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今日の人193.岡村祥子さん [2020年07月26日(Sun)]
今日の人は、姿勢と歩き方crescendo、NPO法人元気やネット代表の岡村祥子さんです。岡村さんは姿勢と歩き方のスペシャリストとして、ミスユニバース富山大会の講師をされたり、更年期に悩む女性のレッスンをされたり、オンライン講座でも教えられたりと幅広くご活躍です。
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 岡村さん、通称さっちさんは1956年、青森県弘前市で生まれました。おうちは桜で有名な弘前城のすぐそばで、桜並木の下をくぐって学校に通っていたものです。
 カトリック系の幼稚園に行っていましたが、その頃は病弱で月の半分以上は登園できずに休んでいました。今、月に60本ものレッスンをこなす姿からはとても想像できませんね。その時、さっちさんの家はお手伝いさんもいて、幼稚園には外車で送り迎えという花輪くんちのようなおうちだったようです。親に遊んでもらった記憶はほとんどなく、遊び相手はもっぱらお手伝いの姉やさんでした。親からは暗くて笑わない子だと言われていました。事実、小学校の低学年くらいまでは友達と遊ばず、一人遊びが多かったのです。ピアノは小さい頃から習っていて、家に置いてある少年少女名作全集を読むのも好きでした。
 外で友達と遊ぶようになったのは小学校4年生くらいからです。遠くのプールまで友達と泳ぎに行くようになり、その頃から風邪を引く回数もめっきり減りました。

 中学校ではバレー部に入ります。身長も高かったさっちさん。でも、小さい時に外で遊んでいなかったので、体の使い方が身についておらず、自分の体をうまく使えないことに劣等感を感じていました。中学生なのに、腰や肩も痛かった。でもこの「体をうまく使えない」という劣等感が今の仕事につながっているのです。
動物が大好きで、将来は獣医さんになりたいと思っていたのはこの頃です。

 高校に入ってもやはりバレー部で活躍しました。さっちさんは学年に1クラスしかない理数科だったので、3年間ずっと同じクラスでした。クラスの仲間たちと、クラス新聞を作ったり、運動会や文化祭で既存のルールに囚われない独自のプログラムをやったり、その中心にいたのはいつもさっちさんでした。何かやってやろうという反骨精神はこの頃から養われていったようです。今は颯爽としたショートヘアがお似合いですが、この頃はサラサラロングヘアでした。しかも、その当時流行っていた「愛と誠」のような姫カットで、実はその時さっちさんに憧れていた男子生徒はたくさんいたのです。でも、さっちさんが好きなリーダータイプの男子には「お前、男だったらよかったのにな」と言われていたそうです。

 進学先を決めるにあたって、獣医学部も調べていたのですが、その頃、さっちさんの家の商売は破綻してしまい、住む家も失ってしまいます。さっちさんは進学するとしたら、お金のかからない地元の国立大学しか残されておらず、弘前大学教育学部に進学しました。学費も生活費も全て奨学金とアルバイトでまかないました。昔はお手伝いさんのいる家のお嬢様だったけれど、逆境にも負けない強さがさっちさんにはありました。肉はいちばん安いマトンや鯨の肉を買い、お風呂も銭湯、という学生時代でしたが、それでも、辛いとか惨めだと思ったことはなく、一人暮らしになった気楽さもあって、学生生活を謳歌していたのです。

 さっちさんは教育学部の体育専攻だったので、遠泳やスキー実習の特別授業もありました。それがとても楽しかった。スキーは−八甲田山をクロスカントリーで歩いたりもしましたが、そのあと、みんなで温泉に入ったらそれが混浴で、湯煙の中で同級生の男子に鉢合わせというパプニングもあったりしました。そして大学時代ももちろんバレー部だったのでした。

 さっちさんが大学生の時、ちょうど青森国体があって、体育教員が増員されていました。増員後だったので、青森で教員試験を受けても体育教師になれる見込みは少なく、さっちさんは北海道で体育教師として働き始めました。
 赴任先は函館の聾学校でした。そこで体育と音楽を担当しました。函館はとても綺麗な街でした。音楽を聴くのも好きだったさっちさんは、よくジャズ喫茶へ行っていました。そこで知り合ったのがご主人です。ご主人もジャズが好きでよく通っていたのでした。そこで意気投合した二人は付き合い始めます。ご主人はその時、富山での就職が決まっていました。青森で生まれ、北海道で仕事をしていたさっちさんはもちろん富山に来たことはありませんでした。ご主人に金沢の近くの街で買い物もしょっちゅう金沢に行けると聞かされて富山に来たさっちさん。でも、実際は金沢まで出て買い物するなんてそうそうできなかったのです。

 その後、さっちさんは5人のお子さんに恵まれます。上は女の子が3人、下は男の子が2人。しかもおじいちゃんおばあちゃんに面倒を見てもらえるわけではなかったので、子育ての負担はずっしりさっちさんにのしかかりました。それが大変だと感じる余裕もなく、時間は過ぎていきました。
 次女が1歳の時から、さっちさんはエアロビの教室をやり始めました。自分の子どものこともあって、託児つきで始めたのです。今から32年前のことでした。当時は今と違って託児付きの教室は皆無に等しい状況でしたので、体を動かしたいお母さんたちには願ったり叶ったりの教室でした。こうして、徐々にレッスン数は増えていき内容もエアロビ、気功、ピラティス、歩き方、体幹トレーニングと徐々にメニューも増えていきました。今は一人ひとりに合わせてレッスンを組み立てるパーソナルトレーニングに力を入れています。

 もちろん、ずっと順風満帆だったわけではありません。5人の子育て中、悩んで落ち込んだことは数知れずありました。だからこそ、悩んでいる人に寄り添えるそんな教室にしたい、体を整えることで心も整っていくことを体験的に知っているさっちさんだからこそできるそんなレッスンをしていきたい。介護で疲れている人や介護を受けている人にも体と心を元気にしてほしい。そんな思いもあって、平成16年にNPO法人元気やネットを立ち上げます。

 さっちさんが手掛けていることはたくさんありますが、やっていることは一つ。「体の軸を整えていくと、心にも軸ができていく」いろいろ形を変えながら体と心の軸づくりをしているのです。そしてそのキャッチフレーズは「カッコよく歩いてカッコよく生きよう」
さっちさんご自身のカッコよさがよく現れているフレーズです。実際、さっちさんは私より一回り年上にはどうしたって見えません。64歳であんなにカッコよくいられるなら、年を重ねるのも素敵だなと素直に思えます。
 
 でも、そのバイタリティはどこから来るのでしょう。実はさっちさん、ずっと自己肯定感が低い子でした。中・高・大とずっとバレー部だったけど、下手だという思いからはついに離れられなかったし、人に甘えられず頼れず、私なんかダメだ!という思いがついつい出てきていました。それが変わってきたのは、つい最近なのです。心の面で大きかったのは、2年前に神田昌典さんの実践会に入ったこと。経営コンサルタントや作家として著名な神田昌典さんですが、さっちさんにも気さくに声をかけてくれ、毎週月曜日のオンライン朝活でいつも大きな気づきをもらっています。この出会いで、心のブレがうんと少なくなったのです。
そして、体の面から目から鱗の考え方を教えてくれたのは石井完厚さんでした。石井完厚さんは骨格にアプローチして、骨格が変わると体のラインがびっくりするほど変わるということを伝えてくださっているのですが、これがすごい。ずっと体を意識してきたさっちさんですが、このやり方には本当にやられました。そして実際に骨格にアプローチする方法で、さっちさんのレッスンでもみるみる体が変わって行く生徒さんが増えているのです。
ですから、今楽しいことは大好きな先生方からインプットしたことを大好きな生徒さんたちにアウトプットできること。それが楽しくてたまりません。また、伝えたいことを文章にするのも好きです。いちばん苦手なのはお金の計算。経営者としてそれが苦手なのはよくないんでしょうけど、私もそれがいちばん苦手なので、その気持ち、よくわかりますw

 プライベートで楽しいことは演劇鑑賞や音楽鑑賞、そして5人のお子さんや3人のお孫さんたちに会うこと。地元に残っているのは次男さんだけで、小学校の時からの「大工さんになりたい」という夢を地元の建築会社で実らせ、高校の同級生だった奥様と一歳になるお嬢さんとでよく遊びに来てくれます。長女さんは東京でバックなどのデザイナーを経て上司と結婚され二児のママとなり、逗子のご自宅でウェブデザイナーとして再出発されています。次女さんは劇団四季の舞台で主役も務めるミュージカル女優さん。私も次女さんが主役の「夢から醒めた夢」をオーバードホールで拝見したことがありますが、伸びやかな歌声と確かな演技力に大感動で涙が止まりませんでした。三女さんは富山で幼稚園教諭をされていたのですが、心機一転!東京で営業の仕事にとびこみ、同じく上司と結婚され、都心でがんばっています。そして、長男さんは陸上自衛隊の看護合同実習でひとめぼれされ栄養士さんと結婚(ホントに絵に描いたような美男美女のカップルです♡)水陸機動団で活躍されていて、レンジャー訓練終了後、息子さんがチヌークという大型ヘリで佐世保基地に帰還した時は大感動だったそうです。そうして、さっちさんはその58人乗りの大型ヘリが好きで、58に夢を重ね58人の10倍、いえ100倍の仲間を集めることを夢に掲げています。その仲間たちと一緒に、軸のある体を作り、いろいろな情報に惑わされない心を作り、国を愛し、なんでも話し合えるコミュニティを作っていきたい、そう思っています。きっとそれはそう遠くない未来に実現することでしょう。

そんなさっちさんの熱い想いを心と体で感じられるイベントが8月22日に開催されます。
その名もZenWalk×歩き禅@最勝寺 

詳細
先々の不安や心のザワザワ、様々な変化を受け入れていくために
「歩き」を通して心静かに自分自身と向き合ってみませんか?

猫背やゆるみなど、身体のバランスを整える「ZenWalk」は、
最勝寺さんの歩き禅にヒントを得て生まれたエクササイズです。

その歩きのエクササイズと伝統的な歩き禅の両方を体験できる催し

歩きの理論と実技、歩き禅や坐禅など動と静を体感しながら 心身のケアをするひと時です。

【ZenWalk×歩き禅】

8月22日(土)
13:30  開 場
14:00 ZenWalk 岡村 祥子
「身体が楽になる、呼吸と軸、歩きのエクササイズ」

15:00 禅 谷内 良徹 
「歩き禅・坐禅(イス可)・禅トーク」

16:00 トークセッション
質疑応答

17:00前 終了

会 場 最勝寺 www.saishozen.com
   富山市蜷川377
   駐車場は寺の裏手にございます

会 費 2000円(当日支払い*要予約)

さっちさんのZenWalkと曹洞宗最勝寺の禅僧 谷内良徹さんの歩き禅で体と心の軸をすっきりと整える最高の時間になること間違いなしです。
詳しくはこちら
https://www.facebook.com/events/972042683233386/

他にもさっちさんのパーソナルレッスンやクラスレッスンを受けてみたい、何歳からでも美ボディを目指したい、そして体もそして心も元気でいたい!そう思っている方は、ぜひこちらのホームページを訪ねてみてくださいね。
https://crescendo6.com/

人はいくつになっても夢を持てる、そしていくつになっても輝き続けることができる、それを目の前で見せてくれる素敵な人生の先輩、岡村祥子さんでした。