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小説への気力「戻ってきた」 三浦哲郎さん 5年ぶり随筆集(朝日新聞) [2010年08月29日(Sun)]
2010(平成22)年08月23日(月)
朝日新聞
asahi.com>ニュース>文化>トピックス

小説への気力「戻ってきた」
三浦哲郎さん 5年ぶり随筆集
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201008230083.html
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201008230083_01.html



新作への意欲を語る三浦哲郎さん=高波 淳撮影

作家の三浦哲郎(てつお)さんが5年ぶりの随筆集
『おふくろの夜回り』(文芸春秋)を出した。

病気のため小説の仕事から遠ざかっていたが、
姉の死を機に懸案だった作品にも取り組もうとしている。

来年は80歳。『忍ぶ川』で清冽(せいれつ)な登場を
果たしてから、半世紀になる。

随筆集は34年間書きついできた身辺雑記48編を収める。



表題作は亡き母 いとさんの思い出だ。
いとさんは晩年、東京の三浦家で寒中を過ごすとき、
夜ふけに息子夫婦や孫たちの寝所をそっと見て回る癖があった。

北国育ちらしく、夜具をたたいて中に入りこんだ冷気を
追いだすために。その時の「ほた、ほた」という
かすかな音が忘れられない、と三浦さんはつづる。

句読点に至るまで神経は行きとどき、言葉を惜しむ。
過剰な表現があふれる時代に、三浦さんのような書き手は少ない。



2001年に脳梗塞(こうそく)を患い、後遺症がのこる。

「歩くのに右足は少し不自由だが、
 鉛筆をうまく握れるようになった。
 小説を書く気力が久しぶりに戻ってきた」。

『忍ぶ川』のヒロイン志乃のモデルでもある
妻の徳子さんに寄り添われながら話す。

6人きょうだいの末弟で、20歳になるまでに、
2人の姉が自殺し、2人の兄が失踪(しっそう)した。
この滅びの血の問題を生涯の課題として文学を志す。

84年の代表作『白夜を旅する人々』は、
姉や兄の苦悩を代弁するように描いた。



岩手県一戸町で一人、暮らしていた姉のきみ子さんが
この3月、89歳で亡くなった。
この姉のことを『白夜……』の続編で書きたいという。

「姉は弱虫で生きる気力に乏しく、
 やはり自滅するのではないかと心配していた。
 しかし、僕より強かった。芯に強いものを持っていた。

 相次ぐ家族の死と失踪に鍛えられたのでしょう。
 85歳を過ぎるまで琴を教え、
 やめてからもお弟子さんに慕われていた」

「誰にもみとられることなく、夕方に亡くなった。
 ところが、もう米はといで炊飯器に入れ、
 水を張っていたのです。

 翌朝もいつも通り生きるつもりだったのでしょう。
 みごとな幕引きだった。

 姉の人生は決して寂しいものではありません。
 姉のことを書きたい。あの米を見て心から思いました」



三浦さんは以前、続編の仮の題名を
『暁の鐘』と口にしたことがある。

三浦家をかつて覆った不幸の白夜が明けるのを告げる鐘、
という意味だ。

「力業の作品になるでしょう。
 体をだましだまししながら、書きあげたい。
 命を縮めかねない仕事だが」

私(わたくし)小説家魂にふれる思いがした。 (白石明彦)

朝日新聞 2010年08月23日(月)11時02分
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