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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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【客論】長いスパンで、スピード感で(宮崎日日新聞/NPO法人宮崎自殺防止センター 甲斐妙子代表) [2008年09月08日(Mon)]
2008(平成20)年09月08日(月)
宮崎日日新聞

【 客 論 】

長いスパンで、スピード感で

NPO法人国際ビフレンダーズ
宮崎自殺防止センター 代表 甲斐妙子

「長いスパンとスピード感」というのは、
県自殺対策推進協議会冒頭での、東国原知事の言葉である。

自殺対策は一朝一夕には進まない。
あの秋田でさえ、10年試行錯誤を続けて、
ようやく減少傾向にある。

秋田の関係者は「ワーストワン」返上も間近だと言うが、
現在2位の宮崎が1位になるのは困る。
そもそもワーストという表現は好きではない。
自殺した人は、その日まで精一杯生きたに違いないのだから・・・。

精一杯生きても、どうにも生き辛いこの社会の仕組みを、
変えられる部分は変えていこう。人と人との繋がりの糸を
解きほぐして、再び紡ぎ直してみよう。

社会の仕組みを変えることも、人のきずなを再構築することも
時間がかかる。
しかし、今手をつけていれば、何年か後にはきっと答えが出る。
だから目の前に立ち塞がる壁(のようなもの)に足をすくませることはない。
小さな事からコツコツと始めたら良い。
動き出せば見えなかった道が見え、
振り向けば力強い轍(わだち)ができている。

少し前、西の方へドライブした。目的地に近づくと、普段遠くから見る
美しい山なみが眼前に現れ、1人歓喜の声を上げた。
あこがれの山のふもとで参加したフォーラムでは、
町づくり・村おこしが、人と人とのつながりを生み出し、
孤独な人をなくすことで、自殺予防になると教えてくれた。

ずいぶん前に、文化人類学者上田紀行著
『スリランカの悪魔払い』という本を読んだ。
スリランカのとある村で、夜通し歌ったり踊ったりする
「悪魔払い」の儀式が行われる。
そこに毎日泣いてばかりいる1人の女性が参加する。

最初はずっと下を向いていたが、夜も更け宴もたけなわに
なると少しずつ顔を上げ、とうとう踊る道化に口もとが緩み始める。
周囲の人は、女性の手を引っ張って踊らせたりはしない。
さりげなく見守り傍らにいる。スリランカでは、
抗うつ剤もカウンセリングも使わずに「うつ」を治すのだ。

秋田で「多重債務や経営者の自殺予防」に取り組む
NPO「蜘蛛の糸」の佐藤久男さんは
「人は経済問題では死なない。それに伴う孤立で死んでいく」
と言う。

自殺の背景は「借金」「人間関係」「病気」「いじめ」など
さまざまだ。家族には打ち明けにくいこともある、
友人や近所の人には知られたくない。当人は1人苦悩する。

悩みをわかちあってくれる誰かに話せば、
たとえ状況は変わらなくてもこころが軽くなり、
気持ちが楽になる。借金などは専門家にたよる解決法がある。

わかちあう相手は、家族や親しい人でなくても良い。
安全で安心できる誰かであれば良いのだ。

その誰かがあそこの町にも、ここの町にもいるということが
わかっていれば良い。隣町まで足を延ばすのも自由だし、
宮崎自殺防止センターのような電話相談なら、
どこからでも掛けられる。

肝心なのは、地域での人のつながりの再構築や、
社会制度を変えていくという長いスパンでの取り組みとともに、
死にたいほどのつらい思いを、水際の今ここで聴ける
「誰か」を育てること。必要なら、すぐ専門家につなげること。
自殺未遂者や遺族の気持ちをわかろうとすること。

そこにスピード感、言い換えれば危機感を持って
動き出すことが課題。

最終回だがここから始まる。
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