会いたい聞きたい:「雨やどりの会」の足立真理子代表/熊本(毎日新聞)
[2009年11月01日(Sun)]
2009(平成21)年11月01日(日)
毎日新聞
トップ>地域ニュース>熊本
会いたい聞きたい:
「雨やどりの会」の足立真理子代表/熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091101ddlk43040347000c.html
◇「非行に悩む親集う場を」−−足立真理子さん(59)
夜遊び、家出、万引き、暴走行為−−。
そんな子どもの非行に親たちは頭を抱え、苦しむ。
熊本市の「雨やどりの会」は、非行に悩む親たちが集まって
語り合う場を提供してきた。
設立以来、代表を務める足立真理子さん(59)に
活動の内容や思いを聞いた。 【遠山和宏】
−−会を始めたきっかけは。
◆それほど深刻ではありませんでしたが、
長男(29)が中学生のころ夜遅く外に出たりして
悩んだこともありました。
中には非行をしていた子どもが亡くなったり、
別の子どもの親が自殺したりしたこともあって、
親同士が気持ちを許して話せる場所を作りたいと思うように
なりました。
96年に発足した東京の会の活動を知って
03年2月に設立しました。
−−どのような活動をしていますか。
◆毎月1回第3土曜日の午後1時半から3時間、
10〜20人が参加する定例交流会を開いています。
親たちはどう対応してよいか分からず、子どもを責めると
さらに非行が悪化してしまうこともあります。
まずは1人1人が自分たちの悩みを話し、
それから自由に会話することで気持ちがほぐれてきます。
−−気を付けていることは。
◆アドバイスをしないようにすることです。
人によって親子関係が違えば非行の段階も違って、
なかなか人に言われた通りにやってもうまくいきません。
悩んでいる人を応援しようと会に来る人も、
第三者的な立場ではなく
「自分はこうだった」
と1つの例として話してもらっています。
−−通信の発行や電話相談もしています。
◆定例会で話し合ったことや親たちの体験談を掲載している
「雨やどり通信」を毎月発行しています。
B5サイズで8〜10ページです。
専門家を招いての講演会や学習会も開いています。
毎月第1月曜日午後は子どものことで悩んだ経験を持つ
親たちが相談を受け付けています。
4月からは熊本市の委託を受けて
毎月第2木曜日の午後も電話相談をするようになりました。
−−会をやっていて良かったと思うのはどういう時ですか。
◆定例会で話をした後、少し明るくなって帰っていく人の姿を
見たり
「子どもが手紙をくれました」
と事態が改善したことを報告してくれたりした時ですね。
−−これからどんな活動を。
◆新しいことをするというより、悩んでいる人たちで集まって
安心できる空間を作るという原点を大事にしていきたい。
会のことをもっと知ってもらうような取り組みも
していきたいですね。
==============
◇プロフィル
長男と次男(27)、夫(61)の4人家族。
子どもの舞台鑑賞などを支援する「熊本県子ども劇場」の運営に
約15年かかわった。
電話相談は毎月第1月曜日午後1〜4時、
096・366・7626 と、
第2木曜日午後1〜4時、
096・366・2525。
毎日新聞 地方版 2009年11月01日(日)
毎日新聞
トップ>地域ニュース>熊本
会いたい聞きたい:
「雨やどりの会」の足立真理子代表/熊本
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20091101ddlk43040347000c.html
◇「非行に悩む親集う場を」−−足立真理子さん(59)
夜遊び、家出、万引き、暴走行為−−。
そんな子どもの非行に親たちは頭を抱え、苦しむ。
熊本市の「雨やどりの会」は、非行に悩む親たちが集まって
語り合う場を提供してきた。
設立以来、代表を務める足立真理子さん(59)に
活動の内容や思いを聞いた。 【遠山和宏】
−−会を始めたきっかけは。
◆それほど深刻ではありませんでしたが、
長男(29)が中学生のころ夜遅く外に出たりして
悩んだこともありました。
中には非行をしていた子どもが亡くなったり、
別の子どもの親が自殺したりしたこともあって、
親同士が気持ちを許して話せる場所を作りたいと思うように
なりました。
96年に発足した東京の会の活動を知って
03年2月に設立しました。
−−どのような活動をしていますか。
◆毎月1回第3土曜日の午後1時半から3時間、
10〜20人が参加する定例交流会を開いています。
親たちはどう対応してよいか分からず、子どもを責めると
さらに非行が悪化してしまうこともあります。
まずは1人1人が自分たちの悩みを話し、
それから自由に会話することで気持ちがほぐれてきます。
−−気を付けていることは。
◆アドバイスをしないようにすることです。
人によって親子関係が違えば非行の段階も違って、
なかなか人に言われた通りにやってもうまくいきません。
悩んでいる人を応援しようと会に来る人も、
第三者的な立場ではなく
「自分はこうだった」
と1つの例として話してもらっています。
−−通信の発行や電話相談もしています。
◆定例会で話し合ったことや親たちの体験談を掲載している
「雨やどり通信」を毎月発行しています。
B5サイズで8〜10ページです。
専門家を招いての講演会や学習会も開いています。
毎月第1月曜日午後は子どものことで悩んだ経験を持つ
親たちが相談を受け付けています。
4月からは熊本市の委託を受けて
毎月第2木曜日の午後も電話相談をするようになりました。
−−会をやっていて良かったと思うのはどういう時ですか。
◆定例会で話をした後、少し明るくなって帰っていく人の姿を
見たり
「子どもが手紙をくれました」
と事態が改善したことを報告してくれたりした時ですね。
−−これからどんな活動を。
◆新しいことをするというより、悩んでいる人たちで集まって
安心できる空間を作るという原点を大事にしていきたい。
会のことをもっと知ってもらうような取り組みも
していきたいですね。
==============
◇プロフィル
長男と次男(27)、夫(61)の4人家族。
子どもの舞台鑑賞などを支援する「熊本県子ども劇場」の運営に
約15年かかわった。
電話相談は毎月第1月曜日午後1〜4時、
096・366・7626 と、
第2木曜日午後1〜4時、
096・366・2525。
毎日新聞 地方版 2009年11月01日(日)