“心の危機” 被災者を救え(クローズアップ現代|NHK)
[2011年03月31日(Thu)]
2011(平成23)年03月31日(木)
NHKオンライン
トップ>ドキュメンタリー/教養>
クローズアップ現代>2011年03月31日(木)放送
【NHK総合テレビ】20:00〜20:43
“心の危機” 被災者を救え(NO. 3,024)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3024
長引く避難生活のストレスと親族を亡くした悲しみ。
そして、離れない大津波への恐怖心…。
東北関東大震災をかろうじて生き延びた人々が
今、新たな危機に直面している。
阪神大震災以降、研究が進んできた「災害時の心のケア」。
専門家は、地震から半月が過ぎた今こそ、
対策が必要だと訴えている。
災害当時の興奮状態から現実に帰った被災者は、
被災時の恐怖や将来への不安に襲われるという。
避難の時間のほとんどない地震とは違い、
今回の大津波では、避難行動によって生死が分かれた。
「助けられたのに…。」
「1人で逃げたことを後悔している。」
今回の災害、生き残った人たちに特徴的なのが、
自責の言葉だ。
番組では、動き出した専門家のカウンセリングに同行。
被災者の心の傷の手当てにはどのような取り組みが
必要なのか考える。
【出演者】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学)

○
出演者の発言(詳細)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3024
【スタジオ1】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●被災者がかられる自責の念について
>>こういう反応は、こういう体験をした方すべての方が、
こういう反応、心と体の変化をお持ちなんですね。
この津波被害の1つの大切な、大きなポイントは、
やはりその自責感です。
自分が助けてあげることができなかったという、
自分を責め続ける気持ち、これをなんとか和らげて、
払拭する、お手伝いをしてあげることが必要なんですね。
その点、桑山先生、本当によくおやりになっていますよね。
そういうふうに思わなくていいんだよというふうに
おっしゃられて、そして、それを1回じゃなくて
継続してお会いになられてるじゃないですか。
2回目には少し安心できてきましたと。
だから本当によく、関わっておられます。
ですから、みんなが当然、抱える反応なんですね。
それに対して、こういう反応には、こういうふうに
対処したらいいというのはある程度、分かってきてるんです。
2番目の30代の女性の方は、夜、悪夢を見ますよね。
昼思い出すのが、フラッシュバックというふうに
いわれているんですけれども、突然思い出して、
まるでそのときのことのように感じる。
子どもの場合は、津波ごっことか、地震遊び、
そういったものが1つのグループなんですけどね。
そういうときにじゃあ、どんなふうに関わればいいか
という知恵を、いわゆる身近な人がみんな持てば、
これに対してうまく収めることができるんですね。
だから、怖いことを思い出したときに、
恐らくもうこのことを考えないようにしようって、
一生懸命思うんですけれども、
これは消し去ることができない記憶なんですよ。
○
だから、今は例えば仕事だとか、勉強だっていうふうに、
そのことを少しコントロールすることも大事ですけれども、
そのことに向き合うこと、フラッシュバックがやって来たら、
怖いことを思い出したときに、それから悪夢を見たときに、
そのことに向き合うことのほうが
早く反応が小さくなっていくんです。
ですから、桑山先生が、そうやって
しっかり30代の女性の怖い夢をきちっとお聞きになっている、
これがセルフケアの力、反応を収めていく力になる
と思いますね。
●心の傷と時間の経過の関係
>>これは非常にシンプルな図なんですけれども、
縦軸は心の傷で、心と体の変化です。
さっきの悪夢とか、そういったようなことですね。
人はその反応を収めていく自己回復力というんですけれども、
そういう力を持っています。
それぞれの反応に適切に対応すれば
多くの方が収めていくことができます。
しかしながら、その反応がずっと続いて日常生活が遮られる。
学校に行けないとか、仕事ができないとか、
そういったような状態になると、
それをストレス障害っていうんですけれども、
こういうふうに持続する1つの要因が、
さっきの自責感情なんです。
○
だから、その自責感情を和らげる試みを、
いろんな関わりで行う必要があります。
今、桑山先生がおやりになった方法、
それから、グループで、折々に安心な人間関係の中で、
折々に、その気持ちを開いて、分かち合うということも
1つの方法ですよね。
-----------------------------
【電話中継】高橋亨平さん(内科・産婦人科医/南相馬市)
●南相馬市の患者さんの状態は
>>津波のときは、津波事故のときは、
みんなお互いに待合室で、助かった、会えた、
そういう喜びで沸き上がっていたんですけれども、
今現在の外来見てると、誰も話をしないんですよね。
みんな黙りこくなって誰に何も言うこともなく、
じっとこらえてるっていうか、本当に胸が痛いというか、
もう本当、患者さん帰るときなんか、
肩、後ろ姿の肩を見ると分かるんですがね、
本当にその重さが分かるというか。

この地域の場合は、津波の災害、地震、津波の災害だけ
でなくて、もちろん、ほかと同じように、
親を亡くした、親族を亡くした、あるいは遺体との面識、
あるいは葬儀、火葬、
それから避難をするべきか、しないべきか、在宅の選択、
短期間にいろんなことが一気に起こってしまったんで、
みんな選択肢がないというか、
何をどうあれしたらいいのかというのが分からなくなって、
それである日突然、町が消滅したんですよね。
○
流通が全部ストップしたために、ガソリンがない、
店に行ってみたら店は全部空っぽだった。
そういう中で、人々はこれはこの町では
生きていけないなっていう恐怖を感じたと思うんですよね。
それで今、一番先に表れたのが、大病院、
そういう所に行った患者さんたちが食材が一切なくなって、
薬も入ってこない、何も入ってこない状態になったものだから、
パニックになって、そういうところの搬送で、
先生方、あるいは職員の方々、ものすごい苦労したんですね。
それが終わって、そういう時期をなんとか乗り越えても、
やはりずっと、流通がストップしたままで、
何を頼んでもどこも持って来てくれないんですね。
陸の孤島というか、もうここには寄り付かない人ばかりで、
もういかにもここに入ることが危険で、
それでここからでるひとが汚染されていて、
そういう扱いをする、露骨に受けるというか、
そういう中でみんな一生懸命必死になって、
頑張ってきたと思うんですね。
それで、NHKでもちらっと私の姿を見た人たちが、
ああ、先生がいるならっていって戻ってきてくれたり、
そういうのがやっぱりものすごい心のケアになったかな
と思うんですよね。
○
外来見てても、本当にまあ、みんな黙ってるんですね。
みんないろんな問題を抱えながら、黙ってるっていうか。
そして、そのときに、そのスイッチを入れると、
もうバーストっていうか、爆発したみたいに泣き出してくる
というか、それ、フラッシュバックなんでしょうね。
それを聞いてあげながら。それからまた、
もう、先生いてくれてよかったって言って、
泣きついてくる患者さんとかね、本当にそれぞれ、
これはもう、単純な災害ではないっていうか、
みんなが経験したことのない、
ものすごい大きな問題を抱えているというか、
ですから、これは人類の史上に残る、すごい災害で、
それを受けた人たちは今まで経験したことのない
いろんなことを味わっているわけですよね。
ですから、それに対する心のケアも単純なものではなくて、
さまざまなケア、まず一番最初はやはり
フェイス・トゥ・フェイス、顔と顔を付き合わせた、
情報の交換、そういったところから入っていくのが
一番かなと思いますね。
-----------------------------
【スタジオ1つづき】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●南相馬市の状況について
>>今回の災害、これですよね、もう1つは。
原発の不安ですよね。今、もうまさに風評被害を、
住民たちは受けていますよね。
だから正しい情報をきちっと送って、
これはこういう行為は人を傷つけるんだということを
共有する必要がありますね。
新型インフルエンザのときもそうだったんですね。
だから、放射能についてのきちんとした知識を
本当、周知する必要があります。
きょう、福島の臨床心理士のグループと
電話で話したんですけれども、自分たちが
不安を抱えたままだと、被災者に関われないということで、
まず原子力、原発の知識をきちんと学んで、
被災者に関わりだしてるということを聞いています。
【スタジオ2】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●自治体職員の状況は
>>お医者さんがとてもいいイメージをお伝えされたので、
休息室で20分でもいいから、お互いの体をほぐし、
リラクゼーション、そういうことをやって、
そこで体を休めて、そしてまた戦うぞと、
そういう、休むことと戦うことを切り分けて
前に進んでいかないと本当にもたないと思いますね。
休むというよりも、心を休めないんですよ、
だから体をほぐして、体を楽にする、
そういう取り組みを、スペースで10人でもグループ作って、
おやりになることは、私はこの事態を乗り切る
1つのヒントになるかなと思いますけどね。
【スタジオ3】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●住民同士の支えあいについて
>>この人だったら、このつらいことを話してもいいんだな
というふうに思える、そういう場とか空間を、
いかに作っていくかということだと思いますね。
そこにやはり
いろんな立場の心のケアの専門家が見守ってあげる。
そういう体制を今から作っていくということが
とても大事になるんだなというふうに
今のビデオを見て思いましたね。
世間話がいいんですよ。
津波のときどうだった? っていきなり聞いちゃうとか、
津波の絵を無理に描かせるとか、
そういうことは回復を遅らせるんですね。
だから、報道関係者の方も、子どもが元気そうだから
そのことを聞いていいと思わないで、
それが1つの反応だということを学んで、
すべての国民が、そういうことの知識を得て
身近な人が適切にかかわっていく、
そういうような仕組みを作っていく必要があろうかと思います。
●ボランティアの役割は
>>市民ボランティアの方は、生活支援に全力を挙げる
ということを基本にされたらいいと思います。
だから物資を運ぶとか、後片づけを手伝うとか。
そういうことがとてもありがたがられます。被災者の方から。
お話をお聞きしましょうということは、
それは安心できる関係性の中で
初めて吐露できたり、思いが語れるということを
きちんと知っておくということが大事になります。
じゃないと二次被害を与えることになりますからね。
NHKオンライン 2011年03月31日(土)
NHKオンライン
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クローズアップ現代>2011年03月31日(木)放送
【NHK総合テレビ】20:00〜20:43
“心の危機” 被災者を救え(NO. 3,024)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3024
長引く避難生活のストレスと親族を亡くした悲しみ。
そして、離れない大津波への恐怖心…。
東北関東大震災をかろうじて生き延びた人々が
今、新たな危機に直面している。
阪神大震災以降、研究が進んできた「災害時の心のケア」。
専門家は、地震から半月が過ぎた今こそ、
対策が必要だと訴えている。
災害当時の興奮状態から現実に帰った被災者は、
被災時の恐怖や将来への不安に襲われるという。
避難の時間のほとんどない地震とは違い、
今回の大津波では、避難行動によって生死が分かれた。
「助けられたのに…。」
「1人で逃げたことを後悔している。」
今回の災害、生き残った人たちに特徴的なのが、
自責の言葉だ。
番組では、動き出した専門家のカウンセリングに同行。
被災者の心の傷の手当てにはどのような取り組みが
必要なのか考える。
【出演者】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学)

○
出演者の発言(詳細)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3024
【スタジオ1】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●被災者がかられる自責の念について
>>こういう反応は、こういう体験をした方すべての方が、
こういう反応、心と体の変化をお持ちなんですね。
この津波被害の1つの大切な、大きなポイントは、
やはりその自責感です。
自分が助けてあげることができなかったという、
自分を責め続ける気持ち、これをなんとか和らげて、
払拭する、お手伝いをしてあげることが必要なんですね。
その点、桑山先生、本当によくおやりになっていますよね。
そういうふうに思わなくていいんだよというふうに
おっしゃられて、そして、それを1回じゃなくて
継続してお会いになられてるじゃないですか。
2回目には少し安心できてきましたと。
だから本当によく、関わっておられます。
ですから、みんなが当然、抱える反応なんですね。
それに対して、こういう反応には、こういうふうに
対処したらいいというのはある程度、分かってきてるんです。
2番目の30代の女性の方は、夜、悪夢を見ますよね。
昼思い出すのが、フラッシュバックというふうに
いわれているんですけれども、突然思い出して、
まるでそのときのことのように感じる。
子どもの場合は、津波ごっことか、地震遊び、
そういったものが1つのグループなんですけどね。
そういうときにじゃあ、どんなふうに関わればいいか
という知恵を、いわゆる身近な人がみんな持てば、
これに対してうまく収めることができるんですね。
だから、怖いことを思い出したときに、
恐らくもうこのことを考えないようにしようって、
一生懸命思うんですけれども、
これは消し去ることができない記憶なんですよ。
○
だから、今は例えば仕事だとか、勉強だっていうふうに、
そのことを少しコントロールすることも大事ですけれども、
そのことに向き合うこと、フラッシュバックがやって来たら、
怖いことを思い出したときに、それから悪夢を見たときに、
そのことに向き合うことのほうが
早く反応が小さくなっていくんです。
ですから、桑山先生が、そうやって
しっかり30代の女性の怖い夢をきちっとお聞きになっている、
これがセルフケアの力、反応を収めていく力になる
と思いますね。
●心の傷と時間の経過の関係
>>これは非常にシンプルな図なんですけれども、
縦軸は心の傷で、心と体の変化です。
さっきの悪夢とか、そういったようなことですね。
人はその反応を収めていく自己回復力というんですけれども、
そういう力を持っています。
それぞれの反応に適切に対応すれば
多くの方が収めていくことができます。
しかしながら、その反応がずっと続いて日常生活が遮られる。
学校に行けないとか、仕事ができないとか、
そういったような状態になると、
それをストレス障害っていうんですけれども、
こういうふうに持続する1つの要因が、
さっきの自責感情なんです。
○
だから、その自責感情を和らげる試みを、
いろんな関わりで行う必要があります。
今、桑山先生がおやりになった方法、
それから、グループで、折々に安心な人間関係の中で、
折々に、その気持ちを開いて、分かち合うということも
1つの方法ですよね。
-----------------------------
【電話中継】高橋亨平さん(内科・産婦人科医/南相馬市)
●南相馬市の患者さんの状態は
>>津波のときは、津波事故のときは、
みんなお互いに待合室で、助かった、会えた、
そういう喜びで沸き上がっていたんですけれども、
今現在の外来見てると、誰も話をしないんですよね。
みんな黙りこくなって誰に何も言うこともなく、
じっとこらえてるっていうか、本当に胸が痛いというか、
もう本当、患者さん帰るときなんか、
肩、後ろ姿の肩を見ると分かるんですがね、
本当にその重さが分かるというか。

この地域の場合は、津波の災害、地震、津波の災害だけ
でなくて、もちろん、ほかと同じように、
親を亡くした、親族を亡くした、あるいは遺体との面識、
あるいは葬儀、火葬、
それから避難をするべきか、しないべきか、在宅の選択、
短期間にいろんなことが一気に起こってしまったんで、
みんな選択肢がないというか、
何をどうあれしたらいいのかというのが分からなくなって、
それである日突然、町が消滅したんですよね。
○
流通が全部ストップしたために、ガソリンがない、
店に行ってみたら店は全部空っぽだった。
そういう中で、人々はこれはこの町では
生きていけないなっていう恐怖を感じたと思うんですよね。
それで今、一番先に表れたのが、大病院、
そういう所に行った患者さんたちが食材が一切なくなって、
薬も入ってこない、何も入ってこない状態になったものだから、
パニックになって、そういうところの搬送で、
先生方、あるいは職員の方々、ものすごい苦労したんですね。
それが終わって、そういう時期をなんとか乗り越えても、
やはりずっと、流通がストップしたままで、
何を頼んでもどこも持って来てくれないんですね。
陸の孤島というか、もうここには寄り付かない人ばかりで、
もういかにもここに入ることが危険で、
それでここからでるひとが汚染されていて、
そういう扱いをする、露骨に受けるというか、
そういう中でみんな一生懸命必死になって、
頑張ってきたと思うんですね。
それで、NHKでもちらっと私の姿を見た人たちが、
ああ、先生がいるならっていって戻ってきてくれたり、
そういうのがやっぱりものすごい心のケアになったかな
と思うんですよね。
○
外来見てても、本当にまあ、みんな黙ってるんですね。
みんないろんな問題を抱えながら、黙ってるっていうか。
そして、そのときに、そのスイッチを入れると、
もうバーストっていうか、爆発したみたいに泣き出してくる
というか、それ、フラッシュバックなんでしょうね。
それを聞いてあげながら。それからまた、
もう、先生いてくれてよかったって言って、
泣きついてくる患者さんとかね、本当にそれぞれ、
これはもう、単純な災害ではないっていうか、
みんなが経験したことのない、
ものすごい大きな問題を抱えているというか、
ですから、これは人類の史上に残る、すごい災害で、
それを受けた人たちは今まで経験したことのない
いろんなことを味わっているわけですよね。
ですから、それに対する心のケアも単純なものではなくて、
さまざまなケア、まず一番最初はやはり
フェイス・トゥ・フェイス、顔と顔を付き合わせた、
情報の交換、そういったところから入っていくのが
一番かなと思いますね。
-----------------------------
【スタジオ1つづき】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●南相馬市の状況について
>>今回の災害、これですよね、もう1つは。
原発の不安ですよね。今、もうまさに風評被害を、
住民たちは受けていますよね。
だから正しい情報をきちっと送って、
これはこういう行為は人を傷つけるんだということを
共有する必要がありますね。
新型インフルエンザのときもそうだったんですね。
だから、放射能についてのきちんとした知識を
本当、周知する必要があります。
きょう、福島の臨床心理士のグループと
電話で話したんですけれども、自分たちが
不安を抱えたままだと、被災者に関われないということで、
まず原子力、原発の知識をきちんと学んで、
被災者に関わりだしてるということを聞いています。
【スタジオ2】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●自治体職員の状況は
>>お医者さんがとてもいいイメージをお伝えされたので、
休息室で20分でもいいから、お互いの体をほぐし、
リラクゼーション、そういうことをやって、
そこで体を休めて、そしてまた戦うぞと、
そういう、休むことと戦うことを切り分けて
前に進んでいかないと本当にもたないと思いますね。
休むというよりも、心を休めないんですよ、
だから体をほぐして、体を楽にする、
そういう取り組みを、スペースで10人でもグループ作って、
おやりになることは、私はこの事態を乗り切る
1つのヒントになるかなと思いますけどね。
【スタジオ3】
冨永 良喜さん(兵庫教育大学教授)
●住民同士の支えあいについて
>>この人だったら、このつらいことを話してもいいんだな
というふうに思える、そういう場とか空間を、
いかに作っていくかということだと思いますね。
そこにやはり
いろんな立場の心のケアの専門家が見守ってあげる。
そういう体制を今から作っていくということが
とても大事になるんだなというふうに
今のビデオを見て思いましたね。
世間話がいいんですよ。
津波のときどうだった? っていきなり聞いちゃうとか、
津波の絵を無理に描かせるとか、
そういうことは回復を遅らせるんですね。
だから、報道関係者の方も、子どもが元気そうだから
そのことを聞いていいと思わないで、
それが1つの反応だということを学んで、
すべての国民が、そういうことの知識を得て
身近な人が適切にかかわっていく、
そういうような仕組みを作っていく必要があろうかと思います。
●ボランティアの役割は
>>市民ボランティアの方は、生活支援に全力を挙げる
ということを基本にされたらいいと思います。
だから物資を運ぶとか、後片づけを手伝うとか。
そういうことがとてもありがたがられます。被災者の方から。
お話をお聞きしましょうということは、
それは安心できる関係性の中で
初めて吐露できたり、思いが語れるということを
きちんと知っておくということが大事になります。
じゃないと二次被害を与えることになりますからね。
NHKオンライン 2011年03月31日(土)



