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NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
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いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
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■ 毎週 日・水・金曜日
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第55回青少年読書感想文全国コンクール:県特選作品/4/奈良(毎日新聞) [2009年12月17日(Thu)]
2009(平成21)年12月17日(木)
毎日新聞 地方版
トップ>地域ニュース>奈良

第55回青少年読書感想文全国コンクール:
県特選作品/4/奈良
http://mainichi.jp/area/nara/news/20091217ddlk29040591000c.html

◇私の羊をさがして−−
奈良市立東登美ケ丘小6年・熱田花梨さん

今年も夏休みの課題図書を探しに学校の図書室に行ってみた。
大半は既に借りられていて残り1冊しかなかった。
タイトルは、「ぼくの羊をさがして」。

タイトルを見た時も、初めて読んだ時も、
「羊」が何を意味するのかさえわからなかった。

犬が羊を探して放浪の旅をする話なのだと思った。
が、感想文を書くにあたり、何度も読みこむうち、
「羊」が何かの意味を持つと気付いた。

「羊」とは何か。それがわかるまで長い時間を必要とした。
何度も読書感想文をあきらめようかと考えた。

けれど、私は夏休みの課題として1年生からずっと読書感想文を
書く事を目標の1つとしてきた。
なのに小学校最後の年になって、その目標を達成せずに
夏休みを終える事は、やはり自分が許せなかった。

「羊」とは何か。自分なりの答えを求めて何度も読み、
読んでは投げ出したい気持ちとの闘いだった。

何度目だっただろう。ようやく「羊」の意味が
分かり始めてきたのは。
「羊」とは、生きる目的のシンボルではないか。
それが私の出した解釈だ。
いつの間にか私も自分なりの「羊」を探していたのかもしれない。

「一番大事な事は、自分の一生は役に立った、
 と最後に思える事だ。
 自分なりに考え、努力をし、
 世の中を少しは住みよい場所にしたと思える事だよ。」

これはおじいさんが犬のジャックに対して言った言葉だ。
この言葉に私は強く心を動かされた。

私は将来やりたい仕事がある。その仕事は決して世界を動かす
ような大きな仕事ではない。
けれど、人を楽しませ、元気づける事の出来る仕事だと思う。
ほんの少しだけど人の役に立てるかもしれない。

そう考えた時、おじいさんの言葉が少しだけ理解出来た気がした。
私はまだ11年しか生きていない。長い年月に沢山の経験を
してきたおじいさんとは比べ物にならない程少しの経験しか
していない。

「あなたの生きる目的は何?」
と聞かれても
「わからない」
と答えるしかない程だ。

「生きる目的」。
ジャックにとってのそれが牧羊犬として羊を追う仕事をする事
だとはっきり自覚できたのは、子犬の時に牧場から出され、
ペットとして、 あるいはサーカスの芸をする犬としての
経験をしたからではないだろうか。

けれど、その経験だけでは、はっきりと自覚する事は
難しかったはずだ。

ジャックは牧場を出されるまで犬の家族から大切なものを
もらっていたのだ。
だからこそ生きる目的が明確になったのだと私は考える。

私に今必要なのは、おじいさんの言葉を借りれば
「沢山の愛情と希望」
だ。

幸い私にはそれを与えてくれる家族がある。
生きる目的を見失わないように、今は家族から沢山の愛情を
もらおう。
そうすれば多くの経験をする中で生きる目的が明確になるはずだ。
(ぼくの羊をさがして・あすなろ書房)

* * * * *

ほんとの色を見つけたい
−−奈良市立富雄南中2年・田中聖奈さん

「人は自分でも気づかないところで、
 だれかを救ったり苦しめたりしている。

 この世があまりにもカラフルだから、
 ぼくらはいつも迷っている。

 どれがほんとの色だかわからなくて。
 どれが自分の色だかわからなくて。」

この本を読んで、とても印象に残った言葉がこれだ。
そして、私がこの本を手にしたきっかけは、
「カラフル」という題名を見て、何がカラフルなのか
知りたくなり、読んでみたいと思ったことだった。

この本の主人公は、死んだはずのぼくの魂である。
ぼくの魂は、自殺して危篤状態の「小林 真」の体に入った。

前世の記憶はないが、天使に助けてもらいながら修業を積んで、
前世で犯したあやまちの大きさを自覚できれば、
生まれ変わることができる。

真は、中学三年生の男子だ。
私は、どうして真が自殺をしたのだろうと思った。

真が自殺したのは、利己的な父、浮気する母、
無神経で意地悪な兄、学校でいじめられ、
背の低いのを気にしている孤独な受験生の真自身。
辛い現実に耐えられなくなったからである。

ぼくが、真の体に入り人生をやり直していく中で、
父は、すごく苦労してがんばっている人だとわかった。
母は優しい人だとわかった。
兄も、いい兄だとわかった。
真の家族の本当の姿に会えた。

真の性格も変えられ、初めて早乙女くんという友達もできた。
よかったなと思った。

私は、真のように自殺するほど不幸な気持ちになったことはない。
でも、中学生は、小人と大人の間なので、気持ちが揺れ動いて
嫌だと思うときがある。

学校や部活で疲れて、家の中で何もしないで
ごろごろしていると、
「宿題は?」
とか親にうるさく言われる。

私は、余計な文句を言われないようにと、
自分の部屋のベッドで何時間でも眠っているときもあった。

そんな私に、親は困った様子だったが、
私は、いちいち小さなことまで干渉されたくなかったのだ。

そんなことのくり返しの中で、この夏休みに、
家族4人で5日間旅行をすることになった。

正直なところ、私は、あまり行きたくなかった。
面倒臭かったし、家族とずっと顔を合わせていることが
わずらわしいと思っていた。

だから旅先の私は毎朝きげんが悪かった。
でも、訪ねた所はどこも初めての場所で、
毎日、いろいろなハプニングに出会いもした。

そのたびに、私も、家族と一緒に考えたり、協力したり、
ドキドキしながら
「うまくいきますように」
と祈ったりした。

その中で家族との旅は私にとってだんだん興味深い
楽しいものに変わっていった。

「家族って、いざとなると、
 団結してうまくやっていけるのかもしれない……。」

−−そして、中2の私にとって
この旅は忘れられない旅になったのである。

2学期になると、授業も部活も委員や係の仕事も
忙しくなるだろう。
体育祭の練習やお手伝い、文化祭の合唱のピアノ伴奏もあるし、
中学生としては、結構がんばっていると、自分では思っている。

だから、家では疲れてごろごろしてしまい、
親に文句を言われるのだろう。

この本を読んでから、それは私の未来を心配しているから
なのだろうと、少しは思えるようになってきた。

そして、家族の気持ちについて考えようとする
自分に気づくことができた。

私は、この本の中の「カラフル」とは、無限にあるたくさんの色
を表し、その「色」とは、人の個性を表しているのだと思う。

「黒もあれば白もある。
 赤も青も黄色もある。

 明るい色も暗い色も。
 きれいな色もみにくい色も。

 角度次第ではどんな色だって見えてくる。」

自分の性格や態度を、角度を変えて見ると、
別の色に見えてくるのかなと思った。

また、自分の苦手な人も、角度を変えて見ると、
違う一面が見えるのかなと思った。

「ぼく」は、人生をやり直すことで、
人はみんないろいろな色を持っていて、
角度次第でどんな色にも見えるということを知った。

自分や、周りの人のほんとの色を見つけられて、
よかったなと私は思う。

中学2年生の今の私の「色」って、何色だろうか。
「この世が、あまりにもカラフルだから、
 私のほんとの色は、私自身まだわからない。」

けれど、これから進む方向によって、どんな色にでもなれる
可能性は必ず持っているはずだ。

私は、自分の進むべき方向を見つけ前進できるように、
勉強をがんばりたい。

そして、多くの人たちと出会い、たくさんの経験をすることで、
私の色は、様々に変化していくのだと思う。

また、私自身が成長していくことで、
私を囲む人たちの色も変わっていくのだろう。

私のほんとの色は、私にもまだわからない。
でも、世界で1つしかない素敵な私の色にしていけるよう、
毎日を大切に送っていきたい。(カラフル・文藝春秋)

毎日新聞 地方版 2009年12月17日(木)
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