吠えたり、噛む犬はうつ病? 「動物行動科学ジャーナル」が最新研究を発表(ペットプレス)
[2010年07月22日(Thu)]
2010(平成22)年07月22日(木)
ペットプレス
ホーム>ニュース>海外>2010年07月22日(木)
吠えたり、噛む犬はうつ病?
「動物行動科学ジャーナル」が最新研究を発表
http://www.petpress.jp/news/detail_1683.html
growlingdog
吠えたり、人を噛む犬はうまれつき凶暴なわけでなく
うつ状態の可能性があると、最新研究で明らかになった。
行動に問題があるペットは、満ち足りた気分の時に
多く分泌されるホルモン、セロトニンの量が少ない可能性
があるとの最新研究が発表されたのだ。
人間でもセロトニンの分泌レベルが低い状態が続くと、
不安状態に置かれたり、気分の落ち込みとの関連性が
指摘されている。
この発見により、研究者たちは犬の習性の中でたびたび見られる
攻撃性を和らげる方法の発見につながるのではないかと
期待を寄せている。
●
雑誌、「動物行動科学ジャーナル」で明かされた
最新研究によると、まず、獣医教育病院に
80匹の犬の血液サンプルが集められた。
血液サンプルを採った80匹の犬は、飼い主によると
人間に対して攻撃性を発揮したことがあることがわかっている。
もちろんお行儀のいい犬の血液サンプルも集められた。
テスト結果で、血液中のセロトニン濃度は
攻撃性の高い犬の数値は278、
お行儀のいい犬の数値は387という数値を示した。
低い数値を示した犬たちは全て攻撃性の高い犬のグループ
だったが、研究者たちは自己防衛本能のあらわれではないか
と見ている。
また、血液検査の結果高い攻撃性を示す犬たちは
“ストレスホルモン”との別名を持つコルチゾールの数値が
高レベルであることもわかった。
血液中のホルモンレベルの違いは何によってもたらされるのか、
また何が原因で起きるのか、その原因はまだ解明されていない
が、今回の発見は攻撃性の高い犬に対する対処法や診断法に
新しい方法を見出せるのではないかと期待されている。
●
スペインのサラゴサ大学の研究者たちは、
うつ病で悩む人たちにも処方される抗鬱(うつ)薬が、
人間だけでなく攻撃性を発揮する犬にも効果的ではないか
と見ている。セロトニンのレベルをあげる効果があるからだ。
もちろん、薬だけでなく並行してきちんとした躾を行うことも
重要なのは言うまでもないが。
英国小動物獣医師会の広報官、マーク・ジョンストンは語る。
「セロトニンが低レベルの犬、つまり攻撃性が高いと思われる
犬を見分けるのに有効だということは、
薬の力を借りればそういうタイプの犬を治療することができる
ということでもあるのです。」
ペットプレス 2010年07月22日(木)
ペットプレス
ホーム>ニュース>海外>2010年07月22日(木)
吠えたり、噛む犬はうつ病?
「動物行動科学ジャーナル」が最新研究を発表
http://www.petpress.jp/news/detail_1683.html
growlingdog
吠えたり、人を噛む犬はうまれつき凶暴なわけでなく
うつ状態の可能性があると、最新研究で明らかになった。
行動に問題があるペットは、満ち足りた気分の時に
多く分泌されるホルモン、セロトニンの量が少ない可能性
があるとの最新研究が発表されたのだ。
人間でもセロトニンの分泌レベルが低い状態が続くと、
不安状態に置かれたり、気分の落ち込みとの関連性が
指摘されている。
この発見により、研究者たちは犬の習性の中でたびたび見られる
攻撃性を和らげる方法の発見につながるのではないかと
期待を寄せている。
●
雑誌、「動物行動科学ジャーナル」で明かされた
最新研究によると、まず、獣医教育病院に
80匹の犬の血液サンプルが集められた。
血液サンプルを採った80匹の犬は、飼い主によると
人間に対して攻撃性を発揮したことがあることがわかっている。
もちろんお行儀のいい犬の血液サンプルも集められた。
テスト結果で、血液中のセロトニン濃度は
攻撃性の高い犬の数値は278、
お行儀のいい犬の数値は387という数値を示した。
低い数値を示した犬たちは全て攻撃性の高い犬のグループ
だったが、研究者たちは自己防衛本能のあらわれではないか
と見ている。
また、血液検査の結果高い攻撃性を示す犬たちは
“ストレスホルモン”との別名を持つコルチゾールの数値が
高レベルであることもわかった。
血液中のホルモンレベルの違いは何によってもたらされるのか、
また何が原因で起きるのか、その原因はまだ解明されていない
が、今回の発見は攻撃性の高い犬に対する対処法や診断法に
新しい方法を見出せるのではないかと期待されている。
●
スペインのサラゴサ大学の研究者たちは、
うつ病で悩む人たちにも処方される抗鬱(うつ)薬が、
人間だけでなく攻撃性を発揮する犬にも効果的ではないか
と見ている。セロトニンのレベルをあげる効果があるからだ。
もちろん、薬だけでなく並行してきちんとした躾を行うことも
重要なのは言うまでもないが。
英国小動物獣医師会の広報官、マーク・ジョンストンは語る。
「セロトニンが低レベルの犬、つまり攻撃性が高いと思われる
犬を見分けるのに有効だということは、
薬の力を借りればそういうタイプの犬を治療することができる
ということでもあるのです。」
ペットプレス 2010年07月22日(木)