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2016年03月21日

ライフストーリーワークについての冊子

ライフストーリーワークについてわかりやすく説明した冊子ができました。

AIDで生まれたこと、その他のいろんなことで生きづらさを感じたときに、
自分自身の物語を信頼できる人といっしょに考えたり振り返ったりする
ライフストーリーワークという方法があります。

今回、ライフストーリーワークをイギリスから日本に導入した才村眞理さんと
実施した体験者で、
「ライフストーリーワークとは?〜精子・卵子の提供により生まれた人のためのガイドブック〜」
という冊子を作りました。

関心のある方には、無料で送らせていただきます。

希望される方は、下記のアドレスにお名前、送付先住所をお知らせください。
knmmnk110@yahoo.co.jp
posted by ren at 18:12 | TrackBack(0) | 関連書籍

2009年05月20日

「代理出産ー生殖ビジネスと命の尊厳ー」

「代理出産ー生殖ビジネスと命の尊厳ー」
 大野和基 集英社新書

代理出産の抱える問題点について、主にアメリカで、実際の体験者から取材をしまとめられています。

日本ではどうしても代理出産を希望する人、実際に依頼した人の話しか表に出てきません。その場合どうしても、不妊に悩む人にとっての福音であるかのように語られ、この技術の明るい部分しか伝えられません。しかしこの本の中でも述べられているように、代理出産を請け負った人、そしてその女性の家族、また代理出産という技術で生まれた子どもが何を考えているのか、ということはとても重要なことだと思います。
代理出産経験者がこの技術に反対の発言をするということはどういうことなのか、きちんと考える必要があると思います。
また生まれた子どもの親権争いや、障害を持って生まれた場合の引き取り拒否など、代理出産という技術の抱えるシビアな問題についても考える必要があると感じました。

そしてグローバル化する社会の中、生殖に関してもより安い取引を求め、生殖産業なる市場ができつつある問題点も指摘されていました。
posted by haru at 22:18 | TrackBack(0) | 関連書籍

2009年04月21日

「二度生まれて」ある養女の心の旅

ベティ・ジーン・リフトン/ 柴田都志子訳

生殖技術で生まれた人が「出自」を知ることの重要さを、無視することはできなくなりつつあります。そうはいうものの、まだまだとりまく環境はお粗末です。医療も社会も、生まれた人の立場よりも親側の視点優先であり過ぎるように思います。
嘘のない出自を知ることー「告知」がいかに大切であるか。
養子である著者の経験した思いが、とても自分に似ている部分がありました。
二度生まれる・・・そんな気持ちで告知からを生き延びてきました。
これからも、命の灯が消えるその時まで、続くのかなと思っています。

親の人生に子どもが必要であったように
子どもには子どもの人生に必要なものがあるのではないでしょうか。
必要なものは人それぞれです。
それを考えるために、知るために、告知は早いうちに。
進路や結婚を決める前に。
自分が経験したので切実にそう思います。
posted by aya at 08:34 | TrackBack(0) | 関連書籍

2009年04月15日

「生殖補助医療で生まれた子どもの出自を知る権利」

福村出版 才村眞理編著
「この本は、まさにこの子どもらの権利侵害について取り上げ、世の中にこの問題の深刻さを考えるきっかけとなるよう、そして子どもらの人間としての権利を今一度振り返るよう、投げかけた本である。」
 (刊行によせて 慶応義塾大学医学部小児科学教室 講師 渡辺久子)より引用


生殖補助医療の海外の動向、日本の動向を含め、生まれた当事者のインタビューの詳細も報告されています。
生殖技術や法制化に関わる方々にはおすすめの研究報告書です。

posted by aya at 09:09 | TrackBack(0) | 関連書籍

2009年01月17日

「子育て支援と世代間伝達」渡辺久子著(金剛出版)

‘子育て‘とは‘子どもが親を育てること‘ともいえる。子どもと日々誠実にむきあうことにより、予想外の思わぬ自分に出会いながら、人はより内省的に己を見つめ成長させられていく。
−本文より

慶応義塾大学医学部小児科学教室専任講師、渡辺久子先生の論文集です。
思春期・拒食症・児童虐待・家庭内暴力・子どもの自殺企図・子どもの死・生殖補助医療で生まれた子どもの心・世代間伝達など、成長の各段階で起こる問題について書かれています。
深い内容ですが、読んだあとに勇気づけられる一冊でした。
posted by aya at 23:00 | TrackBack(0) | 関連書籍

2007年09月05日

「いのち」についての60の手紙

産経新聞に平成13年4/2〜14年9/23連載された
「生を語る−十代の君たちへ」を改題、加筆されたものです。
(扶桑社 山折哲雄・中村桂子著)

わかりやすい言葉で生命科学が語られています。
「十代の君たちへ」とありますが、大人にも子どもにもお薦めです。
私達はどれだけ正しい情報で科学を知っているのでしょうか。
そして、どれだけ自分の頭で考えているのでしょうか。
何が正しいのか、矛盾と痛い思いに悩みながら考える生命倫理。
生き物に対する優しい気持ちで、いろいろな角度から、
広い視野で考えるきっかけになればいいなと思います。
posted by aya at 11:53 | TrackBack(0) | 関連書籍

2007年08月22日

いのち

【いのち  生命科学に言葉はあるか】
  最相葉月(文春新書)
 
生命誕生の瞬間に「人の手」が入ることの功罪とは!?
クローン、脳死、ES細胞、遺伝子診断……最先端の生命科学の過去・現在・未来に迫る(本書カバーより)

生まれた当事者として生命科学の話がとても気になります。
自分のことを考えていたら繋がってたどりついてしまいます。
『そもそもAIDってしてもいいことなの?』
個人的に、この技術への疑問はずっとあります。
では人工中絶はどうなの?
受精卵はいつから人なの?
生まれる=作ることは100%善なの?
疑問が次から次へと湧いてきます。
生命科学の倫理は明確な線引きがとても難しい。
ただ言えることは、事実を知らずに簡単に、そして一方的に答えを決めるのはよい方法ではないということです。

そしてもうひとつ大切なこと…
自分には関係ないと思っている人がたくさんいます。
この生命科学で生まれた人や生物、植物は同じ世代を共に生きています。
お互いに関係しあって、影響しあって生きているはずです。
他人事だと思わず少しでも知って欲しいと思います。
posted by aya at 14:04 | TrackBack(0) | 関連書籍

2007年08月01日

ジーニアス・ファクトリー

【ジーニアス・ファクトリー 「ノーベル賞受賞者精子バンク」の奇妙な物語】
     デイビッド・プロッツ 著/酒井泰介 訳 (早川書房)

ノーベル賞受賞者などの天才の遺伝子を後世に残すべく、1980年にカリフォルニアに創設された精子バンク「レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイス」。1999年に資金難から閉鎖されるまで、実に200人以上の子供がそこから誕生しているという。この現代アメリカで、なぜそんな優生学的試みがまかり通っていたのか?この奇妙な実験に精子を提供した天才たちとは一体誰なのか?そして、天才の遺伝子を受け継いだ子供たちはいまどのように育っているのか? (本書カバーより)

この本を読んだ人はどんな感想を持つでしょうか。
“ノーベル賞受賞者の精子バンクが本当にあったなんて!”
ではノーベル賞受賞者でなければいいのでしょうか?
ごく普通の人の提供精子であればいいのでしょうか?
精子バンクではなく、ボランティアならばいいのでしょうか?
果たして精子提供は善意なのでしょうか?
AIDだけではなく生殖技術は驚くほど進歩しておりますが、その技術で生まれた家族に寄り添う機関はなく、生まれた子どもの福祉を守るルールもありません。
今、家族は幸せなのでしょうか。
穏やかな気持ちで暮らしているのでしょうか。
子ども達は、親に全てをありのままに受け入れてもらえているのでしょうか。
そして、この生殖技術に関わった医療は、家族のその後の生活が気にならないのでしょうか。
何も聞こえてこない生殖技術を「うまくいっている」とみなして、これからも続けていっていいのでしょうか。
人が一人生まれる技術です。
一人一人が事実を知り、長い時間をかけて真剣に考えていくことだと思います。
事実を知らずに、軽率な答えを出すのはいい方法ではありません。
既に生まれている子どもの福祉は早急に整えることが必要ですが、生まれている子どもがいたとしても、その技術を続けるかどうかということは時間をかけてじっくりと考えなければならないことです。
産んだ当事者や生まれた当事者から、その後の意見を聴くことは、その技術を考える大切な道しるべとなります。
今一度考えさせられるドキュメンタリーです。
posted by aya at 22:13 | TrackBack(0) | 関連書籍