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なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


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キャンパる:大学生の心の病 なぜ?どう対処?(毎日新聞) [2009年08月07日(Fri)]
2009(平成21)年08月07日(金)
毎日新聞 東京夕刊
トップ>ライフスタイル>子育て・教育

キャンパる:大学生の心の病 なぜ?どう対処?
http://mainichi.jp/life/edu/news/20090807dde012070060000c.html

インターネットなど社会の情報化が進む一方で、心の病を抱える
大学生たちがいる。私自身、大学に入り孤独感を感じ悩んだこと
がある。なぜ、今の大学生に心の危機が訪れやすいのか、
それにどう対処したら良いのか?

日本大学文理学部心理学科の坂本真士教授(43)と
青山学院大学の学生センターに聞いた。
【青山学院大・河村真菜美、写真は慶応大大学院・水谷瑛嗣郎】

◇携帯・ネット普及で1人の時間増え、対人関係力が低下

「心の病は、個人だけを見て治すのではなく、そうさせてしまった
 周囲の環境に目を向けるなど社会的な面からの考察が必要です」

と坂本教授は語る。

そして

「心の病にかかってしまう学生には人間関係がうまくいって
 いなかったり、対人関係のネットワークに入れなかったり
 といった『対人関係力の低下』という共通点がある」

と指摘する。

なぜ、対人関係力が低下しているのか?
その背景には、携帯電話やインターネットの出現で
「人との付き合い方」が変化していることが挙げられる。

携帯やネットによってコミュニケーションの手段が多様化した
半面、その変化に適応できない学生は孤立感を深めてしまう。

対人関係の変化の要因は他にもある。大学生は高校生とは違って
生活リズムが1人1人違う。だから、1人でいる時間も多くなり、
対話相手はテレビかパソコンという学生も増えている。

地方から東京の大学に入った私もそうだったが、1人の時間を
どう過ごすかは大学生になって最初にぶつかる壁である。

坂本教授が前に勤務していた大学ではクラスが担任制で、
学生の出欠状況を担任が確認できたという。
これなら、欠席の多い学生を早期に発見し対応することができる。

しかし坂本教授は

「自分のクラスへのかかわり方は個々の教師の自由裁量に
 任される。大学教員は教育や雑務で忙しく、担任に根気強さ
 と、よほどの意気込みがないと支援を続けるのは難しい」

と言う。
個々の教員だけでなく、大学全体としての取り組みが
求められるだろう。

その上で
「心の病を軽視してはいけない。症状がエスカレートすると、
 自殺という悲しい結果を起こしかねない」
と警告する。

心の病で苦しむ人ほど支援が必要なのに、
学生の中には独りで問題を抱え込む人も多い。

その底には、相談機関についての情報不足や
心療内科や精神科に対する偏見があるのではと言う。

「そもそも『精神が病む』という意味が込められている
 精神病という言葉自体がおかしい。
 患者を異常者扱いし、社会的に隔離する目的で精神科病院に
 入院させていた日本の精神医療システムや日本人の考え方
 にも問題がある」

こんなイメージをぬぐい去るためにも
「病院をもっとオープンなものにし
 地域の人に知ってもらうことが大切」
と語る。

病院や専門家に頼るだけでなく、人と人とのつながりの中で
個人の悩みを相談・解決していくことの重要性を強調した。

◇悩もう、でも独りで悩むな

青山学院大学の「学生センター」は青山、相模原各キャンパスに
設けられ、月−土曜の午前9時からカウンセラーが学生の悩みを
聞く。家族や教職員も無料で利用でき、両キャンパス合計で
年間400〜500人が相談に訪れている。

心理カウンセラーの山越静香さんは

「大学生というのは、心の病の表れやすい『好発期』の
 真っただ中。人間として自立していく過程なので、
 プレッシャーや不安、ストレスに敏感で、
 『親の期待にこたえてきた』
 『幼少時に親に十分甘えられなかった』
 といった問題が一気に顕在化してくる時期でもある」

と語る。

相談者の一部には、うつやパニック障害、摂食障害などの症状が
表れる。それらは、学業や将来の不安、対人関係、健康問題が
引き金となっていることが多いと言う。

「根本的な原因は幼少期の環境・人間関係の中で、
 発達課題をクリアしてこられなかったことにある。
 つまり大学時代は、それまでにクリアできなかったけれど
 何とか均衡を保っていたものが、対人関係などが引き金に
 なって保ちきれなくなり、未解決の課題が次々と表れてきて
 しまう時期だ」

と山越さんは説明する。

そして
「学生は大いに悩むべきだ。さまざまな困難にぶつかり
 それを乗り越えることで人間的にも深みや幅が出てくる」

と、悩むことは必ずしも悪いことではないと語る。

「心の問題が表れるということは抱えていた問題を
 一気に解決できる機会が出現したということなので、
 問題が起こっても何も恐れることはない。
 ただし独りで悩まず相談機関を活用してほしい」

と呼びかける。

◇何でもいいひと声掛けて−−筆者から

私が、この問題をとりあげたのは、心の病や診療内科というもの
が「遠い存在」ではなくなってきていることを、多くの人たちに
知ってもらいたい、そのことについて考える時間を作って
もらいたいと思ったからだ。

私も、1人暮らしへの不安や対人関係からのストレス、
将来への葛藤(かっとう)などが原因で悩んだことがある。
一時は、過食になってしまった。

心の病になると
「誰にもわかってもらえない」
「言えない」
と感じて独りで問題を抱え込みがちだ。

私もそうだったが、
「当事者にしかこの気持ちはわからない」
と勝手に感じて孤独感に陥り、自暴自棄になってしまう。

自分はつらくて誰かに頼りたいのに、できない現実。
それで悪循環に陥ってしまうのだ。

自分1人で前に進むのは限度がある。
だからこそ周囲が、悩みを打ち明けやすい環境を作ってあげる
ことが大切なのではないか。
当事者は、何でもいい、一言声を掛けてほしいだけなのだ。

人は1人では生きていけないし、お互いを支え合うためにも、
心の病について考えてほしい。 【河村真菜美】

<イラスト 東京工科大・西谷 卓>

==============

■人物略歴

◇さかもと・しんじ
神奈川県生まれ。95年、東京大学大学院社会学研究科博士課程
修了。国立精神・神経センター精神保健研究所特別研究員などを
経て現職。専門は臨床社会心理学。

著書に「自己注目と抑うつの社会心理学」(東京大学出版会)、
「ネガティブ・マインド」(中公新書、近著)など。

毎日新聞 2009年08月07日 東京夕刊
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