今日の人229.Ken-Sunケンサン [2025年05月12日(Mon)]
今日の人は、株式会社Luminare代表取締役で、占いサロン、オーダースーツサロン、ヘアエステサロン等を経営しているken-Sunケンサンです。
ケンさんは生まれは名古屋ですが、大阪堺市育ちで大学進学で富山に来ました。富山弁方言番付も隅々まで覚えたので、富山弁もバッチリです。 ケンさんはいろいろな事業を手掛けていらっしゃるのですが、私が主に聞いた占いのことを中心にして書くと、ケンさんのモットーはリピーターを作らない占い、お客さんが占い師に依存して何でも占い師に頼るのは絶対に避けたい。依頼してくるお客さんをどれだけ自律させられるかを大切にしています。え?それじゃあ儲からないじゃないか、って。そうです。占い師は儲かると思っている人のイメージを壊したい。心理カウンセラーでもあり、整体の資格もあるケンさんですが、お客さんが自律できれば、それらの仕事はいらないと思っています。そして、そんな世の中になったらいいなとケンさんは思っています。 でも、リピーターにならなかったらいつも新規開拓で大変?いえ、自律して占いに頼らなくてもよくなったお客さんが新しいお客さんを連れてきてくれるのです。それってホント素敵ですよね。 ケンさんは幼少期は病弱で、汗をかくだけで風邪を引くような子どもでした。それでスポーツ少年団に入って野球をやり始めました。しかし、6年生の時にはストレス性胃潰瘍になります。人とうまくコミュニケーションが取れない、そんな子ども時代でした。 そして、中学1年生の中頃から中学2年生にかけていじめにも遭いました。ケンさんが使うハサミが炙ってあって、それを持ったケンさんの皮膚がめくれてしまう火傷を負ってしまったほどでした。 このままじゃダメだ…、そう思ったケンさんは非行に走ってしまいます。中2の秋にタバコを覚え、暴走族のバイクの後ろに乗り、学校に行ったり行かなかったりするようになりました。親にバレないように、一旦学校に行って、体調が悪いと言って抜け出す日々。ガレージ式の車庫に特攻服を隠し、夜中に出歩いていました。実は中1の終わりごろに彼女ができたのですが、その彼女がケンさんの目の前で国道に飛び出し、自殺をしてしまいます。その衝撃は凄まじく、自分は幸せになっちゃいけないんだとずっと思っていました。 そうして、不良が集まる高校に入り、バイクも無免許で乗ったりもしていましたが、高校3年間は皆勤で成績も常にトップ5。学校では優等生で通っていました。 野球だけは小学校の時からずっと続いていて、リトルリーグでも頑張っていましたし、高校の野球部では1年生の時からベンチ入りしていました。特攻服を着るのは夜だけで、逃げ切るのは得意なので捕まったことはありませんでした。高校3年生ではエースになりました。こうして、野球部の監督の推薦があって入ったのが、富山国際大学だったのです。でも、大学に入ると、今まで押さえつけられていたもののタガが外れました。中学高校の時に夜は特攻服を着ていたものの、親の前では常に顔色を伺って暮らしていた自分がいたのです。そして、大学2年の時に、先輩達と殴り合いのケンカになって、半年間の出場停止処分を受けてしまいます。野球ができなくなったことで、お酒や薬にも手を出してしまいました。 3年生からは部活も復活したのですが、希望していた野球部のある企業には入れず、トラック販売の営業職につきました。そして、3年の時から同棲していた彼女と結婚。 しかし、8〜9年経った後、離婚。その後野球のコーチをしていた教え子のお母さんと再婚しましたが、4年で離婚。 自分はなんでこんなに生きづらいのだろうと自分を見つめ直すために、心理カウンセラーの資格を取ります。しかし、それでも腑に落ちなくて、いろいろ調べ、インナーチャイルド専門のアメリカの先生に辿り着きます。1ヶ月頭を下げ続け、ようやく学ばせてもらえたのでした。そうして、中学生の時の彼女が自殺したのは、僕の幸せを願って自らの命を絶ってくれたのではないかという気持ちになったのです。ここで、ケンさんの覚悟と決意が生まれました。いい車やいい家が欲しくて今生きているわけじゃない。今、生きていられることをありがたいと思うことからがスタートなのだと。いろいろなことがあったけど、それでも生きていられるのは、たくさんの人に助けられて生かされているからなのだと気づいたのです。自分はなぜ生きられるのか、水、酸素、地球の恩恵を計り知れないくらい受けて生きている。それなのに、ちっぽけな自分の欲のために生きるって惨めではないか? もちろん、ビジネスでのアピールと矛盾することは起きてしまいます。でも、人はいずれ必ず死ぬ。それは100%決まっている。死刑囚は最後に迷惑をかけた人に謝りたいと言う人が多いそうですが、私たちも生まれた瞬間から死刑宣告されているようなものなら、地球に恩返しできる生き方を選んだ方がいい、そうケンさんは強く思っています。その一環として、毎週月曜にお店のスタッフと必ずゴミ拾いをするなどのボランティア活動をしているのです。 ケンさんはヘアサロンやオーダースーツサロン、ネイルサロン等も経営されているのですが、主に奥さまが中心でやっている占いのお店の名前はLuna Tres Clova。ルナはラテン語で月、そしてお店のモチーフはこれから満ちていく三日月。Tresは3。奥さまのエンゼルナンバーが3なのです。そして、クローバー。クローバーは四つ葉ではなくて、三つ葉をモチーフにしています。なぜ四つ葉じゃなくて三つ葉をモチーフにしたのか?それはいつもみんな四つ葉を探すために三つ葉を踏みつけていて、四つ葉を探すという欲を出しているから。三つ葉の意味は愛、希望、信頼。四つ葉はそれに幸運が加わるのですが、愛、希望、信頼の三つがあればそれで充分幸せではないか?だから、モチーフは三つ葉。そして、これらのモチーフを作り出したのは、全て今の奥さまとの出会いがあったからなのです。今の奥さまと出会ったのは2017年。最初はカウンセリングを受けに来られたのですが、一緒にビジネスをやりましょうと言われ、2018年の2月に一緒に占いのビジネスをやろうと決意。そして、どうせ一緒にやるなら結婚しようと結婚したのがその年の4月でした。今、ケンさんがビジネスを進めていけるのは、奥さまのバックアップがあるからに他なりません。 そして2020年1月1日に倫理法人会に入会し、赤池龍さんにシンパシーを感じます。赤池さんはブログにも書きましたが、足の状態のせいで長距離の運転がきついので、どこか遠くへ行くときは、ケンさんが運転手をすることが多いのです。ケンさんはトラック販売の営業職の後に、大型トラックの運転手もやっていたことがあるので、運転はちっとも苦にならないのでした。 野球は40歳までずっとやっていました。社会人として国体にも参加し、グランドで死にたいと言っていたくらい野球が好きでした。辞める時もなかなか決断ができなかったのですが、チームに迷惑はかけられないからユニホームを脱ごうと決めて辞めました。あれだけ野球が好きだったのに、辞めてからは不思議と野球熱は出てきません。今は、働いていることがとにかく楽しいのです。去年法人化したので、今は5周年の恩返しパーティをド派手にやることを目標にしています。お世話になった人に来てもらって、ダンスが得意な人はダンスを、歌が得意な人は歌を、とにかくみんながハッピーになる素敵なパーティです。もちろん、無償で。人のためにお金をド派手に使いたい、それがケンさんの今の目標です。 そんなケンさんがホッとできるのは、1人で瞑想する時間。夜、事務所の社長室のリクライニングソファに座って音楽を聴きながら過ごす時間が好きです。ケンさんの中には、仕事とプライベートをわけるという感覚がありません。スイッチのon,offという感覚がないのです。なので、家に帰って「あー、疲れた」ということもありません。社員旅行に行ったりする方が余程疲れるというケンさんなのです。 ケンさんの会社のホームページにある行動指針は4つあります。それは感謝の心、信頼の心、御縁の心、恩恵の心です。この4つのvalueを大切にしながら、今日もケンさんは「地域に根差す幸せづくりのサポーター」として歩いているのでした。 |