こころを救う:「心身合併症」搬送難航、救急1日4カ所確保−−東京都 等(毎日新聞)
[2010年12月30日(Thu)]
2010(平成22)年12月30日(木)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>ニュースセレクト>サイエンス
こころを救う:「心身合併症」搬送難航、
救急1日4カ所確保−−東京都
http://mainichi.jp/select/science/news/20101230ddm041040040000c.html
身体疾患を発症した精神障害者の救急搬送が難航している
問題で、東京都は11年度から、心と体の合併症の救急患者を
受け入れる病院を1日4カ所確保する事業を始める。
都内では「心身合併症」患者の救急搬送困難例が
1日平均5件起きており、受け入れ態勢の充実が必要と
判断した。
厚生労働省によると、こうした患者の受け入れ拠点を
本格的に設ける事業は全国で都が初めてという。
【江刺正嘉、奥山智己】
○
都によると、心身合併症患者の受け入れが難航している
背景には、精神科医がいない救急病院が多く、
心と体の両方を治療できる体制が整っていないことがある。
今回の事業で救急病院への精神科医の確保を促す。
都は心身合併症を含めた搬送困難例を解消するため、
病院間で受け入れを調整する「東京ルール」を
昨年8月からスタートさせた。
しかし、救急隊が受け入れ先の2次救急医療機関を
見つけるまで20分以上かかるか、5カ所以上断られた
「選定困難事案」の中で、精神疾患か薬物中毒
(大半は過量服薬による自殺未遂)
は今年10月まで計1,766件に上り、
全体の12%を占めた。
○
ルールが適用されて、
いったん医療機関に搬送されて応急処置を受けても、
その後に身体疾患を専門的に治療する病院が見つからない
ケースも多い。
東京消防庁の担当者は
「精神症状が落ち着いていても、精神の患者というだけで
病院に敬遠されることが相次いでいる。」
と説明する。
○
都が始める事業は、心身合併症の救急患者を受け入れる
医療機関を指定して補助金を出す。
具体的には、内科や外科などの一般診療科がある病院1カ所を
「拠点病院」に指定。
常勤の精神科医を1年を通じて配置し、
毎日1床以上を確保して搬送困難者2人を受け入れる。
さらに原則1日1人を受け入れる「支援病院」を
都内に毎日3カ所用意する。支援病院は輪番制も検討する。
都は11年度予算原案に事業費7,244万円を盛り込んだ。
○
厚労省も同様の受け皿を整備する事業の後押しを始めた。
これまでは救急の心身合併症患者を精神科病院が受け入れた
場合、国の補助対象にしてきた。
しかし、今年4月から主な補助対象を
内科や外科などの身体疾患も診られる総合病院に変更。
すでに静岡県と香川県がこの補助金を使って
受け皿の確保を進めており、都も利用する見込み。
==============
情報やご意見を
メール(t.shakaibu@mainichi.co.jp)、
ファクス(03・3212・0635)、
手紙(〒100−8051毎日新聞社会部「こころを救う」係)
でお寄せください。
毎日新聞 東京朝刊 2010年12月30日(木)
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救急1日4カ所確保−−東京都
http://mainichi.jp/select/science/news/20101230ddm041040040000c.html
身体疾患を発症した精神障害者の救急搬送が難航している
問題で、東京都は11年度から、心と体の合併症の救急患者を
受け入れる病院を1日4カ所確保する事業を始める。
都内では「心身合併症」患者の救急搬送困難例が
1日平均5件起きており、受け入れ態勢の充実が必要と
判断した。
厚生労働省によると、こうした患者の受け入れ拠点を
本格的に設ける事業は全国で都が初めてという。
【江刺正嘉、奥山智己】
○
都によると、心身合併症患者の受け入れが難航している
背景には、精神科医がいない救急病院が多く、
心と体の両方を治療できる体制が整っていないことがある。
今回の事業で救急病院への精神科医の確保を促す。
都は心身合併症を含めた搬送困難例を解消するため、
病院間で受け入れを調整する「東京ルール」を
昨年8月からスタートさせた。
しかし、救急隊が受け入れ先の2次救急医療機関を
見つけるまで20分以上かかるか、5カ所以上断られた
「選定困難事案」の中で、精神疾患か薬物中毒
(大半は過量服薬による自殺未遂)
は今年10月まで計1,766件に上り、
全体の12%を占めた。
○
ルールが適用されて、
いったん医療機関に搬送されて応急処置を受けても、
その後に身体疾患を専門的に治療する病院が見つからない
ケースも多い。
東京消防庁の担当者は
「精神症状が落ち着いていても、精神の患者というだけで
病院に敬遠されることが相次いでいる。」
と説明する。
○
都が始める事業は、心身合併症の救急患者を受け入れる
医療機関を指定して補助金を出す。
具体的には、内科や外科などの一般診療科がある病院1カ所を
「拠点病院」に指定。
常勤の精神科医を1年を通じて配置し、
毎日1床以上を確保して搬送困難者2人を受け入れる。
さらに原則1日1人を受け入れる「支援病院」を
都内に毎日3カ所用意する。支援病院は輪番制も検討する。
都は11年度予算原案に事業費7,244万円を盛り込んだ。
○
厚労省も同様の受け皿を整備する事業の後押しを始めた。
これまでは救急の心身合併症患者を精神科病院が受け入れた
場合、国の補助対象にしてきた。
しかし、今年4月から主な補助対象を
内科や外科などの身体疾患も診られる総合病院に変更。
すでに静岡県と香川県がこの補助金を使って
受け皿の確保を進めており、都も利用する見込み。
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ファクス(03・3212・0635)、
手紙(〒100−8051毎日新聞社会部「こころを救う」係)
でお寄せください。
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