会いたい・聞きたい:映画「アブラクサスの祭」主演、スネオヘアーさん/福島(毎日新聞)
[2010年08月28日(Sat)]
2010(平成22)年08月28日(土)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>福島
会いたい・聞きたい:
映画「アブラクサスの祭」主演、スネオヘアーさん/福島
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100828ddlk07040142000c.html
◇住民参加で地域再発見 温かい豚汁ありがたく
芥川賞作家で福聚寺(三春町)住職、玄侑宗久さんの小説が
原作の映画「アブラクサスの祭」(加藤直輝監督)が
9月25日、全国公開に先駆けて国見町観月台文化センターで
初公開される。
全編、同町や三春町など県内で撮影され、
地元住民も参加した地域密着型の作品。
主演のスネオヘアーさん(39)に、
その魅力や撮影でのエピソードなどを聞いた。 【蓬田正志】
−−映画は県内の小さな町を舞台に、うつ病の若い僧侶・
浄念が、家族や地域を巻き込んでロックのライブを開く物語。
初主演で苦労もあったのでは?
◆原作には(人間の)光と影や感情の葛藤(かっとう)が
描かれており、興味を持って出演させてもらいました。
お経や僧侶ならではの動作は、普段の生活にはありませんから、
撮影前にお経を聞いたりして準備しました。
主人公浄念の感情の変化も激しいので、演技に苦労しました。
−−撮影は昨年11〜12月に行われました。
印象に残るシーンはありますか。
◆エンディングの龍雲寺(国見町石母田)での
ライブシーンですね。
撮影の佳境であり、浄念として最後のライブ。
寒い中で2日間かけた撮影で、一番大変でした。
−−「方言を取り入れたい」という加藤監督の意向もあって
地元でオーディションが行われ、住民が出演しました。
ボランティアにも多くの住民がかかわったと聞いています。
◆子役で小学1年の山口 拓くん(6)=福島市=たちの演技が
うまくて、プレッシャーにもなりました。
ボランティアの方は、米や野菜などを持ち込んで
炊き出しをしてくれました。
寒い中での撮影の合間に食べた温かい豚汁は、
ありがたいごちそうでした。
これまで出演したどの映画より、
地域に密着できたのではないかと思います。
−−そんな地域密着型の映画が、最近は増えているようです。
◆いろんな地域が、ロケ地として盛んに招致活動をしていますね。
こうした作品に地域住民が出演し、
地域の再発見にもつながっていると思います。
普段は意識しない通りも、物語に組み込まれると
価値が生まれます。映画って、すごいですよね。
−−今回の映画は、どんな作品に仕上がったと思いますか?
◆自分で見て感じたのは、人とのかかわりや支え合いが
大切だということです。
(テーマとして)強く打ち出しているわけではないのですが、
浄念はその中で生かされていると思いました。
撮影で多くのボランティアの人たちが働いてくれたので、
一層そう思うのかもしれません。
==============
■人物略歴
◇すねおへあー
1971年、新潟県長岡市出身。
ミュージシャン、音楽プロデューサー。
芸名はデビュー前、髪形が漫画「ドラえもん」に登場する
「スネ夫」に似ていたことにちなむ。
大学在学中から芝居に取り組み、劇団に所属したことも。
好きな映画はジーン・ハックマン主演の
「フレンチ・コネクション」など。
毎日新聞 地方版 2010年08月28日(土)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>福島
会いたい・聞きたい:
映画「アブラクサスの祭」主演、スネオヘアーさん/福島
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100828ddlk07040142000c.html
◇住民参加で地域再発見 温かい豚汁ありがたく
芥川賞作家で福聚寺(三春町)住職、玄侑宗久さんの小説が
原作の映画「アブラクサスの祭」(加藤直輝監督)が
9月25日、全国公開に先駆けて国見町観月台文化センターで
初公開される。
全編、同町や三春町など県内で撮影され、
地元住民も参加した地域密着型の作品。
主演のスネオヘアーさん(39)に、
その魅力や撮影でのエピソードなどを聞いた。 【蓬田正志】
−−映画は県内の小さな町を舞台に、うつ病の若い僧侶・
浄念が、家族や地域を巻き込んでロックのライブを開く物語。
初主演で苦労もあったのでは?
◆原作には(人間の)光と影や感情の葛藤(かっとう)が
描かれており、興味を持って出演させてもらいました。
お経や僧侶ならではの動作は、普段の生活にはありませんから、
撮影前にお経を聞いたりして準備しました。
主人公浄念の感情の変化も激しいので、演技に苦労しました。
−−撮影は昨年11〜12月に行われました。
印象に残るシーンはありますか。
◆エンディングの龍雲寺(国見町石母田)での
ライブシーンですね。
撮影の佳境であり、浄念として最後のライブ。
寒い中で2日間かけた撮影で、一番大変でした。
−−「方言を取り入れたい」という加藤監督の意向もあって
地元でオーディションが行われ、住民が出演しました。
ボランティアにも多くの住民がかかわったと聞いています。
◆子役で小学1年の山口 拓くん(6)=福島市=たちの演技が
うまくて、プレッシャーにもなりました。
ボランティアの方は、米や野菜などを持ち込んで
炊き出しをしてくれました。
寒い中での撮影の合間に食べた温かい豚汁は、
ありがたいごちそうでした。
これまで出演したどの映画より、
地域に密着できたのではないかと思います。
−−そんな地域密着型の映画が、最近は増えているようです。
◆いろんな地域が、ロケ地として盛んに招致活動をしていますね。
こうした作品に地域住民が出演し、
地域の再発見にもつながっていると思います。
普段は意識しない通りも、物語に組み込まれると
価値が生まれます。映画って、すごいですよね。
−−今回の映画は、どんな作品に仕上がったと思いますか?
◆自分で見て感じたのは、人とのかかわりや支え合いが
大切だということです。
(テーマとして)強く打ち出しているわけではないのですが、
浄念はその中で生かされていると思いました。
撮影で多くのボランティアの人たちが働いてくれたので、
一層そう思うのかもしれません。
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■人物略歴
◇すねおへあー
1971年、新潟県長岡市出身。
ミュージシャン、音楽プロデューサー。
芸名はデビュー前、髪形が漫画「ドラえもん」に登場する
「スネ夫」に似ていたことにちなむ。
大学在学中から芝居に取り組み、劇団に所属したことも。
好きな映画はジーン・ハックマン主演の
「フレンチ・コネクション」など。
毎日新聞 地方版 2010年08月28日(土)