絆結ぶ黄色いハンカチ(朝日新聞)
[2008年05月31日(Sat)]
2008(平成20)年05月31日(土)
朝日新聞 asahi.com
トップ>マイタウン>宮崎>記事
絆結ぶ黄色いハンカチ 延岡の集落で
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000805310002
2008年05月31日

玄関先に黄色いハンカチを掲げる黒木ハツ子さん。
「旗を出すことで周りの人たちに守られているような気持ちになるんです」
=延岡市北川町の下赤地区
元気なら毎朝、玄関先に黄色いハンカチを――。
延岡市北川町の小さな集落で始まった、お年寄りの安否を
確認する取り組みが町内全域に広まりつつある。
「異変」が起きたとき、いかに周囲に早く気づいて
もらうかを地域で考えた結果だ。当初は3地区だったが、
今では10地区に拡大、同町内の半数以上の世帯に浸透している。
(二宮俊彦)
黄色いハンカチ運動を始めたのは山あいの八戸、下赤、上赤地区の
計約120世帯。自治公民館長や民生委員らでつくる
「下赤校区ふるさとネットワーク会議」のメンバーが、
物品販売などで得た収益で黄色い布を購入。
4年前に竹の棒と一緒に地区内の全戸に配ったのが始まり。
全世帯を対象にしたのは、高齢者の自宅が特定されないよう
配慮したためだ。
朝起きたら、玄関先や通りに面した場所に黄色いハンカチを出し、
夕方には中へ入れる。ハンカチが出ていなければ、近所の人が
声をかけるなどして、安否を確かめる。
下赤地区に住む一人暮らしの黒木ハツ子さん(78)は
毎朝7時には、ハンカチを玄関先に掲げる。
「近所の人に『きょうも元気じゃねー』と思ってもらうことで、
見守られている気持ちになり、安心する」。
何度か寝過ごして、近所で大騒ぎになったこともあったという。
運動のきっかけは、高齢者宅を狙った悪質な訪問販売が増えたこと。
98年に地区を貫く国道326号が整備され、交通量が増大。
山あいの小さな集落にも県内外からセールスが来て、
トラブルも目立ち始めた。同地区の高齢化率は37%前後で、
同会議が地域全体でお年寄りを守ろうと、黄色いハンカチ運動を考案。
「警戒されている」とためらったのか、訪問販売の苦情が
ピタッと止まった。
同市北川町総合支所の後押しや運動の成果が評判を呼び、
これまでに町中心部に近い飛石、深瀬など7地区
(計約810世帯)にも拡大。同町内の約58%の世帯に
ハンカチが配られるまでになった。
発起人の1人で、下赤地区に住む市職員の伊藤信幸さん(53)は
「自分たちの地域は自分たちで守るという意識が芽生え、
地域の絆(きずな)も深まった。黄色いハンカチはその象徴の
ようなもの。町内全域に広まってくれれば、うれしい」
と話している。
朝日新聞 asahi.com
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絆結ぶ黄色いハンカチ 延岡の集落で
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000000805310002
2008年05月31日

玄関先に黄色いハンカチを掲げる黒木ハツ子さん。
「旗を出すことで周りの人たちに守られているような気持ちになるんです」
=延岡市北川町の下赤地区
元気なら毎朝、玄関先に黄色いハンカチを――。
延岡市北川町の小さな集落で始まった、お年寄りの安否を
確認する取り組みが町内全域に広まりつつある。
「異変」が起きたとき、いかに周囲に早く気づいて
もらうかを地域で考えた結果だ。当初は3地区だったが、
今では10地区に拡大、同町内の半数以上の世帯に浸透している。
(二宮俊彦)
黄色いハンカチ運動を始めたのは山あいの八戸、下赤、上赤地区の
計約120世帯。自治公民館長や民生委員らでつくる
「下赤校区ふるさとネットワーク会議」のメンバーが、
物品販売などで得た収益で黄色い布を購入。
4年前に竹の棒と一緒に地区内の全戸に配ったのが始まり。
全世帯を対象にしたのは、高齢者の自宅が特定されないよう
配慮したためだ。
朝起きたら、玄関先や通りに面した場所に黄色いハンカチを出し、
夕方には中へ入れる。ハンカチが出ていなければ、近所の人が
声をかけるなどして、安否を確かめる。
下赤地区に住む一人暮らしの黒木ハツ子さん(78)は
毎朝7時には、ハンカチを玄関先に掲げる。
「近所の人に『きょうも元気じゃねー』と思ってもらうことで、
見守られている気持ちになり、安心する」。
何度か寝過ごして、近所で大騒ぎになったこともあったという。
運動のきっかけは、高齢者宅を狙った悪質な訪問販売が増えたこと。
98年に地区を貫く国道326号が整備され、交通量が増大。
山あいの小さな集落にも県内外からセールスが来て、
トラブルも目立ち始めた。同地区の高齢化率は37%前後で、
同会議が地域全体でお年寄りを守ろうと、黄色いハンカチ運動を考案。
「警戒されている」とためらったのか、訪問販売の苦情が
ピタッと止まった。
同市北川町総合支所の後押しや運動の成果が評判を呼び、
これまでに町中心部に近い飛石、深瀬など7地区
(計約810世帯)にも拡大。同町内の約58%の世帯に
ハンカチが配られるまでになった。
発起人の1人で、下赤地区に住む市職員の伊藤信幸さん(53)は
「自分たちの地域は自分たちで守るという意識が芽生え、
地域の絆(きずな)も深まった。黄色いハンカチはその象徴の
ようなもの。町内全域に広まってくれれば、うれしい」
と話している。



