自殺未遂二度とさせない(読売新聞/山梨)
[2010年08月30日(Mon)]
2010(平成22)年08月30日(月)
読売新聞
ホーム>地域>山梨
自殺未遂二度とさせない
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100829-OYT8T00650.htm
県立中央病院 保健師相談スタート
県は今年度から、自殺を図り県立中央病院(甲府市)に運ばれ、
一命を取り留めた自殺未遂者のもとに
保健師を派遣する自殺対策をスタートさせた。
一度自殺を試みた人は、再び自殺を図る可能性が高いといわれる。
自殺未遂者にいち早く接触してコミュニケーションを取ること
で、再び自殺を図るのを防ぐ狙いがある。
すでに同病院に搬送された10人の自殺未遂者に
保健師を派遣した。 (前田遼太郎)
●
世界保健機関(WHO)が2002〜05年にかけて
5か国・約1、900人を対象にした調査では、
自殺未遂者に対し、自殺についての簡単な教育をしたり、
18か月に15回、
「お元気ですか?」
「何か必要なものはありますか?」
などと話しかけたりしたグループは、
そうした措置を取らなかったグループと比べて、
再び自殺を図る人の割合がおよそ6分の1だった。
特に自殺を図ってから1週間以内にコミュニケーションを取る
と、より効果があった。
約2,500人の追跡調査では、
一度自殺を試みた人が6か月以内に再び自殺を図る割合は
8割に上った。
●
県は、この調査結果を参考にして今回の自殺対策の内容を決めた。
まず、県立中央病院の医師か看護師が、
救急搬送された自殺未遂者に、対策の内容を説明。
未遂者が望んだ場合は、県が県看護協会に所属する
保健師を派遣する。
1回目の面談は、未遂者が病院にいる間に行い、
保健師は主に未遂者の相談に乗り、
自殺を試みた原因がわかった場合は、
原因に合った相談窓口を探し、紹介する。
未遂者から要望があれば退院後も面談を続ける。
●
県によると、保健師を派遣した自殺未遂者は、
6月に5人、7月に5人で、性別は女性6人、男性4人。
このうち5人は他の医療機関などに引き継ぎ、
市町村の窓口を紹介するケースもあった。
未遂者が保健師の派遣を求めた理由には、
「どこに相談していいかわからなかった」
「家族が細かい相談に乗ってくれない」
などがあった。
自殺を図り県立中央病院に救急搬送された人は
2009年度に約100人いたという。
●
県障害福祉課の総括課長補佐、上小沢 始さんは
「需要があることはわかったが、課題も見つかりつつある」
と話す。
未遂者から面談を続けてほしいとの要望が長期間に及んだ場合、
どの段階で面談を打ち切るか判断に困るケースが
出てくる可能性があるという。
上小沢さんは
「派遣できる保健師の数は限られている。
より効果的に自殺者の数を減らせる方法を
状況を見ながら探っていきたい」
としている。
■自殺率都道府県で最悪
警察庁がまとめた2009年に県内で見つかった自殺者数は
前年比5人増の363人(うち県外在住者は103人)で、
人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺率は
同 0.8ポイント増の41.9となり、
3年連続で全国の都道府県で最悪となった。
警察庁の統計は、自殺の発生地に基づき、
県内で見つかった自殺者の数を示す。
県警によると、警察署別では、青木ヶ原樹海のある
富士吉田署管内が260人と最も多く、
うち61人が県外居住者だった。
読売新聞 2010年08月30日(月)
読売新聞
ホーム>地域>山梨
自殺未遂二度とさせない
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100829-OYT8T00650.htm
県立中央病院 保健師相談スタート
県は今年度から、自殺を図り県立中央病院(甲府市)に運ばれ、
一命を取り留めた自殺未遂者のもとに
保健師を派遣する自殺対策をスタートさせた。
一度自殺を試みた人は、再び自殺を図る可能性が高いといわれる。
自殺未遂者にいち早く接触してコミュニケーションを取ること
で、再び自殺を図るのを防ぐ狙いがある。
すでに同病院に搬送された10人の自殺未遂者に
保健師を派遣した。 (前田遼太郎)
●
世界保健機関(WHO)が2002〜05年にかけて
5か国・約1、900人を対象にした調査では、
自殺未遂者に対し、自殺についての簡単な教育をしたり、
18か月に15回、
「お元気ですか?」
「何か必要なものはありますか?」
などと話しかけたりしたグループは、
そうした措置を取らなかったグループと比べて、
再び自殺を図る人の割合がおよそ6分の1だった。
特に自殺を図ってから1週間以内にコミュニケーションを取る
と、より効果があった。
約2,500人の追跡調査では、
一度自殺を試みた人が6か月以内に再び自殺を図る割合は
8割に上った。
●
県は、この調査結果を参考にして今回の自殺対策の内容を決めた。
まず、県立中央病院の医師か看護師が、
救急搬送された自殺未遂者に、対策の内容を説明。
未遂者が望んだ場合は、県が県看護協会に所属する
保健師を派遣する。
1回目の面談は、未遂者が病院にいる間に行い、
保健師は主に未遂者の相談に乗り、
自殺を試みた原因がわかった場合は、
原因に合った相談窓口を探し、紹介する。
未遂者から要望があれば退院後も面談を続ける。
●
県によると、保健師を派遣した自殺未遂者は、
6月に5人、7月に5人で、性別は女性6人、男性4人。
このうち5人は他の医療機関などに引き継ぎ、
市町村の窓口を紹介するケースもあった。
未遂者が保健師の派遣を求めた理由には、
「どこに相談していいかわからなかった」
「家族が細かい相談に乗ってくれない」
などがあった。
自殺を図り県立中央病院に救急搬送された人は
2009年度に約100人いたという。
●
県障害福祉課の総括課長補佐、上小沢 始さんは
「需要があることはわかったが、課題も見つかりつつある」
と話す。
未遂者から面談を続けてほしいとの要望が長期間に及んだ場合、
どの段階で面談を打ち切るか判断に困るケースが
出てくる可能性があるという。
上小沢さんは
「派遣できる保健師の数は限られている。
より効果的に自殺者の数を減らせる方法を
状況を見ながら探っていきたい」
としている。
■自殺率都道府県で最悪
警察庁がまとめた2009年に県内で見つかった自殺者数は
前年比5人増の363人(うち県外在住者は103人)で、
人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺率は
同 0.8ポイント増の41.9となり、
3年連続で全国の都道府県で最悪となった。
警察庁の統計は、自殺の発生地に基づき、
県内で見つかった自殺者の数を示す。
県警によると、警察署別では、青木ヶ原樹海のある
富士吉田署管内が260人と最も多く、
うち61人が県外居住者だった。
読売新聞 2010年08月30日(月)



