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AIDとは夫以外の第三者から精子の提供を受ける生殖技術のことで、日本においては60年ほどの歴史があり、現在も年間百数十名の子どもがこの技術によって生まれています。

【新刊販売のお知らせ】
「AIDで生まれるということ
–精子提供で生まれた子どもたちの声– 」
非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ・長沖暁子編著
出版社:萬書房  1,800円+税  208p
H26年5月1日より販売されます(取次搬入4月30日)
書店、amazonにて予約できます。

目次
・AIDで生まれた子どもの声
・座談会
・当事者とは誰なのか

当事者の視点から、AIDの問題点をまとめた冊子(A5 12p)
「子どもが語るAID
   −生殖技術について、今考えてほしいこと−」

販売終了しました。ありがとうございました。

2008年12月04日

嘘の関係がいけない

出自に関しての話は、小さな頃は説明が難しいかもしれません。
親にとってはあまり話したくないことが含まれるかもしれません。
しかし、ある程度成長した時に事実を伝えられるベースを作っておくべきだと思います。
嘘をつくつもりではなかった、または知らない方がいい出自であるという意見があります。
しかし、自分の出自を肯定されないことこそが、生まれた人を苦しめているのです。
出自に関して嘘があるということは、親との信頼関係をダメにするだけでなく
生まれた人に怒りや悲しみをもたらす可能性が大きくなります。
その怒りや悲しみは、消化するのに大きなエネルギーと時間を必要とするでしょう。

親子が本音でぶつかり合うことなしに
本当の絆はうまれないと思います。
posted by aya at 08:42 | TrackBack(0) | AIDの問題点

2008年08月27日

世界乳幼児精神保健学会(WAIMH)

8月4日(月)パシフィコ横浜

2008年8/1〜8/5第11回世界乳幼児精神保健学会世界大会がパシフィコ横浜にて開催されました。
世界乳幼児精神保健学会とは、すべての赤ちゃんの健やかな心の発達を促進することを目的としたメンタルケアの国際的な学会です。

Workshop23「生殖補助医療によって出生した子どもたちの権利」に
才村眞理先生(帝塚山大学)、宮島淳先生(中部学院大学)、アメリカの生まれた当事者ビル・コードレイ氏と共に、自助グループのメンバー2名参加しました。

ビル・コードレイ氏の
『大切なことは、出自を隠しとおせるかどうかではなく、嘘のない親子関係の中で育てられることなのです。』という言葉は心に残りました。
イギリスのソーシャルワーカー、エリック・ブライス氏(Huddersfiled大学教員)からも、『提供精子によって人工的に作られた子どもが出自を知る権利を行使する難しさ』について述べられたメッセージをいただきました。

また、8/3、8/4と市民ブースに、「非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ」として参加しました。
皆様、ご協力ありがとうございました。


多くの方々に出会い、支えられ、たくさんの力をいただいています。
深く感謝しております。

posted by aya at 11:10 | TrackBack(0) | 活動紹介

2008年06月17日

講演会

2008年8月3日(日) に講演会を行うことになりました。

このAID(非配偶者間人工授精)の問題に、少しでも関心をお持ちの方にぜひご参加いただければと思っています。


チラシについては、こちらをご覧下さい。
posted by haru at 20:18 | TrackBack(0) | お知らせ

2008年06月09日

ドナー開示求める声高まる

気になったニュースを。

「前提崩れ医療に逆風 ドナー開示求める声高まる
 納得できる仕組みづくり必要」
フジサンケイビジネスアイ(2008年6月3日より)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200806030072a.nwc

提供者の情報開示の問題が語られるときに、いつもひっかかってしまうことなのですが、
突然生まれた人が提供者を訪ねることで、提供者の生活を脅かす
というような言われ方をよくします。

過去に匿名を条件に精子を提供した方にとっては、それが突然情報開示になってしまう
(そんなことはありえませんが)ということは驚異かも知れません。
しかし、そもそも今後出自を知る権利が認められたとしても、
それは過去にさかのぼっても適用されることではなく、そういった法律が制定後に
提供した人、生まれた人にしか適用されるものでないことは、十分理解しています。

しかし大きな誤解として、出自を知る権利が認められると、過去に匿名を条件に
提供した人の情報までが開示される、と思われがちですが、そんなことはありません。
過去のことと、これから行われることは分けて考えなくてはならないと思います。

そして出自を知る権利が今後認められたとして、
これから精子を提供される方は、将来自分の提供した精子で生まれた人が
会いに来るかもしれない、という可能性を考慮した上で
提供するかしないかを決めてほしいと思います。
将来起こりえる問題について、少しでも不安があるのならば
提供者の方は、提供をしない、という選択もできるのですから。
posted by haru at 09:09 | TrackBack(0) | 関連記事

2008年06月05日

非配偶者間の人工授精 5年で施設半減

気になったニュースを。

「非配偶者間の人工授精 5年で施設半減 全国で14か所に」
2008年5月24日 東京新聞より
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008052402000229.html
posted by haru at 08:51 | TrackBack(0) | 関連記事

2008年04月30日

すでに生まれている子どもの問題と技術の問題は分けて考えるべき

気になったニュースを。
【正論】加藤尚武 学術会議の「代理出産」見解(IZAニュースより)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/135032/

代理出産の問題が語られるときに、すでに生まれている子どもの状況を見て、それがかわいそうだということが、技術自体の是非についても影響して語られる様子をよく見ます。

すでにこれら技術で生まれている子どもについては、その子どもにとって最善と思われる環境が整えられることが最も重要だと思います。
しかしそのことと、今後これら技術をどうするのか、という議論は別物だと思います。
子どもがかわいそうだから、技術を認めてあげるべき、とはならないのではないでしょうか。

精子提供(AID)や卵子提供についても同様だと思います。
この技術では、代理出産以上に多くの子ども(成人)がすでに生まれています。
それは技術が先行し、様々な問題についての議論がずっと後回しにされてきた結果です。

今更これら技術を否定したら、それによって生まれてきた子どものことも否定してしまうのではないか、と言われることがよくあります。しかしそうではないと思います。技術に対する評価と、それにより生まれた人の話は別物と考えるべきではないでしょうか。そうでなければ、これら生殖技術についての客観的な議論はできないと思います。
posted by haru at 09:12 | TrackBack(0) | 関連記事

2008年04月24日

日本学術会議の最終報告書

気になったニュースを。

代理出産「原則禁止」 厚労相、法制化を検討(Yahooニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080417-00000089-san-soci

昨年から議論を重ねてきた日本学術会議の最終報告書が提出されたそうです。
報告書の内容については、その全文が公開されています。

報告書は比較的読みやすく、一見難しそうな専門用語の解説にも多くのページがさかれていました。今までこれら技術について、漠然とした印象しかなかった方々にもぜひ読んでほしいと思います。

この報告書提出を受けた報道の中には、昨年行われた世論調査とのギャップ(代理出産賛成が過半数以上いた、という結果)を指摘しているものがありました。しかしその調査結果がこの委員会で報告されたときにも議論に挙がっていたように、いったいどこまでこの技術についての正確な情報を得たうえで賛成と言っているのか、ということにも目を向けてほしいと思います。調査報告の場では、実際に妊娠出産を経験した方の方が、そうでない方より慎重な意見だった、ということが言われていました。不妊治療や妊娠出産について、比較的正確な情報を持っている方々の方が、この技術の容認には慎重だったと考えられるのではないでしょうか。

子どもが生まれること=めでたいこと、喜ばしいこと
というイメージは当然多くの方にあると思いますし、それは間違いではないとも思います。
しかしそれだけで、これら生殖技術を
困っている人を助ける技術
として認めてしまってよいのでしょうか。

現実に、この技術を行ったときに生じる(又は生じる可能性が考えられる)数々の問題を
きちんと理解して、それからこれら問題については検討をしてほしいと思います。
posted by haru at 09:48 | TrackBack(0) | 関連記事

2008年03月11日

当事者の感じ方

AIDで生まれた人にも様々な考え方、感じ方の人がいると思います。

私はAIDという生殖技術はどうなのだろうと感じます。
そもそも精子はあげたりもらったりしてもいいものか、という疑問があります。
そして、医療の手が入ることで夫以外の精子提供を受けることは医療だと言われることが、個人的には釈然としない気がするのです。


posted by aya at 23:24 | TrackBack(0) | AIDの問題点

2008年03月07日

日本学術会議 最終報告書

気になったニュースを。

<代理出産>「原則禁止、臨床試験は容認」学術会議が報告書
(Yahoo!ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000119-mai-soci

代理出産、法律で原則禁止=「試行」へ第三者機関必要ー学術会議
(Yahoo ! ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000148-jij-soci

昨年1月から、生殖補助医療のあり方について議論してきた日本学術会議の報告書案がまとまったようです。

生殖補助医療についての議論は、1999年に厚生省に専門委員会が設けられたときから始まっています。2003年には最終報告書が出され、その後法案化すると言われながらも、たなざらしにされたまま何年も経過してしまいました。

今回まとめられた日本学術会議での報告書も、結局は話し合っただけ、とならぬよう、
この報告書をきっかけに、この問題についての議論が社会全体として、より深まっていってほしいと思います。
posted by haru at 21:50 | TrackBack(0) | 関連記事

2008年03月01日

子どもが語るAID−生殖技術について、今考えてほしいこと−

子どもが語るAID−生殖技術について、今考えてほしいこと− が公開されました。

子どもが語るAID
 −生殖技術について、今考えてほしいことー

(A5版 12p)

内容:
・AIDの基本的情報
・AIDで生まれた人が抱える問題
・現在の生殖技術
・解決への道
・AIDで生まれた方々へ



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posted by haru at 20:43 | TrackBack(0) | 成果物