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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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夕焼けエッセー/傾聴(産経関西) [2011年03月23日(Wed)]
2011(平成)年03月23日(水)
産経関西
ホーム>夕焼けエッセー>2011年03月23日(水)

夕焼けエッセー
http://www.sankei-kansai.com/2011/03/23/20110323-051041.php

傾聴 覚田明夫 61 会社員 大阪市大正区

10年前のこと。家内が「自殺防止の電話相談」
ボランティアの申し込みをした。
送られてきた案内を見て自分には無理と思ったのか、

「明夫君がやり! 
 これまで風呂屋で人の身体を温めてきたのだから、
 これからは心も温めたら。」

我が家の力関係では嫌とも言えずに始めたボランティア。
戸惑う私に、何かしら見えない力を、
と多少は案じてくれたのか、
以前インド旅行をした折に買った数珠を持たせてくれた。



その場所は教会にあった。
神も仏も見守ってくれたのかもしれない。
最初の電話のか細い声に、心を温めるどころか
こちらの胸に熱いものがこみ上げ、背中に冷たいものが走った。

言葉は本来、その人がいるべき理想の場所へと
導く力を持っているはず。
なのに、電話口から聞こえる言葉の重さ、
私が語れる言葉の軽さを思い知らされた。

重ねるうちに電話の前で謙虚さと誠実さだけが
自分の中に残った。



この10年、いろんなことがあった。
風呂屋の廃業。この歳からの仕事探し。
父を見送り、それでもなんとか乗り越えてこられたのは、
電話の声と繋がっていたからだろうか。

切々と辛い思いを語る人たちに、
私の方が支えられてきたのだろう。
人間はなんと素晴らしいことか。



あのとき、
「お前、そんなことしている場合じゃないだろう。」

と悪友が行く末を心配してくれた。

会社人間だったあいつが、この春、定年を迎える。

先日、電話があって
「これからの人生を相談したい。」
という。

訪ねてきてくれたら、一緒にうまいビールが飲めそうだ。

産経関西 2011年03月23日(木)15時00分
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