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NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
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■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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背中の入れ墨、娘が大きくなったら話そう…大平光代著『陽だまりの時間』(スポーツ報知) [2010年09月28日(Tue)]
2010(平成22)年09月28日(火)
スポーツ報知
トップ>読書>新刊レビュー

背中の入れ墨、娘が大きくなったら話そう
…大平光代著 『陽だまりの時間』
http://hochi.yomiuri.co.jp/book/news/20100928-OHT1T00039.htm

自伝『だから、あなたも生き抜いて』(00年)
が累計260万部のベストセラーになった
弁護士・大平光代さん(44)が
新刊『陽だまりの時間』(中央公論新社、1,365円)
を出版した。

自殺未遂、暴力団組長の妻から弁護士へ。
波乱万丈の人生から離れて山あいの地でひっそりと暮らす
大平さんは、背中に残された入れ墨について語った。

(北野 新太)

4歳になった長女・悠ちゃんと毎日一緒に風呂に入る。
1人娘は時々、大平さんの背中を見て笑いかけてくる。

「ママ〜、ヘビ〜」。
暴力団組長の妻だった16歳の時に彫った入れ墨だ。

大平さんは
「悠ちゃん、蛇と観音様でしょ。
 弁天様やないよ。観音様よ」

と返事をしながら思う。

「まだ観音様は分からへんか」。
どれだけ穏やかな日々の中にいても、過去を忘れることはない。



陽だまりのような笑顔を浮かべる大平光代さん

波乱万丈の人生を描いた『だから、あなたも生き抜いて』
から10年後の本書は、兵庫県の山あいの地で暮らす
家族3人の日々を描いたエッセー集だ。

ダウン症を背負って生まれた長女や夫との日常、
豊かな四季、習い事、食卓のレシピ…。

激動の過去からはほど遠い、ポカポカとした
「陽だまりの時間」に満たされている。

「(地方に住んで)青虫がかわいく思えるようになりました。
 アゲハチョウの幼虫なんてモコモコっとしてて、
 葉っぱの上をひたむきに進んでて。目がかわいいんです」。

それこそ、背中に描かれた動物の「本物」にも
出会ったりするとか。

「庭の木の剪定(せんてい)をすると、
 よく蛇が目の前にいるので『やあ、こんにちは』と」

今月4日に4歳の誕生日を迎えた悠ちゃんは、
早くも反抗期に突入した。

「保育園から帰って来るときに
 『誕生日おめでとう』って待ち構えてたんですけど、
 ビデオ持ってたから怒っちゃって。写真とかビデオが嫌いで。
 撮る時、わざと鼻に指を突っ込んだり。
 『誰に似たん!?』と言いますけど」。

だが、多くの疾患を抱えて生まれた体だ。
元気なだけで喜びになる。
いたずら好きのため、物がなくなれば我が子を疑うが、
夫が時々「それ、ボク」と。

「弁護士なのに、えん罪事件はあきまへんね」

少女時代の夢は「良妻賢母」だった。
紆余(うよ)曲折の果てに願いを実現させたが、
大きな後悔から逃れることはない。

「できることなら、親を死ぬほど苦しめたり、
 人を傷つけたりすることのない人生をやり直したい」。

背中にある過去の象徴について娘が理解できる年齢になったら、
逃げずにすべてを伝えよう―。

大平さんは心に決めている。

◆大平 光代(おおひら・みつよ)

1965年10月18日、兵庫県生まれ。44歳。
中学2年の時、いじめを苦に割腹自殺を図る。
そして暴走族、暴力団組長の妻、ホステスに。

88年、後に養父となる大平浩三郎氏との出会いで猛勉強を開始。
宅建、司法書士の資格を取得、29歳で司法試験に一発合格。
03年に大阪市助役に就任(05年辞任)。
06年、弁護士の川下 清氏と結婚し、長女を出産。

スポーツ報知 2010年09月28日(火)06時00分
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