寄付者の20%、増額を検討 苦境の遺児に思いやり(共同通信)
[2011年03月08日(Tue)]
2011(平成23)年03月08日(火)
47NEWS(共同通信)
トップ>共同ニュース
寄付者の20%、増額を検討 苦境の遺児に思いやり
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030801000015.html
病気や自殺で親を失った子どもに奨学金を貸与する
「あしなが育英会」(東京)の寄付者「あしながさん」のうち
20%が、長引く不況下でも、遺児家庭の苦境を思いやって
逆に寄付の増額を考えていたことが8日までに分かった。
玉井義臣会長は
「あしながさんにも余裕がなくなる中、
遺児を思いやる優しさを持ってくださっている。」
と話している。
記者会見する「あしなが育英会」の
玉井義臣会長(中央)ら=7日、東京都千代田区
○
調査は1月、寄付者のうち無作為抽出した
1万人を対象に実施し、53%が回答。
あしなが“おじさん”のイメージがあるが、
実際には女性が66%を占めていた。
調査結果によると、昨年1年間で
寄付の減額や中断を考えた人は12%いたが、
実際に減額・中断した人は8%。
逆に増額を考えた人は20%おり、4%は実際に増額していた。
減額理由(複数回答)は
「不況で減収」29%、「退職」22%など。
増額理由は「遺児家庭が苦しそうだから」58%、
「遺児から届いたはがきに感動」21%などだった。
○
同会は貧困に苦しむアフリカ各国の遺児を支援するため、
ウガンダに無料の寄宿学校を建てる構想を打ち出しており、
77%が支持。
遺児の実態調査のため7月、学生ボランティアを
現地へ派遣することも計画している。
共同通信 2011年03月08日(火)05時54分
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年03月07日(月)
毎日新聞
トップ>ニュースセレクト>社説・解説・コラム>憂楽帳
憂楽帳:空に月みっつ
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20110307k0000e070052000c.html
4年ほど音信が途絶えていたA君とB子ちゃんから、
近況が届いた。
2人と出会ったのは03年夏。
病気や事故や自殺で親をなくした子供たちを支援する
「あしなが育英会」が、毎年開催する奨学生の集いだった。
○
A君は13歳で父親を、B子ちゃんは16歳で母親を
自殺でなくした。そんな2人が同じ班になって、
その年の秋に、我が家に「交際宣言」のメールが届いた。
以来、はがきやメールで吉報が続く。
04年春
「お腹(なか)に命が宿りました。」
同年夏
「結婚します。」
同年冬
「長男誕生、月と命名。
闇を照らすような生き方をして欲しい、との願いを込めました。」
06年冬
「二男誕生、月がふたつで朋と命名しました。」
○
そして先日、我が家のポストに入っていた1枚のはがき。
印刷された写真に3人のちびっこの笑顔が並んでいた。
月ちゃんと朋ちゃんと、生後8カ月の三男「空ちゃん」。
末尾にあった番号に電話すると、
B子ちゃんの元気そうな声が聞こえた。
「空に月がみっつ。
みんなで楽しく、にぎやかにやってまーす。」
【萩尾信也】
毎日新聞 2011年03月07日(月)12時18分
47NEWS(共同通信)
トップ>共同ニュース
寄付者の20%、増額を検討 苦境の遺児に思いやり
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030801000015.html
病気や自殺で親を失った子どもに奨学金を貸与する
「あしなが育英会」(東京)の寄付者「あしながさん」のうち
20%が、長引く不況下でも、遺児家庭の苦境を思いやって
逆に寄付の増額を考えていたことが8日までに分かった。
玉井義臣会長は
「あしながさんにも余裕がなくなる中、
遺児を思いやる優しさを持ってくださっている。」
と話している。
記者会見する「あしなが育英会」の
玉井義臣会長(中央)ら=7日、東京都千代田区
○
調査は1月、寄付者のうち無作為抽出した
1万人を対象に実施し、53%が回答。
あしなが“おじさん”のイメージがあるが、
実際には女性が66%を占めていた。
調査結果によると、昨年1年間で
寄付の減額や中断を考えた人は12%いたが、
実際に減額・中断した人は8%。
逆に増額を考えた人は20%おり、4%は実際に増額していた。
減額理由(複数回答)は
「不況で減収」29%、「退職」22%など。
増額理由は「遺児家庭が苦しそうだから」58%、
「遺児から届いたはがきに感動」21%などだった。
○
同会は貧困に苦しむアフリカ各国の遺児を支援するため、
ウガンダに無料の寄宿学校を建てる構想を打ち出しており、
77%が支持。
遺児の実態調査のため7月、学生ボランティアを
現地へ派遣することも計画している。
共同通信 2011年03月08日(火)05時54分
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2011(平成23)年03月07日(月)
毎日新聞
トップ>ニュースセレクト>社説・解説・コラム>憂楽帳
憂楽帳:空に月みっつ
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20110307k0000e070052000c.html
4年ほど音信が途絶えていたA君とB子ちゃんから、
近況が届いた。
2人と出会ったのは03年夏。
病気や事故や自殺で親をなくした子供たちを支援する
「あしなが育英会」が、毎年開催する奨学生の集いだった。
○
A君は13歳で父親を、B子ちゃんは16歳で母親を
自殺でなくした。そんな2人が同じ班になって、
その年の秋に、我が家に「交際宣言」のメールが届いた。
以来、はがきやメールで吉報が続く。
04年春
「お腹(なか)に命が宿りました。」
同年夏
「結婚します。」
同年冬
「長男誕生、月と命名。
闇を照らすような生き方をして欲しい、との願いを込めました。」
06年冬
「二男誕生、月がふたつで朋と命名しました。」
○
そして先日、我が家のポストに入っていた1枚のはがき。
印刷された写真に3人のちびっこの笑顔が並んでいた。
月ちゃんと朋ちゃんと、生後8カ月の三男「空ちゃん」。
末尾にあった番号に電話すると、
B子ちゃんの元気そうな声が聞こえた。
「空に月がみっつ。
みんなで楽しく、にぎやかにやってまーす。」
【萩尾信也】
毎日新聞 2011年03月07日(月)12時18分