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【書評】『橋の上の「殺意」 畠山鈴香はどう裁かれたか』 鎌田慧著(MSN産経ニュース) [2009年08月30日(Sun)]
2009(平成21)年08月30日(日)
MSN産経ニュース
ニューストップ>文化>ブックス

【書評】
『 橋の上の「殺意」 畠山鈴香はどう裁かれたか 』
鎌田 慧 著
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090830/bks0908300821004-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090830/bks0908300821004-n2.htm

「 橋の上の殺意 」
■人が人を裁くことの意味

裁判員裁判が今月3日始まった。
社会を震撼(しんかん)させた秋田連続児童殺害事件から3年。

著者の渾身(こんしん)の取材で、公判でも明らかにされなかった
畠山鈴香受刑者の内面に迫るルポルタージュは、成人の誰もが
法廷の裁判官席に着く可能性を持った今、人が人を裁くことの
意味を改めて真剣に考えさせる格好の教本といえるかもしれない。

事件は秋田県藤里町で起こった。平成18年4月10日、
当時9歳の畠山彩香ちゃんが、次いで翌月18日、隣家に住む
当時7歳の米山豪憲君が相次いで遺体で見つかる。

2人の殺害容疑で逮捕された畠山受刑者は今年5月、
無期懲役刑が確定し、現在服役中だ。

著者は秋田地裁、仙台高裁秋田支部での公判の傍聴をはじめ、
畠山受刑者の家族や勤務先の上司、地元の友人ら複数の関係者に
会って取材し、彼女の育った環境から事件の背景を浮き彫りに
し、核心へと迫るアプローチを試みる。

小中高校で同級生からひどいいじめにあい、父から暴力など
虐待を受ける。社会へ出てからもシングルマザーとなり、
極度の貧血などの持病から人並みの仕事や育児ができず、
精神科に通うも自殺未遂を繰り返すという不遇の人生が
赤裸々に綴(つづ)られる。



事件後、パニックに陥った藤里町民をカウンセリングした
精神科医の証言は興味深い。

「今回の事件の容疑者が、地域の対人関係から孤立しがちであり、
 さまざまな悩みを抱え情動不安定であったことは知られている。

 そのため、容疑者ともっと交流できていれば事件は防げたの
 ではないかと、自虐的に感じている住民も多いと思われる」

今後の事件抑止の教訓となる重い言葉だ。

公判で注目されたのは死刑か無期懲役かの量刑だった。
高裁は彩香ちゃんへの殺意は認めたが、豪憲君殺害については
計画性、残虐性は認められないとし死刑を回避した。

裁判員制度は国民に罪を裁くことだけを求めるのだろうか?

公判前の不十分な精神鑑定や秋田県警の初動捜査の遅れなど
著者が本書で指摘した課題には事件回避のための人知も
提示されている。 (平凡社・1,890円)

評・戸津井康之(文化部)

MSN産経ニュース 2009年08月30日(日) 08時21分
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