「貧困」で国が調査・基準策定を(医療介護CBニュース)
[2009年07月31日(Fri)]
2009(平成21)年07月31日(金)
医療介護CBニュース(キャリアブレイン)
トップ>ニューストップ>介護一般
「貧困」で国が調査・基準策定を
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/23506.html
鉄道弘済会が開いた社会福祉セミナーの2日目は、
「漂流する社会福祉からの脱出―その道筋を問う」
と題したシンポジウムが開かれた。
シンポジウムでは日本社会事業大の大橋謙策学長を
コーディネーターに、4人のパネリストが講演。
利用者の自立を支えるソーシャルワークの重要性を指摘する意見
や、それを担う社会福祉士の役割に関する意見などが出された。
また、貧困対策の総合的な検討を進めるため、
国による「貧困調査」の実施や貧困の基準の策定を求める意見や、
生活保護を使いやすいものにするなどセーフティーネットを
再構築すべきとの意見も出た。
●
大橋学長は戦後の社会福祉について、制度の設計や給付に
偏重する傾向があったのではないかと述べた。
また、単発の制度をうまく組み合わせるなどして活用できる人も
いるが、制度をうまく使いこなせない人もいると指摘。
さらに、物や金を与えるだけでなく、自ら人生を再設計して
いけるよう自立を支援することが重要だとした。
その上で、
「問題を抱えている人とつながる」
「人を資源につなげる」
「(資源が)なければ開発していく」
ソーシャルワークの重要性を強調。日本では、
ソーシャルワークの機能を
「軽視してきたのではないか」
と述べた。
●
日本社会福祉士会の前副会長でもある山本たつ子・社会福祉法人
天竜厚生会常務理事は、介護福祉士の仕事への理解が
この約20年間で進んだ一方で、社会福祉士への理解は進んで
いないと指摘。
大橋学長も、介護人材に関する問題はメディアでも取り上げられて
いるが、福祉人材の問題はあまり取り上げられていないと語った。
また、福祉への問題意識は制度への問題意識につながりがちで、
人材の問題はあまり注目されないと述べた。
●
このほかシンポジウムでは、高齢者福祉の整備が進められてきた
のと比べると、子育てへの支援が少な過ぎるとの意見や、
企業が中心に担ってきた福祉システムに代わる新たなシステムの
構築の必要性を指摘する意見が出た。
また、地域住民が主体となって、住民の福祉の向上につなげて
いる地方自治体の事例なども紹介された。
■生活保護を利用しやすいものに
静岡大の布川日佐史教授はシンポジウムで、
「社会保障を土台から作り直す」
と題して講演し、貧困対策の必要性を指摘した。
布川教授は、貧困の拡大のペースに生活保護の給付のペースが
追い付いていないとし、生活保護をより使いやすいものにすべき
と語った。
また、雇用保険と生活保護の間をつなぐ
「第2のセーフティーネット」
の重要性を指摘。
これを生活保護への導入路と位置付けると同時に、生活保護の
給付に伴う自治体の負担の軽減を図るべきとの考えを示した。
また、社会福祉のシステムを、
「自助を尽くさないと利用できない」
ものではなく、
「自助ができない人には自助ができるようにサポート」
していくことが必要だと強調した。
さらに布川教授は、日本では貧困対策が総合的に検討されている
わけではないとし、国による「貧困調査」の実施や
貧困の基準の策定が求められると述べた。
一方で、こうした施策を実施するための
「手当て、財源をどうするかが問われている」が、
「(日本社会では)まだ、貧困に立ち向かう
覚悟、合意ができていないのではないか」
とも述べた。
キャリアブレイン 2009年07月31日(金) 22時08分
医療介護CBニュース(キャリアブレイン)
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「貧困」で国が調査・基準策定を
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/23506.html
鉄道弘済会が開いた社会福祉セミナーの2日目は、
「漂流する社会福祉からの脱出―その道筋を問う」
と題したシンポジウムが開かれた。
シンポジウムでは日本社会事業大の大橋謙策学長を
コーディネーターに、4人のパネリストが講演。
利用者の自立を支えるソーシャルワークの重要性を指摘する意見
や、それを担う社会福祉士の役割に関する意見などが出された。
また、貧困対策の総合的な検討を進めるため、
国による「貧困調査」の実施や貧困の基準の策定を求める意見や、
生活保護を使いやすいものにするなどセーフティーネットを
再構築すべきとの意見も出た。
●
大橋学長は戦後の社会福祉について、制度の設計や給付に
偏重する傾向があったのではないかと述べた。
また、単発の制度をうまく組み合わせるなどして活用できる人も
いるが、制度をうまく使いこなせない人もいると指摘。
さらに、物や金を与えるだけでなく、自ら人生を再設計して
いけるよう自立を支援することが重要だとした。
その上で、
「問題を抱えている人とつながる」
「人を資源につなげる」
「(資源が)なければ開発していく」
ソーシャルワークの重要性を強調。日本では、
ソーシャルワークの機能を
「軽視してきたのではないか」
と述べた。
●
日本社会福祉士会の前副会長でもある山本たつ子・社会福祉法人
天竜厚生会常務理事は、介護福祉士の仕事への理解が
この約20年間で進んだ一方で、社会福祉士への理解は進んで
いないと指摘。
大橋学長も、介護人材に関する問題はメディアでも取り上げられて
いるが、福祉人材の問題はあまり取り上げられていないと語った。
また、福祉への問題意識は制度への問題意識につながりがちで、
人材の問題はあまり注目されないと述べた。
●
このほかシンポジウムでは、高齢者福祉の整備が進められてきた
のと比べると、子育てへの支援が少な過ぎるとの意見や、
企業が中心に担ってきた福祉システムに代わる新たなシステムの
構築の必要性を指摘する意見が出た。
また、地域住民が主体となって、住民の福祉の向上につなげて
いる地方自治体の事例なども紹介された。
■生活保護を利用しやすいものに
静岡大の布川日佐史教授はシンポジウムで、
「社会保障を土台から作り直す」
と題して講演し、貧困対策の必要性を指摘した。
布川教授は、貧困の拡大のペースに生活保護の給付のペースが
追い付いていないとし、生活保護をより使いやすいものにすべき
と語った。
また、雇用保険と生活保護の間をつなぐ
「第2のセーフティーネット」
の重要性を指摘。
これを生活保護への導入路と位置付けると同時に、生活保護の
給付に伴う自治体の負担の軽減を図るべきとの考えを示した。
また、社会福祉のシステムを、
「自助を尽くさないと利用できない」
ものではなく、
「自助ができない人には自助ができるようにサポート」
していくことが必要だと強調した。
さらに布川教授は、日本では貧困対策が総合的に検討されている
わけではないとし、国による「貧困調査」の実施や
貧困の基準の策定が求められると述べた。
一方で、こうした施策を実施するための
「手当て、財源をどうするかが問われている」が、
「(日本社会では)まだ、貧困に立ち向かう
覚悟、合意ができていないのではないか」
とも述べた。
キャリアブレイン 2009年07月31日(金) 22時08分



