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【時事公論】災害と心のケア(NHKオンライン) [2011年03月28日(Mon)]
2011(平成23)年03月28日(月)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>時事公論>解説委員室ブログ
>2011年03月28日 (月)

【時論公論】
「災害と心のケア」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/76425.html

(リード)
東北関東大震災と、それにつづく
福島第一原子力発電所の事故による災害では、
かつてない規模で、家屋が損壊し、ご家族が犠牲となり、
避難に伴う苦しい生活が続いています。

被災した方々は、衣食住の生活だけでなく、
心の面でも大きな痛手を被り、その援助をしようと、
被災地では多数の「心のケアチーム」が活動を始めています。

1人ひとりが本来もっている、心の回復への力を信じ、
現在の危機を乗り越えていただきたいと
願わずにはいられません。

【1:被災した方々の心の変化】

(1)今回、東北関東大震災で、被災した方々のなかには、
当初、恐怖の体験のために、茫然自失の状態になった方が
おられるかもしれませんが、

(2)各地で、被災者が災害の経験を共有し、
強い連帯感で結ばれ、助け合いながら
がれきや、残骸を片付けるようになっています。

(3)今後、復旧に入る時期になると、
被災者の忍耐が限界に達して、
不満や怒りがでてくることがあるかもしれません。

(4)しかし、復興がすすむにつれ、
被災した方々が生活再建へと心を向けるようになり、
心の痛手も徐々に回復へと変化していくことが期待されます。



こうした変化は、私が、阪神淡路大震災で
被災した方々の話をきいて、実際に経験したことです。

東北関東大震災の被害はさらに甚大で、困難を伴うかも
しれませんが、心の面でも、復興を目指していただきたい、
そのためにどのような援助が必要かを考えたいと思います。

【2:災害時の心身の反応】

東北関東大震災で被災し、避難所にいる方の多くが、
「寝付きが悪くなり、ようやく寝付いても
 夜中に何度も目覚めてしまう。」
と訴えています。

災害直後には、ごらんのように不眠を含め
様々な心身の反応が起こることがあります。



●頭痛、めまいなどがとれない
●寝付きが悪く、途中で目が覚める
●食欲が落ちる
●災害に関連した不快な夢をみる
●集中力が低下してくる
●物音などちょっとした刺激にびくっとする
●イライラして怒りっぽくなる
●涙がとまらない
●強い不安や心配、恐れの気持ちがわく、

などです。

こうした心の変化は、ひどいショックを受けたときに、
誰にでも起こりうる正常な反応です。

被災した方は、ご自身の回復力と、
家族や友人などの身近な人の援助によって、
およそ、1ヶ月以内で回復していくことが多いことを、
理解していただきたいと思います。

被災された方は、自分の気持ちを他人に話しかけても
わかってくれないという心境になるかもしれませんが、
信頼できる人に話を聞いてもらうことは、
心を軽くするのに役立ちます。

症状がなかなか良くならないときには、
避難所の保健師や医師に相談していただきたいと思います。

【3:心的外傷後ストレス障害】

被災した方は、時がたってもその体験が過去のものと
なっていかずに、心やからだの不調が長引くことがあります。

(1)災害の苦痛な記憶が繰り返しよみがえる、「再体験症状」。
(2)災害の体験に関して考えたりするのを極力避けようとする
   「回避・麻痺症状」。
(3)物音などの刺激に敏感になる「過覚醒症状」

などが1ヶ月以上長引く場合には、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ばれる心の状態
である可能性があります。



今回の震災では、多くの被災者が、
生命の危険にさらされ、悲惨な光景を目撃し、
家族を失うなどの、心の痛手を体験しています。
心的外傷後ストレス障害にならないような対応が
大事だと思います。

こうした障害が特に心配される場合、
支援者は具体的にどのようなことをしたらいいのでしょうか。

支援する側が、普通に行っている援助活動を丁寧に行うことが、
実は最善の方法だということを知っていただきたいと思います。

それによって「安全」「安心」「安眠」を
できるだけ早く実現することです。

「安全」とは、余震などの災害の危険が及ばない
ような場所に身を置くことです。

「安心」とは、食べ物や水、衣類、燃料の確保、
けがや慢性病の治療や、精神面でのケアなど、
被災している方が、最も心配していることを解決することです。

「安眠」できるような環境も必要です。



【4:支援者の対応】

現在、身体のけがや病気に対応する医療チームに加えて、
心のケアにあたる医師、保健師などのチームが、
全国から被災地を訪れ活動しています。

心のケアチームは、被災した方々が相談にくるのを
待つのではなく、支援者の側から被災した方のところに
訪ねていくことが多いと思います。

被災した方のそばに寄り添い、話に耳を傾け、
援助する活動をしています。

健康上のことや、食事など身の回りで心配なこと、
不安な気持ちなどがあれば相談し、解決を助けてもらう
ことができます。

災害の体験で、被災者の方から話したいと思うことが
あれば、きいてもらうこともできます。

特に今回の震災では、犠牲者のご遺族、
安否不明の方のご家族、保護者のいない子どもたちについて、
支援者による見守りが大切になっています。

ひどい不眠が続いている、強い緊張と興奮がとれない、
などの場合は、早く医師や保健師に相談することも必要です。
  
【5:原子力災害と心のケア】

今回の災害では、原子力災害に遭遇した
被災者の心のケアも切実な課題となっています。

福島第一原子力発電所の事故で、
避難指示や屋内退避の対象となった住民は、
福島県内で合わせて21万人から22万人に上り、

「いつまでこの状況が続くのかわからない。
 放射能の影響がどのようなものかわからないので怖い。」
という不安を訴えています。

放射性物質は、五感で感じることができず、
被害の程度など、災害による影響がわかりにくいため、
原子力施設の周辺住民の不安が強く、
心理面からも支えることが必要です。

(1)まず第一に必要なのは、
福島第一原子力発電所の事故で、外部に出た
放射性物質についての正確な情報の公開です。

国の原子力安全委員会は、今月23日になって、
ようやく放射性物質の拡散を予測した地図を公表しました。

また、国や自治体は、各都道府県別に、
大気中の放射線量や、土壌、農作物や水道水で検出した
放射性物質の量を公表しています。

(2)政府が
「直ちに健康への影響を及ぼす数値ではない。」
と繰り返すだけでは、住民の不安は解決しません。

住民1人ひとりによって、どこでどれくらいの期間過ごしたか、
あるいは年齢によって放射線の影響は異なります。

文部科学省や、放射線医学総合研究所は、
放射線の影響について、電話による相談窓口を設けていますが、
今後は、各自治体や保健所が相談窓口を設け、
今後数年にわたって、住民の個別の相談に応じる体制を
整備すべきだと思います。

(3)その際、乳児や胎児はとくに放射線の影響を受けやすい
ことが知られています。子どもを持つ女性、
妊娠した女性の不安に対して丁寧に対応しなければなりません。

(4)相談では、個別のリスクを評価し、不安に対応するため
に、放射線防護の専門家、医師・保健師、精神保健の専門家
などが連携して対応する体制が必要になります。



【6:支援者自身の心のケア】

地震・津波、原子力発電所の災害現場では、
多数の行政担当者、医療従事者、防災業務関係者が、
被災者への支援、防災業務にあたっています。

災害時、支援者は一般の住民よりも、悲惨な場面に遭遇する
機会がさらに多く、強い心理的なストレスにさらされています。

災害の直後には不眠不休で援助活動にあたることが
できるとしても、そうした業務が中長期にわたる場合は、
疲労が蓄積し、いわゆる「燃え尽き」症候群
の発生も考えられます。

支援者自身が心身のチェックをすることと、
上司が適切な業務ローテーションを組むことも
見逃すことができない課題です。

【7:まとめ】

被災した方々も、支援する人も、

「自分は孤立していない。
 援助のネットワークによって見守られている。」

と信じられるということが、
災害時の心のケアで最も大切なことだと思います。

参考
1.災害時の「こころのケア」の手引き(東京都)
2.災害時地域精神保健医療活動ガイドライン
3.国立精神・神経医療研究センター
  東北地方太平洋沖地震メンタルヘルス情報サイト

(南 直樹 解説委員)

投 稿 者:南 直樹
投稿時間:2011年03月28日(月)23時58分

NHKオンライン 2011年03月28日(月)
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