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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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【宮崎】自殺と向き合う(上・中・下)(読売新聞/宮崎) [2009年11月28日(Sat)]
2009(平成21)年11月28日(土)
読売新聞
ホーム>地域>宮崎

遺族に自責の念強く
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20091128-OYT8T00100.htm?from=nwlb

自殺と向き合う(下)



「自殺で亡くなった人の遺族を支えたい」
と語る大迫さん

約100人が集った会場は一瞬、静まり返った。

「うちの母親は別に弱かったわけではない。
 近所でも評判の明るい人でした」

日南市で開かれた、自殺防止と住みよい地域づくりのための
フォーラム。

自殺の原因を巡り、コミュニケーション能力や
「ギャンブル好き」
といった個人の資質に結びつける意見が相次ぐ中、
串間市の病院に勤める精神保健福祉士の大迫健二さん(39)
が口を開いた。

母が62歳で自ら命を絶ったのは、4年前の8月。

その年の7月に結婚した大迫さんは、
式が終わってしばらくして、不眠気味だった母から
「病院を受診したい」
と相談を受けた。

診断結果はうつ病だった。

妻と協力して仕事帰りには実家に立ち寄り、
母の話し相手となった。
1か月間見守るうちに、状態は改善したと思っていた。

しかし、用事で顔を出せなかったある日、
母は好きだった海で帰らぬ人となった。
遺書はなく、明確な理由はわからないままだ。

「たった1日、行かなかった日に……」。
大迫さんは悔やんだ。

仕事柄、うつ病に関する専門知識を持っていることも重なり、
自責の念に駆られた。

「家族すら救えない」
と涙が止まらなかった。

大迫さんの父(69)も、母が家を出る際に使った
車のキーを隠せなかった自分を責めた。

酒を飲めば、
「いつ逝ってもいい」
「生きていても楽しみがない」
と繰り返した。

自殺で家族らを亡くした人の精神的な傷は深い。
時に後を追うケースもある。

遺族のケアは、自殺防止に関する普及啓発や、
思い詰めた人に対処できる人材を育成することと共に、
重要な課題だ。

県は昨年、内閣府とともに遺族の支援者を養成する研修会を開催。
今年は県独自の研修会も催した。

だが、遺族対策は緒に就いたばかりだ。
県障害福祉課は
「支援者や支援の場が不足している」
と、現状の不備を認めている。

大迫さん自身、自殺を考えることはなかった。
父はしばらくふさぎ込んだが、やはり自殺で家族を失った人に
誘われたことをきっかけに、週に1度は墓参りに行くように
なり、平穏を取り戻しつつある。

「当事者同士だからわかりあえることがあるのではないか」。
遺族であり、精神保健福祉士である自分の立場を、
同じように苦しむ人のために生かしたい――。

そんな思いが、母の死から4年の歳月が流れた今、
大迫さんの心に芽生えている。
(この連載は毛利雅史が担当しました。
 「自殺と向き合う」は今後も随時掲載します)

読売新聞 2009年11月28日(金)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2009(平成21)年11月27日(金)
読売新聞
ホーム>地域>宮崎

自殺と向き合う(中) 気遣いあう地域 救いの手
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20091126-OYT8T01278.htm



宮崎市で開かれたフォーラムで自殺対策について語り合う出席者
「資格や免許じゃない。気持ちがあれば人を助けられる」

「民間団体の活動に参加し、誰かを支えられれば」

宮崎市で22日に開かれた自殺対策を考えるフォーラム。
実行委員を務めた保健師や学生、整体師らが
壇上で自殺防止に向けた決意を語る度に、会場から拍手が沸いた。

フォーラムは、県から委託を受けた
NPO法人「みんなのくらしターミナル」が企画した。
昨年度から始まり、これまでに五ヶ瀬町や高原町、日南市
など計8か所で開いている。

目的は自殺の防止だ。
ただし、精神科医やカウンセラーのように、
自殺未遂者や追い込まれた人を直接支える取り組みではない。

誰もが住みやすい地域をつくることで、
防止につなげようとする試みだ。



ターミナルの代表、初鹿野 聡さん(47)は

「自殺対策というと、命を絶つ寸前の人を救うことに向かいがち。
 でも、私たちは自殺を考えそうな状況にある人を
 キャッチできる地域づくりに努めたい」

と、思いを語る。

ターミナルはあえて完成した企画を持ち込まず、
各地の実行委員会が、その地域ならではの課題を出し合う
ように方向付けしていく。

円滑に進むように提言するだけの
「地域への中間支援」
に徹する。

宮崎市のフォーラムでは、実行委員に約20人が名を連ねた。
計4回にわたって、同市でも多い男性や高齢者の自殺について
議論を重ねた。

委員の1人で、同市の老人クラブ平和が丘八紘会の会長、
松元道文さん(75)は振り返る。

「そもそも自殺防止について今まで考えたことはなかった。
 参加してみて、悩む人が追い込まれる前に
 何か手を差し伸べられるのでは、と感じた」

ターミナルが提案する地域づくりは、限られた所の住民が
昔ながらに助け合う「地域」とは異なる。

例えば、ターミナルが企画したフォーラムをきっかけに発足した、
小林市と高原町の住民でつくる
「1日30人と話そう会」
も行政上の地区や集落の枠にこだわらない。

役場職員や高齢者の支援者、エコバッグ作りの名人ら
様々な立場や特技の持ち主の集まりだ。



「大阪自殺防止センター」
を創設し、長年にわたって活動している西原由記子さん(76)
は、

「今は個人の生活がはっきりして、
 他人にかかわらない傾向がある。
 だからこそ『最近、いかが』と一声掛けるところに始まり、
 真の人間関係を結ぶことが大切」

と指摘する。

「時代が変わり、心地良い居場所も昔とは違う。
 人と人をつないでいけば、すてきな地域がつくれるはず」。

初鹿野さんはそう呼びかけている。

読売新聞 2009年11月27日(金)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2009(平成21)年11月26日(木)
読売新聞
ホーム>地域>宮崎

自殺と向き合う(上)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20091125-OYT8T01402.htm

「おせっかい」でも話しかけ

高原町の秋祭りで開かれた歌声喫茶。来場者から
「一体感がある」
「懐かしい」
と大好評だった。

アコースティックギターの音色と歌い声が、
にぎやかな祭り会場に響き渡っていた。

子連れの男性や初老の女性たちが
手のひらサイズの歌詞カードを見ながら
「贈る言葉」や
「あの素晴らしい愛をもう一度」
を口ずさむ。

「皆さんよく声が出ていますね」。
伴奏する小林市仲町の飲食店経営、榊 伸一さん(53)
が語りかけると、和やかな雰囲気に包まれた。



高原町の秋祭りに“開店”した歌声喫茶。
小林市と高原町の住民らで作る
「1日30人と話そう会」
が、歌を通じて人の輪を広げよう、と企画した初めての試みだ。

代表で、町役場に勤める谷山天一(ひろかず)さん(36)は
「カラオケと違い、一緒になって歌えるのがいいですね」
と、笑顔を見せた。

「話そう会」は昨年夏に発足した。
とはいえ、約20人のメンバーが集まるのは毎月1回程度。
それ以外は各自が家族や近所の人、買い物先など、
場所も人も問わず、とにかく話しかける。

「実は、田舎でも隣近所との付き合いは昔より減っていて……」
と、中心メンバーの尾崎幸広さん(59)は言う。

外出する際も庭先からマイカーに乗るようになり、
子どもが減って家族ぐるみで出かける機会がなくなったこと
なども理由という。

小林市や高原町を含む西諸県地域は、県内でも自殺率が高い。
健康問題や生活苦など理由は様々だが、
“孤独”も、その一因とされる。

孤独を感じる人を減らすため、元気がなさそうに見える人に、
「おせっかいを承知で」(尾崎さん)
声を掛けていく。それが会員の重要な役目だ。

活動を始めて間もないころ、
一言の大切さを実感する出来事があった。

夏のある夕暮れ。尾崎さんは自宅近くで
50歳代の夫婦と出会った。
婦人用自転車2台に普段着姿。荷物も少なかった。

「大丈夫ですか」。
尾崎さんが声を掛け、自宅に招こうとした。

しかし、2人は
「構わないで下さい」
と遠慮した。

聞けば、熊本県人吉市まで行く、という。
自分と同じ自転車旅好きの仲間だと思い、
自宅に1泊してもらった。

約1か月後、夫婦から手紙が届いた。2人は関東で事業に失敗。
車で九州にたどり着いて自転車に乗り換えたという。

だが、所持金は尽き、
「最期の場所を探していた」。

しかし、声を掛けられ、
「逃げてはいけない」

と思い直し、生活保護を申請して故郷で再出発した、
とつづられていた。

メンバーの1人、コンビニエンスストアを営む
福永知子さん(56)は

「活動を始めてから、みんなに
 『最近どうね』
 『いい天気ね』
 と声を掛けるようになった」

と、意識が変わった。

この夫婦だけでなく、1年余りメンバーが声を掛け続けたこと
で数人が自殺を踏みとどまった。

ただ、予兆に気づけず救えなかったケースも、
残念ながら数件あったという。

「みんな話したがっている」

1年余りの活動を通し、尾崎さんたちは改めて
そう実感している。

◇     ◇

宮崎で昨年1年間の自殺者数は364人。
前年より30人減ったものの、
依然として深刻な状況が続く。

自殺防止に向けた取り組みと現場の声を報告する。

読売新聞 2009年11月26日(木)
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