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NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
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なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
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西宮市小・中学生読書感想文コンクール:作品紹介 毎日新聞阪神支局長賞/兵庫(毎日新聞) [2009年11月20日(Fri)]
2009(平成21)年11月20日(金)
毎日新聞
トップ>地域ニュース>兵庫

西宮市小・中学生読書感想文コンクール:
作品紹介 毎日新聞阪神支局長賞/兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20091120ddlk28040470000c.html

■毎日新聞阪神支局長賞(中学生)

◆森絵都著 カラフル(文春文庫)

◇カラフルな世界−−大社中3年、木村香織さん

◇   ◇

いつもと何も変わらない通学路。ただ足を前に進めるだけ。
私は、何のためにここにいるんだろう。
そう思う瞬間が私にはある。

私の世界は、ときどき全てが灰色だ。
信号も、車も、全部灰色。
クラブでも、教室でも、何のために今を進んでいるのか
分からない時があった。

私は、物事を大きく考えすぎる人だ、と思う。
ほんの小さなことでも、
「私のことじゃないか」
と不安になってしまう。自分に自信が持てなかった。

私が小学生のとき。昨日まで普通にしゃべっていたのに、
いきなり友達の態度がそっけなくなった。

不安だった。
自分の何が悪いのか全然分からなくて、
ただ学校に行くのが辛かった。

結局、卒業するまでそんな状態が続いた。
中学に入ってからもその気持ちは完全に取り去れなかった。
自分を必要としてくれている人がいない気がして、
自分だけ人の温もりや優しさと離れているような感覚だった。

自分の容姿も、性格も、全部が私のコンプレックスになった。
けれど、その時1冊の本と出会うことができた。

その本は、『カラフル』という。
前世であやまちを犯した「ぼく」の魂が、
服薬自殺を図った「小林 真」という少年の体に入り込み、
自身の生き返りにかけて、「再挑戦」、
つまり前世のあやまちを思い出す修行をする話だ。

「ぼく」、すなわち再挑戦中の「真」は、
本当の小林真がおかれていた環境に絶望していた。
真ってなんてついてないヤツなんだ、と自分ばかりを
かわいそうだと思っていた。

そして、コンプレックスの塊だった真を、変えようとした。
もがいてもがいて、そうしているうちに、
いつもは明るい家族や友達も、いろいろなコンプレックスを
抱えていて、もう一度自分の人生を見つめようとしている
ということに気付くことができた。

きっと、誰もがコンプレックスを持っている。
真の言うように、
「誰もが同等に傷もの」
なんだ。

ただ、それを上手に乗り越えることができてこそ、
前向きに生きることの大切さが見えるのかな、と私は思った。

真は、初めのうちは1人の友達もいないさみしい人だった。
しかし、勇気を出して1歩踏み出せば、
立ち止まって真に向かい合ってくれる人もいた。

今の私は、大好きな友達に出会えて本当に充実している。
だから、真の
「5,000年前でも、5,000年後でもない。
 今のこの時代に早乙女くんと出会えてよかった」

という言葉には本当に共感し、泣きそうになってしまった。
人はそうやって生きる価値を見つけていくんだとしみじみ感じた。

「あそこでみんなといっしょに色まみれになって生きていこう。」

これは、真が前世でのあやまちを思い出し、
下界に戻るときの言葉だ。
コンプレックスを乗り越えて、本当の自分を見つけた真
だからこその言葉だと思った。

この世界には、いろんな人のいろんな色がある。
その1つ1つの色を認め合って、生きる。
これから出会う全部の色を大切にしよう。
真がそう言っているような気がした。

真のこのセリフは、前向きに世界を見つめて生きるということの
良さを、私に教えてくれた。

真みたいに絶望的な出来事を背負っても、
そこから希望を見つけることは可能だと思う。

けれど、それを可能にするのは、自分の心と向き合って、
前向きに! 前向きに! と努力する気持ちだ。

私の目の前で、絶望を希望にしてみせた真を見て、そう感じた。

私の灰色だった世界は、この本に出会って少しカラフルになった。
世界は色であふれてる、カラフルだって思うと、
本当に目の前が明るくなって、
前向きに物事を考えられるようになった。

今までは、自分ばかり、自分だけ、と思っていたけれど、
ちょっと視野を広げてみることで、
周りのみんなもどこかで傷を抱えている、
自分だけが苦しいわけじゃないんだと思えることができた。

それは多分、真が伝えたかったメッセージを
私なりに受け取ることができたからではないだろうか。

私は今、受験生だ。きっとこれから受験までの間に、
たくさん辛くて嫌になる時があると思う。

今までの私だったら、1人で抱え込んでイライラしていたのでは
ないだろうか。

けれど今は前向きに目の前を見つめて、
カラフルな世界に飛びこんでいくことができる。
私は、たった一度の自分の人生を後悔させたくないから。

それでも、もし辛くなることがあったら、
私は、ガイドの天使の言葉を思い出そうと思う。

「少し長めのホームステイがまたはじまるのだと
 気楽に考えればいい」

ゆっくりでも、立ち止まってもいい。
私の数十年のホームステイが終わるときに、
このカラフルな世界に生きてよかったと思える生き方をしたい
と思った。 (随時掲載します)

〔三田版〕

毎日新聞 地方版 2009年11月20日(金)
コメント
すごく
ぃぃ^^感動しました。
Posted by:みみ  at 2011年08月22日(Mon) 15:58
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