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2010（平成22）年02月05日（金）
毎日新聞
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立川志の輔：
チケット完売のパルコ公演　ＷＯＷＯＷで３月放送
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20100205mog00m200027000c.html



立川志の輔さん＝写真：橘　蓮二

落語家・立川志の輔さんのパルコ公演
「志の輔らくご　ｉｎ　パルコ　２０１０」
が１月５〜３１日、開かれた。

９６年からスタートし、１カ月公演になってから
５回目になる今回も全席完売で
約１万２，０００人を動員する大にぎわいとなった。

１席目は、昨年末に話題になった事業仕分けをネタにした
新作「身代りポン太」。

村の活性化の目玉「タヌキの里プロジェクト」を進め、
タヌキ型展望台「ぽんぽこタワー」を下半身まで作ったが、
事業仕分けによって予算が凍結された。

村長、工事関係者が頭を抱える中、話を盗み聞きしていた
掃除担当の女性があるアイデアを出す……というお話。

２席目は、女性から薬屋に届いた間違いファクスをきっかけに、
大げんかが始まる「踊るファックス２０１０」。

女性から届いたファクスが泥沼の恋愛と自殺をにおわせる
ものだったため、夫と妻、高校生の子供を巻き込んでひと騒動。

「間違いファクス」と気付き、
親切から間違いをわざわざ教えるのだが、
女性から「見たわね！」と逆ギレのファクスが来て、
気の短い夫も応戦、次第にエスカレートする。

最後に「あっ」と驚く大がかりな仕掛けが用意されている。

３席目は「中村仲蔵」。
血筋がすべてだった時代、歌舞伎の家の生まれではない仲蔵が、
努力と機転で、四代目市川団十郎から引き立てられ、
トップの地位へとかけのぼる。

周囲からの反発もすさまじく、格に似合わぬ役を割り振られる
嫌がらせを受ける仲蔵。
だが彼は、びしょぬれになった浪人の姿をヒントに、
歌舞伎の歴史に名を残すアイデアを思いつく……。

志の輔さんは、歌舞伎を知らない人にも分かるよう
丁寧に解説を入れながら、
覚悟した人間のすごみ、創意工夫の大切さを説いていた。

公演の模様は３月２２日午後６時からＷＯＷＯＷで放送される。
また、３月２１日には「志の輔らくご　大全集」と題して、

三遊亭圓朝の名作「牡丹燈籠」（午前１１時）、

古典芸能の文楽と落語の融合に挑戦した意欲作
「文楽コラボ」（午後２時）、

古典から新作までパルコ公演用に練り上げた名作から厳選した
「志の輔らくご　ｉｎ　パルコ名作選」（午後４時）

を放送する。　【河村成浩】

【関連リンク】
ＷＯＷＯＷ
http://www.wowow.co.jp/

毎日新聞　2010年02月05日（金）