らす62歳の男性は
「住宅など将来のことを考えると憂うつになる。」
として、不眠や頭痛などの症状があるとしています。
一方、不調がやわらぐのはどんなときか尋ねたところ、
「家族や友人と話をしたとき」が最も多く35%でしたが、
「やわらぐことはない」と答えた人も17%で
2番目に多くなりました。
また、原発事故の影響などで
福島県から県外に避難している人では、不調を訴えた人が
83%と、ほかの地域よりも多く、5人に1人は不調が
「やわらぐことはない」と答えています。
●
災害心理学が専門で東京女子大学名誉教授の
広瀬弘忠さんは
「今回は地震、津波、原発事故という
3つの災害が重なるこれまでに経験したことのない事態
となり、過去の災害よりも早い段階で
心理的な不安が高まっているとみられる。
被災者どうしが体験や将来を語り合うとともに、
医師など専門家によるケアも必要だ。」
と話しています。
NHKオンライン 2011年05月11日(水)19時33分
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年05月11日(水)
NHKオンライン
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被災者 不自由な暮らし続く
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/k10015808761000.html
東日本大震災から11日で2か月になるのに合わせ、
NHKは、被災者400人余りを対象に
アンケートを行いました。
避難所生活の疲れなどから津波で壊れた自宅などに
戻った人たちの多くがいまだに
「風呂に入れない。」
といった問題を訴えていて、どこに暮らしても
不自由な生活を余儀なくされていることが
浮き彫りとなっています。
●
震災後、避難所で生活する人は一時、45万人を超えました
が、長引く集団生活の疲れや避難所の統廃合などで
別の場所に移る人が相次ぎ、今はおよそ12万人に
減っています。
このためNHKは、震災の被害が特に大きかった
岩手・宮城・福島の各県で被災した人のうち、
避難所以外で暮らす136人を含む、
合わせて435人に聞き取りでアンケートを行いました。
今の生活で困っていることを複数回答でたずねたところ、
避難所で暮らしている人は
「プライバシーが保てない。」
が最も多く、38%を占めました。
これに対し、津波で壊れたままの自宅に戻って
生活している人では
「風呂に入れない。」と
「ライフラインが復旧しない。」
がいずれも32%で最も多く、
親戚の家やアパートなどで暮らしている人は
「必要な情報が得られない。」
が34%で最も多くなりました。
父親が避難所生活を嫌がったため自宅で暮らしているという
岩手県陸前高田市の48歳の女性は
「水・電気がいまだに通らず、風呂は自衛隊のサービスで
4、5日に1回しか入れない。」
と訴えています。
また親戚の家に身を寄せている宮城県南三陸町の
57歳の女性は
「避難所ではないので役場の情報が入らない。」
としています。
震災から2か月がたち、被災者の生活環境が多様化するなか、
どこに暮らしても依然として不自由な生活を
余儀なくされていることが浮き彫りとなっています。
NHKオンライン 2011年05月11日(水)05時11分
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年05月11日(水)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>社会
安置所 家族らの手がかり捜す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/k10015822131000.html
震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の隣にある、
住田町の遺体の安置所では、震災から2か月となる
5月11日も、行方が分からない家族などの
手がかりを捜す人たちが訪れています。
○
岩手県住田町の遺体の安置所では、5月11日も午前中から、
行方が分からない家族や親類の手がかりを
捜そうという人たちが訪れています。
この施設には現在60人ほどが安置されているということで、
訪れた人たちは、棺の上に置かれた衣服の特徴などを
まとめた資料を確認していました。
夫を捜すため毎日通い続けているという
菅野エリカさん(39)は
「この2か月はとても長くて、
夫が本当にいないのか、現実感がありません。
どこかで生きていればという希望を持ちながら、
子ども3人と帰りを待っています。」
と涙を浮かべて話していました。
娘の夫を捜しに訪れた村上新一さん(61)は
「どれだけの時間が過ぎても、行方が分かるまでは
心に区切りをつけることができません。」
と話していました。
NHKオンライン 2011年05月11日(水)15時54分
NHKオンライン
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被災者の80%近く心身不調
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/k10015829191000.html
震災後、被災者の80%近くが
眠れなかったり疲れやすくなったりといった
体や心の不調を感じていることが、
NHKが行ったアンケートで分かりました。
先の見通しが立たないことへのストレスを訴える人が多く、
専門家は
「過去の災害より、早い段階で
心理的な不安が高まっているとみられる。」
と話しています。
●
東日本大震災から5月11日で2か月になるのに合わせ、
NHKは、被害が特に大きかった
岩手、宮城、福島の各県で被災した17歳から88歳の
合わせて435人に聞き取りでアンケートを行いました。
この中で、震災後の体や心の状態について尋ねたところ、
全体の77%の人が何らかの不調を感じていると答えました。
具体的な症状を複数回答で尋ねたところ、
「よく眠れない」と答えた人が44%で最も多く、次いで
「ささいな音や揺れに反応する」が33%、
「疲れやすく体がだるい」が31%などとなりました。
仕事や住まいの見通しが立たないことへの
不安やストレスを訴える人が多く、
宮城県気仙沼市の避難所で暮らす62歳の男性は
「住宅など将来のことを考えると憂うつになる。」
として、不眠や頭痛などの症状があるとしています。
一方、不調がやわらぐのはどんなときか尋ねたところ、
「家族や友人と話をしたとき」が最も多く35%でしたが、
「やわらぐことはない」と答えた人も17%で
2番目に多くなりました。
また、原発事故の影響などで
福島県から県外に避難している人では、不調を訴えた人が
83%と、ほかの地域よりも多く、5人に1人は不調が
「やわらぐことはない」と答えています。
●
災害心理学が専門で東京女子大学名誉教授の
広瀬弘忠さんは
「今回は地震、津波、原発事故という
3つの災害が重なるこれまでに経験したことのない事態
となり、過去の災害よりも早い段階で
心理的な不安が高まっているとみられる。
被災者どうしが体験や将来を語り合うとともに、
医師など専門家によるケアも必要だ。」
と話しています。
NHKオンライン 2011年05月11日(水)19時33分
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年05月11日(水)
NHKオンライン
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被災者 不自由な暮らし続く
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/k10015808761000.html
東日本大震災から11日で2か月になるのに合わせ、
NHKは、被災者400人余りを対象に
アンケートを行いました。
避難所生活の疲れなどから津波で壊れた自宅などに
戻った人たちの多くがいまだに
「風呂に入れない。」
といった問題を訴えていて、どこに暮らしても
不自由な生活を余儀なくされていることが
浮き彫りとなっています。
●
震災後、避難所で生活する人は一時、45万人を超えました
が、長引く集団生活の疲れや避難所の統廃合などで
別の場所に移る人が相次ぎ、今はおよそ12万人に
減っています。
このためNHKは、震災の被害が特に大きかった
岩手・宮城・福島の各県で被災した人のうち、
避難所以外で暮らす136人を含む、
合わせて435人に聞き取りでアンケートを行いました。
今の生活で困っていることを複数回答でたずねたところ、
避難所で暮らしている人は
「プライバシーが保てない。」
が最も多く、38%を占めました。
これに対し、津波で壊れたままの自宅に戻って
生活している人では
「風呂に入れない。」と
「ライフラインが復旧しない。」
がいずれも32%で最も多く、
親戚の家やアパートなどで暮らしている人は
「必要な情報が得られない。」
が34%で最も多くなりました。
父親が避難所生活を嫌がったため自宅で暮らしているという
岩手県陸前高田市の48歳の女性は
「水・電気がいまだに通らず、風呂は自衛隊のサービスで
4、5日に1回しか入れない。」
と訴えています。
また親戚の家に身を寄せている宮城県南三陸町の
57歳の女性は
「避難所ではないので役場の情報が入らない。」
としています。
震災から2か月がたち、被災者の生活環境が多様化するなか、
どこに暮らしても依然として不自由な生活を
余儀なくされていることが浮き彫りとなっています。
NHKオンライン 2011年05月11日(水)05時11分
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年05月11日(水)
NHKオンライン
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安置所 家族らの手がかり捜す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110511/k10015822131000.html
震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の隣にある、
住田町の遺体の安置所では、震災から2か月となる
5月11日も、行方が分からない家族などの
手がかりを捜す人たちが訪れています。
○
岩手県住田町の遺体の安置所では、5月11日も午前中から、
行方が分からない家族や親類の手がかりを
捜そうという人たちが訪れています。
この施設には現在60人ほどが安置されているということで、
訪れた人たちは、棺の上に置かれた衣服の特徴などを
まとめた資料を確認していました。
夫を捜すため毎日通い続けているという
菅野エリカさん(39)は
「この2か月はとても長くて、
夫が本当にいないのか、現実感がありません。
どこかで生きていればという希望を持ちながら、
子ども3人と帰りを待っています。」
と涙を浮かべて話していました。
娘の夫を捜しに訪れた村上新一さん(61)は
「どれだけの時間が過ぎても、行方が分かるまでは
心に区切りをつけることができません。」
と話していました。
NHKオンライン 2011年05月11日(水)15時54分