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PCM(プロジェクトサイクルマネジメント)研修受講♪ [2015年10月27日(Tue)]

みなさまこんにちは!
今回の記事は、お殿さまに代わり三木が担当します・・・る(←との のマネ)。

記事タイトルの「PCM(プロジェクトサイクルマネジメント)」。
国際協力(特に開発援助)に携わる方であれば、聞いたことがある方も多いでしょう。
(と、言っている私は今年に入って知ったんですけどね・・・はは)

PCM手法は、開発援助プロジェクトの計画・実施・評価という一連のサイクルを
「プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)」と呼ばれるプロジェクト概要表を用いて管理運営する方法です。
わが国では主にJICA技術協力プロジェクトの運営管理の基本的ツールとして定着しています。
一般財団法人 国際開発機構(FASID)公式HPより引用)

社会人であれば一度は聞いたことがある「PDCAサイクル」。
これを、「あらかじめ策定しておいた具体的な計画表」を軸にまわしていくイメージです。
このPCM手法のキモのひとつに上述の「具体的な計画表」である、
PDM(プロジェクトデザインマトリックス)
の作成があります。今日から3日間の研修ではこのPDMの作成と、PDMに基づいたPOの策定までの過程を実習と講義で学んでいます。

PDMの作成・・・とひとくちに言っても、その過程は分析・分析・また分析で
非常に頭を使います。
普段の自分がどれだけ思い込みと勝手な予想に満ちているか思い知らされます。

例えば、
「◎◎地区にう蝕罹患者が多いのは、歯科医師の絶対数が少ないからだ」。
一見正しく見えるこの文章・・・実は論理的に破綻(飛躍かな?)していると考えるのがPCM手法です。(言い切りましたけど・・・私はこう思っています。)

う蝕罹患の理由は1つではないはずですし、歯科医師の絶対数が少ないことにより起こっている事象も1つではないはずです。

思い込み・予想・・・多くは経験知によるものであるから正しいことが多いとは思いますが・・・
国庫金を使って行うプロジェクトが思い込みや予想による対処療法だけに留まっていては・・・

・・・いけませんよね。

PCM手法は、何も国際協力分野でなくとも、使用して効を奏することが多いと思います。
今日の講義中には「遅刻が多い」という問題に対しての分析が例示されました。
「遅刻が多い」という日常的な事柄に対してであっても
様々なアプローチが可能なんだと感じ入りました(笑)

本当に、おススメの研修です。国際協力関連以外の方も、
機会があれば、ぜひ!