在日ブラジル人:浜松で「心の健康」調査 3割が「抑うつ状態」/静岡 等(毎日新聞、読売新聞)
[2010年09月24日(Fri)]
2010(平成22)年09月24日(金)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>静岡
在日ブラジル人:浜松で「心の健康」調査 3割が「抑うつ状態」/静岡
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100924ddlk22100122000c.html
◇生活習慣でストレスも−−経済不安が影
浜松市精神保健福祉センターは市内に外国人登録している
ブラジル人の「心の健康」を調べた結果をまとめた。
回答者の約3割が悩みやストレスにより
「抑うつ状態」にあると判定しており、同センターは
「経済的な不安や生活習慣の違いなどの
複合的な問題が強いストレスになっている」
とみている。
市によると、在日ブラジル人に限って
メンタルヘルスを調べたのは全国で初めてという。
●
調査はアンケート形式で昨年12月から今年2月にかけて行った。
16歳以上のブラジル人のうち5,000人を
無作為抽出して調査用紙を郵送した。
このうち4,085人に用紙が届き、
男性378人、女性343人の計721人(回収率17.6%)
から回答があった。
この回答結果から「抑うつ状態」と判定した割合は28.7%。
自殺を考えたことがあるとの回答は8.6%だった。
また、過去1年間に悩みを抱いたり、ストレスを感じたと答えた
約6割の人に、その原因を複数回答で尋ねたところ、
収入減などの「経済問題」が43.6%で最多だった。
これに次いで、
▽「家庭問題」26.6%
▽仕事先での人間関係など「勤務問題」26.4%
▽「健康問題」13.7%
−−などと続いた。
同センターは、この結果を踏まえ
「ブラジル人が母国語で相談を受けられる施設を増やす
などの対策を講じる必要がある」
と話している。 【仲田力行】
毎日新聞 地方版 2010年09月24日(金)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2010(平成22)年09月19日(日)
読売新聞
ホーム>社会
在日ブラジル人もストレス…「自殺考えた」1割
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100919-OYT1T00051.htm
静岡県浜松市は、市内に住むブラジル人を対象に初めて行った
心の健康に関するアンケート調査の結果を公表した。
自殺を考えたことがある人が約1割、
抑うつ状態にある人が約3割と、
自殺率の国際比較で上位の日本人並みの高い水準にあり、
経済状況の悪化などで深刻なストレスにさらされていること
がわかった。
●
調査は、同市精神保健福祉センターが静岡文化芸術大学に
委託し、2009年12月から10年2月にかけて行った。
同市に外国人登録をしているブラジル人の16歳以上の男女のうち
5,000人に質問用紙を送り、回答した721人分を集計。
このうち26人に面接での聞き取り調査も行った。
集計結果によると、08年秋のリーマンショック以降、
経済や仕事、家庭の問題などでストレスを感じたと回答した人は
「たまに」「よく」の合計で60.1%に、
「2年前に比べて健康状態が悪くなった」
とした人も16.6%に上った。
抑うつ状態の診断テストに答えた人(508人)のうち、
抑うつ傾向を示した人は28.7%、
自殺を考えたことがあるかどうかについて「ある」と答えた人は
8.6%だった。
同市が08年に日本人の市民を対象に行った同様の調査で、
抑うつ傾向を示した人は28%、
自殺を考えたことがある人は8.7%で、
今回の調査結果はそれとほぼ同じ水準だった。
また、面接調査では11人が
過去に自殺を考えたり自殺未遂を経験したと答え、
景気悪化による失業で家族との関係が悪化したり、
友人の帰国などで孤独感を深めるなど、
切実な悩みが寄せられたという。
●
世界保健機関(WHO)の統計によると、
人口10万人当たりの自殺率は、日本の24.4(09年)
に対しブラジルは4.6(05年)と約5分の1。
同センターの二宮貴至(たかし)所長は、
「ブラジルは自殺率が低い国とされる。
1割もの人が自殺を考えたという調査結果は深刻で、
重く受け止めなければならない」
と指摘。
市はすでに、今年7月から市多文化共生センター(中区砂山町)
にブラジル人の心理カウンセラーを配置し、
ポルトガル語で相談に応じる窓口を開設しており、
「調査結果を今後の施策に生かしたい」
としている。
読売新聞 2010年09月19日(日)11時03分
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>静岡
在日ブラジル人:浜松で「心の健康」調査 3割が「抑うつ状態」/静岡
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100924ddlk22100122000c.html
◇生活習慣でストレスも−−経済不安が影
浜松市精神保健福祉センターは市内に外国人登録している
ブラジル人の「心の健康」を調べた結果をまとめた。
回答者の約3割が悩みやストレスにより
「抑うつ状態」にあると判定しており、同センターは
「経済的な不安や生活習慣の違いなどの
複合的な問題が強いストレスになっている」
とみている。
市によると、在日ブラジル人に限って
メンタルヘルスを調べたのは全国で初めてという。
●
調査はアンケート形式で昨年12月から今年2月にかけて行った。
16歳以上のブラジル人のうち5,000人を
無作為抽出して調査用紙を郵送した。
このうち4,085人に用紙が届き、
男性378人、女性343人の計721人(回収率17.6%)
から回答があった。
この回答結果から「抑うつ状態」と判定した割合は28.7%。
自殺を考えたことがあるとの回答は8.6%だった。
また、過去1年間に悩みを抱いたり、ストレスを感じたと答えた
約6割の人に、その原因を複数回答で尋ねたところ、
収入減などの「経済問題」が43.6%で最多だった。
これに次いで、
▽「家庭問題」26.6%
▽仕事先での人間関係など「勤務問題」26.4%
▽「健康問題」13.7%
−−などと続いた。
同センターは、この結果を踏まえ
「ブラジル人が母国語で相談を受けられる施設を増やす
などの対策を講じる必要がある」
と話している。 【仲田力行】
毎日新聞 地方版 2010年09月24日(金)
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
2010(平成22)年09月19日(日)
読売新聞
ホーム>社会
在日ブラジル人もストレス…「自殺考えた」1割
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100919-OYT1T00051.htm
静岡県浜松市は、市内に住むブラジル人を対象に初めて行った
心の健康に関するアンケート調査の結果を公表した。
自殺を考えたことがある人が約1割、
抑うつ状態にある人が約3割と、
自殺率の国際比較で上位の日本人並みの高い水準にあり、
経済状況の悪化などで深刻なストレスにさらされていること
がわかった。
●
調査は、同市精神保健福祉センターが静岡文化芸術大学に
委託し、2009年12月から10年2月にかけて行った。
同市に外国人登録をしているブラジル人の16歳以上の男女のうち
5,000人に質問用紙を送り、回答した721人分を集計。
このうち26人に面接での聞き取り調査も行った。
集計結果によると、08年秋のリーマンショック以降、
経済や仕事、家庭の問題などでストレスを感じたと回答した人は
「たまに」「よく」の合計で60.1%に、
「2年前に比べて健康状態が悪くなった」
とした人も16.6%に上った。
抑うつ状態の診断テストに答えた人(508人)のうち、
抑うつ傾向を示した人は28.7%、
自殺を考えたことがあるかどうかについて「ある」と答えた人は
8.6%だった。
同市が08年に日本人の市民を対象に行った同様の調査で、
抑うつ傾向を示した人は28%、
自殺を考えたことがある人は8.7%で、
今回の調査結果はそれとほぼ同じ水準だった。
また、面接調査では11人が
過去に自殺を考えたり自殺未遂を経験したと答え、
景気悪化による失業で家族との関係が悪化したり、
友人の帰国などで孤独感を深めるなど、
切実な悩みが寄せられたという。
●
世界保健機関(WHO)の統計によると、
人口10万人当たりの自殺率は、日本の24.4(09年)
に対しブラジルは4.6(05年)と約5分の1。
同センターの二宮貴至(たかし)所長は、
「ブラジルは自殺率が低い国とされる。
1割もの人が自殺を考えたという調査結果は深刻で、
重く受け止めなければならない」
と指摘。
市はすでに、今年7月から市多文化共生センター(中区砂山町)
にブラジル人の心理カウンセラーを配置し、
ポルトガル語で相談に応じる窓口を開設しており、
「調査結果を今後の施策に生かしたい」
としている。
読売新聞 2010年09月19日(日)11時03分